東方双雲録   作:天白雲

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キャラ設定も終わったので、本編のほう続編書いていきます。
今回はイザナミさんとの会話と主人公2人の能力を発表します。新キャラがでるのと新キャラの能力もわかります。
視点は双覇くんです。
それでは。本編にゴーッッ!



第四話-旅立ちの朝舞上がる雲

「~と言うわけでお前たちにはこれから転生を行ってもらおうと思う。」

 

最初の残念さもどこ吹く風。きりっとした目つきでいやに凛々しく話してきた。

 

 

「え~と、とりあえずまとめると俺と祥磨には向こうの世界じゃ存在を否定されている不思議な力、東方で言うところの能力を持っていておまけに死に方も特殊だから地獄にも天国にも直球で送れないってことか?」

 

聞いた話を要約するとだいたい、そんな感じらしい。『彼女』イザナミは凛々しい目つきで元気いっぱいにサムズアップした。無駄に天真爛漫なのが逆に残念だった。

 

「だが、にわかには信じらんねえな。こんな変な空間きてまで全否定するつもりはねえが。」

 

 

祥磨が納得のいかない様子で話す。コレに関しては俺もそう思うそんな能力があるにしては、今まで人と違う生き方をしたことなんて・・・

いや、あった。ただ1回俺の人生で不可解なことが1つだけ。たしかあれは孤児院に入る少し前だったか・・・

 

 

「はい。そこまで。」

 

突如イザナミが声をかけてきた。どうしたのだろう?

 

 

「どうかしたのか?」

 

 

「私は神様だからな。読心くらいたやすいものだ~。今、声をかけたのはちょっとお前らが考えちゃいけない方向に考えを進めてたからだ。」

 

ふむ、考えちゃいけない方向に。か、あれ?なんのことだったか。

 

 

「忘れたならわすれたでいいよ~。とりあえずまずは転生先なんだけど。もう決まっちゃっててね「東方Project」って世界だよ~。まぁ2人とも好きそうだし大丈夫でしょ?」

 

 

なんと!これから行くのは、かの東方の世界らしい。2次元の世界でずっとあこがれていたキャラクターたちと逢えると聞いて俺の心はすでに舞い上がっていた。

 

おそらく、祥磨も同じ気分なのだろう。傍目には至極冷静だが俺にはわかる。だいぶ楽しみという顔だ。

 

「「ぜひっ!お願いしますっ!!!」」

 

2人そろって大声で叫び、イザナミが耳をふさいで小さい子の用にびくっとしていた。

 

「わかった。ならいくつか質問に答えてもらおうかな~。」

 

そう言ってイザナミが質問しようとしたそのとき、イザナミの奥の方から一人の人影が歩いてきた。

 

 

???「おい。イザナミ。そろそろ能力を目覚めさせてやれ。こっちの術式はとっくにできてんだから。」

 

向こうから歩いてきたのはがたいのかっちりした男の人だった。年齢的にはイザナミと同じくらいだろうか?

 

「まぁ、神に年齢とかあんま関係ないか。ところでもしかしてですが、あなたはイザナギさん。ですか?」

 

俺の問いはほぼ確信に近かった。その確信とうり彼は言った。

 

「あぁ、はじめましてだな。俺は伊邪那岐命(イザナギノミコト)そこの伊邪那美命(イザナミノミコト)は俺の妻だ。と、このくらいは予備知識かな?白雲双覇くん。」

 

余裕綽々といった感じで応対するイザナギはまさに神様といった感じだった。

奥さんのイザナミとは大違いだ。

 

「はじめまして。こちらこそ。名前を知ってるのは神だからだろうし、つっこまないが、とりあえずイザナギさんは威厳にあふれていて本当によかった。俺は神話の知識捨てずに済む。」

 

 

俺は、気がついたらイザナギの手をとって号泣していた。ちょっと気味悪がられたりしたがそのうち泣き止んで今度はイザナギさんが質問をはじめた。

 

「それじゃ、いくつか質問するぞ。

 

1つ目・・転生先の時代はどうする?

