東方紅緑譚   作:萃夢想天

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ハイ、早く上がれたので少し早めの投稿です。

この回から、しばらくは八雲の彼が主役です。
謎めいた彼に隠された素顔が明らかに……………なるかも。

そしてやっと、やっと‼
私が東方のキャラの中で一番想い入れのあるキャラを
登場させることが出来ました‼ いやぁ感激です‼


それはいったい誰のことなのか⁉
まぁ私の名前見れば勘付く人はいるでしょうが。


それでは、どうぞ!


~幻想『緑道結記』~
第弐十参話「緑の道、未知なる道標」


 

 

 

 

 

 

自分の記憶が正しければ、今はおそらく午後の3時を過ぎてかなり経っているはずだ。

しかし太陽のある位置を見る限りでは、それが正しいとは到底思えそうにない。

何故なら今、太陽は南の空の真上より少し東側の方へと戻っていっているからだ(・・・・・・・・・・・)

夜に見られるものとは色合いも雰囲気も大きく異なる昼間の月が、それを通り過ぎている。

そう、今この幻想郷の天体の進む『方向』が、変わってしまっている。

一体何が原因でそんな事になってしまったのか。

 

「__________紅い霧の消滅を確認」

 

 

霧の発生源である吸血鬼の館からそれなりに離れている人の住む里。

そこからさらに離れた場所にある、うっそうと茂った森の中に彼はいた。

布が顔に掛けられているために、どうやって外部を認識しているのかは不明だが

彼は今回の『異変』の実態を解明し、その脅威が消えたことをたった今確認した。

 

「十六夜 紅夜、お前の戦いは終わったのか」

 

 

自分が主人の命令でこの世界に連れてきた少年の名を呟きながら空を見上げる。

すると空に浮かぶ二つの天体が一瞬ぐにゃりと歪んだかと思うと、太陽が急に

速度を上げて西の空へと進み、自分の記憶していた時間の通りの位置に戻った。

月だけが、いつもと変わらない速度でゆったりと太陽の後を追いかけている。

 

 

「さて、この異変は解決されただろう。おそらく、博麗の巫女の手によって」

 

彼は現状を正しく把握し、推測を立てる。

それはおそらく、ほぼ間違いないものであろう。

そう考えた彼は体の向きを変えて、先程白黒の魔法使いと緑髪の巫女の二人が

飛び出していった方向を見つめて、その一点を凝視する。

 

 

「ならば今、博麗神社は無人か。好都合だ、少し寄らせてもらおう」

 

 

誰に語るわけでもなく呟いた彼は、右手で空間を薙いで裂け目を作った。

その裂け目を左手で人が通れるほど大きく広げて、その中に消えていった。

 

__________顔に掛けられた、"(えにし)"と書かれた布をはためかせて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幻想郷と外の世界を隔てる巨大な結界、通称_________【博麗大結界】

博麗大結界の監視を兼ねて建造された、博麗の巫女が住まう博麗神社。

そこへと伸びる参道はあまり整備されていない為か、参拝客などの影は無い。

それどころか、付近には人っ子一人確認できない。

周囲の状況をしっかりと念入りに探った彼は、空間を裂いてその地に足を降ろした。

浅緑色の布地で端正に繕われた、シミもシワも何一つ無い立派な着物。

着ている着物よりも鮮やかな色合いをした薄い緑色の逆立った短く揃った髪。

足の甲が丸見えになっているブーツもどきを履いていて、地面を小さく鳴らす。

肌は黄色人種のソレだが、普通の人よりかは若干白みがかっている。

腰には一振りの太刀がぶら下げられていて、その鞘は酷く傷んでいるように見えた。

彼の名は__________『八雲 縁』

 

神出鬼没な彼の主人のように、歪な雰囲気を纏った青年だった。

そんな彼はゆっくりと亀裂から体を出して、博麗神社の境内に姿を見せる。

そのまま神社の外観を見物した彼は、神社の中まで覗こうとした。

だがその時、神社の中に気配を感じてわずかに後ずさる。

 

 

「ん~~………んぉ、もっろひゃへよほへぇ~……………」

 

「………寝て、いるのか」

 

 

