東方双雲録   作:天白雲

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はいっ!遅くなって申し訳ないです。
コラボ参加者がふえるのを願ってるので更新速度が著しく落ちると思います。
ようやっと始まりました。
『白雲と黒翼の結婚式!参列者さん異世界からいらっしゃい編』

ちなみに、この章を始めるにあたって少し注意点が。。。まぁいろいろありますが
二つだけ。

1、この章では文と双覇はひたすらイチャつきます!砂糖対策をよろしく
お願いします。

2、この章で取りあげるのは『男女』の結婚式です。
『そういうシーン』をすくなからず入れます・・R15を守るつもりですが。
かなりグレーになるのでお気を付けください。

それでは、
「今回もゆっくりして行ってねっ!!」


白雲と黒翼の結婚式!参列者さん異世界からいらっしゃい編
第75話-突然の宴! け、結婚式!?


・・・・<双覇回想>・・・・

 

コレは、もう十数年前の話。

 

「さて、今日も哨戒任務か~・・・

俺神様なんだけどなぁ・・・「神様だろうとなんだろうと此処に居て種族『天狗』

なんですから働いてください。」はぁ~・・」

 

古河音事件の後、天狗の里はビックリするほど平和・・・なんも起きなかった。

精々俺と文の関係を茶化すやつが出たぐらい。

起きたら起きたで困るけど・・

 

「あと、一刻ほどなんですから頑張ってください双覇さん。

頑張ったら良いことして上げますよ?////」

 

 

それまで妖怪の山の警備という役を放棄(博麗の神でもあるのに・・)したため罰

として天狗の一員『黒狼天狗』として山の警備つまり哨戒任務を天魔から言い渡され

新婚の文を家に置いてせっせと働いていた頃。

 

なぜか真面目に仕事をして、付いてこなくても良いはずの

顔の赤い白狼天狗と共に・・・

 

 

「やめろやめろ。俺はもう文に告白までしたんだ。

今更、この意思は翻らない・・・文にはもちろん、椛にも悪いからな。」

 

そして顔を一層染めてそのまま、黙りこくってしまった。

 

「じゃあ、椛は向こうを頼む!

俺はこっちの方をみてくるよ・・・・・・・(びゅっ!」

 

飛び去りながら、確認してみたら尻尾がコレでもかと言わんばかりに振られていた

あの様子なら機嫌を損ねたという事は無いだろう。

 

「あ・・・居た居た。

お~い、ガキども~!此処は妖怪がうろうろしてる山だから早く戻れ。」

 

予想通り、俺の来た方には何人かの子供が遊んでいた。。

一人女の子も居ておろおろしてる・・・

 

 

子供A「なんだ、お前!?よ、妖怪?

平気だよ!俺は強いんだ・・・皆を守れるくらいにはな!!」

 

そんな風にまくしたてる、体格の良い(つってもガキだが・・・)男の子を

周りの友達がいさめている・・・

 

なんか俺の外の世界の時とそっくりだな・・

 

 

「へぇ~・・・・なら、これはどう・・だっ!(ザッ!!」

 

出来る限り、手加減した速度で後ろに移動し(たぶんソレも見えてないが)

力をほぼ入れてない足で足払いをすると・・・少年はいともたやすく転んだ。。

速度と力は比例する。

 

たとえ、力を入れてない足払いでも速度がついてれば人間の子供の足くらいなら

枯れ木並みに軽く折れる・・・

 

「いたっ!お前・・・・・・やったな~~~~!(ぶんっ!!」

 

転ばされた少年の周りに、友達が集まり声をかける・・・

少年はソレを無視して殴りかかってくる。

 

 

「はいっ不正解。(ぱしっ!

怒って周りが見えなくなるようじゃあダメだ。俺どころか人間にも勝てない。」

 

ソレを手のひらでゆっくり受け止めるこういうときは、ちゃんと話さにゃならん。。

なにを~~!と熱くなる少年をたしなめる。

 

 

「お前が守るって言ったのは誰だ?俺の覚えてる通りなら

お前がさっき突き飛ばしたそこのお友達だろ。良いか?守るために戦うのとただ戦うんじゃ全然違うんだぞ?お前のその拳は今、守るためじゃなく

俺に対する怒りで握られてる。

 

本当に妖怪に勝ちたいなら友達を守りたいならまずは自分に勝て!

