東方双雲録   作:天白雲

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はいっ!コラボ編第5話ですっ。
まず始めに前話のことで、んっ?と思った人がいるとおもうので補足書きます。

前回。能力の有無が反転されていて瞬や双覇が苦労していたのに
なんとあややが風で加速していましたよね?あれは鴉天狗の種族特性のようなもの
ととらえてください。

能力ほど自由には使えませんが『強風』、『弱風』の両極端で加減速できます。
そして、瞬クラスになるとあの結界内でも一回だけ能力使えたようです。

双「安心してくれ、設定がブレにブレる作者だが俺を含めもう能力は完全に発動
出来なくなるらしい。」

うぉっ!ここでは久しぶりだね双覇。。

双「そうだな。んなことより今日は人里組の視点で話を進めるんだろ?
コラボしといてお相手のキャラ放置するとか最低なことしてんだからさっさと本編行くぞ。」

うぅ・・わかってるよ。。。白羅さま本当に申し訳ございませんでしたっ!!!
それでは本編!
双・作「「ゆっくりしていってねっ!!」


第54話-Qここは人間の里ですか?Aいいえ、ここは妖怪の里です。

・・・・<優サイド>・・・・

 

「え~と・・・俺らはどうしましょう?」

 

まだ忘れられてないと思うけど一応。

俺の名前は銀野 優。 博麗神社で宴会その最中に剣の稽古をしていたら

こっちの世界に飛ばされた。今は『陰陽異変』という博麗の巫女の起こした異変の

真っ最中で

 

「う~ん、そうだなぁ・・・

とりあえずゆかりんの言う人里の状況がどんなものか確認しようぜ。」

 

その異変を解決するためにこっちの世界の紫。

それと、双覇さんの友人だという祥磨さんと一緒に人里に向かうことになった。

 

 

 

・・・・・<少年移動中>・・・・・

 

「くぁあああ~~。紫の奴位置だけ適当に教えてスキマに入り込みやがって・・

ここまで長い道のりなんて聞いてねえぞ・。力も使いにくいから飛べねえし・・・」

 

祥磨さんが隣りでぼやきながら歩く。

俺はもともとどういうわけか、霊力が無いからそんなに変な感じはしないけど

やっぱりわかる人にはわかるのかな・・・・・?

 

「祥磨さん。俺らが居たところって妖怪の山ですよね?

元の世界ではあんまり行ったこと無いですけどこっから人里ってたしか

とんでもない距離あったとおもうんですけd えっ!?」

 

俺の話を聞いた瞬間祥磨さんの速度が上がった。

 

「なら、なおさら急がなきゃいけねえじゃねえかぁあああああ!!!!

速く走るぞ!!それと俺と双覇の事はさん付けしなくて良い。どうせ同い歳か俺らの

ほうが年下だっ!」

 

叫びつつさらに速度を上げる祥磨さん。

さっき能力は使えないってわかったし俺は霊力での身体強化もできないし・・・

 

「俺って、行ったところでどんなことができるんだろう・・・」

 

まぁとりあえずは、速く人里に

落ち着きを取り戻させないと・・・・・・

 

 

「・・・祥磨~~~!!!待って~~~~~~!!!!!!

なんであの人あんなに速いんだよ人間技じゃないっ!!!!!!!!」

 

その前に俺は突き離されずに

人里につけるんだろうか?若干不安になってきた・・・

 

 

 

 

 

・・・・・<少年全力ダッシュ中>・・・・・

 

「ぐるるらぁああああ!!!!」 「ぎゃおおおおおおっ!!!」

 

「きゅるるるるるっ!!!」 「ヴぁぁあああああああああ!!!!!!」

 

猿、狼、熊、果てはカマキリみたいなのから

なんかの鳥まで、本来ならば食堂のおばさんや鍛冶屋のおやっさん

肉、魚、八百屋のおばさんおじさんの声で賑やかなはずの人里が・・・・・・

 

 

「これは・・・・祥磨さん。

ここって人里で間違いないですよね?」

 

あまりに衝撃的な光景に一瞬何が何だかわからなくなり、尋ねる。

だってそりゃそうだろう・・・・・

 

「いいえ、ここは妖怪の里です。」

 

 

祥磨さんもテンぱってネタ発言してしまっている。

無理も無い人間の里は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さまざまな妖怪たちがはびこる魑魅魍魎の里になって

しまっているのだから・・・・

 

 

「あら・・・意外と速かったわね・・・・

能力が使えないあなたたちなら早くても今日一日はつかないと思って寝ようと

思っていたのに・・・」

 

虚空が割れて薄気味の悪い眼球がいくつもこちらを見てくる

空間『スキマ』がひらかれ、中から紫さんが現れた。

 

 

「紫てめぇええええ!!!!

