東方紅緑譚   作:萃夢想天

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いよいよ面白い展開になってまいりました!
個人的にも執筆が楽しくて仕方ないこの頃です。

それと私が個人的に一番仲良くしている後輩が、
「金木君かな?」とコメントしてくれたのがツボでしたww


それでは、どうぞ!





第四十伍話「名も無き魔人、夜に裂く」

 

その場にいる誰もが、息を飲んで呆然と佇んでいた。

 

紅魔館の大図書館の最奥、そこで行われていた儀式の果てに待つ結果に対して、

吸血鬼の姉妹も、大図書館の魔女も司書も、門番も従者も、誰もが驚愕していた。

 

彼女らが最も栄える真夜中時に行っていた『魔人転生』の儀式。

本来ならばそれは成功し、死んでしまった一人の少年が新たな魂を得て黒塗りの棺から

顔を出して、再び館の住人に彼の持つ暖かく優しい笑顔が向けられるはずだったのだ。

しかし実際には、起こりうるはずのものとは全く異なる現実が突きつけられていた。

 

「これは、一体どういう事なのパチェ!」

 

「………私にも分からない。儀式は成功したはずなのに」

 

 

目の前で起きている出来事の不可解さに思考がままならないレミリアとパチュリーは

棺から起き上がった紅夜の肉体を持つ何者かの姿を見て動きを止めてしまった。

自分たちが待ち望んでいたのは、月光を反射するかの如く鋭い銀色の短髪に紅い瞳を

もった執事の少年の姿であったはずなのに、今の彼はまるで別人のようにしか見えない。

そしてその疑問を裏付ける様に少年の体に宿ったナニカが低く濁った重低音で高らかに笑う。

 

 

「ハッハッハ‼ ようやく退屈な魔界から出られたと思ったらおあつらえ向きな専用の

"(いれもの)"まで用意してあるとはなぁ! 至れり尽くせりってヤツかぁ?」

 

 

自らの肉体を無遠慮に見定めてまたしても下卑た笑い声を上げるナニカの言葉を聞いて、

立ち尽くすだけだったその場の誰しもの目に、漆黒に近しい色合いの決意の炎が灯る。

真っ先にナニカへと向かっていったのは、門番の美鈴だった。

彼女は全身に紅色のオーラを立ち昇らせて身体能力を強化し、迷いなく懐へと飛び込んで

自身の肉や骨すらも砕いてしまいそうなほど強く握りしめた拳を高笑いし続けるナニカの

ガラ空きの胴体、人体の急所であるみぞおちへと人の目では捉え切れぬ速度で叩き込んだ。

 

 

「その身体は紅夜君のものだッ‼ 返せぇぇ‼」

 

 

普段の彼女が見せるのどかなものとは違う、覇気と鬼気が入り混じった迫真の表情で

一度叩き込んだ拳を引き戻し、そこから何度も何度も同じように凄まじい速度の連打を

打ち込んみ、最後に止めとばかりに渾身の力を込めた上段蹴りを顔面へと狙って放った。

 

「…………嘘、だ」

 

「あン? 何だ、今なんかしてたのか? つーか誰だお前」

 

「き、効いてない………そんなはずは!」

 

「もしかしてお前、俺様に蹴りかましてたのか? そいつぁ残念だったなぁ」

 

 

ところが当の相手はまるで堪えておらず、飄々とした態度のまま棒立ちしていた。

自身の全力に近しい攻撃を全て打ち込んだにも関わらず大して効いていない事実に驚いた

美鈴だったが、ナニカは薄ら笑いを浮かべたまま顔に張り付いた美鈴の右足を掴んだ。

 

 

「女の蹴りが俺様に効くかよォ‼」

 

「ぐっ、うあぁ‼」

 

「美鈴!」

 

 