 

2つ目・・種族や容姿の設定をどうする?

 

3つ目・・外の知識を次の世界にも干渉させるか?」

 

 

質問は上記の内容だった。俺と祥磨はそれぞれ答えた。俺は・・

 

「1つ目の質問は超古代。永淋たちが現れる100年位前。

2つ目の質問は、容姿は気にいってるから変えない。種族は半人半妖にしとくか、

面白そうだし。

3つ目の質問は干渉させる。理由はそのほうが面白そうだから。 以上。」

 

続いて祥磨は・・・

 

「1つ目と3つ目の質問は双覇とあわせない理由は無いし、同じでいいぜ。

2つ目は容姿は同じく両親から受け取った大切なものだ。絶対に変えない。

種族は、そうだな?普通の人間でいいが、魔法を使うために俺にも妖力を使わせてくれ。容姿をなるべく変えてほしくは無いが東方キャラの魔理沙の様に髪の色が変わる程度なら許容範囲だ。」

 

 

とこんな感じで、答えた。ついでイザナギが「ふむ。こんなもんか?」となにやら術式に新しく組み込んでいた。

入れ替わるようにイザナミが・・

 

 

「ふぅ~。じゃ、そろそろ能力を開放させるよ!」

 

と大きな声で元気に言った。何度も言うが外見は美人な大和撫子なのでじつに残念なしぐさだった。

 

 

「え?イザナミ。そんなことできるのか!?」

 

とすっげぇ驚いた。

 

「あなた、神を舐めすぎですよ。私は「万物を生み出し育む程度の能力」を持ってるんですよ。」

 

 

わりと、トンでもないほどの能力を持っていた・・まぁ神だし、その辺の妖怪にはまず負けないほどの力は持っているのだろう。。そう理解した・・

 

 

「はい!あなた方の中の能力を『育み』開放させましたよ。」

 

 

だいぶ軽い感じでイザナミが告げた。

 

「もう。終わったんだな。 はぁ~。」

 

隣を見ると祥磨もなんか釈然としなさそうな感じでため息をついていた。

すると頭の中に突然単語が2つ現れた。

 

『契約を司る程度の能力』、『繋がり、昇華する程度の能力』

 

 

「な!なんだこりゃっ!!突然頭に文字が!?」

 

 

隣で祥磨も同じことが起きたらしく、すっげえ挙動不審になってた。ものすごく笑えた(www)

 

 

「2人とも成功したみたいだね~。よかった、よかった~それじゃ、後は頼んだよっ!イザナギ!」

 

そう言うと、イザナミは欠伸をして、奥の恐らく床の間に消えていった。・・

ほんとに、大丈夫かな~。あの神。

半ば諦めて、あきれつつ、イザナギのほうをみた。

 

すると、イザナギが、

 

「それじゃ、これからお前らを向こうの世界におくるぞ。」

 

と、言ってきたので俺は、慌てて質問をした。

 

 

「そういや、イザナギの能力はなんなんだ?」

 

すると、イザナギは・・・

 

 

「それは、向こうで嫌と言うほど教えてやるよ!!それじゃおくるぞ。」

 

 

ものすごくいい笑顔のイザナギを見た直後。

 

 

 

 

 

 

俺の意識は無限の白に遠のいていった。・・




今回は新キャラの「伊邪那岐命(イザナギノミコト)」が出せたのが個人的にはよかったです。
オリキャラの「伊邪那美命(イザナミノミコト)」の能力は古事記、日本書記の中で国づくりの逸話があるので、その中の国を『作る』、『育む』と言う部分を強調した感じですね。

さて、これからの双覇、祥磨はどうなるんでしょうね?まぁ次回にこうご期待ということで。
それでは、また次回!!

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