東方双雲録   作:天白雲

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はいっ!今回は『年末年始特別編』というわけで
元旦の元話となっております!!

最初に言っておくと今回、ちょっと中途半端な感じです。

それでも良いという方は今回も!
「ゆっくりして行ってねっ!!!!!!!!」




第元話-年末年始。新婚夫婦の初デート

・・・・<双覇サイド>・・・・

 

 

「速いもんで、アレからもう一年経つんだなぁ・・・・

レミリアたちは元気にしてんのかな?」

 

 

「もう。なに黄昏てるんですかっ!(クスッ

ほらっ行きますよ・・・」

 

背後から、声をかけられ振り向くと・・

そこに居たのはここの家主そして俺の恋人・・・事実上の妻 射命丸文。

その身はいつもの記者の格好とは違い、

 

『赤と黄色の楓が描かれた着物』、『帯の後ろには文花貼と葉団扇を差し』、

 

『頭の頭襟は無く、代わりに後ろの髪を少し束ねて結んでいる』

 

 

要するに・・・・

 

 

「か・・・可愛い。。。。」

 

 

 

 

「な・・なんですか急に。///

イメージ変えたのに言う事は変わらないんですねもうっ。」

 

 

そう言って、飛び立ってしまう文。

今日は大晦日と元旦まとめて祝うための祭りの日・・ちょうど良いから婚約してから一回目のデートとして行こうって話してた・・・

 

「わっ!ちょっと待ってくれ文~~。

ごめんってもちろんイメージ変わってるのは、気付いてるよただ純粋に何着ても

可愛いなって思っただけで・・・・(びゅんっ!」

 

 

「も・・・・もう解かりましたからっ!(カァァ///

それよりもうそろそろですよ?確か一度天魔様の屋敷に集まるんでしたよね・・・」

 

 

隣りに追い付き、声をかけるとさらに顔を赤くしてしまう。。。

 

 

「そうだな。なぁ、今日は別に急ぐ必要は無いんだ・・・

ゆっくり行こうぜ?(ギュっ」

 

急いで向かおうと体をひねる文に、制止をかけその手を握りしめる

そして二人でゆっくりと降りて行った。

 

 

 

 

 

「で。お前たち婚約して事実上もう夫婦・・それも

もう何百年も一緒のくせにまったくもって見せつけてくれるなぁ?(ニヤニヤ」

 

俺たちががっしり手を繋いで、屋敷にはいると

出迎えてくれた天魔がそんなことを言ってきた・・・・・

 

 

「べつに、そういうつもりじゃねえよ。

おれが文の手を握ってたいだけだ・・つ~か天魔様。主自らが出迎えなんて

大丈夫なのか?」

 

 

「あっははは!そうかそうか!!

うむ。べつにかまわんよ今回の事は私の発案なんだ。なら自ら迎えるのが

筋というものだ・・・ところで、ちと射命丸を貸してくれ?

 

今回のけいかk・・・・企画に必要な資格を持ってるか聞くからな。。」

 

 

ん?けいか???

まぁいいか、陽葉なら別段文になんかすることは無いだろうし。

 

 

「りょ~かい。ちなみに、俺が聞いていい内容では?「もちろん無い。だからここで待っておけすぐおわる」了解。」

 

 

そうして、文と一旦別れること数分・・・・

天魔に連れられて文がもどってきた。

 

 

「大丈夫ちゃんと、参加資格はあるみたいだよ。

それじゃ~奥に進んでくれそこで今回の企画の説明があるからさ。」

 

 

なんか、引っ掛かることが多いが今はとりあえず

祭りを楽しもう・・・そう考えて文の手を取り進められた部屋に足を運ぶ。

 

 

「は~い!この部屋にお入りになった方はまず、

こちらをお取りくださ~~い!!」

 

その中には、なかなかの数の天狗が集結し

なにやら紙が配られていた。

 

 

「あ。どうも・・・・・

コレは、スタンプラリー・・・・・・・か?」

 

 

紙には、一軒一軒出店の名前が書かれた大きめの枠が書いてあり・・

ず~っと進むと『無料券』等の文字。全ての店を周ってお題をクリアすれば無料に

なったりする・・・・ということだろうか?

