東方双雲録   作:天白雲

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はいっ!日常?系コラボの6回目です!

気付けばこのコラボもそろそろオリ異変に届きそうな話数に・・・
どんだけ続くんだろうコレ。。。(自業自得)

今回は、マツタケ様の作者力をお借りしてだいぶ
ギャグ要素の強いぶっとび展開になってるんですよ・・・・
さて、それでは今回も。

「ゆっくりしていってねっ!!」


第64話-俺と幼馴染と、舞い降りるキューピッド・・?

 

 

「あはは・・。なんか、変な感じだね?

ほら私たちっていっつも祥磨も含めて3人だったし。。。」

 

 

夜がすっかり明けたころに現れたのは、

かれこれ5人目のデート相手、俺の幼馴染。姉のような相手でもある

 

『夜神 さつき』だ・・・

 

 

「そうだなーー。

俺達の場合デートっていうよりかはいつぞやみたいに、3人で帰ろうとしたときに

祥磨のやつがドタキャンして・・しょうがなく二人で遊んでって感じだったし。」

 

 

いつぞやとは言うまでも無く外の世界に居たころの話だ。

あの時は、本当に大変だったいくら二次元にしか興味が無いって言われてた俺でも

さつきは文に激似だし・・・

 

(作「ちなみに、外の世界に居たころの祥磨は

さつきと双覇の関係を知ってたから双覇を現実に戻すために、良く二人をこう言う風にデートさせてました。まぁさつきにとってはデートも双覇にとっては・・・」)

 

 

 

「実際、可愛いしな・・・」

 

俺としては、ぽつりとつぶやいたはずなんだけど

どうやらさつきにはばっちり聞こえていたらしい。。。

 

 

「んなっ!!・・・・か、可愛いとか

で、デートとか言うなぁ~~~~~~~~~!!!!!」

 

耳元で、叫ばれた(耳鳴りがすごい。。)

 

 

「・・って双覇?目の下くまがすごいよ。

眠れなかったの???」

 

 

俺はとっさに頬を欠いて、さつきに顔を見せないように

顔をそむけた。。。

 

 

「ま・・・・まぁな、ちょっとどうにもモヤモヤしっぱなしな

事があってさ・・」

 

 

言うまでもなく、昨晩の椛の事だ・・・

あの時俺は『本心』を言った。彼女がソレを望んでると思ったから・・・

けど、本当にアレでよかったんだろうか・・

 

椛に対して文と同じ感情を向けられないのはそうだけど、それでも何か有ったんじゃ

椛に悲しみを抱かせたまま山に帰す以外の方法が・・

 

 

「・・・まぁ、私には起きてる時の双覇ですら分からない難問なんて、

解けないけど・・もしそれが『女の子』に関しての問題なら・・・・・・」

 

さつきがふと、口を開いた。

 

 

「双覇。この世界の娘(こ)達は、みんな強いよ?

貴方がもし女の子を傷つけるような事を言ったんだと思ってるならそれは間違い。

きっとその娘は、今まで以上に強くなってるはずだよ。」

 

 

さつきは、俺を傷つけないようにか具体的な名前は出さなかった・・・

そっか・・これで解決!モヤモヤが晴れた。なんて言うつもりは無いけど。

すこしは楽になった・・

 

これも、女の子の強さってやつかな。。。

 

 

「ありがとなっ!さつ・・・・・き・・・・・」

 

お礼を言ってる最中で、俺はとんでもない者を見つけた・・・

急に足を止めたためさつきに数歩分追い越される。

 

 

「どうしたの?双・・・・・・・覇・・」

 

 

さつきも、俺の目線を追いやがて表情が凍りついた。。。

なぜなら・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふふふ。イメージ(想像)してください。

貴方達がこれから過ごすことになる。私という恋のキューピッドが導く完璧なデートをっ!!!」

 

 

 

漆黒とでも、言うべきかとにかく真っ黒なコートを羽織り

髪は緑がかっていたはずが今は真っ赤、まぁ紅魔館ほどではないが・・・・

そして服はこれまた赤めのシャツ。。。

そして虹色の渦を巻くカラコン(だいぶ見えにくそうである。)

 

 

「いや、イメージしてください。(キリッ)じゃねえよ!!

その方は今現在、闇堕ちしてないし良いリーダーやってんだろうが!!!

しかも、律義にカードもってるけどどっから持ってきた!

 

最後に、てめえにPSYクオリアが無いのは明らかだろうが古河音!!!!!!」

 

 

だいぶ奇妙な出で立ちで、道のど真ん中で某TCGアニメの一期のラスボスに

なっている今回の騒動の張本人。

 

 

「ふふ。この力を使わずとも手に取るように分かりますよ・・

結神様貴方は、今激しく動揺している!」

 

 

コレが、アニメの世界なら『バァァァァァンッッッッ!!!』

って感じの効果音がつくだろう勢いで、てんで的外れな方向に向かって

指をさしている古河音・・・・

 

 

「いや、見知った顔・・・・てほどでもないけど

少なくとも他人ではない女の子が道のど真ん中で奇行をしてるんだから、

動揺くらい誰だってするだろ。。」

 

 

そう言ってはっきり肯定するが、目の前の少女は

「くっくっく」と喉から笑い声をあげ声を張り上げる・・・

 

 

「やはりそうですかっ!