『自分』に勝つのは簡単じゃない。でもただ妖怪に勝つよりは絶対に役に立つ・・」

 

俺の話を聞いた少年は、泣きながら友達のところに行って・・・

 

子供A「ご・・・・ごめん!・・・ごめん。ごめんなさい!!!!!!」

 

そう謝った・・友達もいいよ。と許してくれていた。。

 

 

「おい。ガキ!!

もう、この山には近付くんじゃねえぞ~。」

 

 

「いつまでも、ガキって呼ぶな~~!

俺の名前は『森羅(しんら)』だ。次に会った時は絶対に勝つからな~~!!」

 

そんなこんなで、俺は哨戒任務の時に会った里のガキに

ライバル認定されたんだ。

 

 

 

・・・・<回想終了>・・・・

 

なんでそんなことを話したのかって?

 

 

「へぇ~!そんなこともあったんですか!!

どおりで最近双覇が良く家を離れるわけですね~~~~。」

 

俺の彼女で妻。

射命丸文に哨戒任務での、エピソードを聞かれたからだ・・・

鴉天狗である彼女はもちろん山の安全を守るのは重要な仕事だが

 

基本的に、自由に過ごせる役職『報道担当』である。

つまりよっぽどのことで無い限りたとえ『異変』でもいや、だからこそ彼女たちは

山から離れられるのだ。

 

「楽しそうにしてくれるのは、嬉しいが手伝ってほしいところだな・・・

全く『狼天狗』の扱い酷いと思うぞ?」

 

 

1対1の立場なら俺も天魔の言いなりじゃないが、周りの目が絡んでくると話は別だ

あいつも天魔としての立場がある。最近産まれたばかりの奴に見られたらどうなるか

少なくとも天魔の威言を脅かす問題になる。。

 

「あはは。しょうがないですよ~

天魔様も天魔様であなたが気に入ってるんです。むしろ、哨戒のお仕事無くなったら

天狗とみなされなくなったと不安に思った方いいですよ?」

 

笑いながら、文が昼食を運んでくる。

 

「まぁそうだな・・・「ちなみにその子・・森羅君でしたっけどうなったんです?」あぁ。出会ったころとは比べもんになんないくらいに強くなったよ。」

 

 

「今では、当時一緒に山に来てた幼馴染の女の子と結婚して子供も出来て・・

守るものが増えたからってすっかり修業相手にされてるよ2割位本気だしても対応

出来るようになってきたし。霊力の扱い方も解かってきたみたいでな・・・

 

まだ、わかんないけど能力もあんのかもな・・

能力使用禁止なら文も苦戦すると思うぞ」

 

あいつには、霊力や神力の消費を抑えて俺の能力に関係しない

『白雲流』を教えてるからな。まぁ威力は落ちるし大切なものを守るため以外の使用は禁止してるけど。。。

 

神の剣術だ。人間相手や中級妖怪相手くらいなら十分通じるはず・・

 

「あやや。私もずいぶんなめられたものですね~~

これでも一部の大天狗様や天魔様、鬼の四天王様方を除けばトップクラスですよ?」

 

文の実力は解かってる。。個人的には条件次第ではたぶん『勇儀』にも勝てる

でもアイツの『成長』は並大抵じゃない。

 

「面白い話してる処悪いけど・・・・

ちょ~っと失礼するわyあひゃんっ!!!!!!」

 

なんとなく、来る予感がしたので文と会話しつつ虚空にデコピンの構え・・

ピンポイントで飛び出してきたバカ(ゆかりん)に放つ。

 

「おっとスマン。ちょうど虫が人の周りを煩く飛んでてな?

いいかげん撃ち落とそうと思ったらおまえが・・・」

 

 

「まぁ・・・いいわ。

それより、貴方達に言っておくことがあるのよ。前々から相談されてた『結婚式』

簡単にいえば結納ね・・・準備が整ったわ。」

 

なっ!!!!!!!!!!

俺と文はゆっくりと視線を合わせて・・・

 

「「や・・・・・やったぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」」

 

絶叫した。

 

 

「ちょっと!煩いわよ・・・・

まぁいいけど。とりあえず異世界の方々に関しては私から招待状を送っておくけど

この世界の参列者は貴方達で招待状配ってね。」

 

これだけあれば、足りるでしょ?

