東方双雲録   作:天白雲

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今回は、また神様が出てきます。それと今回で超古代は終わって「月の住人」編になります。

双覇くんはなにやら手が離せないようなので勝手に始めましょう。


「本編にゴーッッッ!!」



第六話-双雲。戦神と対峙する

 

「うぉっっ!!あぶねぇ!!」

 

 

「おいおい、双覇。何でお前だけ打たれまくってんだよ!ぷぎゃあww」

 

 

「うるせえ!!!よっほっやべっ!!」

 

 

 

霊力の渦の中心に向かうこと数10分。俺と祥磨は謎の霊力弾の嵐にあっていた。

・・・訂正俺だけがあっていた。

 

 

「畜生”!!一発もそっちに行かないのはどういうことだよ!!!」

 

 

律儀に祥磨のほうを向いて不満を言いつつとにかく避ける。

理由?なぜか殺気が込められてんのと中妖怪なら一発で塵になりそうな威力だからだ。

 

正直言って超怖い。。。

 

 

「あひゃひゃひゃひゃ。お前いつの間に恨みもたれてるんだよあひゃひゃ。」

 

 

隣で浮遊しながらとにかく笑いこける祥磨がすげえ腹立つ。もうこいつを盾にしようかな?

 

 

「うぉ!何だ!!!ぎゃあああああああああああああああ。」

 

 

物騒な考えを実行に移そうとした矢先に祥磨が消えてしまっていた。   ちっ!

じゃなくて。

 

 

「どうしたんだ。どこにいるんだ祥磨~~~~~!!!」

 

 

返事は無い。それどころか、俺は目の前まで迫っていた霊力弾に気づくのが遅れて合えなく被弾。

まっさかさまに落ちていった。

 

 

 

 

 

<祥磨サイド>

 

 

「は。ここはどこだ?」

 

開口一番。転生の間に着いたときのようなことを言ったがまぁ気にしない。

 

 

「さっきまで、双覇をあざ笑いながら気分良く飛んでたのに夢から覚めた気分だぜ。。」

 

 

おれがそう言ってしょんぼりしていると・・

 

 

「あら。私たちではその良い夢の続きにはなりませぬか?」

 

 

「そんなこと言われたら、ボク傷ついちゃうな~~。」

 

 

 

突然、見知らぬ女の声が聞こえてきた。

 

 

「んぁ?誰かいるのか。誰だ・・・・・・?」

 

 

尋ねようとして絶句した。俺の目の前には今まで見たことも無いような美しい女性が2人立っていた。(イザナミはどっちかといえば雰囲気的に女の子だし・・)

 

1人は陽光。万物を導きすべてのものに癒しと温かみを与えるような雰囲気の背の高い女性。

 

もう1人は月光。見るものに冷静さを与え、静かな水面を思わせる『陽光の女性』とは別の癒しを与えてくれる雰囲気だ。

 

 

 

「申し遅れました。私は『伊邪那岐命』、『伊邪那美命』の長女にして神名を

『天照大御神』(アマテラスオオミカミ)と申します。」

 

 

「ボクは姉さまと同じく『伊邪那岐命』、『伊邪那美命』の次女。神名は

『月読命』(ツクヨミノミコト)だよ~。ボクってのは昔から使いなれてるだけでチャンと女の子だよ~」

 

 

 

そういうと、少し背の小さい女性。ツクヨミと言ったか?はおもむろに着ている着物をはだけて・・・・って

 

 

 

 

 

「まてまてまてまてまて~~~~~!!!!!何いきなり脱ごうとしてるんだ!!!」

 

 

 

俺の発言に同調するように姉ちゃんのアマテラスも「そうですよ!!殿方の前で着物をはだけるなんて!!」と説教していた。

 

 

ツクヨミはと言うと「だって姉さんと違ってボクは女性らしいところが成長して無いし。。」とあまり反省していない。

聞いてるこっちが意識してしまうから辞めてほしい。。

 

 

 

「と、とりあえず俺は何でお二人の所に連れてこられたの?やっぱりイザナギ、イザナミからのなんか?」

 

 

 

「ええ、父上、母上からあなたの訓練に付き合うようにと。ここは私の結界内です

あなたはここで私たちと一緒に精神の修行を行っていただきます。」

 

 

