東方双雲録   作:天白雲

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はいっ!今回でマツタケ様とのコラボは終了になります!!

作者内では、楽しかったですが読者の皆さんはどうだったでしょうか?
長くなってしまいすいません・・・・

それと、今回はギャグ的下ネタに突っ走ってる部分があります。
ご安心くださいR15の範囲はキチンと(?)守ってますので!(不安しかないw)
もしもの時は、すみやかにブラウザバックおば。

それでは今回も、
「ゆっくりしていってねっ!!」


第67話-お願い完了?安定のフラグ回収乙でしたー。

「文?一回離れるぞ・・・・

さて、どうせどっかで見てるんだろ?みんな。あとバカ。」

 

俺が、声をかけるとすぐにその辺の木の影やら岩の裏やらから

物音がして古河音をふくめ女の子が7人姿を現した・・・・・・・冷静に考えたら、

なにをどうしたらこんなエロゲみたいな修羅場フラグが立つんだ。。。

 

 

「あ~~~~ぁ!!!やっぱりヒロイン級の女の子が

たくさん居ても、ラブコメの主人公相手じゃ正ヒロインが確立しちゃって敵わないんですね~~。

 

これじゃ、私の願い事(野望)叶ったんだか叶って無いんだか・・」

 

 

いつものふざけた様子も、場の空気を読んでか一応は無く

白い大き目の魔女帽子を目深にかぶって、表情を隠したバカ(古河音)が

話しかけてくる。

 

「オイオイ!まさか、やっぱ気に食わないから

これまでのチャラにしてもういっかいとか言わねえだろうな・・・」

 

さすがに、ここからもう一周とかは無理だぞ・・・・

せっかく文へのプロポーズが成功したのにそんな波風立てたくねぇ!

 

それに、これまでの事だって元はと言えばこいつを元の世界に戻すために

やってきたことで・・・

 

「大丈夫ですよー。ほら、私の体が光輝いてます

おそらくはもうそろそろこちらの世界に居られないということです・・・」

 

確かに、良く見ると古河音の体は光っていた・・・

といってもホタルの光くらいなもので少なくとも輝いては居ないが。

 

 

「やっぱり、コンテニューしてルート選択からやり直さないとこの手のフラグは

簡単には移ってくれませんね~・・・最後のほうになると一度確定したルートは変更

利かないから性質が悪い・・・。こうなったら、

 

リニューアル版で新たな選択肢とルートを解放するしかないようですね・・」

 

 

 

「おいおい・・。俺達の関係図を妙な知識で解き明かそうとすんな!

お前の言ってる事が少し理解できちまう自分が嫌になるよ・・・・・・・」

 

 

ルート・・・つまりは、恋愛ゲーや18禁ゲー(要はエロゲ)においてどの子と

付き合ったりするかの分岐の事だ。フラグ(旗)をその子の性格によって変えながら進めないと狙っていないヒロインに行ったりするのだ・・・・

 

俺も、18禁ゲーはやったことないけど実のところ彼女ができた時ように

有名どころの恋愛ゲーはやってたことがある・・・

 

(同居し始めたころにベッドの下の本共々文に吹き飛ばされたが・・)

 

 

「アラ、結神様ったら!ついに白状しましたねっ!?今度オレと一緒に語り合わないかい?」

 

うっかり、失言したところを耳聡く聞こえていたらしい古河音は

顎に手を当て昭和のナンパのように問いかけてくる。どことなく、嬉しげなのは

素直に趣味の合いそうな奴を見つけたからだろう・・・

 

一応、共感はできる俺も中学入ったころには立派なオタクだったから祥磨が

居てくれて本当にうれしかったしな。

 

 

「悪いな、ナンパ師さん。

あんたは確かに可愛いが・・・・俺には結婚を約束した彼女が居るんだ。

俺にとっては誰よりも可愛くて綺麗で強い彼女がな!(にこっ)

だから、そのお誘いは断らせてもらう」

 

 

その発言の時の彼女はいつものふざけた調子じゃない、

普通に可愛いオタクっ娘に思えた。見間違いだったのかもしんないけどw

だから、多少真剣に断ることにした。

 

 

「ん。そうだ、この出会いも何かの縁だ俺と『契約』してくれないか?」

 

これまでもそうだったように、ごく普通にそう問いかける・・

すると。

 

 

「なっ!わわわわ・・・・私に魔法少女になれって言うんですか!?