そう言ってけっこうな数の紙をスキマから落としてゆかりんは消えていった。

 

 

「て、あれ?一枚だけ手元にきてる・・・・ぶっ!「どうしました~?・・・・

コレは・・・・・・あややや///」」

 

 

『貴方達のもうひとつの疑問であろう『子作り』の件だけれど・・・

とりあえず、何も問題が無いことが解かったわ。神様とはいえ半妖である双覇は

問題無く妖怪との間に子を作れるという研究結果よ

 

今までお互い我慢してたんでしょうからこれからは、思う存分励むことね。。

ただし、周りの目は気をつけるように。。』

 

そう書かれていた。

 

「待て紫~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!

お前、なんてもんを置いていってくれやがるーーーーーーーー!」

 

その後、文が目にもとまらぬ速度で俺を襲ったのは言うまでも無い・・・・

 

 

・・・・<少年、少女(と)格闘中>・・・・

 

 

 

「はぁ・・・はぁ・・・・危なかった。。」

 

何がって?俺の貞操がだ。

 

 

「洒落になんね~位に、文の眼が血走ってたもんな・・・・

ま、まぁとりあえずは招待状だな文にも納得してもらえたし。。。」

 

 

『俺の居た地区の文化で、男女の子作りは結婚式を上げてからって言うのがある。

だからそれまで待ってくれ!』

 

そう言って、俺の服をはぎ取ろうとしていた文を納得させた・・・

でも俺は知っている文の眼にはまだ獰猛な鴉が残っていた。たぶん俺は式を終えたら

枯れ果てるのだろう(いろんな意味で。)

 

 

「さてと、時間も無いしさっさと配るか・・・・・・・

まずは魔法の森に・・・・・と!(びゅんっ!!」

 

 

全速力で空を駆け、とある店の前にたどり着く。

『香霖堂』-幻想郷のなんでも屋。つまりその名の通りの品ぞろえで『外界の道具』

、『妖怪の道具』、『魔女の道具』、『冥界の道具』普通に過ごしているとまず

 

お目にかかれないものも大量に置いてある。(珍しいもののほとんどは非売品だが)

店主の森近霖之助とはあいつが子供のころからの付き合いだ(もっとも会った時には捨てられていたのだが。)

 

 

「お~い!霖坊(りんぼう)!!

ちょっと、出てきてくれ~~~~~~~~~~~~~。」

 

俺が声をかけるとはたして、奥の方から音がして

長身の青年が出てきた。外見は高校生ほどだろうか。

 

 

「やぁ双覇さん・・・この歳で霖坊は勘弁してほしいんだけどな~。

今日はどうしたの?珍しいものでも見つけた??ソレかなんか買ってく?」

 

 

「じゃあ、そこに置いてあるこたつを・・・・「あぁごめん。それ非売品なんだ。」

だよな~(笑)まぁ冗談だ・・・ほいコレ。」

 

自ら、なにか買ってくか?と聞いたのに

客が気に入ったものは非売品。香霖堂(ここ)はそういう店で霖坊(こいつ)

そういう奴だ・・すでに慣れた。

 

 

「コレは・・・ふ~ん双覇さんもついに身を固めちゃうんだね。

ふっうれしいけど、さみしいよ。」

 

 

その後二言三言、言葉を交わして店を去った。

霊夢や魔理沙、祥磨に紅魔勢・・・知ってる奴には片っ端から渡して回った。

さすがに地底の鬼には渡せなかったが・・酒を飲み漁ってた

 

焔には渡しておいた。

 

 

「さ~てと!式当日が楽しみだな・・・・・・」

 




はい、どうだったでしょうか?

しょっぱなから『子作り』に触れました~(やっふー。
コレまだジャブです。ストレートはがっつり撃つので今回で許容範囲か確かめてね?

『森羅』はそのうち、登場予定のオリキャラとなっております。
決して、父性あふれる双覇を書くためだけのキャラではない!

双覇は赤ん坊の霖之助を知ってます(両親は見てませんが)
それから、自衛できるまで育てたので『霖坊』と呼んでいます・・・

それでは、
「次回もゆっくりして行ってねっ!!!」

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