東方双雲録   作:天白雲

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はいっ!日常系コラボ編第2話ですっ!

さて古河音さんのお願いとはっ!?
かつてないほどに濃いキャラクター性の来客に双覇達はどう対処するのか!
ここから楽しくなってきそうな感じですね・・・

それでは、
「ゆっくりしていってねっ!!」



第60話-さてさてさ~て、お仕事をしますかね。

 

「え~と・・・・

とりあえず俺に用があるってことは仕事(縁結び)の依頼ってことでいいのか?

要件はなんだ?それと慧音とはどういう関係なんだ。」

 

 

 

彼女の外見には、全く心当たりがないが先ほど名乗った名字には酷く

覚えがある・・つい最近も強烈に頭に刻まれた名前だ『上白沢』東方プロジェクト

でも数少ない『半人半妖』という特殊な種族の女性

 

『上白沢 慧音』さんだ。

もちろんこちらの世界の慧音さんに姉妹が居たという話も、結婚して

娘ができたという話も身に覚えが無い。。。

 

 

 

「あぁ。慧音・・・(ふるふるっ!)

お姉ちゃんはお姉ちゃんですよ。私少し前まで記憶喪失でして・・・・

それと先ほどはすみませんでしたっ!特訓のお邪魔でしたよね。本当にごめんなさい

!!でも結神さまへの敬意を表すためなので(うるうる)・ ・ ・ ・

 

さてっ!こんなに、健気な少女が土下座までして頼んでるのですから

お願い聞いてくれますよねっ☆」

 

 

慧音との関係性は理解できた・・・

先ほどの奇行(妙技)をした理由もなんとな~く理解した・・・・

 

そもそもとして、自分を訪ねて世界まで超えた客人を突き放す気など神として毛頭

無かったが・・指をからませ両手を組んで顔の横に添えて目に☆を浮かばせている

少女を見て、無性に願いを叶える気が失せてきた。

 

ついでに願いを聞く気も失せてきた。

まぁでも、仕事は仕事だどれだけ嫌な人からの願いでも聞かなければならない・・・

できることなら絡みたくない相手でも積極的に絡まなければならない

双覇の仕事はそういうものだ。。。

 

「わぁ~ったよ。どっかの外来人・・・

さて願いを言え・・・」

 

テキトーにやり過ぎて、某7つの球の龍神さまみたいになったが・・・

まぁ良いだろう・・

 

 

「………………実は今、私の住んでる人里では酒蔵の息子、小次郎さんと言う方が

います。とても真面目な好青年です。

 

(なるほど、その人に恋してしまったから接点が欲しいって願いかな?

よくあるんだよなぁ・・・やっぱり女性ってそういうタイプが好きなんだろうか)

 

それともう一人現役バリバリの大工の若頭。

ちょっとおちゃらけてるけど面倒見の良い平八さんという方・・・

 

(あれ?二人??

あぁ、二人がなんかの拍子に喧嘩しちまって迷惑してるから関係を修復してっ!

てかんじかな?これもよく有るんだよなぁ・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぜひっ!この二人の縁を結びつけ性別という垣根を飛び越え、

お互いがお互いを求め合う愛欲に溺れる関係にして頂けないでしょうかっ!?」

 

 

「頂けねぇよっ。」

 

少しでも、まともな思考をしていると考えた俺がバカだったらしい・・・・

どこの世界でも転生者や外来人は良い意味でも悪い意味でも頭のネジがぶっ飛んで

やがった・・・

 

 

 

「なんですとぉっ!!なんでですかっ!?

困ったことはなんでも解決・結神様でしょうっっ!!?」

 

 

「俺が何時!何処で!

そんなどこぞの甘党万事屋(よろづや)みてぇな宣伝をしたんだよっ!?

ていうかその二人。どこをどう聞いても名前から男だろ!!!ケンカを止めろっ!

とか・・・・

 

 

精々、度が過ぎてもその二人どちらとも私に振り向かせたいみたいな願いだと思ったら・・・愛欲ってなんだよっ!!」

 

 

「ヤダそんな…。セクハラですよ結神様?

愛欲っていうのは・・・///。気持ちだけでは抑えられない感情の波を

互いの体に求m・・「みなまで言うなっっ!」ぶぅ~。」

 

 

セクハラだと言っといてノリノリで説明するんじゃねえよ・・・・・・・・・

てか、こいつさっきの手の組み方といい瞳の潤ませ方といい、今の思考回路といい・

完っっっっっっ全に!!!!

