東方双雲録   作:天白雲

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今回ようやくNARUTOタグを行使できます!

サブタイ見てわかる人はわかるかな・・・・・・・・
それとサブタイの二つ名は。。あの人ですねっ!
今回は久しぶり?に双覇サイドで前話の少し前から進めます。さて、一体どうなる事やら・・・。

それでは本編!!
「ゆっくりしていってねっ!!」


第55話-知識と歴史の半獣。緑光纏いし白き野獣。

・・・・<双覇サイド>・・・・

 

・ ・ ・ ・なんだろう。

頭がすごく柔らかいものに包まれてる気がする。

 

それに・・・・なんか良い匂いもする。

あれ、文の顔が見える・・・・・そ。そうかっ!!!!!

 

 

「天国はここにあった・・・・・・

ありがとう神様。最期に文を見せてくれて・・・これで心残りはない。」

 

強いて言うなら有名な閻魔(映姫)の裁判を受けて無いから

どっちに区分されるかわかんないってことだなまぁたぶん『黒』で地獄行き何だろうけどな・・・

 

 

「あややや!将来の旦那様に膝の上で死なれてしまうと困るんですけどねぇ・・・

双覇、痛いところどこですか?まだ無理しちゃだめですよ。」

 

 

・ ・ ・ あれおかしいぞ、どうして文の声がするんだろう。

 

 

「えぇと・・・・あはは幻聴まで聞こえてきやg「これでも幻に思えますか?(ちゅっ)」んん!?」

 

 

あれ、文の顔が目の前一杯に・・・えっキス!?えっその・・・・

え~と・・・・・

 

 

なんだか、よけいに混乱してしまったけど・・・・

柔らかくて暖かくて・・・問答無用で安心する俺の大好きな人(妖怪)

 

 

「えぇと・・・・生きてるってことで良いんだよな。

ただいま。文!」

 

とりあえず、口を解放してもらい文に声をかける

 

 

「はい。お帰りなさい双覇・・・・

すぐにでもみなさんを追いかけたいんでしょうけど・・・・・

すいません、まだ内臓や骨の回復が済んでいないので無理に動くと破裂する可能性が

・・・うっ・・ぐすっ!」

 

 

どうやら最初に感じた柔らかさは文の膝と太ももだったらしい、

『膝枕』と言う奴か・・・・いいいいいいいよっしゃあああああああああ!!!!!

 

まさか、転生前はちょっとしたオタクキャラで非リア充だった俺が伝説の『膝枕』を

やってもらえるとは・・・・しかもあの妄想の中にしか存在しないはずの

『射命丸 文』に? ・ ・ ・ うっひょおおおおおおおおおおおおおお!!!!

 

 

「はっ正気を失ってた・・・・こっちではなるべくオタクキャラにはならないようにしてたのに・・・って文?なんで、泣いてるんだ???」

 

 

 

「だっ・・・でっ!!ひぐっ!!!

わだ・・・ひ・・のせいっうくっ!で・・・・こんなにぼろひっく!!

ボロボロに・・・・」

 

俺の顔に振ってくる涙の雨・・・

そっか・・・俺がボロボロになってるのを自分の所為だと思ってるのか・・・・

 

 

「はぁ・・・なぁ、文。俺が気絶した後に来たのって瞬か?」

 

泣きながら首肯する文。

 

「そっか、なら俺が文の攻撃を避けようと思えば避けれたってわかってるだろ?

なら今回のこの怪我は俺が勝手に・・・「違いますっ!!!私のせいです!」

う~ん・・・・ならさ・・」

 

文の顔を手で撫でて、落ち着かせて言う。

 

 

「もうちょっとの間、このまんまで居てもらっていいか?

もう少し休めば治るだろうしこのままだとなんか回復早そうだしさ?(にこっ)」

 

 

半人半妖という種族のおかげか、

今の俺は妖怪の治癒力も少し落ちた程度で残ってる。

 

 

「は・・・はい。それじゃゆっくり休んでくださいね双覇?

お休みなさい。」

 

 

文の優しい声を子守唄がわりに瞳を閉じて、やがて心地よいぬくもりに意識を

手放した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・<結神就寝中>・・・・・

 

 

「・・・ん。んぅ~~くっぁあああああああああ~!」

 

やっべえすんごい気持ちよく眠れた・・・・。

これは・・・・うれしすぎる。

 

 

「しかも、起きたら目の前に好きな人がいるんだから目覚めも良いしな。

これでどうやったら悪夢が見れるんだろう・・・ん?」

 

 

あれ?これ顔の位置近すぎねえ??

