東方双雲録   作:天白雲

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はい!今回の鬼子母神戦+1話で妖怪の山編終了です。

あややとか、椛とかはたてとか鬼の萃香さん達のファンのみなさんには申し訳ございません。

幻想郷ができるまでの辛抱です。すこしお待ちください。

てか、俺自身もっとあややが書きたいよおおおおおおおおおおおおおお!!!!

失礼。取りみだしました。

それでは本編「ゆっくりしていってね!!」



第32話-山の行方は!? 鬼子母神VS結びの神。

「さ~て。。一体どれくらいの強さだろうねえ母様と喧嘩しようってやつは・・・。

鬼の四天王が1人。『力』の星熊 勇儀(ほしぐまゆうぎ)!!いくよ!!!」

 

 

・・・・・え~と。。どうしてこうなったんだっけ??

確か、俺は鬼子母神の言ってた闘技場に行くために天魔の屋敷からずっと歩いてて~

 

 

「考え事をしてるなんて四天王もなめられたもんだねえ!!!!」

 

 

いつのまにやら接近していた、勇儀が思いっきり拳を振りぬく。

 

 

「ん?そんなんじゃ当たんねえぞっ!」

 

 

後ろに下がって躱し、事の顛末を思い出す。

 

 

きっかけの一言は・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん?あんたが母様の喧嘩相手かい?なんだいだいぶひょろっちいねえ・・・。

おい!お前らこいつの力が見たい。」

 

 

とまぁこんな感じの『勇儀』の呼びかけで俺は赤とか青とかいろんな鬼にボコられて・・・

 

 

 

「・・・・てめえのせいかぁあああああああああああ!!!!!!!!!」

 

それまで避けてた拳を右の拳で相殺し、一気にたたみかける。

あぁ畜生!!!なんてことをしやがるんだこいつ。大切な一戦の前に体力無駄に削らせやがって!!!

 

 

「おっ!なんだい。急にやる気出してきたねえ・・。こっちもまだまだいくよ!!」

 

 

勇儀の拳の回転数が加速する。

 

 

「無駄だ!!!『結い』拳+拳。」

 

おらららららららららららららららぁぁあああああ!!!!

どんだけ早く拳を振るっても条件反射でおいつく拳のガードは突破できないぜ!!!

 

 

「なっ!?この早さにもついてこれんのかい・・・。なら一気に決める!!!」

 

勇儀が距離を取る。能力は解除したので引っ張られはしない。

 

 

「いくよっ!!わたしの本気!!!『四天王奥義』三歩必殺!!!!」

 

自身の最高火力の技を放つ気らしい、腰を落としその場で正拳突きの構えをとる。

そして・・・

 

 

「1で『崩す』!!!」

 

1歩踏み込み、周りに地響きが轟く。

 

「2で『打つ』!!!!」

 

2歩目。足元のバランスを崩した俺の腹に、勇儀の腕が思いっきりめり込む。

 

「3で『必殺』!!!!!!!!!!!!!!」

 

拳の先から妖力を流し込み相手の内部に衝撃とダメージを与え、確実に殺す。

爆音とともに土煙があがり、勇儀からは俺が俺からは勇儀が視界から消える・・。

 

 

「やっぱり、これを喰らったら耐えられない・・・ か。

その程度で母様に挑もうってのは無理があるよ?まぁもう死体だ。忠告も意味ないか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だれが死体だって?よく見てからかっこつけたほうが身の為だぜ?勇儀。」

 

手短かに忠告し、距離を結んで一気に肉薄。

 

 

「なにっ!?いつのまn・・・・」

 

 

とん。勇儀の腹部に軽く触れ唱える。

 

 

「『結い』勇儀+衝撃!!!」

 

 

唱えた直後、俺の体を逆回転する容量でいままでの衝突で発生したすべての衝撃を掌から送り込む。

 

 

「んぐっ!!??ぐっああああああああああああああ!!!!!!!」

 

さすがの勇儀といえどもこれには耐えきれず、しばらく呻きその場で気絶した。

 

 

 

「よし!!んじゃ鬼子母神とこに行くか! あそうだ。お~い萃香?勇儀の奴に安静にしてろって言っといてくれ。」

 

なんか気配がしたので、とりあえず問いかけてみたら案の定「は~い。・・・たくっ

なんで気配を薄めてるのに気付かれるんだろう・・・。」

 

て答えが返ってきた。まぁ俺がそういうのを一番感じ取りやすい神だからとしか言いようが・・。

 

 

「とにかく。急がないと鬼子母神の奴がキレたらまずいしな・・・!!!」

 

 

ダッシュで闘技場に向かう。正直、生きるか死ぬかの戦いなんて本気でやりたくないし、逃げれるなら逃げたいけど文の・・・天狗のためだ。

 

 

「逃げるわけにはいかないし・・。負けるわけにもいかない!!!。」

 

 

・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おっ!キタか!!待ちくたびれたぞ双覇。」

 

