東方双雲録   作:天白雲

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はいっ! 今回はようやく主人公のターンだ。

というか、何時までも続いてますね。。
だらだら更新が原因のは解かりきってるので謝ることしかできませんが・・・

今現在、第87話(101話)なので。。。。
サブタイで100話になるころには終わらせてると良いのですが・・
さすがにもう読者さんも飽きてきているでしょうし。。

それでは!
「今回もゆっくりして行ってねっ!!!」


第87話-風纏て少年は翔る。

祥磨と魔理沙が異変解決に向け(たぶん)、動き出した頃。。

俺・・・白雲双覇は。。。

 

「えっと・・料理はもう少し米を漬けとかないとだし。。

洗濯・・は、もう干したし。。 掃除・・は今やってる・・・(とっとっとっ」

 

かなりの広さを持つ、旧射命丸邸・・現白雲邸の雑巾がけを行っていた。

もちろん氷柱にも手伝ってもらってるけど。

 

「ご主人様~! こちらの方はもうかなり終わりました。

後は・・・どうすれば良いのじゃ?」

 

蒼と白の髪を左右に振りながら・・・(撫でたら絶対にモフモフしてるんだろな~)

向かいから氷柱がやってきた。

 

「あぁ~。 俺もちょうど今終わったところでさ・・

とりあえずこの後は何も無いし、文と一緒に空飛んでみるか。。

もちろんちゃんと暖かい格好でな。」

 

すでに妊娠した母体ではあるが、まだ初期段階であることに変わりは無い。

そんな段階から安静に! 絶対に動くなッ! なんて言っていては息が詰まってしまう

安静にしていたほうがいいのは確かだが行動が制限される前に

 

こういう家族団らんをしておくべきだろう。

文が溜めこまないためにも、新しい家族のためにも。。

 

「文~。(しゃっ 家のこと終わったし・・

新聞配達がてら散歩という名のデートでもしないか?」

 

襖を開け、中を覗くと・・

 

「あっ双覇。 ちょうど良い所に。

ちょっとそのまま動かないでくださいねぇ~?(シャッシャッ」

 

なにやら真剣な面持ちで机に向かっていた文が、こちらを見るや・・

目を輝かせて机ごとこちらに向きなおした。

 

何度も見ながら、ペンや筆で紙に一心不乱に何かを描き続ける。。

 

「ん~と・・何してんだ?」

 

ダレそうになるたびに、動かない!と釘を刺され・・

ピシッとしつつ尋ねてみる・・・

 

「あや? 言ってませんでしたっけ・・・。

阿求さんからお仕事の依頼を受けまして。 まぁ書くのではなく絵という事で

少し不安はあったんですけど。。。

 

大事な愛する人の事ですから、ちゃんと心をこめて描きたくて。」

 

結論から言えば、稗田からの依頼とは

忙しくなり自分がいけないので変わりに文に俺の容姿を描いてほしいとのことらしい。

文曰く、十中八九『幻想郷縁起』にかかわる仕事なのでミスは出来ないとか。。

 

それといろいろ尋ねたいこともあるから、今度祥磨と一緒に来てほしいという

伝言も・・・

 

「はぁ・・・・まぁ、解かったよ。んで、何時までこうしてれば良いの?

正直・・結構こうしてるのは辛いんだけど。。。」

 

昔から背筋は悪い方だったし・・冗談じゃ無く辛い。

 

「あとちょっとなので・・・(シャッシャッ

ん~。。 もう少しカッコよく描きたいんですが・・私の画力ではここが限界ですね。

あ、一応本人にこれで良いかも聞かなきゃですよね~。。。

 

恥ずかしいんですけど・・どうぞ。」

 

そう言って、いそいそと先ほどまで熱心に描いていた俺の絵を

差しだしてくる文・・受け取って赤くなってくれる文を横眼に見てみる。。。

 

「えっ・・・あの・・コレ。。かっこ良過ぎないか?