そうやって騙くらかして最終的に私を魔女にするのが目的なんですね。このインキュベーターめっ!!!」

 

 

突然、持っていた『しるばーど』と書かれた箒を振りまわす・・

 

「誰がインキュベーターだ!?つ~かそもそもお前魔力あるんだから普通に魔法使いだろうがっ!!!!」

 

 

ちなみに、インキュベーターというのは

『魔法少女まどか☆マギカ』において、主人公まどかを魔法少女にした張本人のこと

らしい・・・俺も、ネットでたまたま見ただけだから良くは把握していないが。

 

本来の意味は卵生の生物の孵化を人口的に促す装置らしい・・・

さすがに今回は前者の事だろう・・いくら俺の嫁が鴉だからってさすがに後者の意味

ではないはずだ。

 

「はぁ・・・そうじゃなくて、それが俺の能力なんだよ。

最初に言ったろ?『結を司る程度の能力』この能力は元は『契約を司る程度の能力』

『他と繋がり昇華する程度の能力』って二つの能力だったんだよ。

 

神になったときに一つになってな。俺は他人と契約して能力や力を少しずつ借りる

契約した人には俺の力が渡るんだ。」

 

 

とりあえず、落ち着かせてしっかりと説明する。

 

「なんだ、そういうことですか・・・

しっかしアレですね・・・ザ・中2病の考えた能力みたいなチート差ですね

私の『魔法を把握する程度の能力』に目を付けたのはお目が高いですが・・・・・・

 

すいません私はいらないや。そういうの。」

 

少し、少しだけ意外だった・・・

こう言ってしまっては失礼かもしれないが彼女はこういう美味しい話(自分で言うのもアレだがw)には二つ返事で乗ると思っていた。

 

 

「今、意外だと思われてるでしょうけど。

私って『自分で強くなりたい派』なんですよね~。もちろんチート主人公や

主人公補正は否定しませんしむしろ胸熱ですが・・・ほら、良く隠された才能が努力によって!みたいな展開あるじゃないですか。

 

私アレのタイプだと思うんですよ~~。

空を飛ぶのもコッチの幻想郷だと速いほうだしスぺカや弾幕も工夫すれば

魔理沙さんやルーミアちゃんにも、結構当たるんです。

魔法のバリエーションも増えてきましたしね!

 

だから、私はこの『才能』でいつか魔理沙さんや霊夢さんですら手の届かない実力者になりたいんです。」

 

 

おしげもなく、歯を見せにかっと笑う少女に正直意外を通り越して『驚いた。』

彼女はまったくもって疑っていないのだ自分の実力を。

 

言ってしまえば、彼女の魔力は『そこそこ』

見る者が見れば一発で解かる。こっからどんな才能を引き出そうが

あの化け物(霊夢と魔理沙)には勝てないと・・・

 

でも、彼女は信じている『信じ切っている。』

どれだけ無謀だと言われようが自分の力を・・可能性を・・・

 

「ちっ・・・・・そうかよ。なら、がんばりな。」

 

つい、舌打ちしてしまった・・・

自分は出来なかった『自分を信じる事』を成し遂げている彼女に。

 

 

「いぇーすっ!!」

 

古河音の突きだした拳に、自分の拳を軽くぶつける。

この少女の願いが叶うように『この少女の周りにいつもにぎやかな人々との繋がり』

ができるようにと、願いをこめて。

 

 

「と。契約の代わりと言う訳ではありませんが・・・・(しゅるっ!)

はいコレ。私の思い出と汗と油とフケが染みついた『髪紐』をどうぞ!!!!

