東方双雲録   作:天白雲

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はいっ!天白雲です。

今回で、章終り。+次回章初め!ということでまた元気に書きます!!

幻想入りをなるべく早くできるように飛鳥の都は飛ばしますのであしからず。

それでは「ゆっくりしていってね!」


第34話-山発つ浮雲、都に赴く。

「ふむ・・・。なるほどな・・

それで?この山を出ることに関してはこちらから文句を言ったりはもちろんしないが

行くあてはあるのか?それに椛や文のことを置いていくのか?」

 

 

屋敷についた俺は、天魔と謁見し怪我が治ったこととこれから、友人といっしょに京の都に行くことを告げた。

 

 

「いえ、天魔様には最低限の礼儀としてお伝えしただけで文やほかの天狗には伝えずに今夜旅立つつもりです。」

 

 

「そうか・・・私としては口出しはせぬが・・・それでは文のメンタルケアが大変そうだな・・」

 

 

そういって苦笑する八咫に、ただただすいませんと答えるしかなかった。

 

 

「それじゃ、俺は一回家に帰って旅仕度を整えてきます。」

 

 

「わかった。それと旅立つのは明日の早朝にしておけ、お前が目覚めたら天狗の者共を集めて宴会を開く予定だったのだ。

 

今晩は大宴会だ。」

 

 

「わかりました・・。それじゃ行ってきます。天魔様」

 

 

うむ。と手を振る天魔様に手を振り返し、飛び立った。

さて、まだ文は帰ってきてないみたいだし・・・いそいで仕度を整えるか!!

 

 

「あれ?俺って文と契約したっけ・・・・なんで文の位置が明確にわかるんだろう。」

 

 

契約はした覚えないし・・・能力も文に対しては使用しないようにしてるし・・・・俺の霊力、妖力感知能力があがったのかな?

 

 

「まぁ、いいや。とりあえず文が戻ってくる前に掃除と準備を進めとかないと。。」

 

 

 

「あれ?双覇。なんの準備してんの?」

 

 

(びくっっっっっ!!!!!!)

 

 

「あ・・・あぁさつきか・・・この世界に来て改めて思ったんだけどさぁ・・・

お前って・・・」

 

 

近付き、そっと顔を近付けさつきを見つめる。

 

 

「(////)ふぇ!?な・・・なに?・・・」

 

さつきの顔が一気に赤くなっていた。

風邪でもひいてんのか?こいつ・・・・。

 

 

 

 

 

「いや~、ほんと文にそっくりだよな~。まさかもう帰ってきたのかとおもっt

へぶっ!!!!!」

 

 

 

言った瞬間さつきのグーパンが飛んできた。

たぶん、俺の思考も『分析』積みだったんだろう・・よけたらその方向にまっすぐ

 

振りきった・・・・

 

 

「痛ったたたたたた・・・・げほっげほっ!!埃がすげえな・・・・・・

あれ?さつき?」

 

 

目が使えるようになったころにはもうその場にさつきの姿はなかった。

なんか、ぼそっと「射命丸さんばっかり・・・・」って聞こえた気がするけど・・・

 

 

「まぁ・・さつきは俺の事世話のかかる弟か、迷惑をかけてくるクラスメート位にしか思ってないだろうし・・・

 

そういえば、さつきには幼馴染だからってだいぶ甘えちゃってたなぁ・・・」

 

 

・・・若干反省しつつ、部屋の掃除と荷造りを再開。

終わったころにはさつきにぶたれたこともすっかり忘れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・少年移動中・・・・・

 

 

「ほら~~!!!どんどんじゃんじゃん飲みなさいよ。はたて~~~~♪」

 

 

・・・・・・・どうしてこうなった?

今、俺は表向き『妖怪の山奪還祝いの宴』、裏向きは『俺のお別れ会』ということで

天狗の集会場にも使われる広場に居る。

 

 

「楽しい宴会のはずが・・・どうして、文は陽気に飲みまくって椛はやけ酒してるんだ・・・・」

 

 

あわれ、そこらかしこに転がる泥酔した天狗、天狗、天狗・・・・・・

なんと、たまに鬼の姿も見える。

 

 

「・・・酔って倒れる鬼なんて、珍しいもん見れたなぁ・・・」

 

 

「はっはっはっ!情けないねぇ・・鬼なら天狗の娘に負けるんじゃないよ!!」

 

 

いや、焔さん・・そりゃ無理がある。今日の文はどういうわけか・・飲酒に対しての

タガが完全に外れてるもん・・・

 

 

「文。。ほんとあれから何があったんだ・・・」

 

家の掃除を終えてから、ほどなくして文が帰ってきていきなり

「末永くよろしくお願いします」と言われた時はびっくりしたが、今はもっとだ。

 

 

「あっはっは。あんたには心あたりがねえのかい?ならあたしにもわからねえ・・

だが、あんだけ楽しそうに酒飲んでんだ。悪いことじゃねえだろ?