気配を感じさせた相手が、いびきをかいて寝ていた事に安堵した縁。

だが、就寝中であろう相手を目視(布を掛けているのに)したが

縁はその事実を受け入れるのにかなりの時間を要した。

 

 

「少女、か? だがこの風貌を見ると、普通では無いようだが…………」

 

 

そう呟きながら、縁はいびきの発生元を改めて見つめる。

 

煌びやかに磨き上げられたように光沢を放つ金銅色の長髪を伸ばして、

背中を通り過ぎて腰の手前辺りで鉄輪の髪結いによって一つにまとめられている。

しかし頭頂部にも大きな朱色のリボンがあり、髪を束ねているようだった。

上半身は袖が肩口から引き千切られたように無くなっているシャツを着ており、

首元には濃い梅のような朱色のリボンが結ばれていた。

下半身は不可思議な紋様が多数、至る所に刻まれている空色のロングスカートを

履いており、それはまるで昔で言う(はかま)のようでもあった。

シャツとスカートを繋ぐように腰にはサイズの合っていないベルトを装着して、

背中側からは鈍色の鎖が伸びているが、その鎖の先には何も無い。

だが、両手首と髪を結わえている鉄輪から伸びた鎖の先にはそれぞれ

右手首に金色の球体が、左手首に赤銅色の正三角体が、鉄輪からは群青の正四面体が

あり、明らかに重そうなそれらが寝返りの度に鎖をジャラジャラと掻き鳴らしている。

スカートの端から覗かせているスラリと流れる両脚は、珠のように輝く肌質。

靴は屋内の為履いてはいないが、その足のサイズから彼女の身長が容易に知れた。

そこまで見た縁は、最も目が行く部分へと再度眼を向けた。

そう、彼女の頭部____________に生えている二本の枯れ木の如き角へと。

彼女からして左側の角に、紺青色の布巾が器用に巻かれている。

そのさらに先、角の先端近くには白いリボンを可愛らしく結んでいた。

そして右側の角には、白い紐のようなものがまるで蛇のように巻きついている。

縁は知らない事だが、彼女の名は『伊吹 萃香(いぶき すいか)』といった。

そこまでじっくりと確認した縁の前で、何度目かになる寝返りを打つ少女。

やがて小さくうなった後で、その身長に比例した小さな目をゆっくりと開いた。

頭を押さえて置き上がった彼女の丁度正面にいた縁は、目が合ってしまった。

布で隠しているのにも関わらず、そう感じてしまった。

 

 

「……………んおー? だれだぁおまえぇ? どっからきたぁ?」

 

「私は、たまたま立ち寄った者だ。この神社に少し用が合ってな」

「………………くぉぉ………すぅ……」

 

「ん? なんだ、寝たのか。忙しい奴だな」

 

 

置き上がったまま目を閉じて寝てしまった眼前の少女を置いて、

縁は再び神社の外へ出て用事を済ませようとした__________その時だった。

 

「………アレは、守矢の巫女か。そんなに時間が経ってしまったのか」

 

境内から見える幻想郷の空に、風になびく緑の長髪を布で隠れた目で捉える。

縁は自分の、引いては主人の与えた命令の遂行に邪魔な存在の出現に苛立った。

だがこのまま隠れたとしても、博麗の巫女が戻ってきてしまえばそれまで。

ならばここは、自分の持つ運に賭けてみようと縁は考えた。

徐々に近付いてくる守矢の巫女、東風谷 早苗はようやく境内に誰かがいるのを

目視出来たようで、先ほどよりもさらに速度を上げてこちらに向かってくる。

やがて距離は無くなり、縁の眼前に早苗が降り立った。

 

 

「あ、あの! ごめんなさい! まさかこの神社に参拝客が来るだなんて夢にも

思っていなかったもので、その………博麗の巫女さんならもうすぐ帰ってきます!」

 

「いや。私は別に博麗 霊夢に用が合った訳では無い。ただ立ち寄っただけだ」

 

「あ、そうなんですか。それなら良かったです!」

 

「………………………」

 

会話を始めたころは真摯に謝罪していた早苗だったが、縁の風貌と言葉を

見聞きするや否や、表情にはあまり出さなかったものの彼に対する警戒を強めた。

 

(立ち寄っただけって言ってますが、あの無駄に長い参道をわざわざ登っておいて

霊夢さんに用が無いとか、それはもう完全にやましいことしますって自白する

ようなものなんですよ。危険ですねこの人は! ……………アレ? 人?)

