あと、今回はさつきの能力も完璧にわかるかなぁ・・・
それでは!「ゆっくりしていってね!」
「ん?ここは・・・・」
目が覚めると切り離したはずの左腕がすっかりくっつき、なぜか口の中も血の匂いで一杯になっていた。
「あ。やっと目覚めましたか・・・。ここは私の家ですよ。
それよりもあの玄関にいた女性は誰なんです?」
え~と・・・・・・・
ありのまま今起こったことを話すぜ・・・。
昨日までとんでも無く嫌われてたはずの俺がいま文に、さつきのことで嫉妬のように
怒られてる・・・・。
惚れ薬だとかおれの妄想の夢だとかそんなチャチなもんじゃ断じてねえ・・!
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ・・・・
「あの~。文さん?さつきとはただの幼馴染であって別に何の関係も・・・。
というか僕がさつきや文さんみたいな可愛い女の子たちにモテる訳が無いじゃないですか・・・」
「本当ですか?恋仲になってる女性はいないのですか?」
文さんがまるで本気で嫉妬してるように問い詰めてくる・・・。
「え・・えぇ。僕にそんなお相手は居ませんよ・・
僕とそんな関係になってもクラスの笑い物にされるだけですから・・」
言ってるこっちが情けなくなってくる・・・
「そう・・・ですか・・・・。」
文はしばらく考えたあと。
なぜか、手の平に息を吐きはじめこちらのほうに・・・
「双覇さん口の中血だらけですよ?拭かないと気持ち悪いですよね・・?」
「うん。確かに気持ち悪いんだけど・・・。文さん?大丈夫?顔が紅いよ・・・?」
心配になってなんとか頭を動かし、額を文の額にぶつける。
「あやや~。大丈夫ですよ・・・。熱なんてありません。ですからこれが・・
正常な、冷静な私の判断です。」
文はそのまま俺にもういっぽ近づき、首に手を回す え?
ちょうど身長差で、胸に向こうの・・・・ぶばっ!!!
「ちょっちょっとまってよ。文!!!やっぱりどこかおかしいんじゃ・・・」
必死に説明を求めてもクールダウンを要求しても・・・。
文っと呼び捨てにしてしまったのが悪かったのか・・。むしろどんどん紅くなって
眼が興奮してってる・・・
「はぁ・・大丈夫ですよ?双覇。。はぁ・・・接吻なんて親しい家族なら当たり前の
事なのですから・・・。」
接吻て・・・・ぶぼぁ!!!
まずい、また血が足らなく・・・・
「あやや~?その血は私だから出してくれてるんですか?うれしいですが・・・
また戻さないと貧血になりますね・・・(ぺろっ)」
「ッ・・・・・・・・!!!!!!!!」
やばい。文が俺の鼻血を・・・てかどうしてこんなことに・・
「さぁ、もう一回飲んでください双覇。私もてつだいますから・・・」
もう、文の顔がすぐそこに!!!!唇が触れ・・・・・
「なにやってんの?双覇。」
ることは無く。さつきが起きてきて文は瞬っと家事に戻った。
「えっ!?あ。そのいや。あははは・・・」
さつきはキョトンとしたままだった・・。
俺だって、わかんないんだよ!!!!!!!!
