東方双雲録   作:天白雲

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そろそろサブタイのVSがタイトル詐欺なんじゃないかと自分でも思ってきていつ
批評がくるかとびくびくしてる作者です。

今回、次回あたりで『妖怪の山編』を終了します。

あややとはしばしの別れですね・・・。
雑談はここまで、それでは今回も・・・

「ゆっくりしていってね!!」


第31話-激闘へのカウントダウン。決戦は3日後!

「え~~と、アレの材料はこの茸とあの木のツタと・・・」

 

俺は天魔と別れてすぐに、森の奥のほうに帰り道からそれて、とある『薬』の材料を

探していた。

 

 

「転生前の二次動画で見た程度のにわか知識だけど・・。もし鬼子母神が勇儀達と

同様に、戦闘中にあの行動を取るとすれば・・・。」

 

そんな感じで、山を駆け採集しまくって元の家路に戻って歩く。

 

 

「う~ん。材料は集まったけどやっぱそう都合よく群生はしてなかったなぁ~。

なんか視線も感じたし・・、鬼になんか細工の準備してるのばれちまったかなぁ。」

 

 

文の家と、その隣に建てた俺の家は風通しの良い山頂付近に建てられているため、

寄り道(先ほどの採集)をしなければ10分程度歩くだけだ。

 

 

「文とさつきになんて言おう・・。いや文には天魔のほうから伝令としてなんか行くか?じゃあ俺はさつきか・・・ん?」

 

 

中から、なんか聞こえる。俺の家じゃなく文の家の前だから家主の射命丸文と居候の

夜神さつきの2人分の声ならまだ良いだろう。

 

 

でも・・・・・・

 

 

 

1 「あややや!!どうしましょう・・。もう1時間も戻ってきてませんよ・・。

天魔様のところに行ってるのなら往復20分ですし、双覇の実力なら指令がでても そんな難しくは無いはずなのに・・・」

 

2 「あれれ~?そんなに心配しちゃって・・。双覇のことを信じてないの~?

彼氏のことを信じて待つのが彼女の務めなのよ?・・・・

でも本当に万が一なにかあったら・・・・双覇~~~~!!!!(泣)」

 

3 「ハァ~落ち着きなさい。あなたたちが心配する気持ちもわかるけど双覇さん?

は天魔様にも負けない強さなんでしょう?もし仮にその人が何者かに実力で負けたなら私たちじゃ束でかかっても勝てないわよ。」

 

4 「そうですよ。大丈夫です千里眼で天魔様のほうに飛ばされるのだけは目撃してましたから少なくとも他の女の子の処には行ってませんよ・・。」

 

3 「あれ?なんであんたが双覇さんの女性事情を心配してんのよ?」

 

4 「そ。それは・・・・・・。かなわぬ恋とはわかっていますがそれでも気持ちは伝えなければいけませんよね・・。」

 

 

最後は何人か居るうちの同一人物の声っぽかったけど、にしたって4人・・・。

おかしい、ここは二人暮らしのはず・・・

 

4 「わ。私は・・・私も!!文さんやさつきさん同様双覇さんが「(元)人の家で何やってくれとんじゃーーー!!!」大好きなんです!!! え?(へ?)」

 

 

明らかに家の中の住人が多いことが分かってからのおれの行動は早かった。

祥磨の能力ですぐに合鍵を作った・・・はいいけど鍵かかって無かったのでそのまま

突入!!

 

でも、そこに居たのは・・・

 

 

「え?あの・・その・・・椛?」

 

 

「(カァッ////) えっとその・・・ごめんなさい!!!失礼しました!!!!」

 

嵐のように去って行った文の部下、白狼天狗の犬走椛。

 

 

「うっわぁ・・・。なんてタイミングで入ってくるんですか結神さま・・。」

 

真剣と書いてマジと読むほどの勢いで引いたのは姫海棠 はたて(ひめかいどうはたて)文と同じく鴉天狗で、命令の無い限りはあまり外に出てるのを見たことがない。

 

 

「・・・・・。そんなこと言われても・・。あと俺のことは結神じゃなくて双覇って呼んでくれ。そのほうが楽だ・・。」

 

 

「ふ~ん。文達の言ってた『双覇さん』って結神さまのことだったんですか~。」

 

 

知らなかったのかよ!!??って感じだが、はたてとは文との勝負の時にちょっと挨拶してもらった程度だったりする・・。

 

 

「あぁ・・・。ところで・・どうして文とさつきまで顔真っ赤にして飛びだしていったんだ?」

 

 

告白を聞かれてしまった椛はともかく、なんでさつきと文まで・・・

いや、告白されたなんて信じらんないけど・・。

 

 

「たぶん、どっから聞かれたか気にしてんでしょうね・・。(+恋敵が思わぬところから増えたし・・)」

 

 

そんな気にすることなのだろうか・・・いや、女の子だけだと思ってなんか男には言えないことを話題にしてたかもしれないし・・、とりあえず謝ってこないと!!

 

 

「どっからって言っても、聞いちゃまずそうだったのは最後の告白ぐらいで・・・

(////)と・とにかく!!2人を探してくる!!」

 

 

はたてにそう伝え、すぐに家を飛び出す。

 

 

「え~と、2人の居そうな場所は・・・・」

 

 

まずい・・・。勢いは良かったけど良く考えたら二人の居場所なんてわかんないじゃん・・。

 

 

「双覇さん!!!」

 

 

「ん・・・・椛っ!?」

 

先ほど俺に告白し、飛び出していった白狼天狗犬走椛がそこにいた。

 

 

「えっと・・・その・・先ほどの返事とかはしなくて良いですよ?

どうせ、実らない恋だとはわかってましたし。私の気持ちをつたえておきたかっただけですから。」

 

 

「そ・・そうか。そうだ!!椛。お前の能力貸してもらうぜ!!!」

 

俺は椛の手をぎゅっと握り能力発動。

 

 

「よし!契約解放!犬走椛『千里眼』!!」

 

 

そして、『千里先を見通す程度の能力』で文とさつきを発見。

 

 

 

「ありがとなっ!椛。じゃあ俺やんなきゃいけないことがあるから!!!」

 

 

なんか放心状態の椛を置いて飛び立つ。

 

その後無事に文とさつきにも事情を説明して事なきを得た。

 

 

「ふ~。んじゃあとは3日後に向けて家で調合しなきゃな・・。」

 

 

 

 

・・・・<双覇サイドアウト>・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・<椛サイド>・・・・

 

 

「・・・・・はっ!!!」

 

 

しまった。うっかりぼーっとしてました・・・。

双覇さんの手・・。あったかくてしっかりしてて、大きくて///

 

「っと私も哨戒の任務にもどりますか・・・・」

 

 

 

(にやっ)「私はその辺の犬とは違うんですよ?双覇さん・・・」

 

 

笑みをこらえることもせず、哨戒の任務に飛び去った。

 

 

 

 

 

・・・・<椛サイドアウト>・・・・

 

 

 

 




はい!作者です!!!

恐らく。。次回で鬼子母神戦+妖怪の山編終了です。

それでは次回も!!


「ゆっくりしていってね!!」

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