 

ほれ、あんたも飲みな!!!」

 

 

愉快に笑い焔が俺の盃に酒を注ぐ、ちなみに俺の盃は『星熊盃』で『伊吹瓢』も

もらった。

 

なんで、鬼の宝なんて持ってるかって?星熊盃は焔との対戦前に勇儀との勝負に勝ったからくれた(別に賭けたわけじゃないんだが・・・)

伊吹瓢はついさっき、萃香との酒飲み比べで勝利してもらった。

 

戦うなんて面倒だしな・・

 

 

「にしても・・・俺がここまで酒に強いとは・・・」

 

外の世界では当たり前だが未成年で飲んでなかったからわからなかったが・・・・

俺はだいぶ酒好きの妖怪らしい、鬼にも勝てるとはな・・

 

 

「あぁ~~~~!!!双覇~~。一緒にろみまひょうよ~~。」

 

やべ。文にばれた・・たぶん最後のほうは一緒に飲みましょうと言ったのだろう・・

呂律が回らないほど飲むなって・・・

 

 

「いや・・俺はこっちで焔と・・・・いねえ!!!???」

 

あの野郎!!(正確には野郎じゃない。)鬼のトップのくせに文から逃げやがったな

あっ!!向こうで天魔と飲んでやがる!!!

 

 

「むぅ~~私という者がありながら他の女性と飲まないでください!!!!」

 

あっっっっれ~~~~。おかしいぞ・・・嫌われてると思ったのになぜか・・・・

文さん嫉妬状態・・・

 

 

「落ち着け文!!!俺、お前に対してあんだけひどいことしたよな?なんで嫌ってないんだよ!!!」

 

 

「あややや!!そうでしたね~~。初めての接吻でしたのにそれはそれは情熱的でしたよ~~。暖かくて、、つい蕩けてしまいました・・・(////)」

 

 

なんで、顔を赤らめてんだよ!!いきなりキスされたんだぞ!!!怒れよ!!!!

あと祥磨!!さっきから囃したてるか殺気を放つかどっちかにしろ!!!

 

 

「双覇~~・・・もう一回しましょうよ~~。。」

 

 

まて、やめろ来るな・・・来ないで・・・・

 

 

「ん・・しょっ・・・」

 

 

やめろ・・膝に乗るな・・・こっちも理性が壊れる・・・・

 

 

「あやや~。そうは~顔真っ赤にして可愛いですね~~・・・

目、開けてくださいよ~」

 

耐えろ・・耐えるんだ・・・・ここで欲に呑まれて行動したら・・・・

もうここにもどれなくなる・・・・

 

 

「んもうっ・・しょうがないですね~・・・・んっ!んちゅっんぅ・・」

 

文・・・・唇柔らかい・・・・もう駄目だこりゃ・・・・

 

 

「んっ!!!んちゅんぱっ・・んっ」

 

 

もう、脳が理性的に働かない・・・文のキスに従い・・

もっと深くしていく・・

 

 

「ぷぁっ・・やっと乗り気になってくれましたね・・・・」

 

 

とんっと、たったそれだけの衝撃で妖艶に微笑む文に押し倒される・・

もう・・・・どうでもいいや・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あやっ!!!!」

 

俺が考えるのをやめた瞬間、俺の上にあった重量感が消えた・・・

とりあえず、まだ重い目を開けようとしつつその辺をしっちゃかめっちゃか触りまくる・・

 

 

「んっ!!んくぅ・・・そこ・・つかんじゃ・・・・」

 

なんか、妙に艶っぽい聞き覚えのある声がして目がやっと開く・・

 

 

「え~と・・なんだろうこの真っ白い尻尾・・」

 

すごく気持ち良い。高級シルクよりももっと良い手触りだ・・・・

ずっと触ってたい・・・

 