 

 

 

(オタクだ・・・・・俺はあんまり興味無いけど、

全く知らないってことは無い・・・たぶんさつきも察しがついてるだろう。)

 

 

こいつ、完全に腐女子だ・・・・・・・

とりあえず。なんとかもうちょいマシな願いをひきださねぇと・・

 

 

 

 

「性別の壁がなんだって言うんですかっ!男同士が恋愛したって良いじゃないですか

大体ねぇ!やれ『ホイホイチャーハン』だとか『ヤラナイか』だとかみんな男同士の

恋愛をネタにしすぎなんですよ!!女同士の恋愛なら手放しで喜ぶくせにっ!

 

(あぁ・・言葉を挟む暇がねぇ・・・

頼むからここには女子が二人いる事を考えてくれ腐女子よ!それにネタになってるのは男同士の恋愛だけじゃ・・・だけ・・かも。

いや、なにも手放しで喜ぶわけじゃ・・・・・・喜・・ぶかも。)

 

 

私はそんな、笑いを起こすようなのが見たいんじゃ無いんですよっ!!!

もっとセンチメンタルにっ!!性別の壁に悩みながらも心から溢れるその想いに真剣

に悩む甘酸っぱい姿を物陰から阿求ちゃんとニヤニヤして楽しみたいんですよっ!

 

なんのためにわざわざお賽銭まで払ったと思ってるんですかッ!」

 

俺に二の句が告げさせず、少女は吠える吠える。。。

 

いや、最後のほう完全に俺のせいじゃねえだろうが・・・

 

 

それとどんな神がいるか分からなくても博麗神社まで行ける力があるのならそちらの世界の巫女さんのためにお賽銭入れてあげてください・・

 

 

「・ ・ ・オーケーお前がその趣味に関してどんだけ強いこだわりを持ってるか

は良~く分かった。いや、正直分かりたくは無いがわかった。

 

ただな。俺の能力つまり神としての力でどうこうできるのは『縁』つまりは繋がり

なんだ・・・。

だれかに想いを伝えたい!でも縁が無くてタイミングが無い。

 

誰かと喧嘩をしてしまった仲直りがしたいっ!けど、どう気持ちを切り出せば良いのかわからない。。。

 

外の世界でたとえ話をするなら好きな人と隣りの席に座りたい!

けどいつも縁が無くてはなれて座っちゃう・・・

 

俺はそういう人たちの願いを聞いて、人間関係を修復したり想いを伝えるまでの

下準備を整えることができる。。わかるか?

 

そもそも、縁っていうのはその人が少なからず相手に対して何かをしたいっていう

下地が居るんだ結局最後は自分自身で結び・強固にしないと繋がりは解けちまうからな。人の心自体をどうこうする力は無いんだよ。」

 

 

なるべく、相手が話した趣味思考は否定しないように・・・

たくさんの言葉を使って慎重に説明すると。。

 

 

「わかりました・・・ちなみに今のところ接点の無い二人を

お友達にすることは?」

 

 

できるのか?ということだろうか・・・

うん。まぁ、

 

「そのくらいなら、できるかな。。

ただし相性やら何やらでいろいろと変わるから・・お前の思いどうりに行く可能性

はずいぶんと低くなるけどな」

 

「じゃあ、それでお願いします。」

 

 

力説していた割にずいぶんとあっさりとした折衷案だった・・・

まぁ良く分からない男同士の恋愛の成就なんてものからしたらだいぶ楽になるので

異論はもちろん無いが。さてそれじゃさっさと叶えるか・・

 

 

「・・・・ていうかアレ?文さんじゃないですかぁ!!

どうしたんです?こんなところで・・・あっ突如現れた博麗神社の結神様の取材

ですか???さっすが!ぬかりないんだからぁ~!」

 

 

少女が、さつきに向かって文と呼びかけ、肘で脇腹のあたりをつついている。。

このこのぉ~、というやつだろうか。ネタがいちいちオタク臭い・・・・というか

まさか。

 

「ちょっと・・・なんなんですかあなたは!?

突然現れて双覇にべたべたする挙句、変なお願いまでしてっ!!!」

 

 

「そうだよっ!別に人の趣味をとやかく言うつもりはないけど・・・///

それに双覇を巻き込まないでよっ!」

 

二人が叫び、少女は二人から距離を置く。

どうやらさつきが文ではないことに気付いたらしいまぁ・・一回カメラの有無

を確認してたけど・・・そしてそのまま考え込む。

 

 

 

しばらく経って。

 

 

「あのぉ~~・・・

もしかしてここって、別の世界だったりします??」

 

もう一度視線を俺の方に戻し、少女が問う・・

はぁ~~~。

 

「やっぱり気付いて無かったのか・・・」

 

 

そして、俺の言葉を正しく理解したらしく慌てふためく

 

「え。ちょっとコレどうするんですかっ!!