俺、全然こんなんじゃないぞ??」

 

受け取った半紙には『誰っ!?』って思うくらいに、美化された・・

それこそ主人公達のようなかっこよすぎる俺?が描かれていた。

 

腕としてはもう職業でも良いレベルだろう。 

こんなイラストが描けるイラストレーターさんなら、作品全買いっ!て位に俺の琴線に思いっきり触れている。。

 

「何を言ってるんですかっ!? こんなんじゃまだまだです。。

でも私には力が無いんですよぅ・・・」

 

どうやら、文はいまだに『恋は盲目』という奴らしい。

結婚してからも好きに成り続けられるって言うのは嬉しいし、正直俺もだけど

なんというか・・・・むず痒いな。。

 

「んまぁ・・俺の美化のことは置いといて・・・

クオリティとしては、凄く高いんだし 大丈夫じゃないか? 俺は文にこんな風に

みられてたっていうのがすごく嬉しいし。」

 

コレが俺だってことで幻想郷中に広まるのは、アレだけど

イケメンだと思われるなら別に不都合は無いし。。

 

「・・・///(カァァ・・  わ、解りました。

じゃあコレで届けることにします。。 ところでどうかしたんですか?

外行きの服のようですけど。。。」

 

描くのに夢中で、俺の声は届いていなかったらしく

もういちど説明して尋ねてみる。

 

「良いですねぇ~! 3人でお出かけですか!!

あっでも・・・・」

 

『自分たちに構っていて、祥磨達のことは大丈夫か。』そう目で語っている。

 

「・・・大丈夫だよ。 俺はお前の・・お前たちのそばにいたい。。(ぎゅっ

だからデート。。しないか?」

 

もちろん、あいつのことは気になってる。

言い争ってても幼馴染で悪友で親友だ。 気には・・・なってるけど。。。

そう簡単にやられるやつじゃねぇって解ってるから、心配は無い。

 

「はい・・(ぎゅうっ  行きましょうか!

あっちょっと着替えますね~。。。 見たかったら見ていてもかまいませんよ?」

 

いたずらっ子のように笑い、本当に目の前で服を脱ぎたした文に。。

俺は・・思いっきり顔を赤くして部屋を飛び出した。

 

「とりあえず、文も参加ってことで氷柱に伝えておくか・・・

ふぅ~。。 最近ああいう事を良く言ってくるから顔が熱くなってしょうが無いな。」

 

ちょうど良いから、氷柱に冷やしてもらおう。

 

 

 

・・・・(少年少女移動中)・・・・

 

「ん~っ! 昨日は部屋から出させてもらえませんでしたから

風が気持ちいいですねぇ~! やっぱり何か軽い運動を考えないと鈍っちゃいます。

なにか妊娠中でもできる運動が有ればいいんですけど・・」

 

出来ることなら、無理してほしくは無いが・・・

だからといって部屋に缶詰状態も精神的には良く無いだろうし。。

 

「そうだな~。 確かにあれだと

ストレスもたまるだろうしな~・・・・」

 

何より最速としてのプライドもあるだろう。。

 

「そうですよぅ。 結婚してから双覇ってば、全然デートに誘ってくれないんですもん

解かってるんですか? コレでも結構傷ついて何がいけないのかずっと考えてたんですよ?」

 

そういって、少し表情が暗くなっていく文に罪悪感が募る・・・

たしかに異変解決、異変の後始末、式の準備、各世界への影響無くあいつらを返す・・

その他もろもろ。。 確かにデートの回数すごく減ってたな。

 

「あぁ・・悪い。 確かにな・・・

これからは一緒にいろんなところを見ていこう? お前が居れば

俺はそれでいいから。。」

 

本当に・・・俺は、文だけは失いたくない。

何が有っても。。 文だけは絶対に・・

 

「・・・・。(カァァ///  はいっ。

これからも、ずぅ~っと先まで私と居てください双覇!(ギュっ」

 

控えめに握られていた手を、力を込めて握ってくる文・・

少しだけ痛いけど。。。 それ以上に離したくないと思ってくれるのがうれしくて・・

俺からもしっかりと握り返す。

 

「うん。 ・・・・あ。

氷柱、ほら。 手・・・貸して。」

 

あぶない。 周りが見えなくなることが良くあると言われてきて居たけど・・

また氷柱が見えなくなるところだった。

 

「・・・全く! 一緒に出かけている相手を放っておいて

よもやこちらには見向きすらしないのではとしんぱ・・ハラハラしたわっ!