ナニカはそのまま掴んだ右足を振り回して投げ捨て、美鈴は勢いそのままに大図書館の

本棚の一角へと投げ出されてぶつかり、多くの本を撒き散らしながら落下していった。

門番でありながら体術でも群を抜いて強い美鈴が成す術も無く遊ばれる姿を目撃した

レミリアは、相手取っているナニカと自分たちの格の差を薄々勘付くのだった。

 

 

(マズいわ………私もパチェも魔力の大半を使ってしまって余力がもうないし、

美鈴がああも一方的にやられてしまうのでは咲夜では勝ち目が薄いかもしれない)

 

 

冷静に状況を分析して浮かび上がってきた敗色濃厚である事実が受け入れ難く、

目の前で体を調整しているかのような動きを見せるナニカに対してレミリアは声をかけた。

 

「随分と調子が良さそうね」

 

「あァ? お前は…………そうか、おい小娘。お前吸血鬼か」

 

「………ええ、そうよ。それがどうかしたのかしら?」

 

「吸血鬼に魔女、下級のザコ悪魔に………そっちは人間か? 面白いメンツだな」

 

「そうかしら? 褒められてる気がしないのだけど」

 

「褒めてねぇからな。それよりも、俺様を召喚したのはお前か?

それともそっちの魔女の方か?」

 

「………どちらでもある、と言ったら?」

 

「はーん、なるほどなぁ。召喚した術者が二人、かぁ………」

 

「召喚されたあなたからしたら面倒この上ないでしょうね」

 

「パチェ!」

 

「下がってレミィ、ここは私がどうにかするから」

 

「どうにかって!」

 

「私はレミィより魔術に秀でているわ。だから任せて」

 

 

レミリアとナニカとの会話を遮るように割り込んできたパチュリーは

そのまま会話の主導権を交代させてもらって、新たにナニカとの対話を始める。

 

 

「召喚した術者が二人いる時点で、契約の履行が単純に二倍になるわ。

その事に関して自分から触れてない以上、やっぱり有効みたいね」

 

「…………はっ、どうだかな」

 

「強がってもダメ。契約による強制的な支配は可能なようだし、

とりあえず話し合いましょう。私たちはその肉体の持ち主を甦らせたいだけなの」

 

「それで? 俺様に何の関係があるんだ?」

 

「何ですって?」

 

「俺様はなぁ、魔界でずっと退屈な時間を過ごしてきてたんだよ。

延々と続く牢獄の中でたった一人…………魔界神のクソババアのせいでな」

 

「魔界神………? とにかく、その身体の本来の持ち主の魂はどこ?」

 

「あァ?」

 

 

パチュリーの一言は大図書館にいる者の理解の範疇を超えた領域にあった。

ただ、レミリア一人だけは、パチュリーの言葉の意味を正しく把握していた。

 

彼女が言っているのは、紅夜本人の失われた魂の所在のことである。

そもそもパチュリー達が行った『魔人転生』の儀式とは、彼女らの持つ魔力を用いて

魔法陣を形成し、異なる空間から一方的に指定した魂を召喚するという特殊なものだった。

しかしそれならば本来肉体に定着していた彼自身の魂はどうなってしまうのか。

 

その答えを、パチュリーは知っていた。

 

 

「本当なら魔界から"魔人の力"のみを引き込むはずの魔術だったのに、

理由は不明だけどあなたのような魔人そのものを紅夜の肉体に呼び込んでしまった。

なら、元から紅夜の肉体にあったはずの魂はどこにいってしまったのか」

 

「…………んな事、俺様が知るわけ」

 

「いえ、知っているはずよ。だってあなたが追い出したんだもの(・・・・・・・・・・・・・)

 

パチュリーの言い放った言葉を聞いて、ナニカが一瞬だけ顔を歪ませる。

その反応を見て予想通りであると判断したのか、パチュリーはさらに話を続ける。

 

 

「魂だけでなく、自分自身の存在すらもこちらに持ってこれるほどの力のある

あなたなら、定着していた魂を追い出すことなんて簡単なはずよね」

 

「…………だったら、どーするよ?」

 

「今すぐに呼び戻してもらうわ。それが目的だもの」

 

