東方双雲録   作:天白雲

49 / 114
はい。祥磨編2回目行きますよ~。
前回イギリスのとある町で魔女狩りの被害にあっていた少女(見た目少女中身女性)
ドリズルを助けた祥磨君。

今回はどうなっていくんでしょうか・・・・
それでは、本編に行きましょう。

「ゆっくりしていってね!!」



第40話-祥磨のイギリス放浪記②

「ふぅ~。このあたりでいっか~。」

 

俺はドリズルを抱き上げ、なんとか魔女狩りを撒いて飛び去り現在は

メインストリートからはだいぶ離れた森の中にある建物を隠れ家にさせてもらうことにした。

 

 

「ここなら、だれも住んでなさそうだしなぁ~。」

 

ふと、腕の中の少女が途中から悲鳴もあげていないのを思い出し確認。

・・・

 

「やべ・・・・・調子に乗りすぎちまったな。。。」

 

二本の腕で胸の前に抱えた少女。『ドリズル』は完全に完璧に気絶していた。

美少女ということもあり世界が手を回したのか幸いにも泡を吹いたりなどの症状は無いが。

 

 

「とりあえず・・・・この拠点の中で寝かせとくか。

うぉっっっ!!!!!埃がすげえ!!!!!!!!!!!!!」

 

どうやら介抱より先に、掃除を行う必要があるらしい。

 

 

 

 

 

・・・・<少年掃除&介抱中>・・・・

 

 

「ん・・んぅここは?」

 

 

「おっと、やっと起きたか・・。」

 

 

家じゅうぴっかぴかにする勢いで、掃除を終わらせとりあえずドリズルを

召喚したベッドに寝かせといて約1時間。

 

ベッドから例の少女が起き上がった。

 

 

「もう、すっかり月も高く上がっちまってるぞ?

体の調子・・・・・・は・・・大丈夫か?目が紅いぞ・・・・」

 

 

「へっ?・・・・・・ッッッ!?」

 

俺が指摘すると、ドリズルはすぐに顔をそむけた。

再び顔を上げた時彼女の瞳はすでに美しい青になっており、特に変な感じはしなかった。

 

 

「充血か?気をつけろよ??」

 

 

「え。えぇわかってますよお師匠様!体調は問題ありません!!」

 

元気な笑顔で答えるその姿はどう考えても大人の女性ひいては俺より

下の年齢なのではないか?と思ってしまうほどだ。

 

 

「お、お師匠様って・・・別に普通でいいよ、楽な口調で話してくれ。

俺もできる限り教えられることは教えるけど全部が全部魔法のことを理解してるわけじゃない。」

 

 

あと、お師匠様と言われると月で永琳を慕って助手に立候補なんて馬鹿な真似してた

あのウサギを思い出す。それにしてもあいつはなんで高校のブレザーみたいな格好だったんだろう・・・・

 

 

「わかったよ!!これからよろしくね!

改めて。ボクの名前はDrizzleだよ!!!魔法を研究するのが大好きなんだ!」

 

ボ・・・ボクっっっ!?こいつ、ボクっ娘だったのか・・・・・

俺ってボクっ娘に縁があるんだなぁ・・・俺的には普通の口調でいいし、

 

ボクっ娘好きはむしろ双覇のやつなんだが・・・・

たしか、文には合わないから文に会えるならこの好みは捨てるとか言ってたけど・・

 

 

「あ・・あぁ。ところでドリズル。

お前が現段階で使える魔法は何かあるのか?」

 

 

まずは、魔力がどれくらいあって魔力コントロールがどの程度できるのかを

知っとかねえと仮授業も出来やしない。

 

 

「え~と。。ある分にはあるけど暴発したら危ないし、まずは能力の練習とかを

やらせてもらえないかな?いつか、見せるよ。」

 

 

今見せてもらったほうが楽ではあるが・・・・

とりあえずとにかく今は能力か、それも一理ある。

 

 

「んじゃ、そっからだな。。」

 

 

 

・・・・<少年教育中>・・・・

 

 

 

 

ドリズルの能力は、『魔法を開発する程度の能力』

というらしい、彼女が思い描いた魔法は本に書き記すことで『魔導書』グリモワール

という形で作り出せる。

 