そうですよねぇ・・・今まで私がついて来ていたのはとっくに私の『カリスマ』で

気付かれてるだろうと思っていました。」

 

 

えらく、自信たっぷりに話しては居るが本来それは自分の質問に相手が無言で返した

場合に使うんじゃないんだろうか?

 

後、本人はカリスマでばれてると思っていたらしいが

尾行してるつもりだったなら少しくらい存在感を薄めるべきだっただろう・・・・

あんだけダダ漏れにしてたら、雑魚妖怪にすら気付かれるぞ。。。

 

 

 

「そして、これまでの尾行で私は気付いたんですよ・・・・・

結神様・・。貴方・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヲタクですね!!それも重度の!

二次元の世界に行く方法とか本気で探してた口でしょう!!!」

 

 

これまた、見当違いの方向に指を突き付け

『バァァァァァァァァァァンッッッッッッッッッ!!』のポーズ。

 

 

「なぁ、古河音・・・・

お前まさかその目、カラコンとかじゃなくて本気で見えてないのか?」

 

 

「あ。わかっちゃいました?

この魔法少し前に開発した『オッドアイになる魔法』って言うんですが、どうにも

オッドアイ以外にも目をいろいろ変えられるんですが視力がめっちゃ下がるんですよ

・・・」

 

『オッドアイ』。アニメやゲームによくある左右の眼の色が違う奴の事。

能力を使う時だけだったり、元々だったりするが全部ひっくるめてオッドアイだ。

 

 

「で?実際の処どうなんスか?」

急にタメ語になりやがった。。。。。

 

 

 

「ま・・・まぁ、もとの世界でかじる程度にはな。」

 

聞かれるとマズいメンバーもいるので、極力

ボリュームを下げてその場にだけ聞きとれるようにしゃべる。

 

「えぇ~~~。。。かじった程度の人が、

反応出来るネタぶっこんだ事、ありましたかねぇ~~~~~~~~。」

 

 

確かに、今まで合間を見つけてはラノベ漫画見境い無く

ネタをブっ込んできてツッコミが大変だった記憶がありすぎる・・・・・

後ろのさつきが、笑い声を抑えていた。。。

 

そういえばさつきには、東方の世界に行くための方法を一緒に

探して貰ったこともあったっけ・・・・

 

 

「そ・・・そんなことより、どうしたんだよ!

まだお前の願いを叶えてる途中だろ?まさか、お前もメンバーに含めるとか

言いだす気か!?」

 

 

 

「おっとそうでしたそうでした!!!

この後私の台詞が私側の作者は少し長めに有るんですが、文字数の都合上ざっくり

省略いたしまして。。。。

 

かくかくしかじかで今回は、私とさつきさんとダブルデートして貰いますよ!!?」

 

 

うぉいっ!!いきなりメタすぎんだろっっ!!!

そして『かくかくしかじか』で理解できる自分が怖い・・・・・

簡単に言うと今回のコラボ私の出番が無いからよこせっ!って感じだな。

 

 

「おぉメタいメタい・・・・

じゃねえだろ、大体んなもんさつきのやつが・・・・・」

 

納得しないだろ。と言いかけ

 

「そうだよ!そんな話聞いてないよ!!」

 

 

たところで、すでにさつきは古河音に直談判していた。

女子の行動力ってすごいな・・・

 

 

「ええ。そりゃまぁ昨日思いつきましたからね。

おもに私のとこの作者が・・・」

 

 

「だから、メタいって!!

大体、今回は私の番で古河音ちゃん応援してくれるって・・・」

 

 

ちょっと、怒ってる感じのさつきを見て判断。

こりゃ聞いちゃいけない類の話だ・・・・ちょっと下がっておこう。。

一応耳も・・・

 

 

 

「ハハぁ~~ん?

そうですよねー。そ・う・は・さんがだ~い好きなさつきさんは、

二人っきりで誰の邪魔も無くデ・エ・トしたいですよね~~~~~~~~・・。」

 

 

ん?なんか古河音の顔がみょうに、

悪い顔になってるような・・・・・何話してんだ?

 

 

 

「べっ・・・・・!!別に私は双覇の事なんて・・・・・

全然!なんとも!思って無いってば!!今回の事だってあんたを元の世界に

返すために仕方なくだし。。。大体あんな奴の何処が魅力なわけっ!?私は・・・

これまで浮かれてた人みんなの思考回路が良く分からないよ!!」

 

 

ごふっ!!!!

