東方双雲録   作:天白雲

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はいっ!!!コラボ第4回目ですっ!

前回ぼっこぼこにされた我らが双覇君・・・・はやく助けてあげてください
瞬さん!!!

今回はサブタイ見ればわかると思いますが、ちょこっとばかし
俺の嫁!!こと射命丸文サイドで話を進めていきます!!!!!!!

ちゃんと、視点は出来る限り見やすく移動するつもりですが・・・
わかりにくかったらすみません。+ご指摘ください。

それではっ!!!!
「今回もゆっくりしていってね!!」


第53話-風神少女の想い。

・・・・<双覇サイド>・・・・

 

「文ぁぁぁああああああああああああああ!!!!!!」

 

くそっ!なにをのんきに作戦立ててたんだっ!

文の妖力が霊力になっちまった状態でほかの妖怪に会ったりしたら・・・・

 

「文ぁああ!!大丈夫か~~~!!!返事をしてくれっ!」

 

くそっ!!どこだっどこだどこだどこだっっ!!!

文・・・文っ文っ文っ!!!!もうあの時の気分はたくさんだ・・・・

 

「また、あの時の天狗に襲われてたりしないだろうな・・・・」

 

口に出すと、一層恐怖で顔が青ざめて

背筋が冷える・・・体温がぐんぐん冷えるのを感じる・・・

 

もし、文がまた一人で泣いていたら・・・

 

「くっそぉおおおおお!!!!!!

どうして!どうして肝心な時に使えないんだ能力さえつかえれば・・・」

 

靈夢さんの能力が結界で幻想郷中に及んでいる以上能力は使えない・・・。

能力の『有』『無』を反転されるからだ・・

 

 

「!!あれは・・・・文っっっ!!!!」

 

下方の森の中に文を視認し急加速からの急降下。。

顔面を強く打ったが、んなもん気にしてらん無い!!!

 

「文っ!大丈夫か?

体に異常は無いか???怪我は?・・ごめんな。いつも肝心な時にそばに居なくて」

 

そうだ・・・本当に文を愛しているなら・・・・

ずっと一緒に居たいと思ったのなら。真っ先に探さなきゃいけないはずじゃないか

なんで、こんなに遅くなっちまったんだ。

 

「今回も、真っ先に追いかけなきゃいけないはずだったのに本当にごm「双覇。」

文、どうした?」

 

言葉を途中で遮り、文が振り向く・・・

けど。なんか変な感じがする・・・・・・・・

 

 

「双覇は・・・・私のことが好きですか?」

 

なんか雰囲気が変な気がする。。。

 

「なんでいきなりそんなこと聞くんだよ・・・?

好きだよ。」

 

 

なんだろう・・・俺の知ってる文はそんなことをいちいち聞いてきただろうか?

いつもなら俺が好きって言うだけで幸せそうな顔して真っ赤になるくらいなのに・・

 

「なら・・・大好きですか?愛していますか??

今まで私に言ってくれたことに嘘はありませんか???」

 

目が心なしか暗い気がする・・・

 

「あぁ。俺は、文のことが大好きだし愛している。

これまで言ってきたことも全て守ろうとした「嘘ですっ!!!」がっっっ!!!

!?」

 

俺がそう言いかけたところで文の姿がぶれ、次の瞬間には目の前に

思いっきり腹を殴られて吹っ飛ばされる。

 

「がはっごほっ!!!う・・嘘って・・・」

 

視認出来るわけも無くふっとばされた俺は肺に空気を取り込むため

荒い呼吸をしつつ尋ねる。

 

「あなたが、私を大切に想ってなんていないって言ってるんです・・よっ!!!」

 

また、急加速。

気付いた時には体は宙を舞い酷い吐き気に襲われる・・

 

「そ・・んな・・こと・・・nがっ!?」

 

反論することも許されず背骨に嫌な音が鳴り今度はたたき落とされる。

くそ・・・落ち着いて話を聞いてもらわないと・・・

 

 