 

 

「者ども!見てのとおり、今回の祭りは

その紙の通りのルールで持って執り行う!コレに当たって仲間を決めてあるので

今一度取りに来て、整列!」

 

仲間?もしかして、二人でゆっくりはできないのだろうか??

それじゃあデートで来た意味が無い・・・・そうだ!

 

仲間になる奴が、知ってる奴だったら・・わけを話して

どうにか二人になれるようにすればいいんだ!良し。コレで行こう・・・・・

 

 

「なっ!?嘘だろ・・・・オイ。。。

こんな・・ちょっと待て天魔・・・もういねえし・・・・」

 

 

開かれた紙に書いてあるのは。。。。。

 

『白雲双覇(黒狼天狗)』、『射命丸文(鴉天狗)』、『姫海棠はたて(鴉天狗)』

 

『犬走椛(白狼天狗)』上記の者を仲間とする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・<少年少女移動中>・・・・

 

 

「え・・・えぇと。。。

一応、聞いておくけど二人はどうして此処に?」

 

とりあえず顔合わせを終わらせ、(全員顔見知りのためほぼしてないのと同じ)

出店等が並ぶ屋敷の外、天狗の里の中心に出てきた・・

 

 

「そりゃあ、大天狗様及び天魔様に招集されたからよ。。。

私はどこかの暴走鴉みたいに恋人と暮らすためだけに上の者に逆らうなんて命知らずな真似出来ないのよ。」

 

 

「え?それってどういうこと??」

 

 

「は?まだ、言って無かったの文。

まぁなら私の口からは言わないわよ・・・要はあんたと文の結婚を心配してんのは

妖怪の賢者だけじゃないってことよ。」

 

なるほど、解からん。

文に聞こうにもさっき(天魔に連れてかれて)から赤くなったままだし、

コレは、羞恥のほうなのかそれとも二人で周れない怒りからなのか。

 

 

 

「まぁ・・・そういう・・・ことですから、

とりあえずこれで招集には応じたので私はその・・・失礼させて・・・」

 

 

椛が、言葉をつまらせつつも提案してくる・・・

 

 

「っそ。そうだな!

元々二人ずつのペアだったわけだし・・・いっしょに周るってのもな?」

 

 

嘘だ。いや、嘘ではないけど若干嘘を混ぜてる・・・

一緒に周る理由は確かに無いがそれ以上に・・・このメンツで何より、椛はマズイ。

前の古河音の一件以来まともに話せてないし。。

 

いや、だからこそ今日ちゃんと話すべきなのか?

でもそうしちゃうと文とデートの意味が・・・・・・・・・・・

 

 

「だっダメです!!!椛達は、私たちと行動してください!」

 

 

俺が、思考を加速させていると今まで停止していた文が

なぜか椛の提案をはねのけた。。

 

 

「ん。どうしたんだよ文?「良いから、とりあえず椛達と話してきます。」

本日二度目の放置タイムか・・・・ん?アレは・・・」

 

 

女子3人が、内緒話のためどっかに言った時

ふと俺の眼に飛び込んできた光景が・・・・・・・・

 

 

「ほら!向こうにも出店が一杯あるから・・

祥磨、こんなとこでへばってないで走るんだぜ!」

 

 

「そんなこと、言われてもな魔理沙よ・・・

俺の今の格好を見てくれないかどう考えてもお前の質量の10倍はあるんだから

速度を合わせろというのはどうにも。。」

 

 

ついでに聞こえてきた声が・・アレは、

魔理沙と。。。紙袋の化け物・・・いやアレ祥磨か。良く見たら顔もあるし

紙袋も手で抱えてるし・・

 

 

「よう。お前らデート中か?」

 

とりあえず、おもしろそうな現場に巡り合ったのは事実なので

声をかけてみる。。。

 

「げっ!お前・・・なんでこんなところに。。」

 

悪友に『げっ!』とか言われたので、質問に答えてやる。

 

 

「いや、ここ元々天狗の領地だからな?