しかも、なんか目つむってるような・・・・あぁ文も寝てるのか。

 

 

「て、これじゃ寝るにしては体勢がきついじゃねえか・・・・・

くっそ能力使えないからいつもどうり祥磨の能力でベッド呼んだりできないし・・・

しゃ~ない・ ・ ・ ・」

 

 

やるの、恥ずかしすぎるしあまり筋肉質では無いとは言えあまり寝心地良くは

無いと思うんだけど・・・

 

 

「えぇと・・・これで、いいのかな?(すっ)」

 

 

文の体を起こさないようにゆっくり慎重に横たわせて、その頭の下に腕を入れ込む

まぁ所謂『腕枕』というやつだ。

 

「俺の腕ってどちらかと言えば柔らかいほうだと思うし。。。。

寝苦しくなければいいけど・・・」

 

 

なんにせよ、文が起きるまではこのままだな。

俺はどうして怪我人なのに道端で腕枕なんてしてるんだろう・・・まぁ寝顔のおかげですごい眼福だけど・・

 

「あれ?また・・・ふわぁ眠くなってきちゃったな・・・・・

駄目だ・・すぅすぅ  」

 

・・・・<双覇サイドアウト>・・・・

 

 

 

・・・・・・<射命丸サイド>・・・・・・

 

(皆さま、清く正しい射命丸ですっ!)

 

(あやや~、双覇の寝顔が可愛くてついつい見入ってしまった・・・・

そこまでは良かったんですが・・・・)

 

つい、恥ずかしくて寝てるフリをしてしまいました・ ・ ・ ・

て、腕枕っ!?

 

 

(こ・・・これは、はずかしい・・・・///

先ほどまでの私の体勢も恥ずかしいだろというツッコミはスルーしますが・・・・)

 

「すぅすぅ・・・zzz」

 

 

(・ ・ ・ あれ?双覇また寝ちゃったんでしょうか・・・・)

 

 

ちょっとだけなら・・・・ばれないよね?(ぱちっ)

 

 

「すぅすぅ・・・・」

 

 

(すぅすぅって・・・可愛い!!!!!

あぁ・・・でもこのままだと双覇の首が疲れそうですね・・・・・)

 

 

双覇の浮いている首をばれないようにさらに少し上げさせて、腕を差し入れる。

なんか・・・抱き合ってる感じになっちゃいましたけど、

 

 

(今は秋の屋外ですからね、多少密着してないと寒いですから・・・・

だから双覇に抱きついてるのも、『当ててる』とかというわけではなく純粋に防寒で

・・・・・あれ、私も眠くなってきましたね・・・・)

 

 

「ふわぁ・ ・ ・すぅすぅすぅ・・・・zzz」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・<射命丸サイドアウト>・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・<少年少女安眠中>・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・<双覇サイド>・・・・

 

 

「あぁぁ~んぅ~~~!!ごめんな文また寝ちまった良く眠れた・・・・か・・・・

・・・・・?どういう状況だ?」

 

 

確かに腕枕はしていた・・・・

寝返りをうったと言うなら、こんなに文が近くて顔が近くにあるのも。。。

まぁ、なんとなく理解はできる。    でも・・・

 

 

「少なくとも、文のほうから腕をこっちの首に絡ませては無かったような?

どうりで柔らかくて良い匂いで寝やすいはずだけどこれじゃ文の腕がつらいだろうに

・・・・」

 

 

かといって、このままだと首を浮かしたり体を起こしたりできないし・・・

それに顔の位置もかなりきわどいし・・・・

 

 

「えぇ~と・・・・結構寝ちまったみたいだしかわいそうだけど起こして

先に行った奴らを追いかけないとな・・・」

 

特に瞬の奴は、能力が使えない状態だってのに一人で神社を・・・・

靈夢さんのところを目指してる可能性が高い。

 

 

「お~い・・・文~~~

そろそろ起きろ。先に行った奴らを追いかけないと、間に合わなくなる」

 

俺の声に反応するかのように、文が軽く身震いして「んぅ~」って声を漏らす。。

可愛い・・・身震いが止まって呼吸が落ち着く ・ ・ ・

 

