滅竜魔法と妖精3大魔法を貰って人外世界へ   作:白の牙

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プロローグ

 

 

 

 「おわぁあああああ~~~!?」

 

 一人の青年が絶叫を上げながらスカイダイビング(パラシュートン無し)を行なっていた

 

 「パラシュート無しでダイビングなんざ、即死ねって言うのかあの人は!?」

 

 彼の名前は龍宮夏。何処にでもいる普通の青年だ。そんな彼が何故、空の上にいるかというと、話はだいぶ前に遡る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「すみませんでした!!」

 

 「いや、いきなり謝られてもどう反応していいか困るんですけど」

 

 夏が目を覚ますと、白いドレスを着た金髪の女性が土下座してきた

 

 「取りあえず、状況説明をしてくれるとありがたんですが」

 

 「解りました。えっとですね」

 

 

    ~少女説明中~

 

 「つまり、貴方の部下が捨てた書類の中に俺の書類も入っていて、破棄したことによって俺が死んだと?」

 

 「はい。破棄する書類は寿命が切れた人達だけなんです。本当に申し訳ありません」

 

 夏に説明をした女性、もとい神が夏にもう一度土下座して謝る

 

 「状況は大体解った。それで、俺はこれからどうなるんっすか?」

 

 自分がどんな状態なのか解った夏は、神に自分がこれからどうなるのか尋ねる

 

 「こんなケースは初めてなのでどうしたらいいのか解らないんです。現在、他の神に尋ねているのでもう暫く・・・すいません、ちょっと失礼します」

 

 連絡が来たのか神は夏に詫びを入れて耳に手を添え話し始めた

 

 「はい、はい、解りました。それではそのように致します」

 

 話が終わったのか耳に添えていた手を離し、神は夏の方を見る

 

 「夏さん、貴方の処遇が決まりました。貴方にはこれまで他の神々が起こった転生をしてもらいます」

 

 「転生?転生ってあれか、新しい生で生まれ変わる」

 

 「はい、その転生です。ですが、人間たちが知っている輪廻転生とは異なり、特典を渡します」

 

 「特典?」

 

 「そうですね、夏さんが欲しい能力等を与え、転生してもらいます」

 

 「能力か。制限は?」

 

 「最大で五つです」

 

 「能力かぁ~~~・・・何でもいいの?」

 

 「はい」

 

 「じゃあ、フェアリーテイルに出てくるナツ・ドラグニルの滅竜魔法。同じくフェアリーテイルに出てくる妖精三大魔法。鍛えれば鍛えるほど上がる肉体と魔力。訓練を出来る場所、トリコに出てくる食材とそれを調理できる技術で」

 

 「解りました。では、確認しますね。ナツ・ドラグニルの滅竜魔法、妖精三大魔法、鍛えれば上がる肉体と魔力、訓練をできる場所、トリコの食材と調理技術、以上で宜しいですか?」

 

 「はい」

 

 「では」

 

 神が手をかざすと、夏の身体が光、光が納まると、右肩と右腕にタツゥーが浮かび上がった

 

 「今ので使えるようになったんですか?」

 

 「はい。試してみますか?」

 

 「じゃあ、火竜の・・・咆哮!」

 

 夏は誰も居ない場所に火のブレスを吐いた

 

 「・・・・本当に出た!?」

 

 火を吹けたことに夏は驚き、唖然とした

 

 「では能力の受け渡しも終えたので、転生を始めますね。場所は夏さんの知っている何処かの世界になります」

 

 唖然としている夏をほっといて、神が指を鳴らすと、夏の足元に穴が開いた

 

 「ちょ!?」

 

 「それでは」

 

 

 

 

   ~回想終了~

 

 

 

 「クソ~~~~地表が見えてきやがった!如何する?如何する!?」

 

 夏は思考をフルにして、どうやってこのピンチを脱するか考え始める。そして、

 

 「そうだ!足から炎を出して減速すれば・・・」

 

 夏は両足から炎を出して、減速を始め、ゆっくりと地上に降りた

 

 「あ~~~死ぬかと思った」

 

 何とか即死を免れた夏は、深呼吸を繰り返し心を落ち着かせ始める

 

 「さて、転生したのはいいが・・・どんな世界なんだ?」

 

 夏は辺りを見回すと、近くに河原と、森、そして何故かキャンプ用具一式があった

 

 「何でキャンプ用具があるんだ?」

 

 気になった夏は設置されていた簡易テーブルに近寄ると、一枚の手紙を見つけた

 

 「何々『夏さんへ、間違って違う場所に落としてしまいました。キャンプ用具一式を追加で送っておいたので暫くはそれで凌いで下さい。 神より』マジかよ」

 

 神の手紙を読んだ夏は怒りが湧きあがり、吼えようとしたが吼えても意味がないと思い。渋々、テントを立て始めた

 

 「こんなもんかな。それにしても・・・・腹も減ったな」

 

 夏は盛大に鳴る腹を抑える

 

 「取りあえず森に入って今日の飯でも取って来るか」

 

 夏は食材捕獲の為、森に入り当てもなく歩いていると、何かの声と地響きが聞こえてきた

 

 「何だこの地響き?気のせいかだんだん近づいてくるような」

 

 『にゃああああああ!?』

 

 すると、木々の間から猫耳らしきものを頭から生やした黒髪と白髪の少女が現れ、少しすると巨大なワニが木々を突き破って現れた

 

 「森にワニ!?どうなってんだよこの世界は?腹が減って無駄な体力は使いたくないんだが、見過ごすわけにもいかねぇか」

 

 状況が解らない夏は取りあえず、少女を助けることを決めると拳に炎を纏わせ、地面を蹴る。そして、

 

 「火竜の鉄拳!!」

 

 今出せる力の全てを使ってワニを殴り飛ばした

 

 「って、こいつよく見たらガララワニじゃねぇか。おっと、逃げてた二人は・・・気を失ってやがる」

 

 倒したワニがトリコの食材だと解った夏は驚いたが、襲われていた女の子の事を思い出し周りを見回すと二人は目を回して気を失っていた。このままにしておくのも気が引けた夏は一人を背負い、もう一人を抱えると縛り上げたガララワニを引きずって拠点(仮)へと戻った

 


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