「嫌だっつったら?」

 

「返しなさい」

 

「ハッ! 今決めたぜ、絶対に返してやらねぇ‼

この身体は今日から永劫俺様だけのものだ、他の誰のものでもねぇ‼」

 

口の端を裂けそうになるほど大きく広げたナニカを前にパチュリーは即座に

魔法を詠唱する構えをとる姿勢を見せるが、それはすぐに中断することになった。

否、断念させられたというほうが正しい。

 

パチュリーが手にした魔導書を開いて魔力を注ぎ込んで書かれた魔法を発動しようと

試みている間に、ナニカが大きく腕を振るい、それが図書館内の大気に変化をもたらした。

突然閉鎖されているはずの空間に風が巻き起こり、本棚から本が所構わず吹き飛んでいき、

さらにはその場にいた全員が急に頭上に重しを乗せられているかのようにガクンと体勢を

崩して膝から図書館のフロアへと倒れこんでいった。

一体何が起きているのか、咲夜と小悪魔、そしてフランにも全く理解は出来なかった。

それでも目の前でナニカだけが下品に笑い声を上げていることから、ヤツが自分たちに

何らかの攻撃を仕掛けているのだろうということだけは辛うじて理解出来た。

特に咲夜にいたっては、理解が出来ても動くことが出来ていなかった。

だが死んでしまった弟が生き返るはずだったという期待を鮮やかに裏切られ、

その挙句に謎の存在が弟の肉体を乗っ取って好き放題にしているなど。

紅夜への愛を自覚した今の彼女にとって、冷静さを失わせるには充分過ぎるほどだった。

 

 

「ああぁぁあ‼」

 

「なんだ、まだやる気なのか?」

 

「返せ‼ 紅夜を、私の弟を返せ‼」

 

「同じことを何度も何度も! うっとうしいぜお前も‼」

 

 

頭に血が上った咲夜は激情し、数本のナイフを手にしてナニカへと突貫していった。

それはさながら先程の美鈴のような気迫であったが、咲夜は彼女とはまた違う印象を

抱かせる表情を浮かびあがらせていた。

咲夜がナイフを投擲し、そのナイフが空中を滑るようにナニカの喉元へと一直線に

突き進み、ほんの数秒の時間の後に目標地点通りの位置にナイフが到達した。

しかし、投げられたナイフは刺さっておらず、皮膚に触れただけで地面に落下していった。

 

「そ、んな…………」

 

「バカが。俺様は魔人だぞ? 器がそもそも人間離れしてんだからよ、

今さらそんなチンケな刃物が俺様の体に傷をつけられると思ってんのかよ‼」

 

 

咲夜の投げたナイフをまるで意に介さずに無力化したナニカはそのまま腕を大きく

振るい、その動きに合わせて図書館内の空気が唐突に動き出して咲夜を吹き飛ばす。

美鈴の時と同じような方法で咲夜も本棚にぶつけられ、そのまま意識を失ってしまった。

残されたレミリアたちは一瞬で自分たちの誇る最強の体術と能力を誇る二人が倒されたのを

目撃して怒りに燃えたが、それでもやはり動くことは出来なかった。

パチュリーとレミリアは単純に儀式で魔力を使い果たした反動によって、

小悪魔に関してはただ単に恐怖と混乱でパニックを起こしていたからであった。

そしてフランは、目の前で起こっている事態をまるで把握出来ていなかった。

 

自身に向かってきた二人をあっさりと倒してしまったナニカは肩や首の骨をボキボキと

鳴らして肉体に馴染んだことへの実感が湧いたのか、満足げに粗野な笑みを浮かべる。

そして堂々と、かつ傍若無人に歩き出し、大図書館の窓辺の方へと向かっていき、

そこから映り込む怪しさすら感じるほど美しい月を眺め、うなるように呟いた。

 

 

「ここの月を見てるとやけに暴れたくなってくんなぁ、魔力でも出してんのか?