 

「文~~~。」

 

もう一度声をかけて、今度は軽く体をゆすってみる。。。

「んうぅ~~!」なんか、犬のぐるるって感じに唸られた・・・・

 

可愛い・・・身震いが止まった呼吸が落ち着く ・ ・ ・ ・

 

 

 

 

「だから文~~~~。」

 

 

 

 

さらに声をかけて、体をゆすりつつ軽く頬を引っ張ってみる・・・

「んにゃっ!ほうは~~~ひゃめてっいひゃいっ!!!」さすがにもう、寝たフリを

続ける気はしないらしく・・・なんか可愛い怒り方で怒られた。

 

 

「ほら、急がないと先に行ったやつらに追いつけねえだろ?

今は俺の『結び』も使えないから文の力が必要なんだからさ・・・・」

 

 

手を差し出して、文の手を握る。

真っ赤になってはいたもののなんとか加速してくれた・・・

 

「うぉっ!!!速ぇぇえええ!!!!!」

 

 

すぐに付くだろうけど、これじゃどっかにぶつかったらぴちゅるぞ

ん?あそこにいるのって・・・

 

 

「文。俺がタイミングを指示するからそのタイミングで手を放してくれ、

霊力と妖力で身体強化はしてるから大丈夫・・・いくぞ?  3」

 

 

文にも一応見えたらしく、素直にうなずいてきたのでカウントを始める。

 

 

「2・・・・」

 

 

ごうぅっっ!!!!

という風切り音のせいで俺の方が手を放すのを躊躇してしまいそうになる・・・

けど、大丈夫。焔のこぶしに比べたらたいした衝撃じゃない!!!

 

 

「1!!!!!!!(ぱっ)」

 

 

瞬時に手を放す。

俺の体は推進力を失い一瞬、後ろにさがり・・・・・・

 

 

「文の通った後から吹いてくる突風の影響で一気に加速されるっっ!!!」

 

予想どうりのタイミングで風が吹き荒れ、

俺の体は吹っ飛んでいく。なんか、でかい獣人に襲われてる銀髪の剣士に向かって

 

・ ・ ・

 

「ここだっ!

 『白雲流』常世の五月雨!!!」

 

 

某巨人駆逐漫画よろしく、

腰に差した妖刀、霊刀を引き抜き空中でむりやり体を捻って獣人の

首筋に加減した『白雲流』を打ち込む。

 

 

「よぉ。だから能力にたよんなって言ったろ?

優。しかし、ここにきてないってことはやっぱり直で神社に向かったのか瞬のやつ

・・・」

 

予想はしていたが・・・

足並み合わせろよ全知神・・・・・。

 

「あ・・・・・「ん?」ありがとうございますっ!!!

それと。今の剣技は!?文さんはどうなったんですか????」

 

のわっ・・・

いきなり元気になった優の質問攻めにちょっと物怖じしつつ返答する。

 

 

「とりあえず落ち着け、文ならちゃんと一緒に飛んできたよ。

今は必要なさそうだけど祥磨の援護に回ってもらってる・・・・・

さっきの剣術は昔『魂魄 妖忌』に教わった『魂魄流』の剣技に俺の我流を組み合わせた『白雲流』だ。」

 

この異変が終わったら、優にも教えることを約束し妖怪軍団に

向き直る。

 

「まずはこいつらをどうにかするぞっ!!「残念ながら、それは無理な相談だな。」

なにっ!?ぐっ!!!!」

 

突然、目の前に突き出された頭突きにとっさに刀を鞘にしまい腕を

顔と胸の前でクロスさせ防ぐ・・・吹っ飛ばされてどっかの民家に突っ込んだ。

どごぉっ!!という轟音と共に倒壊した・・・・

 

 

「君たちの存在はこの人里を脅かすことになる

だから、ここで人里の『歴史』から消えてもらうっ!!!」

 

現れた女性は今度はその細い腕を真横に打ちはらい、

優に攻撃を加える・・・

 

「アブなッ!!!(ぎぃんっ!!!)」

 

 

優はとっさの判断で、黒と白の刀をクロスさせてその腹で

受け止めたけどさすがに威力を殺しきれなかったらしく俺同様吹っ飛ばされた・・・

 

 