「と、とりあえず家主の射命丸文さんって人(?)が向こうで掃除してるから
挨拶してきなよ・・・。」
さつきはなんでそこにクエスチョンが着くのよ?と言って文のもとに向かって行った
「はぁ~。さつきが寝ぼけまなこで助かった~、ばれてたらどうなったことか・・」
・・・・<射命丸サイド>・・・・
「ふむ。作戦自体はもう完璧だったと思うのですが・・・・。」
私は、廊下や各部屋を掃除しながら何がいけなかったのか反省点を考えていました。
「なぜ。双覇さんはあの状況になっても自分からはなにもしてこないのでしょう・・
確かはたてから聞いた話ではもう少しだったと思うのですが・・・。」
「なにが、もう少しだったんですか?」
ッ!!??私が振り向くとそこにはさつきと呼ばれた例の私に似た幼馴染が立っていた。
「あややや?どうしたんですか?さつきさん。私何か口にだしていましたか?」
「ええ。まぁひとつ言っておきます・・・。」
「双覇を攻略して夫にするのは私なので文さんはあきらめてくださいね?」
いやに挑発的な笑みを浮かべるさつきさん。
「残念ながら、私はもう双覇さんから告白もされてしまいましたからねぇ~。
あとは攻めて攻めて、攻めまくります!」
「でも、いざ双覇を前にすると恥ずかしくて何もできなくなる・・・?」
「ぐぬっ!!!確かにそういう時期もありましたがもう『好き』とわかりふっきれた
私にはそんなこと!!!」
必死の反論には相手も共感したらしく。どちらともなく笑いあった・・。
夜神 さつきさん・・・負けませんよ!!!!!!
・・・・<双覇サイド>・・・・
「う~ん。結局自分の血の処理は自分でになっちゃったな・・・
文は一体何がしたかったんだろう??能力つかえば・・・・・・」
いや、だめだめだめ!!!文を自分自身の力で惚れさせる!て決めたんだから能力
を使うのは自信の無い証拠!!
「いや、実際自信ないんだけどさ・・・・。」
だって相手は超美少女だよ!?あの射命丸文だよ!?甘甘、ヤンデレ、ツンデレ、
天然、なんでもござれの完璧美少女だよ!?
「この戦力差で自信を持つほうがどうかしてるよ・・・。 あっ(ふらっ)」
貧血でおぼつかなかった足元が完全に崩れ、倒れこみそうになる・・・
「大丈夫ですか?双覇さん?(にこっ)」
「う・・・・うん。」
その笑顔が反則なんだよーーーー!!!と叫びたかったがなんとか耐えた。
「あやや。血が固まってしまってますね・・。洗濯ならこっちですよ」
ぐいっ!とひっぱり俺の体に密着してくる文。さっき胸にあった感触がこんどは左腕にふにふに当たっていた・・・。
「これは・・。まずい(///)」
赤面がものすごい。そりゃ仕方ない。男ならみんな誰でもこうなるはずです。
アブノーマル以外は・・・
「(ジャブジャブ!!)ふい~。やっと解放された~。いや別に嫌じゃなかったけど
むしろ超うれしかったけど俺の理性が持たないよ・・・・」
外の洗濯所に連れてこられてすぐに文は帰って行った。
帰り際に「なぜ襲ってこないのですかっ」と言っていた気がするが好きでも無い男
に襲われるのを望む訳は無いので聞き間違いだろう・・・
「やっほ~。双覇!」
あれ?さつきが歩いてきた。たしか家の掃除をするって言ってたはずなんだけど・・・
「さつき。お前たしか中の掃除すんじゃ無かったか?」
すると、はにかんで
「うん。でも双覇とはなしたくなっちゃってさ!」
「そっか、俺もちょっと話したかったことはあるんだけどな・・・・。
お前をこっちに呼んだのは誰だ?」
そして、俺たちは能力の話や種族の話、俺はこっちに来てからのさつきは向こうの世界の話。そんな話で盛り上がって、洗濯を進めた。
この時に聞いたが、さつきも能力は二つあり、近々見せてくれるそうだ。
さつきのことだから学習する程度の能力とかかな・・・。
余談ではあるが、家の中から文がものすごい剣幕でにらんできてるんだが・・・。
さつきは微妙に勝ち誇ってるし・・
俺の知らないところでこいつら何やってんだ・・・?
はい!どうでしたでしょうか?
この小説をみてあやや可愛いと射命丸ファンが増えることを祈ります。
それではこれからも有意義な暇つぶしを!
「次回もゆっくりしていってね!」