東方双雲録   作:天白雲

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はいっ!今回で第8話ですね。
まずは、投稿遅れて申し訳ございません!!

今回の俺の嫁回でデート編最後ですので気合入れて書きますよ!!!
サブタイの別れはとある人との別れを指しています。

俺の嫁と破局するわけじゃない!
その事をご理解ください。それでは、

「ゆっくりしていってねっ!!」



第66話-黒翼の少女・・・結神の決意と別れ!

「そ・・・・・・・は!!!」

 

誰の声だろう。

声の高さは女性、それも女の子のものである・・・

 

 

「そ・・・・は!!!!」

 

なんだろう、誰を呼んでるんだろう・・・

酷く悲しげに聞こえる。なんだろう胸が痛い・・・・・

 

 

「そ・・・・・・うは!!!!」

 

 

そうは・・・・双覇って俺?

なら起きなきゃ・・・アレなんで寝てたんだろう??

 

 

「うぅん・・・。

ここは・・?俺は確かあれ・・・何処に居たんだっけ。」

 

 

「双覇っ!!!!!!!

よかった目が覚めたんですね!・・・・よかったっ!本当に・・・・」

 

 

起床そうそうに、目に飛び込んで・・・・いや

物理的に俺にダイブしてきたのは『射命丸 文』俺の彼女。。。

 

「ここは・・・・・・博麗神社?

どうしてこんなところにいや、それよりもこの食器・・・ガッぁぁぁぁ・・。」

 

 

どうしたの!?と心配する文の声が遠くに聞こえ。。。

目の前の景色に意識を持っていかれる・・・何度確認してもそこにあるのは

『二人分の配膳された昼食の跡』・・・・・

 

 

(なんだ!!!!???急に頭が・・・)

 

ここに住んでる巫女は一人暮らし・・・・・・・

たしか名前は・・・『博麗 蒼』(はくれいそら)・・・・

 

「違う!!!!!!!!!!

違う・・・博麗の巫女は・・・・そんな名前じゃ・・・」

 

 

そんな名前じゃない。その名前には違和感がある・・

そう言いきりたかったが、自分の記憶の中では確かに『蒼(そら)』だ・・・

黒髪の色が白くて、気が弱い感じで・・・

 

 

(誰だ・・・そいつ・・・・

俺の知ってる巫女は気弱じゃない・・・『そら』なんて名前でも無い・・

でも思い出せねぇ!!!!)

 

 

「どうしたんですか・・・双覇・・

博麗の巫女にまたなにか酷いことされたんですか?ならすぐに私がとっちめt・・」

 

 

「ちょっと・・・・待って・・・

文、今代の博麗の巫女の名前は?どんな容姿でどんな性格でどんな能力?」

 

すがるような思いで文に答えを求める。

もしかしたら、俺が間違ってるのかもしれない体が疲れて記憶がおかしくなってるのかもしれない・・・・

 

でも、なんとなくこの人物がいなかったことになるのは嫌なんだ・・

 

 

「双覇・・・やっぱりいつの間にか頭とか打っちゃったんですか?

今代の博麗の巫女と言ったら『博麗 蒼』さんで、容姿は黒髪で私より多少長いです

かね。能力は『霊力を扱う程度の能力』で・・・

 

修業を良くサボる癖があって、その所為で霊力の扱いすら能力に頼ってしまって。

うまくできない巫女さんですよ。」

 

 

彼女のその言葉を聞いて俺は、もう一度眠ってみることにした・・・

あの食器を見てから頭痛がすごい・・それに何度もフラッシュバックする女性の姿

どう考えてもこの神社の巫女服。

 

「あっ双覇・・・・・・

ふふっ!全く・・・ほんとに心地良さそうに寝ちゃうんですから。。。

枕が無いと眠りにくいでしょ・・・(ぽすっ!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・<少年就寝中>・・・・・

 

 

「ここは、どこだ・・・?

ぅぐっ!!!!!!!!!!!!!!!???」

 

 

まただ。謎の頭痛フラッシュバックするあの食器・・・・

そして謎の女性・・・

 

 

「うぅ・・・・ひぐ・・・んぐっ・・・

はぁ・・はぁ・・・んぐっ・・・・・・・・・・・」

 

自然に、涙があふれてきた・・

怪我をしているわけじゃないのに痛みがしてきた、苦しくなってきた・・・

耳鳴りが酷い。気持ちが悪い・・・・

 

この光景をなんで、思いだすのかは分からない・・・・・

脳裏に浮かぶ女性は何度思いだそうとしても頭にフィルターが掛かっている・・・

でもこの苦しさは、痛みは覚えてる・・・。

 

 

「そっか・・・・誰かを守れなかったのか俺は・・

また誰かを傷付けたのか・・・」

 

この痛みは・・・苦しさは・・・・

誰かを守れなかった時の痛みだ・・・。文の時も、幽々子の時も、アマテラスの時も

×××の時も・・・

 

 

「誰だ・・・・最後のは誰の名前だ・・・

俺は誰を忘れてるんだ・・きっと忘れちゃいけない人のはずなのに誰を・・・」

 

 

思いだそうとすればするほど一層に、痛みや苦しさは増していった。

誰かを守れなかったのは解かった・・・誰なのかを思い出させてくれ。。。。

頼む。。頼む!!!!