なに一人で先に行ってくれとんじゃしかも片道どれくらいか言わねえから

こんなに時間かかっちまったじゃねえかっ!」

 

 

祥磨さんがキレるそうそう!・・・・・

そうじゃねええええ!!!

 

 

「いやいや、そうじゃないでしょう祥磨!!

だいたい紫さん普通あの距離って一晩かけても無理ですって!!!」

 

ほんとにどうして、あの距離を3時間で走り抜けられたのか・・・

足がとんでもなく痛いけど普通あの距離は頑張って走ったところで3時間は

無理だと思うんだけど・・俺の体ってやっぱり化け物なのかな・・・・

 

「あら、あなたたちは出来たじゃない。

それと人里の様子はもう確認したわね???ご覧のとおり

の始末で大変なのよ。」

 

紫さんが視線で人里を指し言う。

 

「確かにありゃきつそうだな。

んで?俺らはどうすりゃいいんだ??」

 

 

「そうですね。紫さんの能力でも無理なら

俺たちに出来ることなんて皆無に等しいんじゃ・・・・」

 

祥磨さんが今度は至極まともなことを言ってきたので

しっかりと同意する。

 

 

「貴方達にはあの元人間の妖怪達を気絶させてきてほしいのよ。

とりあえず、それで落ち着くと思うから・・・もうここまで精神が乱れてると能力

が使えない私は手荒な真似しかできないわ。」

 

 

「そか・・・おっそろしく

単純明快な暴力行為だけど・・・・わかりやすくていいなっ!!」

 

祥磨さんがほんとに物騒なことを叫んで駆け出してゆく祥磨。

そして、内一体の妖怪・・・熊っぽいのに狙いを定め腕を振りかぶり・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

殴り飛ばした・・。

 

 

 

「えぇええええええええええ!!??

ちょ・・・ちょっと何やってんですか祥磨っ!」

 

 

吹っ飛んだ熊は地べたに落ちて砂埃をおこし。

何回かバウンドしてようやく止まり・・・・・・・

 

 

「うっひょおおおおおおお!!!!これが妖怪のパワーかっ!!

双覇の奴の半妖ってのに少しあこがれてたんだよなあ・・・・・・・・

よっしどんどんぶっ飛ばすぞっ!!!」

 

心底うれしそうにダッシュで、妖怪(人間)の群れに突っ込んでいく

祥磨・・・・

 

 

「だぁあああああもうっ!!!こうなったら俺もやってやるよっ!

『白牙』!『黒爪』!はぁぁあああああああ!!!!」

 

 

腰に差した二本の刀を抜き、

俺も妖怪の群れの前に躍り出る。大丈夫ちゃんと峰打ちだから殺しはしない。

 

 

「狙いは頭部・・・狙いは頭部・・・相手は今は妖怪・・・・首を狙えば折らずに

気絶させられる・・・・・・・」(ぶつぶつ

 

頭で思い浮かべ、感情を殺す。

そして口にも出して軌道をイメージする・・・・

 

「狙いは頭部・・・狙いは頭部っ!!!」

 

 

ジャンプして、空中に躍り出て

二本の刀を振るう。首にくらった妖怪たちは各々の悲鳴を上げ気絶していく。

 

 

「よしっ!俺でも戦えるっ!!!

はぁあああああああああああああ!!!!!!!!」

 

その後も順調に数を減らす。

時たまに奥の方向からも、妖怪のうめき声と祥磨の声が聞こえてくる・・・・

どんだけ、喜んでるんだろう・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・<少年蹂躙中>・・・・・

 

 

 

 

 

 

「はぁ・・・はぁ・・・・さすがに数が多いぞ。

優、ゆかりんはどうした?」

 

 

さすがに、荒い呼吸を漏らしながら俺と合流した祥磨・・・

紫さんですか。。。

 

 

「それなら、さっき「冬眠に入らなきゃいけないから後よろしくね~」

と言ってスキマの中に消えて行きましたが。。。。」

 

祥磨が、「くっそがぁぁぁああああああああああ!!!!!こんな時に冬眠とか

なに考えてるんだよぉおおおおおおお!!!!」と絶叫しているがまぁ俺も聞いた時

耳を疑ったからな・・・・

 