 

闘技場に着いた時鬼子母神。焔はすでに酒盛りをしていた。

 

 

「来たか!じゃねえよ・・。これから大事な闘いだってのに。。。ぶれないなぁ

鬼って奴は・・・」

 

 

「ぷっあははははは!!そりゃそうさ。鬼が自分より強いかもしれん相手と戦うってのに酒を飲まずに待つなんて無理があるよ。」

 

 

頬をかすかに朱に染めて焔が豪語する。

 

「ったく!!それが原因で負けても文句言うなよな!!!」

 

 

一気に距離を結び、殴りかかる。

ちなみに、刀はここに来る途中に居た四天王。茨木童子に回収された。

 

 

「鬼はそんな情けない真似はしないよっっっ!!!!!」

 

 

焔の右拳が俺の左の拳にぶつかる。

霊力半分でフルコーティングしてるんださっきの勇儀の一撃も耐えきれたんだし、

 

そう簡単には・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

めきっ!!!ごぎゃぼぎゃぐちゃっ!

 

 

接触した直後とんでもない音が響いた。

 

 

 

 

俺の左腕から・・・・・

 

 

 

「ぐっ!!あああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

 

 

痛いっ!!!痛い痛い痛い痛い痛い!!!!!!!

 

 

 

「おっと・・・・やりすぎちまったかねえ?

よっ!!!」

 

 

どごーーーーん!!!!!

焔は悶絶する俺の頬に平手打ちをかまして、吹き飛ばした。

 

 

 

「まぁ、この程度で死んでるとは思えないからねえ一応宣言しておこう。

私の能力は『種族を育み、祖となる程度の能力』私は家族の力をすべて使えるんだ。」

 

 

「俺と似たような能力だな・・。いや鬼からしか借りられない分あっちのほうが少し強力かもな・・・・。

 

てことはあの馬鹿力は勇儀の能力の元祖ってことか、萃香や茨木童子。

他の四天王や鬼の能力も使われるんだからちょっときついな・・・・。」

 

 

+して今俺は負傷中だ・・

左腕なしでどうやって立ち向かうか・・・・。

 

 

「ん?そうだ。契約解放!!!『伊邪那岐命』」

 

 

つい最近まですっかり忘れてたがあいつの能力『支配を司る程度の能力』をおれは持ってるんだった。

 

 

「ま、他人に悪意をもって直接使うのは禁止されてるけどな。

『神域』イザナギ式多重結界。」

 

イザナギ式とは言ったが俺は術式をしっかり見たわけではないので、ただの摸倣ではあるが。

 

 

「そこかっ!!!! ん!?」

 

 

俺の居場所を嗅ぎつけた焔が結界に立ち入り飛びのく、

 

 

「良い判断だ。この結界内は俺の領域。この10枚の結界の中でお前クラスの大妖怪でも7枚ほど内側に入れば完全に支配できる。」

 

 

「確かに勢い余って飛びだし過ぎたねえ。ちょっと体がしびれちゃったよ・・・。

でもこの程度なら大したこたぁないね!!!」

 

にやっと笑い焔の体が霧と化す。

 

 

「ぐっ!!!萃香の能力か!!!」

 

萃香の能力を使われるのはマズイ・・・。微細なものをまとめて支配できるほどこの能力を使いこなせてないし・・。

 

 

「喰らうが良い!!『霧符』虚無の乱打!!!」

 

こちらに迫る霧が拳に変わり、またすぐ霧散する。

うがあああああああああああああああああ!!という雄たけびとともに迫る乱打。

 

 

「くそっ!!契約解除。&解放!! フェル・スカーレット!+八咫陽葉!!」

 

 

このままじゃ負ける。一か八かアレを試してみるか・・・。

 

 

「『チャクラ』の代わりに魔力と霊力を混同させて・・・・

影魔法。『doppelMan-ドッペルマン』(影分身の術)」

 

 

某忍者マンガの主人公よろしく。両手の中指と人差し指を重ねて十字を作り、

分身を呼び出す。

 

 

双覇1「ふ~。まだ一人呼ぶので一杯一杯だな・・」

 

双覇2「そうだな。これからはできるだけ魔力の練習もして、もっと数呼べるようにしとかないと・・・戦闘ではあまり使えねえな。」

 

「「まぁ・・でもとりあえず、今は一気に決めるか!!!」」

 

 

分身に指示を出し、右手に霊力と妖力を集中させて陽葉の螺旋の力で乱回転を生み出した青白い球体を作り出す。

 

 

「おおっ!!!そっちも大技で決めにくるかの??

なら、こちらも一気に決めるとしよう!!!!!!!!!!!!!」

 

 

焔は瓢箪の酒を一気に飲みほし、顔をほのかに朱に染め(若干最初より赤くなってる)腰を落とし、息を整え正拳突きの構えを取る。

 

ま・・まずい!!!!

