東方双雲録   作:天白雲

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はい!前回のあとがき道理今回はいよいよ、W主人公の転生ですかね。まぁなんとか

描ききりたいと思います。それでは、早いですが本編へゴー!!


第参話-風に祝われし者への暗雲

・・<祥磨サイド>・・

 

俺は、手に宝探しの戦利品(ゲームや包丁、鍋など)を持ち、幼馴染であり、おなじ

く戦利品を抱える白雲 双覇、夜神 さつきとスーパーを後にしていた。いつものように3人で学校のハナシをしたりゲームや趣味のハナシなど他愛もない雑談をしながら肩を並べて歩いた。

 

 

「さつき!コレ頼む!っ」(だっっ!!!

 

突如として双覇が一目散に走り出し、となりのさつきが目を見開く。そして双覇のほうを見やり俺も言葉を失った。。双覇の目線の先、ちょうど横断歩道のある交差点には、、

『緑色の髪』、『白い蛇のような髪飾り』など巫女服じゃないこと意外はすべて俺や双覇の知る人物、『東風谷 早苗』が歩き出していた。見ると歩行者用の信号は青、なんら問題は無い、礼儀正しい優等生のようなたたずまいの東風谷は手までぴしっ!とあげている。 本当に彼女自身にはなんら問題は無い。。

ただ一点向こうから迫るトレーラーの運転手が電話に気をとられてること意外は・・

迷わず俺も双覇の後を追って全速力で走った。

 

 

「双覇!!あれって・・」

双覇は黙って首肯した。おそらくこいつも考えることは同じなのだろう。自分の命を投げ捨ててでも救いたいとおそらく感じたはずだ。

双覇と自分の考えに「イカれてるw」と思いつつ俺は双覇に追いつき、ほぼ同時に前のめりに跳躍するように、目の前の『彼女』を突き飛ばした。。

 

 

『少女』はものすごい勢いで飛ばされ、おそらくいろいろ怪我したろうなと俺はちょっと苦笑いした。その後今まで受けたことの無い衝撃が半身に加わり

『べきっ』、とか『ごきゃっ』とか言うおそらく骨が折れたのだと思われる音を聞いて意識が暗転した。。

・・<祥磨サイドアウト>・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

・・<早苗サイド>・・

その日は、今思えばどこか不思議な日でした。朝はいつも喧嘩しているはずの神奈子さまと諏訪子さまは、少し暗い表情でしたし、今だって、あのスーパーは少し遠いはずなのにこちらまで出てきちゃいましたし。

 

それに、なぜか皆さん私のほうを見てくれません。まるで、友達に、世間に、

いいえ世界全部から『忘れられちゃった』みたいに・・・

 

「しょげていても始まりませんね。こんなときこそ元気を出さなくちゃ!神奈子さま。諏訪子さま。みていてくださいっ!早苗行っきま~す。!!」

 

と、からげんきをだし、あのお二人に心配をかけないように横断歩道に踏み出し、渡ろうとしたそのとき、

(どんっ!!!

突然、背中に強い衝撃を受けて押しだされ、思い切り転びました。・・

 

「いったぁ~~~~!!!何するんですかぁーーーー!!!折角、これからもがんばって風祝(かぜはふり)のお仕事がんばろうとした矢先に!!!」

 

 

 

怒りをこらえきれず、後ろを向き全力で文句を叫ぼうとしたところ、・・

 

 

 

 

 

 

突き飛ばしたと思われる人影はもう無く、ただ無常に目の前をトレーラーが通り過ぎ、あたりには錆びた金属のような匂いが充満していました。

・・周りの人は泣き叫んだり、救急車を呼ぼうか躊躇していたり、

向こうからはおそらく引かれた方の友達の女の子が泣いて走ってきています。・・

救急車を呼んでも無駄なことは周りは理解しているようで、いまだに呼ぶか決めあぐねています。

わたしは・・・

 

 

「わたしのせいで?・・・・・」

 

 

いきなりの光景に衝撃が強く、落ち着かない頭で、ただ困惑し、目の前で泣きじゃくる女の子に罪悪感が増し、ワケのわからないまま、意識を手放しました。

 

 

・・<双覇サイド>・・

 

目が覚めたら、俺はなぜか真っ白い空間にいた。・・・

 

 

「いやいやいやいや、なんだこりゃ?おかしいつーかおかし過ぎるだろっ!!ここはどこだ?あれか、死後の世界ってやつか??だとしたら天国か?雰囲気的に地獄じゃないよな?でも、俺仏教だよな?なら浄土か。いや、そもそもまだ閻魔の裁きも・・・」

 

 

ワケがわからず、めっちゃ困惑しうろたえる俺に。

 

 

「うるせぇ!!やかましい。そのくだりはさっきもう俺がやったんだよ!!」(すぱぁーん!!

 

 

とんでもない速度でどこからか、靴がとんできた。。

 

 

「へぶっ!!!いってぇえな・・・あれ?痛くない???」

 

あの速度なら顔面ひどいありさまでもおかしく無かったのに不思議と痛みは無かった。

そう、ただの空気のようにまったくだ。。

 

 

「ふぅ~やっとおちついたか。さっきから、そこの女が話したそうだから、さっさと座れ。ここの茶結構うまいぞ?」

 

 

妙に落ち着いたそぶりで話しかけてきたのは、先ほど俺と一緒に感動的な死に様を演じた神薙 祥磨だった。

なぜ、こうも軽い再開を果たすのか?妙に落ち着いてるのはなぜか?とかめっちゃ気になったが、まぁそれはおいといて祥磨の言う『女』を見る

 

そこには端整な顔立ちで目、鼻はすっきりし、顔も細く、俗に言う『大和撫子』がいた。

 

「きれいだ。。」

 

思ったことを隠さず感想にし、伝えると柔らかな笑みを返され・・

 

 

「私がこの世界、転生の間を担当する、イザナミだよ~~!!よろしくねっ!」

 

 

と初見の感想すべてを台無しにするフレンドリーな挨拶をされた。。。

 

 

「よ、よろしくお願いします。・・・」なぜか、無性に泣きたくなった。。

 

「ん?イザナミ?? それって確か。・・もしかして日本神話における最古の女神

イザナミさまですか?」

 

信じたくはなかったが、おそらく死んだだろうという感じはした。というか、あのサイズのトレーラーに引かれて死んで無いわけ無いよな。

という感じで死後の世界とわりきって考えることにした。論理で考えるだけじゃ解決できないこともある。

 

 

「うん!そうだよ!君たちの世界じゃそういわれてるよ。実際は私よりも強い神様も多いんだけどね。」

 

この言葉を聞いて俺は、若干日本史や神話の知識を放り投げたくなった・・・・

 

 




はい。どうだったでしょう?第参話。早苗さんの口調とかがもしかしたら、イメージ

会わないかも知れませんが、なんとかがんばりたいです。ちなみに、イザナミさん

は、顔がとんでもない美人なのに、口調や、感性がちょっと子供っぽい。そんな感じ

の残念な人です。双覇くんが残念がるのも無理はないですねw次回は全員のキャラ設

定を書いた後本編はいよいよ、双覇と祥磨の能力があかされますね。では!また次回

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