「・・・っっ!?駄目だ・・なんでこんな考えを起こすんだよっ!!」

 

 

 

 

 

無意識のうちに握りしめていた右手を解き、自分で折る。

好きな相手を止めるのに暴力を使おうとするなんて・・・・最低だ・・・。

 

その後もとめどなく続く大好きな鴉天狗からの無慈悲な拳の嵐。

俺はそのうちに抵抗も説得も諦めただ殴られ続けた。

 

 

(どんな形であれ文を傷つけたのは、文にさみしい想いをさせたのは俺だ。

なら、その怒りは受け止める必要がある。)

 

 

 

 

 

「・・・正直、このまま霊力と妖力のコーティング無しで受け続けたら死ぬと

思うけど・・・・まぁ文なら殺されてもいいや。」

 

 

・・・・・<双覇サイドアウト>・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・<射命丸サイド>・・・・・

 

「双覇が悪いんですよっ!!私がどんなに恋焦がれても・・・・

いつも一人でふらふらと。。。結局椛にもさつきさんにも会いにいくし・・・・・」

 

やっと私を選んでくれたと思ったのに・・・・

やっと私と一緒に居てくれるって言ってくれたのに!!!

 

「私を選んでくれたのなら!!!私だけを見てくださいよっ!!

私の想いに応えてくださいよっ!」

 

どうしてかは自分にもわからない・・・・

こんなに双覇が好きなはずなのに。。今は憎くてたまらない・・

どんなに頑張っても私のもとから離れてく・・・

 

 

「私はこんなに憎い(好きな)のに!!!!!

どうしてなんですかっ!!!山から出て行った時も!!私、ひょっこり

戻ってくるんじゃないかって・・・ずっと待ってたんですよ!!」

 

なにも応えてくれない双覇に拳を振るう。

返り血がべっとりとくっつく・・・・ほのかに暖かい・・・

 

 

「私はこんなに愛しているんですよ!!!もっと!!もっと双覇も

私を愛してくださいよ!!!!私の憎しみ()を受け取ってください!!!!!」

 

愛しているはずなのに。。憎い・・・

最愛の人なのに、最憎の人にみえる・・・・・

ほんとはどこにも行かないように抱きしめて、家に帰りたいのに振り下ろす拳が

とまらない・・

 

「もっと私を愛してください!!!!

もっと私に貴方を憎ませて(愛させて)ください!!!!!」

 

もう、思考もおかしくなってきてしまった・・・

愛しい人があの時の男の鴉天狗達に見えてきてしまう・・・・

 

「がはぁっっっ!!!げっふぉっっ!!ごほっ!!!!」

 

私の拳が適度に固さのある双覇のお腹にめりこみ

双覇が今日何十回目かの吐血を吐きだす。

 

「・・・・こうなったら、私と一緒に死んでください。

それで、ようやく・・・二人っきりに・・・・・なれますっっっ!!!!!!!!」

 

 

服を赤く染めて、もう立てなくなっている双覇にすこし距離を取ったところから

風の勢いのままフルスピードで拳を振るう・・・・・・・・・・

 

ガシィっっっっっ!?

 

「おいおい・・・そのへんにしとけよ。

本当に双覇死んじまうぞ?てか殺しにいくとかまじかよ・・・・」

 

目の前に現れた青年は「靈夢って巫女の能力はどんだけ強力なんだ?」

とか、ぼそぼそ言ってる。

 

 

「ちょっとあなたっ!!これは私たちの問題なので邪魔しないでください!!!