 

「俺は誰に謝らなきゃいけないんだ・・・・

俺は誰を守れなかったんだ。俺は何で守れなかったんだ・・・」

 

なにも、分からない・・・

解かりたいのに。思い出せない・・・思いだそうとするほどに苦しい・・・・

守れなかった虚しさが積もる。

 

 

「俺は一体誰と昼ご飯を食べて、誰と笑い合ったんだ・・・・

あの時あの異変を起こしたのは誰だ・・」

 

 

『陰陽異変』現博麗の巫女の能力じゃ、あれほどの異変は・・・・・

俺と祥磨、瞬や優が苦戦をするような異変は起こせないはず。

 

 

 

「思いだしたい・・・」

 

思いだせない・・・

 

「思いだしたい・・・・」

 

思いだせない・・・・

 

「思いだしたい・・・・・!」

 

思いだせない・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

「う・・・うぅん・・むにゃむにゃ・・・・「きゃ~~~。むにゃむにゃって・・・

可愛い!///(ぼそっ)ん・・・・あぁ、おはよう文。」

 

 

 

目を開けるとそこには、一人の女の子

『射命丸文』が居た。

 

 

「えぇ。おはようございます双覇!

どうしますか?私は双覇となら何処でも楽しいですから疲れてるようならこのまま

眠っていただいてもかまいませんよ?なんなら添い寝してあげましょうか・・

(ニヤニヤ)」

 

 

つい今、眠りから起きたのだが

どうにも体に全力で動いた後のような疲労が蓄積されているらしく

眠気は一向に減らない・・・

 

 

「あぁ・・・頼む。

ちょっと調子が悪いみたいでさ、文が一緒なら和らぐから・・」

 

 

「ふぇ!!!!

い・・・いいいいいいい良いんですか!?あややややや・・・・

もう寝ちゃってる・・・

 

 

ちょっとくらいなら、良いよね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・<少年少女添い寝中>・・・・

 

 

 

 

 

 

「ん・・・んぅ。。。。

あれ、なんか息苦しいような・・・・もがっ!?」

 

 

二度目の就寝から覚め、ようやく眠気も無くなってきたと思い目を開けると

どアップだった・・・・

 

 

 

 

 

 

 

何が?って??

それは・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の恋人、射命丸文。

それだけならまだ良かった・・・・・問題なのは俺の顔が埋もれてる場所・・・

まぁ・・なんだ。簡単に言うと文の胸に埋もれてる状況だ。

 

 

「と・・・とびかぐ・・・

どうにばびでだっびゅぶしないと・・・・」

 

冷静に状況を整理したら、鼻血が・・・・・・・・・

文のシャツに垂らしたらまずい!!!!

 

 

「ま・・・まぶは距離をとらないと・・・・・・

なっ!?また首が固定されて・・・・・・・」

 

 

というか、前にも思ったけどどうしてこんな細い腕でここまでの力が出るんだ・・

全然ふりほどけねぇ!いや、血を垂らさないようにそれと起こさないようにあんまり

激しく動いてはないけど・・・

 

 

「ちょっぼ・・・まぶいっべ!!

ぼれじゃぁばびで、我慢が・・・・・もごっ!(むにゅっ!)」

 

 

ぬぉおおおおおおおおおおお!!!

誰か・・・助けて・・・・・・・・・・・・

 

 

「ふわぁ・・・・双覇。

どうしたんです?私の胸に顔埋めたりして・・発情するにしては時期的に

早いはずですが。やっぱり今までにない種の狼天狗だから発情のタイミングも違うのかしら。。。」

 

 

助かった!!!

文が起きた・・・・・・んちょっと待てよ。。

 

 

「まぁ、私は双覇が求めるのなら何処でも準備は良いですから関係ないですね!

それでは・・・・ん~」

 

 

文が口元をこちらに寄せてくる・・・・・

のわっ!!!!!マズイとどめが・・・・・・・・

 

 

「ちょ・・・・びょっぼまっベぐれっ!!!!

まぶは首!首を解放して・・・・・」

 

じゃなきゃ、鼻血が・・・・

 

 

「へ。首・・・・・あややや!

ごめんなさいつい、抱き枕にしちゃってたみたいですね。。。。(ぱっ)」

 

 

文の腕から、首が解放された瞬間一気に

厠に急ぐ(無論、すでに吹き出しそうになってるこの鼻血を安全且つ的確に処理するためだ)

 

 

「ふぅ~。助かった・・・・・は!