そ・・・・・・んな・・・・・俺ってやっぱり魅力無いのか。。。

さつきにすら、同情の余地が無いなんて・・・

 

 

 

 

・・・・<少年少女移動中>・・・・

 

 

 

 

 

「草原で昼寝だぁ・・・・・・・・・・???」

 

 

ショックの所為でいまいち良く、ここまでの道のりを思い出せないが

古河音の案内でついた先は草原だった。。。ピクニックにちょうど良さそうだな。

 

 

「はいっ!初デートって言ったら草原で昼寝!

コレが鉄板でしょう~?私としてはそこでどうして疑問を感じれるのかが

疑問ですよ!あ。さては結神様デート経験あんまりないですね?」

 

 

んぐっ!古河音の発言にじゃあお前は?

と聞こうとも考えたが、やめた・・・どうせこんな二次元丸出しのコースを選ぶのだ

無いに決まってる。それに俺も外の世界で女子とデートしたことなど一回も無い。

 

 

 

「・・・どうする?双覇。」

 

さつきがコッチを不安げに見てくる・・・

その後視線を草むらに移す。いくら綺麗な風景の草むらでも虫や肌に悪い毒草。

下手をすれば蛇やらも潜んでる可能性もある。

 

 

「俺は野宿とかで慣れてるけど、いくらなんでも女の子のさつきにこんなとこで

寝転がせるのはな・・・・なぁ古河音さつきの周りを結界で囲んでも良いのk・・・

 

「あっ手がスベッタ~~☆」おいコラっ!!!うぉっっ!」

 

女の子の力とはいえ、不意打ちの全体重をかけた体当たり。

耐えられるわけも無く前傾姿勢になりそのままさつきめがけて倒れこむ・・・・

 

さつきはどういうわけか放心状態。。。

のやろ・・・次は『ラッキースケベ』ってか・・・・お前の突撃がトリガーなら

ラッキーじゃねえじゃねえか!!

 

 

「さつきっ!避け・・・・へブっ!!!」

 

避けろと、声をかけようとした瞬間こっちに気付いたさつきは的確に俺の体を吹っ飛ばす突き飛ばしを繰り出した・・・

 

だいぶ距離も近かったが、さつきの能力なら何とか反応が間に合ったらしい・・・

どうせなら突き飛ばすんじゃなくて止めてほしかったが。

 

 

「へ・・・。まそっぷ!」

 

突き飛ばされた俺は当然、自分の力で推進力を止められるわけも無く。

最初に突き飛ばした古河音の方に戻りぶつかった・・・

 

 

「痛ってぇ・・・・・

おい。大丈夫か古河音?怪我とかは・・・・」

 

 

「ダ・・・ダイジョウブデアリマス。」

 

 

「おい、カタコトになってんぞ。。

本当に大丈夫なのか?頭でも打ったんじゃ・・・・」

 

 

俺は、患部と思われる頭に手を触れようとしてようやく、

今の状況に気付く。古河音に突き飛ばされる→本来ならさつきに当たり押し倒すの図

になる→だが、さつきによってさらに突き飛ばされ逆再生のようになる・・・・・

 

→俺が古河音を押し倒すの図完成。

 

 

「あ・・・・・あああああああ!!!!

ご。。。ごめん!!!わざとじゃないわざとじゃないんだ!!」

 

 

すぐさま跳ね起き、古河音に土下座する・・・・

もうどっからどう見ても『と○ぶる』の主人公みたいな図だが、あるいはコレも

古河音の思い通りかもしれないがそれでも地面に頭をつけ謝る。

 

 

ぽた。ぽた。

不意にそんなリズムを奏でるように、上から何か垂れてきた。

 

「ん?なんだ・・・・血!!!!????」

 

 

反射的に顔を上げ、上を向く・・・・

そこには・・

 

 

「ダ・・・だいじょう・・・・・ぼわぁぁーーー!!!」

 

 

口から、耳から、目から・・・

そこら中顔の穴という穴から血が吹き出ている自称ヒロインの姿だった。

 

 

「え。ちょ・・・お前。。。

おい大丈夫か古河音!!おいお~~~~~い!!!!!」

 

 

言うまでも無いと思うが、この後の俺とさつきのデート時間は

全て古河音の止血タイムになった。妙な事に鼻からは血が吹き出ておらず・・・

ヒロインの意地という物を知りたくないところで知る事になった。

 

 




はいっ!今回はし休め的にやろうと思ったのに、

気付けば5000文字近くになりましたよ・・・・・・
いや~ふざけ過ぎましたねw

そして、次回からの靈夢回、文回は俺から書くことになってますので
パスを回せません。

こちらの方で考えてた展開があるもので。。。
俺の考えてた展開をマツタケ様がどう受け止めまた、パスを回した時に
どう対処してくださるのか楽しみです。

さて、それでは一旦このへんで。
「次回もゆっくりしていってねっ!!」

ps、活動報告にて東方双雲録の人気投票してます。
よろしければご参加ください!!!

靈夢回、文回も急いで仕上げますのでお楽しみに!

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