 

少年漫画でよくあるでしょ?『また出会うための印交換』みたいな!」

 

 

確かに、スポーツ物では結構あるかもしれないが・・・・

またえらくリアルな人体の汚れをだしてきたなオイ・・思い出だけで良いだろうに。

 

 

「・・お、おおう・・・。」

 

恐らくは、キチンと洗ってるはずなのでそんなに汚いはずは無いのだが

言われたことが言われたことなので、つい摘むように持ってしまう・・・・・

 

周りの女性陣や古河音自身も、こればっかりはこういう反応でも仕方ないとおもったのか怒りも悲しみもしなかった。

 

 

「じゃあ・・・俺もなんか渡さねえと・・・・・あ。

まずいな。基本的に祥磨の能力で必要なものは必要な時に出してるから私物とか

あんまり・・・・・」

 

というか、全然と言っても良いくらいに私物は持っていない。

ライトノベルくらいポケットに入ってたかと思ったがそれも無かった。。。

なにしろ、この時代に高校の制服ではどう考えても変な格好なので今は

 

基本男物の和服(じんべえのような)だからだ。

 

 

「それなら、大丈夫ですよ?

もうもらってますから・・・・・・・・・」

 

 

はて。自分は古河音に何か贈り物をしたことがあったろうか?

いや無い。。一応デートということもあり基本的に食べ物を奢ったり買い物を出来るようにお金は用意しておいたが・・・・

 

贈り物は長いデートの中で文に対する『名前』だけだ。

 

「・・・・・・・・・・・結神様。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨夜、お風呂の脱衣所から『パンツ』が無くなりませんでしたか?」

 

・・・・・・・・・・・・・・・時が、止まった。

 

 

いや、実際にはその場の空気が一瞬で凍りついた・・・・

たしかにあった。昨夜は椛の事で結局眠れず一度風呂にはいったのだ・・・

そこで上がった時に・・・たしかに消えていたことが会った。

 

しかし、その時は無くなったからと言って新しいのを取り出せる下着を探そうという

気分ではなかった。男物の下着を盗む変態など普通は居ないのだから。

 

そう。『普通』は・・・

 

「・・・・おい。」

 

 

「はい。なんでしょう?」

 

バカがすごく良い笑顔で問いに応える。

その先を聞くのが、ものすごく嫌になったどうせなら発情した椛が持って行ったとか

の可能性のほうがどこのエロゲだ。って感じだがまだ良い・・・

 

 

「俺は、信じてるぞ?

お前がまさかそこまでは、人として堕ちて居ないと・・・・」

 

俺の恐る恐るの問いに、バカはいつぞやと同じく

喉から笑い声をくっくっくとだし、そして・・・・・

 

 

「残念でしたねぇ・・・・・。パンツはすでに我が手の中に!!」

 

 

「本当に残念だよっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

本当に、いろんな意味で残念だった

別世界からの依頼者として出会った少女がここまで、変態だったとは・・・・・・

俺の感心にも似た驚きを返してほしい。

 

 

「おぅ~~とっ!!!勘違いしないでいただきたい。

別に私はこのパンツに顔埋めて、クンカクンカしてたわけじゃありません。

ヒロインがそんな汚れ仕事やるわけありませんからね・・・」

 

 

「人のパンツ盗んでる時点で十二分に汚れだ。バカ野郎!!!!!!

てか、頼むから盗んだ用途ソッチにしてくんない!?ソレ以外だと続き聞くのが

怖いんですがっ!」

 

正直、今の俺が口走ってる内容も相当ひどいが・・・・

なりふり構わない。俺はあいつを女子じゃなく腐女子(変態)という認識にする!

 

 

「言っときますが、絶対に返しませんよ?