 

 

「即効で決める!!!!うぉおおおお!!『乱符』螺旋丸!!!!!」

 

 

「焔流『元祖三歩必殺』!!!

 

1で崩し、

 

2で打ち、

 

3で必殺!!!!!!!!!!!!!」

 

 

鬼子母神が踏み込みで、勇儀よりも規模のでかい地震を引き起こす。

うわぁ。周りがぼやけてるってことは若干空間ごと崩れてんじゃん・・・・。

 

 

「ぐはあっっっ!!!!!!!」

 

焔の三歩必殺を腹に喰らい、派手に吐血する。何も入ってない胃がそのまま吐きでそうな勢いだ。

 

 

「かはっ!!ごほっ!!」

 

 

視界が定まらない・・・。目の前にいる焔に反撃する力も、残ってない・・・

くそ・・。螺旋丸が消える・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「双覇!!!!!!立ってください!!!!」

 

 

ん?あの声は・・・・文・・?

 

 

「双覇!双覇~~~~!!!お・・・お願い・・!!立ってくださいよ・・・・

勝たなくても良いですから・・。お願いですから・・・生きてください・・・。」

 

 

文・・・・泣いてる??

 

 

「かぁ~~。なんだい!!消化不良だねえ~。もう死んだか?いや、まだ霊力も残ってるし・・。殺しとくか?

 

いや、むしろあの鴉天狗の娘を殺すか?」

 

 

文を・・・・殺す・・・・・・?

 

 

「はぁはぁ・・・がはっ!!ごほっ!!てめえ!!!ぶっ殺してやる!!

妖力解放!!!」

 

 

黒き体毛と、尻尾、狼の耳。

そして・・・牙。

 

 

「(ぞくっっ)なんだい・・・。まだやれそうじゃないかい。

さぁきな!!!    ぐはぁっ!!!!!!」

 

 

身体能力の超強化により、一瞬で移動。

 

 

「『乱符』螺旋丸!!!!!!!!!!!」

 

「まだやれんだろ?酒もそろそろ瓢箪一つ分もう一回できただろうし、

来いよ。」

 

 

螺旋丸で吹き飛ばし、鬼子母神を睨みつぶす。

 

 

「私をここまで追い詰めるとはねえ・・・・。

いいじゃないか!!!!!楽しくなってきたよ!!!!!!!!」

 

鬼子母神は瓢箪の酒を一息で煽り、妖力を思いっきり放出する。

 

周りで観戦してる、白狼天狗、鴉天狗、鬼の一部がつぎつぎと失神し倒れる。

 

文もがくがくふるえながら耐えている。

 

(文どころか・・大天狗も油断したら倒れそうな勢いなのに、椛やはたても見ていてくれてるなんて・・・。)

 

 

「楽しんでる暇なんてねえよ・・・。一気に終わらせてやる!!!!!!!

『Doppelman s Infinite』(多重影分身の術)」

 

妖怪状態の時のほうが、魔力が扱いやすいなぁ・・・・・

 

 

「おお!!もっと増えたねえ・・・面白い術じゃないか!!!

一気に蹴散らしてやるよ。」

 

焔が拳を振るう。当たった分身はもちろん半径10m圏内に居た10数人の分身も一気に消える。

 

 

「しょうがない・・・。これを使いたくはなかったけど・・・・

 

 

ふっ!!」

 

分身に混ざって、近づき鬼子母神に作ってきた薬を近付ける。

 

 

「甘い!!!」

 

拳が当たり、吐血する・・。肋骨が折れたような音が響き渡る。

文の叫び声がこっちに聞こえてくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「甘いのはお前だぜ?焔。」

 

 

肋骨をたたき折られ、もうしゃべることすらできないはずの俺がにっと笑い、

影の中に沈んでいく。

 

 

「やぁ。俺特性の薬はどんなもんだい?鬼子母神。」

 

沈んだ影から俺がもう一回表れ、質問する。目の前には背後の分身に薬を嗅がされる

焔の姿。

 

 

「ふんっ!痺れ薬かなにか知らないが薬程度で、鬼の祖である私が・・・・・

んっ!?」

 

 

焔がふらつき、その場に倒れ伏す。

 

 

「これで最後だ。『嵐符』超大玉螺旋丸!!!!!!」

 

 

俺の最後の技をなす術なく受け、鬼子母神はそのまま気絶した。

そして、俺の腕は限界を迎えたらしく右腕も吹き飛んだ。

 

「う・・・・・・・・・・・・」

 

俺の意識はそこで暗転した。文が駆け寄ってくる声が聞こえる・・・。

よかっ・・・た・・・

 

 

 




はい。最近双覇くんの扱いが気絶で終わったりだとか。

体が吹っ飛んで終わったりだとかでそうとう酷い目に会ってますね(黒笑み)

これから、フラグ成立が確立してる運命をもってる奴なんてひどい目に会ってしかるべき!!!!!

・・・というわけで、これからも有意義な暇つぶしを!

「次回もゆっくりしていってね!!!」

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