まあここにいても分かんねぇし、もうここに興味も湧かねぇしな」

 

「どこへ、行くつもり⁉ 契約がまだ!」

 

「知るか! 俺様のやりたいことをやって何が悪いんだ?

封印されてた俺を呼び出したのはテメェらの方だろうがよ!」

 

「封印、ですって⁉」

 

「そうさ! 一方的に呼び出しておいて契約で縛る⁉ ハッ‼

俺様はやっと自由になったんだ。悪くない器まで用意しておいていまさら

言う事を聞けだとかよぉ、ンなもん無理に決まってんだろうが‼」

 

 

窓から差し込む月明かりに照らされたナニカはより一層不気味に笑い出し、

自身の蒼青色の双眸をギラギラと輝かせながら再び腕を大きく振るった。

途端に大図書館内に不自然な空気の動きが生じ、中にいる者全てに等しく荒れ狂う

烈風を叩き付けてその者の目や耳の機能を一時的に奪い尽くす。

 

「あばよ下等種族共ォ‼ ヒャッハハハハァ‼」

 

 

その隙にナニカは窓を拳で破壊して本来のものとは全く違う通路を作り出し、

不気味で耳の奥にいつまでも残るような不快な響きの笑いと共にそこから闇夜の中へと

飛び出して姿を消してしまった。

 

吹きすさぶ風が止み、後に残されたのは悲しい静寂のみ。

パチュリーは自身の施した魔術の失敗という事実に浅からぬ絶望を感じ、

レミリアは本棚の影で倒れこんでいる二人の下僕に申し開きが出来ないと唇を噛み、

小悪魔は舞い散った数々の本を整理しようとあちこちを忙しなく飛び回っている。

 

そして、フランはと言うと。

 

 

「___________こうや」

 

 

ただ呆然と立ち尽くし、ガラスが砕け散り風が入りこむ窓から夜空を見上げていた。

愛しい彼が、彼の肉体を持つ何者かが姿を消していった、漆黒の夜の闇を見つめ、

それでもなお彼女の瞳は、輝きを宿していた。

 

彼と交わした約束の通り、フランは涙を流さなかった。

 

 

「こうや、わたしをおいてどこにいくの?」

 

 

フランの瞳は涙に濡れてはいなかったが、代わりに光を失っていた。

十六夜 紅夜という、495年の牢獄から自分を解き放ってくれた優しい光を。

だた真っすぐに夜の闇を見つめるフランだけが、窓の外を見ていた。

他の者は一様に自身の成すべきことをするためにそれぞれが違う方向を向いて

動き始めていたために、誰も紅夜を、フランを見ていなかった。

よろよろと立ち上がったフランは窓辺へと歩き、そこから外の世界を見つめる。

霧深き湖に鬱蒼と生い茂る深緑の森、空には瞬く星々と大きく煌びやかな淡い月。

それら全てを見たことがないフランにとって、窓辺から先は未知の世界であった。

一歩も外へ出た事がない彼女にとって知らない土地に対する恐怖は少なからずあったが、

今はそれ以上にただ一人の人物を失う事の方が怖かったのだ。

 

 

「だめ……いかないで…………」

 

 

幼く未発達に思えるほど華奢で白い肌の腕を窓の外へと伸ばして呟く。

今のフランには、自分よりも後ろにいる者の存在などはどうでもいいように思えた。

あるのはただひたすらに、幼さゆえに欲しい物を求めようとする『欲望』。

単純なそれらが複雑に絡み合い、フランに初めての決断を下させた。

 

 

「__________私も、そっちに行くわ」

 

 

誰にも聞こえないような小さな声での決意を露わにしたフランは窓の外を見上げ、

背中の歪な形状の両翼をはためかせて風を起こし、そのまま宙にフワリと浮いた。

フランがここまで行動を起こしてようやく彼女の異常に気付いたレミリア達はすぐさま

止めようと試みるものの、魔力がほぼ使い果たされた今の状況では到底止められないと

悟り、あえて彼女の起こす行動の行く末を見守ろうとして口をつぐんだ。

愛され過ぎたが故に世界を知らない妹は外を見つめて飛び立とうとし、

愛し過ぎたが故に世界を奪った姉はただ、妹の決意を信じて見守る。

 

