今回登場は、『東方強くてニューゲーム』より雲母 策士丸(きららさくしまる)
くんです!!
死神舞い降りし時悲劇の少女のたどる運命は、はたしてどう変わるのかはたまた変わらないのか・・・・
それでは今回も。
「ゆっくりしていってね!!!!」
俺が、この屋敷。
『白玉楼』に住みだしてからというもの、ゆかりんの奴は来る頻度を落としていた。
どうも、紫の奴が迷惑かけてないか聞いてみたもののあいつの押しかけは実は幽々子がさびしがってるのを見越してのことだったらしい・・・
「あいつも、あいつなりに気遣いなんてのができる奴だったんだなぁ・・・」
子の成長を喜ぶ父の面持ちで歳的にはじいちゃんと孫くらいかそれ以上の歳の差だが
・・・・
「双覇どの。そろそろ朝餉の仕度は整いましたかな?」
「おう。そろそろ全部作り終えるから幽々子様のところに持って行ってくれ。」
俺に話し掛けてきたのは、魂魄妖忌。
ここ。白玉楼の庭師にして、魂魄流という剣術をつかう半人半妖の剣士でもある。
「ふぅ~・・・西行寺幽々子といったら、向こうじゃバキュームで有名だったしな~
足りなくなったらどうしようかと・・・」
ここで、暮らし初めてから10年近く経ちそこまで大喰らいじゃない幽々子を見れて新鮮だった・・・
「幽々子様おまたせしました。朝ごはんができましたよ~~。・・・・げっ!!」
幽々子の隣では「げっ!!」てなによ・・と不満げに我が家でも良く飯をたかっていたグータラ大妖怪が居た。
・・・・<少年少女食事中>・・・・・
文句ばっかり言ってもしょうがないので、紫の分も作り食事を取る。
・・・・しばらくして食べ終わり、台所でじゃぶじゃぶと洗い・・・・・・
「はぁ・・・・なんか諏訪を思い出す生活だなぁ・・・・・」
あの時も今とほとんど、変わらない日々だった。
変わってることと言えば・・・・・・・・・・・・・・・
「んじゃ!!!今日もよろしくお願いします!!!!」
俺は、10年まえにここにきてからず~っと妖忌に魂魄流を教わっていた。
まぁ、実際は基本的な剣術の動きと最初に戦った時の我流で良い動きだった部分を
妖忌に組み合わせてもらって俺独自の魂魄流をつくってるのだが・・・・
「その・・・双覇どの。。もう私が教えられる技は教えきりましたし、十分戦闘においても剣術においてもあなたは私より強いじゃないですか・・・・・」
そう、つい先日もう教えてもらえそうな剣技をおしえきってもらい残りは将来の
魂魄流の継承者。自分の孫子に教える一子相伝のものだけになってしまったらしい。
「いやいや、能力を使っての戦闘はそうかもしれませんが普通に剣を使っての試合
ならばまだまだなので、学ぶべきはたくさんありますよ・・。」
「そう・・・ですか・・・・ならば!期待に応じる練習ができるようにこちらもがんばりましょう。これを!!」
手渡された、一本の鉢巻き。
今日の修業は能力禁止の試合形式、相手の額に結んである鉢巻きを斬ったほうの勝ち
危険この上ない修業だ・・・・
「うしっ!!!それじゃぁ行きますよっっ!!!」
幽々子さまが審判になり、修業開始!!!
すかさず、磨り足で地を踏みしめ接近して斬りかかる、予想済みの妖忌は避けて
カウンター!!
「あぶねっ!!!」
そうして、1時間ほど経過し・・・・
「これで終わりだっ!!白雲流 常世の五月雨!!!」
『常世の五月雨』は『人符』現世斬の我流である。
本来の突進→斬撃を、突進の速度を上げて突進→十字斬り→連続突きの連続技にしたもの。今回は突きまで派生させなかったのでただの現世斬だが・・
「勝者。白雲双覇くん~~。妖忌惜しかったわねぇ~。
でも、まぁほんとに良く成長してくれたわ双覇君も、これなら私の能力にも対抗できそうね~」
酷く朗らかに、幽々子さまが近づいてくる。
たしか、幽々子の能力って・・・『死を操る程度の能力』だっけ?
「いや~。買いかぶりですよ・・・今勝てたのも運ですし・・・・幽々子様には
勝てま『ざしゅっ!!!』せんよ・・・・え? がふっ!!!」
腹からなった不思議な音に気付き目をやると、『俺の手』が握り締めた結月で『俺の腹』を深々と刺していた・・・・・
「がふっ!!ごほっ!!!」
しまった・・・幽々子の能力って・・・・
生前は『死に誘う程度の能力』か・・・・・・・・・・・・俺の意識はそこで途絶えた。
・・・・・・・・・・・・「ん?ここは・・・・・」
体感では気絶していたため、どのくらい経ったのか良く分からない俺が気がついたのは見知らぬ屋根の家の寝床らしかった・・・・・
「えっと・・・・・ここは・・・・・・・・うぉわっっ!!!!」
状況を把握しようと、体を起こし周りを見渡す。
木造の壁を見まわしていくと不意に、目の前に骸骨を被った奴が写った・・・・
(なにっ!?こいつは人間?いや、もしくは俺はあのまま死んでこいつがあの世の
お迎え?でも死神ってこんなテンプレな死神なの?????小町は???????)