俺は妖怪としての分類天狗だから居てもおかしくねえだろうが。むしろ可笑しいのは

お前らだよ。」

 

 

「・・・・・はっ。デ、、、デートとかじゃない!!

ボクはただ・・面白そうなイベントを妖怪の山でやるって言うから・・・・」

 

俺が声をかけてから、硬直してた魔理沙が口をようやく開いて

訂正してくる。。

 

 

「そ、そっかそっか悪い悪いw

ん?今ボクって言ったのか????????????」

 

魔理沙の一人称って私だったはずじゃ・・・?

 

 

「え。。。今、私なんか変なこと言ってたのか?」

 

 

「ん・・・まぁ、魔理沙が解からないなら良いか・・・・・・

そんじゃあ俺はちょっと文達と出かけてるから合流してくるよ。。。。

あそうだ魔理沙、「ん?」祥磨のことよろしくなっ!」

 

最後に、魔理沙に封筒を預けて

その場を去ること事にした・・・・・

 

「なんだコレ?」

 

 

「俺と祥磨の昔の写真。もう一枚持ってるからなんとなく

渡しとこうと思ってな?そんじゃっ!」

 

 

 

 

 

・・・・・<双覇サイドアウト>・・・・・

 

 

 

 

 

 

・・・・<祥磨サイド>・・・・

 

 

「なんだーアイツ。デート中なのはお前のほうじゃねえかよ・・・(チッ

えと・・・魔理沙?ソレ昔の写真なんだろ?ならちょっと向こうに座らないか?」

 

 

「ああ。そうだな・・・

それじゃあ競走だ!!!!!!!!!!(ダッ!!!」

 

 

俺の返事を聞こうともせず、走り出すおてんば娘に苦笑いしつつ

抱えた紙袋を落とさないようにして歩く。

 

 

「それじゃあけるぜ?(ガサガサっ

お~!外の世界にもこんな綺麗なところがあるんだなぁ~・・・」

 

ん~どれどれ?

 

 

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

 

コレは確か・・・・・

 

 

「11か12歳の時だな。幼馴染とその家族でパーティした時の写真だったと思う

けど・・・コレ。」

 

 

なんか、変だ・・・・

なにか・・・わかんないけどちょっと引っかかる。。。

そう・・俺達のこの視線。。。

 

誰を見てるんだろう?

撮影者?とすれば俺とさつきの親か?いや、双覇の親・・

双覇の親っていつから居ないんだっけ?

 

孤児院にいた理由は?親に捨てられた・・それとも・・・・

 

 

「そっかぁぁぁ~~。

私もいつか、行ってみたいなー!・・・・」

 

 

そうやって、真面目にこの疑問に向き合おうとするが・・・・

祭りの陽気と隣りに座る彼女の笑顔でとりあえずはいいか。と思ってしまう。

 

 

「ふふっ。そうだな?」

 

 

こうして、一度持ったはずの疑問は露と消えた・・・

 

 




はいっ。今回のできは・・・・!
見ての通りですね・・・・・・・・・・・・・・・・ww

今回、頂いた挿絵をなんかフラグっぽく使っちゃってすみません。。w
ちなみに音無 仁 様執筆の『東方消失録』にて挿絵を描いておられます。ひょい様
から頂きました。

とても、かっこいい or 可愛い3人を描いて頂きありがとうございます!
音無 仁様もわざわざご紹介頂き本当に感謝です!!

それでは、
「次回投稿もゆっくり待っていてねっ!!!」

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