「いっつつつ・・・・たしか、上白沢 慧音は俺と同じ種族半人半妖じゃ・・

あぁ。そういえばゆかりんが妖怪の部分と人間の同居をしたことがなかったから

今の異変で苦しんでるって言ってたっけ・・・」

 

なら、慧音も気絶させる対象ってことか・・・・

正直原作キャラ、しかも暴走状態との戦闘はやりにくいんだけど・・・

 

 

「まぁ、あんまり時間かけると文にも心配掛けちまうし・・・・

一気に終わらせるか!!!新技でっ!」

 

 

伊吹瓢から酒を飲み、一応内臓やらに痛み止めを施して、

声を掛ける

 

「さ~て、おまえはどこまでこの技を引き出してくれるかな?

八門遁甲!!!第一『開門』 開(かい)!」

 

 

白玉楼で文と再会する前の旅の道中や、この世界に来てから

椛のところにいってくる。とか天魔のところに行ってくる。とか行ってこっそり

練習していた技『八門遁甲』。NARUTO-ナルトという

 

転生前に良く読んでた忍者漫画の中に登場する禁術のひとつ・・・・

忍者漫画から抜粋して習得した技だというのにこの技火遁、水遁に代表される

『忍術』とは違う。自らの体の中に八つあるリミッターを外すことで超加速などを

可能に出来るという『体術』の技だ・・・

 

 

「忍術は俺の剣技と組み合わせるのにはキツイかなと思った結果先にこっちを習得

したのはいいけどそれで、文を不安にさせちゃだめだよなぁ・・・」

 

 

「なにをぶつぶつとっ!!!!さっさと消えろっっ!!!!!」

 

激昂して襲いかかってくる慧音・・・

 

 

「まぁまぁ・・・少しは落ち着けって

コレまだ第一門なんだからさぁもう少し楽しませろよっ!!!」

 

相手のこぶしを反復横跳びの要領でよける。

 

「さて、急がないといけねえからさっさと終わらせるぞ?

死にたくなかったら死ぬ気で防御しろよ八門遁甲!!!第五『杜門』 開!!」

 

俺はさっさと杜門までを開くことにした・・・・

今の慧音にはこれくらいの力じゃないとたぶん通じない。。。

 

「痛ってぇ・・・5でコレかよ・・・・

よくこっから上をさらに開こうと思うな・・・・・」

 

正直、実際は痛みはそこまでではない

さっき飲んだ酒は薬膳酒になっており、中身は痛み止めだ・・・

それにアルコールの影響で痛覚も軽くマヒしてるしな・・

 

「逆にいえば、ここまでやっといてもなお痛いんだから

薬の効能が切れた後が怖い・・・」

 

まぁ慧音相手にビビってたらこの後がやばいけどな・・

ちなみに杜門の開放の影響で俺の体には緑色のオーラ的なものが出ている。

 

 

「ふんっ!!!オーラが出たくらい何だというんだ!!!!

これで・・・・終わりだっ!」

 

腰を落とし、臨戦態勢に入った

慧音が雄たけびを上げ突っ込んでくる・・・・

 

「ぐふっ!!??」

 

 

その角が俺の腹に突き刺さる。

 

「ははっ・・・あははは!!

やっぱりコケおどしでは・・・ない・・・か?」

 

 

腹から慧音をはやしてるような絵面になってる俺の身体がぶれて、

やがて完全に消え去った・・・

 

「その体勢だと、首筋が無防備になるんだから気をつけろよ?

ちなみにおまえが頭突いたのは高速移動による残像だぜ!!!!」

 

俺の言葉を聞いてか、聞かずか慧音の姿が徐々に

人間オンリーの状態に戻っていきながら前に倒れていった・・・・・

 

 




はいっ!!!どうでしたでしょうかコラボ編第6話

というわけで、まずは本当にすいませんでしたっ!!
手違いで未完成のものを投稿してしまいまして申し訳ございません・・・・

それと皆様予想はあたりましたでしょうか・・・・
まぁキャラのほうは簡単でした・・・・よね?

新しいナルト技の『八門遁甲』(はちもんとんこう)
の描写とかどうでしょうか?なんか間違ってるところのご指摘とかも宜しくお願いします。

それでは、これからも有意義な暇つぶしをっ!
感想、評価宜しくお願いします!!

「次回もゆっくりしていってねっ!!!」

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