予測できない事態に陥って混乱する俺。すると・・・・
『起きたなら、とりあえず落ち着け確かに俺は死神だがお前は死んでない。
俺の名は『雲母 策士丸』丸。とでも呼んでくれ。今わけありで声が出せなくてな』
目の前の骸骨男が丁寧に名乗ってきた。・・・・・
本物だと本気で思いこんでた骸骨のお面を取って・・・・・・・
「いや、とるんかい!!!!!!いつっ・・・」
つっこみを入れると、腹部に痛み。
『つっこみ熱心は良いが、あんまり腹に力を入れると縫い目がとれて本気で死ぬぞ?
俺はできる限り、自分以外の人間の魂を刈りたくはない・・・・・
そういえば、お前の名は?』
丸の速筆に感心しつつ、助けてもらったのに名乗って無いのに気付き急いで名乗る。
(ただし、腹には無理させないように・・・)
「俺の名は、白雲双覇だ。半人半妖の現人神で『結神』という神をやってる。
なぁ、ここはどこで俺はどうなってたんだ?」
『ここは、『幻想郷』という場所の博麗神社という神社だ。金を持ってればお賽銭頼む。じゃなきゃ霊夢がキレる・・・お前がどうなってたかだが・・・はっきり言って
わからん。神社の前で腹に刀を刺したお前が倒れてた。ところで『結神』とは?』
は・・・博麗神社!?前にも瞬達の居る幻想郷に行ったことはあったけど、まさか
また原作の世界にこられるなんて!!!て、この状況・・・
「あぁ・・・結神ってのは要は縁結びの神だ。能力の『結を司る程度の能力』で
人の自分に対する好感度や、人がほかの人に対する相性や好意の線が見れたり・・・
それに干渉したりするのが神としての仕事。んで、戦闘ではいろんなものを結べる。
友好関係を結んだ者の能力をつかったりもまぁできる。」
『縁結びの神・・・だと!!!この野郎!!!!要はただのモテモテ能力じゃねえか
!!!!!なんだっ?ハーレムでも作る気なのか??あぁん??
俺なんて、『コンテニューしなければならない程度の能力』つまり死ぬことを強いられてるんだぞ!!!どうなってんだ!!理不尽じゃねえか~~~!!!!』
おぉっ・・・初めて会ったばっかりで未だに速筆になれないけどすんごい荒ぶってんのは理解できるそして、どうやら丸も非モテ組らしい・・・
てか、能力で命令文ってはじめて聞いた・・・・
「おいおい・・荒ぶりすぎだろ・・・なんだ?丸はだれか好きになってほしい奴がいるのか?助けてくれたお礼に急接近は無理でもきっかけ作り程度になら相性を強めてやってm「なんですって??丸が誰か好きになってほしい人がいるって言ったの?」へっ?」
なんか・・・妙に威圧感のある声が・・・・
ゆっくりした動作で振りかえると巫女服を着た鬼が・・・いや、鬼のオーラを着た
腋出し巫女服の紅白・・・・つまり博麗神社家主、現博麗の巫女。
博麗 霊夢がそこに居た。
「私がようやく、どこのだれかもわからない外来人の血を掃除し終えたと思ったら
まさかその外来人が縁結びの神で丸がその力を利用してるとはね~~・・・」
霊夢が怒気を隠そうともせず、丸に近寄る・・・・・
丸が焦って何かを書いてるが早く書こうとしすぎて字がぶれまくってる・・・
(え~と・・・見える線は・・・・霊夢が『怒り』と『焦り』。丸が『困惑』と
『照れ』?つまりは・・・・・・)
霊夢の感情は、言葉にすると『嫉妬』や『(おもに恋愛に対する)焦り』、丸のほうは『伝えたいことをうまく伝えられない感じ』か・・・・
つまり、こいつら・・・リア充か。なっるほど~~。
となると、霊夢はツンデ霊夢状態・・・丸は誤解を解きたいと・・・・
「でもまぁ・・おもしろいからいっか!!」
そう結論付けてそのまま二度寝に入る俺。
霊夢と丸が一時退室し、俺の耳元に心地よいリア充の悲鳴が聞こえ、
ピチュ音も聞こえた気がした。
(なんで、こっちの世界に送られたのかは分からない。でも、送った犯人は間違いなく紫だ。たぶん今の俺じゃ幽々子の能力にあらがえない俺じゃ、西行妖は危険と判断
したのかな・・)
なら、この世界でもっと強くならなきゃいけない。
強くなるための鍵がきっとあるはず、紫が送った世界なんだから・・・
「そのためにも、今は体を休めて傷を治そう・・・・」
新たな出会いとさらなるレベルアップに心躍らせ、俺は新たな世界で一人
寝息を立てはじめた。
はい!!コラボ編第1話。
こんな感じです。霊夢の口調やら丸の口調(?)やらが心配です。
あと、今更ながら双覇君見た人から誰にどんな線が延びてるかわかるんでしたね・・
完全にハーレム建築が楽々になる力です・・・・
さてそれじゃ、これからも有意義な暇つぶしを!
「次回もゆっくりしていってね!!」