というか、誰なんですかあなたはっ!」

 

 

「ん。まぁ正気の状態の痴話喧嘩だってんなら別に首はつっこまないけどな

今のお前は異変の影響で正気の判断ができずにいる。だからそこに転がってる結神

の友達?の俺白井 瞬がお前の相手になるぜ?」

 

 

 

・・・・<射命丸サイドアウト>・・・・

 

 

 

 

 

 

・・・・<瞬サイド>・・・・

 

「・・・双覇の友達?の俺白井 瞬がお前の相手になるぜ?」

 

さて、なんとかとどめの一撃は防げたけど・・・・・

速っええええええええ!!!さすがは妖怪最速の種族だな。

 

 

「さぁ、どっからでもかかってこいy!?」

 

目の前の文の姿がぶれ、気付いたら目の前に現れる。

一瞬反応が遅れて吹っ飛ばされるそこから背中に回り込み上に飛ばされ、最後に叩きつけられる。

 

「あやや?どうしました。。かっこいいこと言ってもこの程度ですかっ!!」

 

なんとか、受け身して起き上がった俺に

射命丸が速度を落とさず。むしろあげて突っ込んでくる。

 

 

「へぇ、能力がうまく使えねえ状態だってのにまだ速度上げられるとはな・・・

でもその程度の速度で俺に拳が当たるとおもったか?」

 

その拳を俺は良く見て、痛くないようにそっと

添えるようにして手のひらに包み込み威力を殺す。

 

「なっ!!ウソでしょ・・・この速度が追えるわけないのに・・・・」

 

驚愕している射命丸。はぁ・・・

 

 

「確かにお前の速度は右にでる者はいないくらいの速度だろうな。

だが、生憎俺の嫁は『光神』光を司る神様なんだ、どんだけ早くても精々音速以上

光速未満だろ?なら俺には通じない。一回その速度を見ればばっちり視認できる。」

 

さて、双覇のやつは・・・・

ありゃりゃ・・出血多量で気絶中か。

 

「しょうがねえ。正気に戻すためだ残るような傷は付けないから

最悪の場合、2,3発殴るのは許可しろよ双覇?」

 

 

「なにを、のんきに目を離してんですか!!!!

私の本気の速度についてこれる人なんていないですよ!!大体・・・貴方に追い付いて貰っても・・・」

 

まだまだ諦めずに拳を振るってくる天狗。

 

「だから・・・無駄だっての。

それに俺以外にもお前の速度についてこれる奴はいるぞ?

ついさっきお前自身がぼこぼこにしたけどな。お前はちゃんと一番見てほしい奴に

見てもらえてるんだぞ?」

 

 

右から左から。上から下から。

どんどん迫ってくる拳、まぁもうこの速度にはなれたけどな。

かわしつつ声をかける。

 

 

「っ!嘘ばかり言わないでください!!

私は双覇の一番にはなれなかったんです!!!それに私のことがちゃんと見えていたならどうしてあそこまでぼろぼろになってるんですかっっ!!」

 

射命丸が涙をこぼして、攻撃を繰り出してくる。

 

「はぁ・・・・いい加減に話を聞けっ!!!」

 

 

バシィっ!!!!

拳を受けたところから突風が吹き荒れる。

 

「まず。双覇は俺と同格・・・・いや、下手をすれば俺以上に強い神だ

だから俺に出来ることならあいつにもできる。それにあいつが本気で好きなのは・・

あいつが本気で愛しているのはお前だ。」

 

 

「っ!!なら、なんで私を突き放すんですかっ!?

私は守られるほど弱くはないですっ!!双覇のそばに居たいっ!!!

双覇の隣からはなれたくないのにっ!!!!」

 

 

あぁ・・・・大体事情は把握した。

これは・・双覇のやつ、俺と同じ間違いをしちまったな・・・。

 

 

「なるほどな。射命丸、双覇の奴はお前を妖怪の山に放置したのか?