 

「よし、んじゃなんでも良いから作ってみるか。」

 

俺は一冊の本を作り出し手渡す。

実際はこの家には山ほど本があるのだが、そのすべてがよくわからない文字で埋め尽くされていた。

 

 

「はい!!    (スゥゥ)」

 

 

元気な返事をして、彼女は本に魔法を記していく。

なぜかこの作業をするたびに目が紅くなってる・・・・

 

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

つい、気になった俺は彼女には向けたくなった選別の目を向ける。(要は霊力を察知しているのだが・・・・)

 

 

「これは・・・・!!(ぼそっ)」

 

 

「(びくっ!!)ど、どうしました?」

 

 

「い・・・いやなんでもない、もうだいぶ月の位置も高い。

今日はそろそろ終わりにして眠ろう。」

 

 

ドリズルも同意し、就寝する。

もちろん吸血鬼が来ても撃退できるように俺は外で寝るが。

 

後で聞いた話だが、どうやらこの家はドリズルの家らしい。

正しくは「え!!??うちが奇麗になってる!!!!本も整理されてるし・・・・

薬草とかもちゃんと小分けされてる!!なんで!?」

 

と喜ぶドリズルを目撃したのだが・・・・

 

 

・・・・・<少年特訓中>・・・・・

 

そんなわけで、それからもドリズルの特訓を続けた。

おれもドリズルの書いた本を読ませてもらって収穫もあったから苦では無かったが。

 

 

「ねぇ祥磨?」

 

 

「ん。どした?まだ修業開始までは時間あるだろ。。

がんばりやなのはいいことだが、たまには休みを覚えないといざって時に力を出せないぞ・・」

 

 

とつぜん、ドリズルに声をかけられてうっかり保護者のような事を言ってしまった。

外観こそ、俺が父親っぽいけどな・・・

 

 

「ボクの魔法見たいって言ってたじゃない。

最近は祥磨のおかげで魔力も安定してきたし、見せてあげるよ。」

 

 

「まじかっ!!」

 

長らく待っていたこともあり、テンション高めでドリズルの後を追って外に出る。

彼女は頭上にその細い腕を掲げて宣言する。

 

 

「光の聖霊よ、虹の輝きと太陽の灼熱を従え我にすべてを照らす輝きを!!!」

 

ドリズルの手の平の少し上の部分に大きめの魔法陣が展開される。

その手のひらには確かに魔力が虹色の粒子となって集まり、解き放たれる。

 

「『マスタースパーク』!!!!!!」

 

虹色の粒子は巨大な一筋の光となってうちあがり、

少女の顔も俺の顔も世界すべてを照らすかのような輝きとともに徐々に消失していった。

 

 

「ふぅ~。つっかれたよ~~。祥磨、何か甘いものつくってよ~。」

 

 

光がやんだ後、目の前にはいつも見ているごく普通の

ドリズルがいた。

 

 

「あぁ。それと、あんだけの大魔法が打てるなら今日の訓練は無くていい。

今日は好きに過ごせ。・・・・・それとひとつ。」

 

 

わ~い!!と無邪気に喜ぶ少女に真剣さが伝わるように言う。

 

 

「明日は、俺も自分の仕事をする必要がある。

あの町の前にある『吸血鬼の王の城』に行ってくる。ついて来たかったら来い。」

 

 

ドリズルは若干表情を曇らせ、「うん。」と頷いて家を出て行った。

さて、明日はちゃんと役目を果たさなくちゃな。吸血鬼の王・・・・・・・。

 

「どんだけ、強いのか戦うのが楽しみだ。

もちろん、戦わなくて良いならそれに越したことはないが・・・」

 

なんにせよ明日で決まる。

俺は一人、魔力と霊力を高めながら明日への思いを募らせていた。

 

 

 




はい!どうでしたでしょうか?

個人的には、若干うまくのんびり書けたかな?って感じです。

さて、祥磨が見た駄目魔女っ娘ドリズルの異変とは!!????

予想的なものでも感想にくださいw質問などもうけつけます。


それではこれからも有意義な暇つぶしを!!

「次回もゆっくりしていってね!!」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。