私このまま帰れないなんてこと無いですよねぇ!?」

 

 

「大丈夫だ。どこぞの神隠しとは違う・・

こっちの神社に誘われてしまったやつは俺が願いをかなえる事で元の世界に戻れる」

 

 

正直、慌ててる感じが初めてこの娘に対して可愛いと感じたので

そのままにしといても良かったが女の子の不安はいち早く取り除かなければならない

ってラブコメの主人公が言ってたからな・・・

 

帰れると聞いて目に見えて安心したらしい少女は、

なにやら周囲を見回している・・・なんだろ?なんかの気配でも感じたかな??

とりあえず危険な妖怪とかを警戒しておく。

 

すると・・・・

 

 

「…………………………ラヴの匂いがする。」

 

突然ボソッとなんか呟いた・・

 

 

「え?なんか行った?

古河音ちゃん・・・・・・」

 

聞き取れはしなかったが。確実に何かつぶやいたのは分かった・・・

文達にも聞こえてないみたいだしまたロクでもないことだったら困る・・・・

 

 

「いいえっ☆なんにも!

それよりも『双覇』。私のことは古河音と呼び捨てにしてください!

それと、さっきのお願いキャンセルで。」

 

え。キャンセルってじゃあどんな願いなんだろう

それに呼び捨てって・・・

 

 

 

 

「結神様っ♪今からデートしてくださいっ!」

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っっ!!?」

 

 

 

「「は・・・はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」」

 

 

突然の発言に、一同困惑・・・・

俺としてはご褒美以外の何物でもないけど文とのほうが絶対に楽しいし・・・・

でも依頼者だし・・

 

 

「ふふっ♪デートと言っても・・・

私とじゃ無いですよ?ここに居るみなさんと一日かけてゆっくりデートしてください

それが私のお願いです! そ・れ・と・も~

 

 

みなさんはデートしたくありませんか??

なら私もかっこいいなぁって思ってるので私がしますけど?(グイッ!)」

 

 

古河音が俺の腕を抱き寄せる・・・

体勢を崩してしまい古河音ちゃんにのしかかりそうになった瞬間!

 

 

「バカ言わないでくださいっ!

双覇は私の彼氏ですっ!!ほかのだれにも渡しませんよっ(怒)

ふざけたお願いはやめてくださいっっ!!!」

 

 

文が自分のほうに奪い抱き寄せる・・・

右肘に当たってる柔らかさに思わず全神経を総動員しそうになる・・・・

 

 

「まぁまぁ、いいじゃんっ☆

まさかそんなお願いをしてくるとは思わなかったけどちょうど私も今日双覇と

二人の用事もあったしそれをデートってことにすれば依頼達成だよっ!」

 

 

「そ・・・・そうですねっ。

となると私も今日、主には話しておきたいこともあったのでちょうど良いかと。。」

 

 

「それなら、私も双覇さんと一緒にデートしたいです!

一世一代の文様から奪い取るチャンスですから!!!!!!!!」

 

 

「そうじゃのっ!私もなんだかんだと最近ご主人様と一緒に居なかった

からな!デ・・・デートをして今まで私を頼らなかったツケを払ってもらうとする

のじゃっ!!」

 

 

「椛が大急ぎで飛んでいったから何かあったのかと

思えば、面白そうなことしてるなぁ私も混ざろうっっ!!これでも昔は

妖怪の山で最も美しい妖怪と言われたものだ。」

 

 

「何おかしなこと言ってんのさ。

それはあたしだろ、天魔。まぁ今も圧勝だけどねぇ!というわけで、

天魔が参加するならあたしもするさ・・・面白そうだしねぇ!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上から・・・さつき、靈夢さん、椛、氷柱、陽葉(ふたば)、焔(ほむら)だ。

こうして古河音のお願いを達成し、古河音を元の幻想郷に返すため・・・・・・・・

俺の超連続デートが幕を上げた・ ・ ・どうしてこうなった(orz)

 




はいっ!どうだったでしょうか2話目っ!!

マツタケ様の『東方忘却記』のストーリーより少し、ほんの少し
だけ前進させてみました・・・面白ければ幸いです。

しかしマツタケ様の感想欄でも書きましたが・・・・・・
腐女子の願望力ってのはすさまじいですね!ついに世界すらも超越する力になりましたか、いや~そうですか・・そこまでになる執念が恐ろしいですね。

さてさてさ~て、次回はきっとデートスタートでしょう。
まずはマツタケ様にパスですね(ドムッ!)さて、どのように受け止めてくれるのでしょう・・・・・

デート順はメッセでも送りますのでよろしくお願いします。
&お楽しみにっ!

それではこれからもより良い暇つぶしをっ!
次はオリジナルの方の投稿ですかね・・・・・・・・

「次回(オリ作)もゆっくりしていってねっ!!」

ps、感想評価よろしくお願いしまする。

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