なら、それは許してやってくれないか??俺も一回同じような失敗をしたことがある

あいつもその失敗に気付いたから一緒に住むことにしたんだろう?・・・・

 

それに、男がそういうことしちまう理由は決まってるんだ。」

 

 

「一体何だって言うんですか!!私なんか隣に居ても迷惑だからでしょうっ!?」

 

激昂する射命丸。違う、そうじゃない

 

「違うな。男が好きな女を自分の隣に置きたくないのは『惚れなおさせたいから』だ

それと、俺や双覇みたいにこれから自分が危険な目に会うってわかってるやつはソレ

から遠ざけたいからだ。つまり、誰よりも大事だからこそ自分がそばに居ることで

危険な目に会うのが怖いんだ。」

 

俺の言葉に対し、なおも納得のいっていない射命丸にさらに続ける。

 

「なら、双覇が起きたらもう一回ちゃんと聞いてみろよ。

いまぼろぼろなのだってきっとお前を傷つけた、寂しい想いをさせたってわかってるからあえてぼこぼこにされたんだとおもうぜ?」

 

 

「それでも納得できないなら・・・んじゃお前の能力は何だよ?」

 

問いかける。少しきょとんとして射命丸が答えてくる。

 

 

「『風を操る程度の能力』・・・それがどうs「だったらっ!」!?」

 

射命丸の台詞に割り込む。

 

 

「だったら、双覇がお前のもとを離れそうな時には風で自分のもとに手繰り寄せろ。

お前が離れそうになったら確実に双覇の奴が結んで繋ぎとめてくれる。だから、

あいつが無茶しないようにずっと隣りに居てやれ。」

 

射命丸の瞳からだんだんと妙な気配・・・暗み?

が消え去っていく。

 

「そ・・・うは・・・双覇っ!!!わ・・・たし。。。なんてことを・・・・・

ごめんなさい・・・ごめ・・・んな・・・さいっっ!!!!」

 

ひぐっぐすっ・・と涙をぼろぼろとこぼして崩れおちる射命丸。

まぁ・・・一件落着。かな?結局攻撃してないし双覇にどやされずに済む。。。

 

「さ~てとっ!俺はこれから、優と祥磨を追いかけて里の沈静化と

異変解決に急いで神社に行く必要があるんだけど・・・困ったなぁ・・・・双覇を

看病してくれる人がいないぞ~~~?」

 

思いっきり棒読みでしゃべり、周りを見渡す。

 

「あれれ~?あんなところにこんな大異変が起きてるのに報道の仕事さぼってる

鴉天狗がいるぞ~?本当なら天魔に報告したいんだけど~~・・・・」

 

さらに続けて、最後に思いっきり良い笑顔で、

 

「なぁ、そこの鴉天狗?いまちょっとこいつの看病する人さがしててさ・・・

こいつの看病引き受けてくれるなら報告はしないけど??」

 

そう言った。

 

 

「あやややっ!(ぐすっ)喜ん・・・で・・!受けさせてもらいますっ!!」

 

射命丸は涙をぬぐって笑顔でそう答えた。

 

 

「そっか。良かった~~!!ならもう一つ。

プレゼントをやるよ。『情報付与』-<インプット>」

 

 

神経を集中させてなんとかできたたった一回の情報付与。

 

「あやややややっ!?これは・・・(////)」

 

 

「顔真っ赤だぞ?本当に物理法則無視して砂糖吐きたくなるくらい

あっま~いカップルだな。それじゃ俺は行くから双覇が起きたら無理させるなよ?

じゃあなっ!!」

 

 

それだけ伝えて、まだ顔が真っ赤な天狗と

その天狗の膝の上で血まみれではあるものの心地よさそうな幸せそうな神を

その場に残して俺は飛び去った。

 

 

・・・・<少年移動中>・・・・

 

ん?射命丸に付与した情報??

決まってるだろ?『双覇』から『文』に対する『愛』だ。

 

 

 




はいっ!こんな感じです。

文さんベタ惚れですなぁ~~~~~
双覇さん。そこの立ち位置を代わりなさい。。。

瞬さんはさすがは神様って感じですね、双覇なら
一瞬で嫉妬に狂っていたことでしょう。本当に・・・・・・

縁結びの神って設定は一体どこの業者さんが持ってっちゃったんでしょう?
この前のごみ出しで出してきてしまった疑いがありますねwww

それではこれからも有意義な暇つぶしを!感想、評価よろしくお願いします!
「次回もゆっくりしていってね!!」

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