フランはついに両翼を激しく動かして勢いをつけ始め、

とうとうそれは飛行するには十分なほどにまで達した。

そのままフランは前だけを見据えて空へと羽ばたき、夜の闇夜へ消えていった

自身の執事を探し出す為に、最初で最後の家出をするのだった。

 

 

「今行くわ、紅夜‼」

 

 

その日、幻想郷に495年間封印されていた禁忌が、解き放たれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幻想郷とは、あらゆるものを受け入れる最後の楽園である。

そしてそれは、生きとし生けるもの以外もまた受け入れられる。

 

つまり、死人ですらも例外ではない(・・・・・・・・・・・)のだ。

 

 

ここは幻想郷の再思の道と呼ばれる小道から続くと言われている不思議な土地。

果てが見えないほど巨大で幅広い河川が延々と流れゆく魂の逝き着く最期の場所。

 

その名を、【三途の川】という。

 

「んっん~~、今日もいい暇具合だねぇ~」

 

生者であれば近付け得ぬこの亡者の地で、安穏とした雰囲気で川辺に寝そべりながら

大きなあくびを浮かべて充実したサボタージュを決め込んでいる女性がいた。

 

クセの強そうな赤い髪をツインテールにまとめ、彼岸花を思わせる淡紅の瞳をもつ。

白い半袖にロングスカートを合わせたような着物を着込み、腰には小豆色の太帯と

真ん中に四角い穴の空いた文銭を糸で通した独特の腰巻を巻いている。

彼女は【死神】という種族の、『小野塚(おのづか) 小町』

 

本来ならこの三途の川でやって来る亡者を渡舟に乗せて魂たちを裁きにかける閻魔大王の

御元へと連行する仕事をしているはずなのだが、彼女はよくこの仕事をサボっている。

もし上司である閻魔大王に見つかりでもしたら説教は免れないのだが当の彼女はどこ吹く風、

まるで気にもせず自分がしたいように仕事をサボっているのだった。

 

そんなある種の日課と化したサボりタイムに、一人の珍客が現れた。

 

「あの、すみません」

 

「ん~? 渡舟かい? それならもうちょっとだけ待っていておくれ。

あと三十分くらい昼寝したらちゃーんとお仕事するからさぁ」

「いや、あのですね。僕の話を聞いてもらえますか?」

 

「話? 悪いけどあたいは話す方が好きだからねぇ。

話を聞かしてやりたいならその辺の魂相手にでも話せばいいさ」

 

「…………ですから、僕の話をですね!」

 

「あ~~もぅ! 分かった分かった、話を聞けばいいんだね⁉」

 

 

あまりにもしつこく言い寄って来る亡者に業を煮やした小町は渋々起き上がり、

自分に声をかけてきた魂と面と向かい合って話を聞く姿勢を取ることにした。

 

そして、そこで彼女は彼と目が合った。

 

月光を反射するかの如く鋭い銀色の短髪に、真紅色の瞳。

色白の肌に見立てたような日本で死者に着せる白い喪服。

頭部に喪に服した者のみが被る三角の白布をつけた困り果てた表情の少年。

 

 

吸血鬼に永遠の忠誠を誓いし人の子、命尽きても魂は朽ちず。

十六夜 紅夜と呼ばれる少年の物語は、まだ、終わっていない。

 

 

 











いかがだったでしょうか?
今回は諸事情によって少々短めになってしまっています。
本当なら昨日の夜には書けていたはずなのに、悔しい‼

ここにきてまた人気が上昇し始めた紅夜ですが、
まだ彼の存在は消滅してなどいませんでしたよ! ってかさせませんよ‼


それでは次回、東方紅緑譚


第四十五話「紅き夜、三途の死神と語らう」

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