「いやいや、論点がずれた・・え~とこの白い毛並みは・・・・・・

ん?白い・・・?」

 

 

思い出した。文の部下であり、俺の友達であり、俺のことを好きだとでも文を応援すると言っていた白狼天狗の女の子を・・・

 

 

「うっわぁ!!!も・・・椛!!!!????」

 

 

「んっ!くっ!んぅん。。あ、はい。おはようございます。双覇さん・・・

もっと尻尾強く握ってもらって良いですか?」

 

 

言われて気づく、自分は今その見事な白銀の尻尾を握りしめていた・・・・・

そして、それを強く握ると上に乗ってる椛が気持ちよさそうに鳴く・・・・・・・

 

 

「うわぁ!!!!楽しんでる場合じゃなかった!!!ごめん!!!!!!」

 

我に返ってばっと尻尾を離す。数億歳ではあるが、これでも精神面とかいろんな部分はまだせいぜい高校生のまま・・危ない・・あのままじゃいろんな意味で危なかった

 

 

「くぅん・・・離さなくてもよかったのに・・まぁ良いです・・・・」

 

なぜか椛は残念そうに、鳴くとそのまま極自然な動作で顔を近づけ・・・

 

 

「んちゅっんぅん・・・・・・・・・」

 

 

 

 

ディープなキスをしだした・・・・

 

 

「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!んんんんんんんんん」

 

当然、驚きとめようとする、眼前の白狼は止まらない・・

むしろ、その動作を喜びとでも捉えているのかどんどん激しくなっていく・・・・

 

 

「ぷぁっ・・・ふふっ双覇さん?私は犬じゃなくて狼なんですよ?

今は文さんに向いていても。。絶対にあきらめません必ずあなたの心狩ります。

 

白狼の名にかけ・・・・・て・・・・・」

 

 

どさっと言うだけ言って、やるだけやって眠ってしまった・・

まぁ、俺が睡眠薬嗅がせただけだけど・・文のほうは、椛に吹っ飛ばされてとっくに

眠ってた。

 

 

「はぁ・・・まさか・・この世界に来てからいきなりハーレム状態になるとは・・」

 

弁解させてもらうが、俺の能力『結を司る程度の能力』を使えばもちろん、ハーレム

作りは簡単だ。でも、俺に対してみんなが抱く恋とかには、一切干渉してない。

 

 

「とりあえず、文と椛を寝かせて・・・・俺はもうちょい焔達と飲んでくるか・・」

 

 

その後も、夜明けまで宴会は続き祥磨が襲ってきたりしたが酔ってたので・・・・

焔の時にも使った薬・・効能は酔いの促進。

 

で、べろべろにして自爆させた。寝言で「ツクヨミ・・・これ以上紫の物体は食べたくない」と言っていて大昔に見た八意印の惚れ薬を思い出した・・

さすがに不憫に思ったので、起きたら何回か素直に殴られよう・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・「それじゃ、今まで長いこと世話になったな。陽葉。」

 

次の日、俺は祥磨と一緒に都へ行くため、陽葉と焔、勇儀、萃香、茨木童子に見送られていた。

 

「あぁ、またいつでも帰ってこい。山はお前たちを歓迎する。」

 

さつきは、ここに残らせてもうすこし鍛えてもらうことにした。

焔や他の鬼達(茨木童子以外)にはまた喧嘩しようと言われたので丁重にお断りした

 

特に焔とまたやったら今度こそ腕から全身まで消滅しそうで怖い。

 

 

「それじゃあな。俺ら二人ともマイペースな浮雲だ。また風にながされてここに来た時はよろしく頼む。」

 

 

俺と祥磨は、山に背を向け都・・・今はたぶん平安京かな?

に向けて歩き出した。背後の天魔が妖怪らしい悪だくみの笑みを浮かべてるともしらずに・・・・・

 

 

 




はい!こんなかんじで『妖怪の山編』無事?終了です!!!

天魔様一体なにをやってくれたんでしょうかね?? ヒント あややや~

露骨すぎますね(黒笑)

引き続き、活動報告にてスペル、技募集です。
使えるのは今のところ素手、刀(二刀流)、弾幕(ドラ○ンボ○ルの気弾のようなタイプ)です。

この駄作者にどうかお力添えを・・・・

それでは有意義な暇つぶしを!

「次回もゆっくりしていってね!」

感想、評価もよろしくおねがいします!

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