東方双雲録   作:天白雲

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やっと、書けましたー!

いやぁ…難産続きですね申し訳ない。。
ただ、なんとか読者のみなさまに少しでも気に入って
頂ける作品にしていこうっと思うので、

これからも応援お願いします!
今回も、ゆっくりしていってね!



第94話-希望の神風

「私の大切な妹に、その汚らわしい獣で触れるな!

次は・・あなたを殺すわ。 ソラ・・吸血鬼の女王たる私を怒らせたこと

後悔するが良い!」

 

怒りに身を任せ、声を荒げながら実際は戸惑っていた。

私にはフランを宥めてあげられるだけの力もなかった。つまり本気のフランよりも

強い敵に私がかなうわけがない。 でも・・なぜか力が湧きあがってきた。

 

力に見合った器になるように身体も成長し、能力まで成長している。

 

「はああ! スカーレットシュート!!」

 

紅色の光弾が、化け物の一体を貫いて爆散させる。

 

今のところ。あいつらに勝てるのは私だけ…

私が最高戦力ってこと。。 なら、今出しきる!

他の皆にもこの現象が起こる可能性はあると言い切れないけど。 少しでも戦力を削る!

 

……!

 

「お嬢様。 微力ながら、私も加勢致します。

お嬢様の足手まといにはなりませんので従者が主の隣に立つ無礼をお許しください。」

 

咲夜にもこの現象が…!

 

「あら…? でも、成長していない。。?」

 

身長が少し伸びて大人びた程度。。

これは一体。。。

 

「私の考えで話を進ませていただくとするならばお嬢様。

これはおそらく。 そのものの中で最も力ある姿に強制的に成長している。と思われます・・ 私はあくまで人間、この身は成長を続けてしまえば老いてしまう。

ならばこの私はどうするか・・その答えはきっと自分の最も力が持てる年齢で自らの時間を止める。」

 

淡々とそう語る咲夜に、私は声がかけられない。

私の記憶が確かなら今の彼女には対象の全体の時間は止めれても、一部の時間は止めれなかったはず。 つまり、この彼女は先の未来。変わらず私と居てくれたのだろう

 

自らの成長を止めるなんて、きっと怖かったろう。

それはもはや人間をやめてしまっている。私のような吸血鬼と居るために。

 

「・・・咲夜。貴女は私のことなど気にせず人間で居なさいね?

・・主としての命令よ。 貴女まで化け物に付き合う必要はない・・・貴女を拾って育てたのもただ運命がそうであっただけ。 気まぐれ・・なの・・っだから。」

 

私は・・やはり、主になるには早すぎたのだと思う。

吸血鬼の王家のくせに・・・人間の娘に。。咲夜にここまで情を抱くなんて。

 

「お嬢様。 お顔が濡れていらっしゃいます。

それでは、せっかくの命がきちんと伝わりませんよ・・お拭きください。(すっ

それと・・ありがたきお言葉です。。 今の私にはまだ決断できないことです・・・

確かに。・・・怖い。

 

ですが、この未来に絶望などしておりません。 主に身をささげるために。

決断した自分が・・誇らしい。 貴女の戯れに救われたのです・・こうなる運命であったなら私はこの身この力貴女に捧げます。」

 

ハンカチを差し出してくれた咲夜が優しく微笑む。。

私は、きっとお父様のような主にはなれないだろう。 私には支配など難しすぎる。

お母様のように優しくはなれないだろう。 私にはその器が成長しきれていない。

 

・・・私はやっぱり魔法使いの友達が。寝ぼすけ門番が、一生懸命な小さな悪魔が

破壊の力を持っていても私を優しく抱きしめてくれた妹が、こんな私に付き従ってくれた私の愛娘(さくや)が。。  こんなにも大切だから。

 

「・・ふふっ。 なら咲夜、命令よ。

私と一緒にこの幻想郷を守ってちょうだい。」

 

身長もすごく伸びて、妖力もけた違いに上がっている。

こんな状態じゃ・・普通思うように身体や力を動かせないはずなのにむしろ、今までよりもスムーズに動くような気がする。。 誰かにどう動けばいいのか直接教えてもらってるかのよう。

 

「お嬢様の命とあらば! お嬢様・・(こくっ

彼方の時間も私の物私の全ては貴女のもの、『咲夜(わたし)の世界』。」

 

咲夜の呟きを最後に世界から、色が無くなった。

化け物たちも全てあのソラでさえ今は静止している。。 どれくらいの範囲かは

解らないけど時間を止めたということね。

 

状況の整理が終わったら、指先に妖力を集中させ紅い爪を生み出す。

 

「咲夜。 今この世界はどれくらいの範囲で何時まで時を止めるの?

