東方双雲録   作:天白雲

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はい!時間があるので2話連続投稿します。

もしかしたら3話かも?wコラボ編をなるべく早く書きたいので頑張ります。


第19話-流れる浮き雲。諏訪を経つ

俺はスサノオに切られた腕を細胞同士で『結んで』修復(ちなみにアマテラスの治療も細胞に植物の『成長』の概念を結びつけた。)

 

 

「ま。手元に概念を象徴する『なにか』が無いとうまくイメージできないのが難点だな。」

 

 

ため息をつきながら諏訪の国に飛んでいく。諏訪子は無事だろうか。・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ!!双覇~。お帰り~~~~!!!」

 

 

居間でミカンを食いながらうちのバカカエル神が神奈子と談笑していた。

 

 

おれ?思いっきりこけたよ?そりゃね身の安全を心配した神様がすげーのんきにこっちゃ来いってやってるもん。

 

 

 

「あのな~。諏訪子。俺がどんだけ心配したと思ってやがる。。

んで?結果は・・・・あ・・。」

 

 

 

諏訪子の手元には赤茶色に錆切った『鉄の輪』と『蛙』と刻まれた文様

 

 

 

「負けちゃった! すごいんだよ!!神奈子が空に手をかざすとさ・・。

雨がザーザーと振ってきてさ、全部錆ちゃって。。。」

 

諏訪子は笑顔で神奈子をほめたたえる。しかし、こいつは俺が神になったことを知らない。

 

本当の感情は・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

慰めて・・。か

 

 

 

 

「諏訪子。良く頑張ったな。もう泣いて良いんだぞ?神奈子の神力は俺でもビビっちまった。それにお前は立ち向かったんだ、もう弱音を吐いていいんだぞ?」

 

 

俺がそう言って頭をなでた瞬間諏訪子は泣いた。

 

 

「うわぁぁああああああん!!!!勝ちたかった!!みんなのために勝ちたかったよ!でも駄目だった。。ごめんごめん!!!!」

 

 

俺はそうか。頑張った。と声をかけながら泣きやむまで撫で続けた。

しばらくして、泣き疲れ眠ってしまった諏訪子を寝所に運んだ俺は神奈子と向き合っていた。

 

 

「んで?さっきお前らは何で悩んで話しあってたんだ?」

 

 

 

「あぁ。実はな・・・」

 

 

 

話をまとめるとこうだ。

 

 

1、諏訪子に勝ったため神奈子がこの国の信仰をいただきたい。

 

2、しかし、民たちは土着神であり祟り神であるミジャグジ様を恐れどこから来たかよくわから無い神奈子は信仰出来ないという。

 

3どうしようか?

 

こういうわけだ。しかし簡単な話だ。少なくとも原作を知ってる俺には。

 

 

「なら、お前ら2人でこの土地を納めれば良いじゃないか?

たとえば表向きは神奈子が妖怪を討伐したり、民の願いを聞いたりして信仰を募る。

 

でもミジャグジさまの力もきっと必要だ。そこでミジャグジを操れる諏訪子は裏の神となり、神奈子にはかなえられない願いを担当する。

 

これでどうだ?」

 

 

神奈子は2、3度うんうんとうなずき

 

 

「それならば、諏訪子も消えずに済む!ありがとう。双覇!」

 

と声を荒げて喜んだ。

やっぱここまで、仲の良い友達同士を離すもんじゃないな。

 

ちなみに俺の能力で見える線は<暖色系>と<寒色系>がある。

暖色は良いイメージであいつらの間に見えるのは、

 

 

「『黄色』友好と信頼の象徴。か」

 

 

最初はいがみ合い、命掛けの戦いをしたはずなのにこの色は奇跡に等しいレベルだ。

素晴らしいね。

 

 

「ん~。何か言ったの~。双覇・・・。」

 

 

目をこすって諏訪子が起きてきた。あたりはもうすっかり暗い。

よし!ならここは!!

 

 

「なぁお前ら?ここはこの出会いを祝して、宴会をしないか?」

 

 

 

「「宴会!!!???するするする!!!!今日は朝まで飲み明かそうよ!(明かすよ!)」」

 

 

しかし、この時『結神』は気づいていなかった。神が飲む酒はお神酒であり、この2人はとんでも無い酒豪であることを。

 

 

その晩、諏訪大社に響いた声

 

 

「も、、もう無理~~~!!」

 

「や、やめてくれ!くるな。くるな~~~~!!」

 

「消える。・・・存在自体が消滅する・・・。」

 

 

すべて、双覇である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・夜が明けて

 

 

 

「ふぅ~。昨日は散々だったな~~。頭がガンガンする・・。

さて、諏訪子たちにはわるいけど俺にはほかのどこよりも行きたいところがあるんだ!」

 

 

俺、白雲双覇は旅仕度を整えていた。おそらくもう生まれてるであろう。

『あの人(?)』に会いに行くために。

 

 

「お世話になりました!!置き手紙も置いたし・・。さっさと出発するか!」

 

 

この日。半人半妖の現人神 白雲双覇は飛び去った。

 

次なる目的地は『とある山』

 

 

・・・・<双覇サイドアウト>・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・<神奈子サイド>・・・・

 

「・・あぁ~頭が痛い。昨日飲みすぎたかねぇ~・・ん?」

 

 

朝、痛い頭をあげて起き上がると謎の置き手紙があった

 

 

「なになに・・?

 

『拝啓 神奈子、諏訪子へ

 

突然だが、俺は旅に出ることにした。こっちは気ままに元気にやるから心配すんな!

 

それと、2柱のために新しい神社の名前を考えてやったぞ!

 

『守矢神社』かっこいいだろ!!

 

それじゃあな!また拠るかも知れないからそんときはよろしく。

 

たぶん、先に読んでんのは神奈子だろうから諏訪子によろしくな!

 

白雲双覇より』

 

ふ~ん。何にも言わずに行っちまったのかい。

ほんと雲のようなやつだね~。」

 

 

私はにやつく口元を押さえ諏訪子を起こすことにした。・・・

 

 

 




はい!諏訪編完結です!!

最後のほう急ですね・・。安心してください。作者も理解してます。

次回からはいよいよ。待ちに待った彼女が書けますね!!

双「射・・・・・・・(むぐっ!!」

バカ野郎!!!いきなりネタばれしようとすんじゃねえよ!!

それじゃ次回も

双・作「「ゆっくりしていってね!」」

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