これは私が元の世界に帰った時の夢に必要なものなんですからっ!!」

 

ふたたび、くっくっくと喉で笑う変態・・・

ついさっき告白した場所だというに、どう考えても二人の思い出の地じゃなく

トラウマの地になりそうだ。

 

 

「私の夢・・・・・ソレは、

このパンツを霖之助さんにプレゼンツ!すること・・・・

好奇心旺盛な、霖之助さんなら『神様のパンツ』とでも言えば受け取るでしょう・・

 

そして、その時私の願いは完全に叶う。そう!間接パンツの夢が!!!」

 

 

「間接パンツって何だコラっ!!!

間接キスみたいな感じで、言うんじゃねぇ!!!!」

 

もうヤダこの変態・・・・・

俺じゃ、扱いきれない。

 

 

「まぁ?ある意味間接キスと言えなくもn「さすがに自粛しろバカ!!!」

はいはい。たしかにR15じゃ庇いきれないセリフですねー」

 

 

この野郎・・・・

いい加減に跳びかかってやろうと思ったが異世界の住人が帰る時に

跳びかかったりしたら、なにが起こるかわからない。

 

 

そんなことを考えていると、古河音の体の光が強さを増してきた。。

それこそ視認しにくいほどに・・・

 

 

「おぉっと!!!そろそろ時間のようだ・・・

さてそれじゃ、私の髪紐大事にしてくださいね結神様っ☆

アドュー サヨナラ また会う日まで!  サ・ラ・ダ・バーーーーー!」

 

 

最後の最後まで、ネタとメタさをぶっこんでこの日一人の珍客が俺たちの世界から

消えた・・・・

 

 

ついでに、俺のパンツも一枚消えた・・・

 

 

「いや、いい感じにシメようとすんな!

どう考えてもバットエンドだから!!今すぐ戻ってこいーーーー!!!

俺のパンツを返せーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」

 

虚空に消えたバカに叫び声をあげてみるが、届く訳もなく・・・

あとに残るは7人分の殺気のみ・・・

 

 

「え。殺気???」

 

背筋が凍りつき、背後に恐る恐る視線をうつす・・・・

 

 

「「「「「「双覇(さん)、御主人様・・文(さま、さん)と結婚ってどういうこと

ですかっ(なのじゃ)!!!!!!!!」」」」」」

 

まずは、完全にサプライズのプロポーズだったため驚いたのか

妙に凄んでくる文以外の6人。

 

そして・・・・・

 

「双覇さん?発情した椛が持って行ったとかのほうがよかったって・・・

どういうことですか???

 

家でじっくりお聞かせください・・・・今夜は寝られると思わないでくださいね☆」

 

表情は笑顔そのもの・・・

言葉の内容も、ちょっと刺激的だが声音は明るくいつもの調子と一見変わらない・・

 

 

「うわー。俺の嫁が覚りの能力を身につけてるーーー

文が強くなってうれしいなぁ~~~~(棒)・・・・・・・・・・・

えちょ。みなさんそれマジでヤル気じゃないですよね?

 

待ってさすがに死んじゃうよ?ねぇ!ダメだ・・・もうおしまいだぁぁ~。

みぎゃあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の教訓。

「気付かないうちのフラグ建築は死亡フラグに繋がる。」以上・・・・・・

 

 

 




はいっ!どうでしたでしょうか!?

繰り返しますが、『東方忘却記』とのコラボはコレで終了です・・・
次話で今回の登場キャラについておさらいしたらいよいよ原作入りですね!

蒼に関しては、靈夢さんの代役ですので出演?は考えてないんです。。
すいません。

さて、これまでお付き合いくださったマツタケ様ありがとうございましたっ!
あんまりおもしろいギャグ回を思いつけないため大変楽しかったです。

『東方忘却記』は双雲録では、あまり描かれないギャグや
幻想郷でのほのぼのとする世界感がとてもすてきな作品です。古河音ちゃんも、
このコラボなんかまだまだ甘いくらいに暴走しまくってますよ~w

興味が湧いた方は、ぜひおすすめします!
それでは5000文字超えの長文ご覧いただきありがとうございました!

「次回もゆっくりしていってねっ!!」

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