はぁっ!」

 

今までより、幾分も大きくなった翼を羽ばたかせ全速力で飛行して

手当たり次第に引き裂いていく。

 

「今の私なら・・そうですね。 まだまだ余裕はあります。

まだこの自分の成長を図りきれてはいませんが・・・自分で解除もしくは相当のダメージを受けない限りは止め続けることが可能かt・・「へぇ。なら先に君を殺そうか。」 ・・・ぐあぁっ!?」

 

「咲夜の悲鳴っ! はっ・・きゃああああっ!」

 

作戦は理解していたはずなのに、つい咲夜の悲鳴に反応してしまった。

まったく・・今回は見逃してあげるけど今度こんなに危険なこと考えたらお仕置き

しなきゃいけないわね・・。

 

でも。 これで・・この戦局の運命は私たちのものだ!

 

「ソラぁぁぁっ!!!『カオス・・トルネディア』!!」

 

 

・・・<レミリア&咲夜サイドアウト>・・・

 

 

 

 

・・・少し遡って、射命丸サイド

 

レ・・レミリアさんのあの変貌は一体。。

力が尋常じゃない。 フランさんでも倒せなかったあの怪物を一瞬で・・!?

 

「この・・かすかに感じる温かいもの。

これは、双覇の力。。 きっと中で何かを掴んだんだ。。」

 

間違い無い。 レミリアさんの纏っているあの力は双覇の。。。

 

「この変化が起きる順番は、正直読めない。

でもきっとなにか規則性があるはz・・(俺達の幻想郷を守ってくれ!) んっ!」

 

今、頭に流れた声は・・双覇。。!

守る。。 もしかして・・・

 

「お嬢様を・・守るっ! あ・・・あああっ!」

 

咲夜さんにも。。 これは確定ですね・・・

おそらくこの現象が発生するトリガーは、何かを守ろうとする意思。。

その決意。 

 

「こ・・この姿はっ!?  はっ・・お嬢様!!(シュッ!

・・・(ちらっ ひゅんっ!!」

 

さすが、完全で瀟洒な従者といったところでしょうか。。。

自身の変化に多少戸惑いながらもすぐにレミリアさんの元に駆け付けるとは。

・・・それにしてもさっきの視線。 完っ全に、私もトリガーに気付いてることに気付いてましたねぇ。。

 

どうやら、作戦が有るようだったのですが。。。

これは急いでこのトリガーを引く必要は無い・・ということですかねぇ。

 

「と。なれば、こちらとしてはどう動くべきか。。。

まぁ・・無難にこのトリガーを広めることですかねぇ。」

 

そうと決まれば、まず知るべきは霊夢さんの位置。

えっとー・・。 ・・・はっ!

 

「今の感覚は・・咲夜さんの能力。

なるほど。。 今なら! ・・・私はこの子を、双覇を守る!」

 

幻想郷・・大切な私たちの居場所。。

でも、今の私が守るべきものは・・・世界なんかよりも大きな。。 家族です。

 

「この力。。 やっぱり双覇・・・貴方が居てくれるんですね。(ひゅんっ!!!

はぁぁぁぁぁ・・ ソラぁぁぁっ!!! 『カオストルネディア』!」

 

 

「…っ!時間を止めようが!ボクには、見えてるんだよ…!!!」

 

今の私なら、これまでよりももっと桁違いの風を

扱いこなせるはず。どうやら、双覇の風も使えたようですねぇ。。

 

ソラのあの反応。 一瞬でしたが、身体が強ばり

うまく隠していましたが驚いてましたね。。

 

「止まった世界を見て、感じれるのは事実ですね。

嘘なら突然の接近に戸惑うはず。。 技をだしてから驚いたということは… ふっ!!」(びゅごぉぉっ!!

 

ソラはこの技になんらかの、警戒を抱いている

なによりの証拠。 牽制は大成功のようですしこれは真下の化け物たちの数を減らしましょうか。。

 

「はぁっ…はぁっ に…しても、なにやら先ほどから

やけに息苦しいですね。。 身体的変化による不調はレミリアさんも咲夜さんにも見られなかったはずですが。。 …て あややや! これは…」

 

胸が…大きく!? なんで…

妖怪は歳を重ねるごとに美貌や妖力を上げていきますが

胸が大きくなるとは… は。。

 

「あ、もしかしてお腹の子が生まれたから?

だから大きくなった… いくらサポートがあってもこんなに大きいと息苦しさがでますか。。」

 

双覇に喜んでもらうためのものが、今はこんなにも

憎々しく思えるなんて。。。

 

ソラは…もう、攻撃してきそうですね。。

 

「なら… 今の私の力。。

その全力を…見せる! 「風神纏い」」

 

その瞬間、私の身体は羽衣に覆われ。

ソラは…触れることも出来ずに吹き飛んだ。




はいっ! 今回の話はどうだったでしょうか!

最近は急に暑くなってきて、かと思えば寒くて。
過ごすのが大変な季節ですよねー。。

体調崩さないように気を付けますー。
皆さまもどうかご自愛くださいねー。。
感想、評価お待ちしてますー。

ちなみに、文が身重で戦闘してる感じに書いて
しまいましたのでここで細くすると希望の進化を遂げた
文はすでに出産を終えた強ーいお母さんです。
子供に関しては…まだ語れないです悪しからず。。


それでは! 次回もゆっくりしていってね!

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