もうちょっと周りを見る目を持たないと戦闘でも取り返しのつかないことになるのじゃ!(・・・キュッ。」

 

俺の差しだした手に、ぼやきを残しながらも・・

遠慮がちに握ってきてくれるところがやっぱり可愛い。 うん・・・どっちかと

言うとやっぱ娘って感じの可愛さかな。

 

今はもう、逃げずに全ての人からの好感度を視てるから・・・

氷柱が少なからず俺を異性としてみてくれてるのは解かるけど。(といっても恋と呼べるほどのものじゃないが)やっぱり、娘は娘かな。。

 

「うん。解かってる・・・イテッ。 解かったからそんな握りしめないで・・

折れる! 指だから軽く逝っちゃうから!!」

 

妖狐は、主に妖術の扱いに長けた種族だし力には秀でてないと思われがちだが。。

妖術の中には身体能力を向上させるものもあるし、獣の要素が強い妖怪は基本的に

身体能力が高い。

 

つまり、人間状態の俺の指の骨くらいなら小枝のごとくポキッと逝く。

 

「ふふふっ。 ・・・・ねぇ双覇?

私、今のあなたは少しだけ。 嫌い。。。」

 

俺たちのやり取りを見ていた文が、頬笑み。。

そしてあの夜以後・・・はじめて俺を拒絶した。 繋がれた手を離し・・

まっすぐに伝えられた言葉に俺は。。。

 

「え・・・あの・・・・文?

どう・・・・して・・?」

 

混乱し、困惑し、理解できなくなって・・・尋ねた。

 

「なぜ。 その答えはきっと・・私が好きだった双覇ならもう持ってる。

解かってることのはずです。。」

 

俺なら、解かってること・・・・・・

 

 

「双覇。 貴方は今私に隠してることが有る・・

中身までは解かりませんが記者をなめないでください。 私の新聞は・・・

仲間内にも霊夢さんたちにも嘘で塗り固められてるだとかでまかせだとか。

 

脚色だらけで真実が無い・・そういう風に言われてます。」

 

文・・・。 でも、そんな風に言われているのを知っていてなお・・

コイツは作り続けている。 自分が見つけた面白いと思う事、伝えたいと思う事を

一人でも多くの人に伝えるために。。

 

「えぇ。 天狗は嘘吐きですよ?

特に私は。 何考えてるのかわからないって身内にも良く言われたもんです。

だからですかね?

 

自分の感情は隠して見せ無くなり、変わりに・・・人の感情が見えるようになった。」

 

だから、確信が有ると・・

俺が文に嘘を吐いていると言う事に。。。

 

「俺は・・・べつn「別に。は無しですよ。」・・」

 

流石俺の嫁・・・・先を潰された。。

俺が最近想ってること。。。

 

「気になってるんですよね? この異変のこと。

解決に向かってるのも祥磨さん・・信頼はしてる。でも行きたいんでしょう?」

 

・・・・やっぱり、文には全部バレちまうらしい。

 

「・・いつの間にか。 お前たちを言い訳にしてたんだな。。

離れてる間に失ってたらって、もう誰も・・・大切な繋がりを無くしたくないって・・

うん。。。(パンッ!  文。 俺決めたよ。」

 

いい加減に驕るのをやめよう。 俺が居なくても文は・・・

妖怪の山のみんなはちゃんと強い。。 

 

「ちゃんとみんなに助けてもらう。

俺一人じゃ、全部は守れないから・・・今はお前じゃ無く親友の所に。。

まだ届く。。 なら俺は、ちゃんと守ってくるよ。

 

愛してる。 行こう! 氷柱。」

 

見つめ、キスを交わし・・・契約解放。。

半人半妖モード(ver文)で超高速飛行・・・もちろん、氷柱には付いて来てもらう。

待ってろよ・・もう迷わない。 俺が行く!




はいっ! 双覇が出てきた時点で文LOVEは確定なのです。

この二人出会ってから、何千年だと思ってるんでしょう。
いい加減頭大丈夫かコイツ等って感じですね。。

さて、これからについては前書きにも書きましたので・・・・

あ、そうでした。
今日でハーメルンで投稿を始めて一年です。

えとまぁ詳しくは活動報告にします。
それでは!

「次回投稿もゆっくり待っていてねっ!!!」

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