ち・・・違うんだ文!別に嫌だったとかそういうわけじゃなくて・・・

むしろ俺としては嬉しかったんだがまだせいぜい精神年齢15の俺じゃ刺激が強すぎたというかなんというか・・・」

 

茶の間に戻り、急いで嫌だったわけじゃないことを説明する・・

なんか俺、文に対して謝ってばっかだな。

 

 

「ふぇ?あぁ・・・別に良いんですよ私はどんな形であれ双覇の近くに居るのが。

双覇を感じれるのが好きなんです。」

 

 

その少女の柔らかな笑顔に、一際大きく心臓が鳴った。

やっぱりだ。今までに俺なんかとデートしてくれた皆には本当に謝りたい気分だけど

いつもそうなんだ。

 

君の笑顔は俺に力をくれる。君の涙はどこまでも俺を不安にさせる。

君が怒ると俺はその顔が可愛くてつい怒られてるのにふざけてしまう。

君が楽しむと俺も楽しくなる・・・

 

 

 

「ほんとに・・・俺は文に助けられてばっかりで。

文に心配をかけてばっかりだな・・・。なぁ、文・・・・・・」

 

 

文の隣りに座りこみ、俺が声をかけると

その娘は「はい?」って疑いもなく振り向いてくれる・・・

この瞬間でさえも俺は手放したくないんだ。

 

だから、

 

 

「この機会にプレゼントがあるんだよ。

これまでの誰にも渡したくない文にしか渡せない贈り物が・・・はい。コレ。」

 

 

そう言って、小さな紙を渡した。

 

 

「何でしょうね?(かさっ)『白雲 文』(しらぐもあや)

え・・・コレって・・・その・・・・つまり///」

 

 

文が顔を真っ赤にして俯いてしまった・・・

ほんっとにも・・・・かわいすぎるだろ

 

 

「文。場所変えようぜ・・・

玄武の沢に行こう。そこではっきり言わせてもらう。」

 

 

 

どうにも、視線を感じてやりづらいから場所を変える提案をする・・・

具体的には6人分の殺気にも似た視線と一人分のバカの「ひゃっはぁぁぁ!!!!!

プロポーズキタコレっ!!!」て絶叫。

 

 

 

 

 

 

・・・・<少年少女移動中>・・・・

 

 

 

 

神社から出ると、大分寝過ごしていたらしく

あたりはもう夕日が沈みかけていた・・・・・・・

 

 

「よっと・・・よし、到着!

やっぱいつ見てもここの景色はすげえ壮大だな。。」

 

 

玄武の沢-妖怪の山麓に位置する光苔という暗闇で光る苔が群生している沢。

河童の住処だったり、ここもあまりこそこそ話すのに適してるとは思えないがまぁ

景色も景色だしロマンチックといえばコッチだろう。

 

神社でってのも、ロマンチックなのかもしれないが・・・・

自分の神社だしな。。

 

 

「そ・・・それはその・・・そうなんですがあの・・

こ、『コレ』の真意をお聞きしてもいいいいいいいいいい良いですか?」

 

 

その手には、先ほど渡した紙きれ。

もちろんのこと『白雲 文』と書かれている・・・

 

「そこに書いてある通りだよ・・

俺の名前を貰ってほしい。つまり、俺と結婚して一番近くに居てほしいんだ。

誰よりも傍で俺を支えてほしい・・

 

俺に君を守らせてくれ。」

 

 

俺の告白を、文は・・・・・・・

 

 

 

「もちろんですよ!これから宜しくお願いします。

ただし、私双覇に守られっぱなしになるほど弱くないです。だからもっと私を頼ってくださいね?好きな人に傷つかれるのは私も嫌なんですから・・」

 

 

笑顔で受け止めてくれた・・・・

よ・・・・良かったァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!

 

 

「あぁもちろん!

それじゃ、これからは奥さんとしてよろしく文・・・絶対に。

離さねぇから覚悟してろ(ぎゅっ!)」

 

 

こうして、俺の文に対するプロポーズは終わり・・・・

本当に全員との『デート』が終わった。コレで後はどっかで見てるだろう

古河音(アイツ)をもとの世界に戻すだけだ!

 




はいっ!!俺の嫁回も無事終了です!

結婚の模様はどうしようかな・・・・・・
いつか番外的に書くかもしれませんし、本編に戻った一話目で結婚式かも
しれませんね。

終わりまでが、書けなかった(orz)
そして今回も古河音が全然出てない・・・・・(絶望)

マツタケ様すいませんでしたっ!!
どうか、最終回思いっきり暴走して自由にお書きください!
それでは、

「次回もゆっくりしていってねっ!!」

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