 

「文句言っててもしょうがねえな・・・・。とりあえず、瞬と双覇が

合流するまでは俺達でどうにかするしかねぇ。はぁっっ!!!」

 

祥磨がもう一度、拳を握りしめて妖怪の束に飛び込んでいく。

ふぅ・・・・狙うは頭部、狙うは頭部、狙うは頭部。

 

集中してもう一回、軌道をイメージ一気に跳ぶ。

 

「だぁああああああああ!!!!!」

 

妖怪の前に躍りでて二爪を振るう。

祥磨と反対のほうに駆け抜ける(もちろん気絶させつつ・・・)

 

 

「まだまだっ!!!

倒さなきゃっ「きゃ・・・きゃぁあああああああ!!!!!!」えっ!?」

 

なんだろう今の悲鳴。

祥磨じゃもちろんないし紫さんが戻ってきたわけでも・・・・あれはっ!?

 

「嘘っ!なんであの女のひともう気絶から覚めて・・・・・

クソっ!!峰の入りが甘かったか!!!!」

 

自分の攻撃の深さが足りなかったことに気付き急いで接近する。

女の人の近くに居た獣人型の妖怪が女の人を引き裂こうとその人一人を軽く飲み込む

豪爪を振り下ろす。

 

「まにあえっ!!!!!!(どんっ!!!)」

 

 

間一髪、女の人が斬り裂かれる直前に体当たりで除けさせる。

よしっ!これであの人をなんとか助けられた・・・・後は『鎖』でこいつを

縛って拘束すれば・・・

 

「あ・・・・今は能力が使えないんだった・・・・・

どうしよう。祥磨さん・・・あっ気付いてはもらえてるけどこっちには来れそうに

無いか・・・・・・」

 

 

俺は理解した。 『ここで死ぬ』んだと

普通に考えればこいつら相手にただの人間になった俺が勝てるわけなかったんだ。

いつのまに能力にすがっていたんだろう・・・・こんな最後も悪くは無いか。

 

「ぐぎゃぁあああああああああああおぉおおおおおおおおおお!!!」

 

激昂した目の前の獣人の爪が迫ってくる。

抵抗すらできないことを悟った俺は全てを諦め目を閉じる。

せめて、痛くなく死にたいな・・・・・・

 

 

 

 

 

 

「『白雲流』常世の五月雨!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう覚悟した俺のところにはいつまで経っても来るべき痛みが来ず。。。

目を開くとそこには気絶し倒れている人間の姿に戻った妖怪と。

 

 

「よぉ。だから能力にたよんなって言ったろ?

優。しかしここに来てないってことはマジでもう神社に向かったのか瞬のやつ。」

 

優しい笑顔でこちらを見ている双覇さんだった。

 

 

「あ・・・ありがとうございます。それと今の剣技は?

文さんはどうしたんですか?」

 

自分が死ななかったことに歓喜する間も無く理解の行かないことへの説明を

求める。

 

「とりあえず落ち着け。文ならちゃんと一緒に飛んできたし今は祥磨のほうの

援護に向かってる、剣技は妖忌に習った魂魄流に俺の我流を混ぜたもので『白雲流』

だ異変解決後にでもおしえてやるよ。まずはこいつらだ!!!」

 

 

二本の刀を構えなおし、妖怪の群れに突っ込む双覇

俺も今度こそへまはしねぇっ!!!

 

 

「残念だが、君らの存在はこの人里を脅かすことになる。

だからこの人里の『歴史』から消えてもらうっっっ!!!!!!」

 

 

 

次の瞬間には、双覇の体は吹っ飛ばされていた。

『二本の立派な角』、『目も覚める青の服装』、『白に少し青みがかった色の髪』

『紅い色をした瞳』。

 

この人里に居て当然の人物がこの人里に合わない装いで

双覇に必殺の頭突きを喰らわせていた。

 




はいっ!いかがでしたか?

最後に登場した人物は一体・・・・・
答えは待て次回!ですねwww

さて、基本的に双覇たちだけじゃできないような話しもコラボだとできて
楽しくてつい書きすぎてしまいますがそろそろ・・・

このコラボも終了にしないといけません。
いつまでもやってると原作入りできませんからね~~・・・・
後長くても3話ほどでしょうか・・・・・

それではこれからも有意義な暇つぶしを!
「次回もゆっくりしていってね!!」

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