 

俺の質問にアマテラスが答えた。説明を詳しく聞くと瞑想を行い、ツクヨミが集中を乱してくるので、それに耐え瞑想を続けると言うもの。

 

 

 

 

「ふっ!この80年ずっと瞑想し続けてきた俺にその試練は楽勝すぎるぜ!!」

 

 

 

「それはすごい!それでははじめますよ。」

 

 

 

アマテラスの言葉を合図に俺は瞑想を始めた。即座に『想像』を開始。俺の精神を体から離して誘惑に負けないように・・・

 

 

 

 

「あっ!!!アマテラスおねえちゃんが水浴びしようとしてる!!」

 

 

 

「なにいっっっ!!!!!(ぎん!!!!     あ」

 

 

 

 

10秒も持たなかった。『想像』の最中に横槍がはいるとそれに対してもすごい『想像力』を発揮することがわかった。

当面の課題は『想像』の力を1つの向きにのみ発動させること。だそうだ。

 

 

 

それにしても、アマテラスの右ストレート腰が入ってて痛かったなぁ・・・

 

 

<祥磨サイドアウト>

 

 

 

<双覇サイド>

「くっ!!!イッテテテ骨折して無いのともう自然治癒が始まってるのが救いだけど

良くあそこから落ちて無事だったなあ。」

 

 

俺は空を見上げつぶやいた。俺が落ちてきたところははるか上空、人間の体のままだったら間違い無く『人間ミンチ』なんていう名目で妖怪に食われてただろう。

 

 

「そこか!!父上、母上に反逆しようとする妖怪は!!!」

 

 

俺が痛むわき腹を抱えていると向こうからなにやら若々しい青年の怒号が聞こえてきた。

 

 

「なんだ?どういうことだ。俺はただこの辺からすごい霊力を感じたからその主に会って戦ってみたいと思っただけだ。」

 

 

「嘘をつくな!白々しい。人の皮をかぶってはいても所詮妖怪、そのまがまがしい本質である妖力は隠しきれぬようだな!!」

 

 

青年。恐らく俺の探していた霊力の主だろうが、彼は透き通るような碧眼で髪は背中までのび、右肩から斜めに剣を背負っていた。

 

 

 

「まぁ、まて確かに俺は妖怪だがお前の父や母に手を出す気は無い。信じなくてもいいがとりあえず名を聞かせてくれ。

 

俺の名は 白雲 双覇だ。」

 

 

「ふむ。妖怪に名乗るは癪だが武人として名乗らずに切るのも流儀に反する。。

良いだろう!!心して聞け!!

 

 

かの大神。『伊邪那岐命』、『伊邪那美命』が長男!父上に負けずとも劣らぬ霊力と

この『天叢雲剣』(あめのむらくものつるぎ)をもってしてこの地にはびこる妖怪を

滅する『戦神』(いくさがみ)」

 

 

ここまで言って青年は大きく息を吸い、天地にとどろく声で言った。

 

 

 

「『須佐乃袁尊』(スサノオノミコト)とは俺のことだ!!!!」

 

 

言うが早いか『青年』。スサノオは背中に携えた『天叢雲剣』を抜き放ち某明治剣客浪漫譚の新撰組よろしく。牙突の構えをしている。

 

 

しかし、スサノオ。『戦神』か。。。。

 

俺は衝突が避けられないことを悟り、いやあるいは本能的に目の前の相手と戦いたくなったのか。

 

 

 

 

 

「な、、、なんだ!!!その馬鹿げた霊力とおぞましい妖力は!!!!!」

 

 

 

目の前のスサノオが震えながら、こちらに切りかかってくる中ただの一度も攻撃を行わないまま、

霊力と妖力を全開にした、『重圧』でスサノオを叩きのめしていた。

 

 

 

 

 

 

「アハハハハハ!!タノシイナ。ゼンリョクデモツブレナイナンテ、

 

 

スゴクタノシイヨ。・・・・・」

 

 




はい。何でしょうなんか双覇くんのキャラがものすごいことになってますね。
今の双覇くんみたらさつきが泣きそうだなぁ(遠い目)


あとがきに書くこともあんまりなくて、短いんですが。まぁ双覇くんの暴走はどうなるのか?楽しみにしていてください


「では!また次回!!!」

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