 

 

早苗は心中でそう考えを張り巡らせたが、相手をもう一度見た直後に硬直する。

人間だと思っていた相手から、自分が巫女として務めている神社で祀られている

二体の神と、ほとんど同格の力を感じ取ったからだった。

つまり、縁の体から『神通力』が感じられたということだ。

ということは、目の前の怪しげな男の種族は神ということになる。

人としての器から神へと神格化した『現人神(あらひとがみ)』という種族の早苗としては

あまり事を荒立てたくない相手であり、自分よりは格が上であるということだ。

 

 

(一体どんな神様なんでしょうか………しかも信仰心の欠片も無い霊夢さんに会いに

来るだなんて、よほどお暇な方なんでしょうか。それとも逆にご高名な神様で、

怠け切った霊夢さんにお灸でも据えに来たんでしょうか…………いずれにしても)

 

 

早苗はそこまでを一瞬の内に考え付くと、改めて縁を見つめる。

当の縁は早苗の態度の豹変ぶりに既に気付いていて、次に取るべき正しい行動は

何かと表情の見えない顔のまま必死に考えていた。

 

「あ、あの……失礼ながらお名前を伺ってもよろしいですか?」

 

「………………………」

 

「えっと、その……………聞こえてますか?」

 

「ああ、聞いている。私の名前だが、今は伏せておこう」

 

「それは、何故ですか?」

 

「君が仕える二柱に、私と接触していることが知れると厄介だ。互いにな」

 

「そう、でしたか………そういう事ならば‼ どうでしょう、守矢神社に来てみては⁉」

 

「何?」

 

 

縁にとって、予想外の選択が持ち出された。

早苗からしてみれば、自分が巫女を務める神社の二人の神の総称を出された

時点で、目の前の神様が相当名が高いことが知れた為、何としても守矢との

協力関係を結びたいと思ったが故の行動であった。

しかし、縁からしてみれば完全に面倒事でしかない。

何とかしてその話を断ろうと模索していると、背後から物音が聞こえた。

鎖がぶつかり合う、ジャラジャラという聞き慣れない金属音。

縁が振り返ると、先程まで寝ていた少女が目を覚ましていた。

 

 

「あ、萃香さん。留守番してたなら言ってくださいよぉ」

 

「んー? 守矢の巫女が何でここにいるんだい?」

 

「だーかーら、霊夢さんから留守番頼まれてて、今しがたお客さんが来たんです」

 

「は? 客? この神社に? ……………あれま本当だ、物好きかね」

 

「ちょ、ちょっと失礼ですよ萃香さん! こちらの方は「分かってるよ」……え?」

 

「分かってるって、コイツ神なんだろ? でもここいらじゃ見ない顔してるね。

……………というか見えない顔してるねぇ。その布の下はどんな顔してんだい?」

 

「そういうお前は、一体何者だ。人では無いな」

 

「ん。正解だよ、というか頭のコレ見りゃ分かんだろ?

そう、あたしは鬼だよ。あの悪名高き【伊吹の山の鬼頭(おにがしら)】ってのがあたしさ」

 

「伊吹………? 悪名は知らないが、その姓は聞いたことがあるぞ」

 

「ほほー、あたしの名を知らないたぁよっぽどのモグリだね?」

 

 

話を続けていく中で萃香の名を知った縁だったが、その伊吹という姓をどこで

聞いたのかが思い出せずにいると、除け者にされた早苗が腕を振って話に割り入る。

 

 

「とにかく! どうぞ私達の守矢神社まで足をお運びください。

ご心配無く、ここからはそこまでの距離はありませんので話でもしながら‼

さぁさぁ、もう日も傾いてきておりますので、どうぞごゆるりと!」

 

「お、それならあたしも着いてっていいかい? 最近並の酒しか飲んでなくて

そろそろ前の奉納でチビッとくすねた神酒の味が恋しくってさ……なあいいだろ?」

 

「萃香さんですか………って、今何て言いました? 奉納? 神酒?

それってまさか、三か月前の守矢神社の式典のアレですか‼

もしかしてお神酒の樽が一つ消えてたのって、萃香さんの仕業だったんですか⁉」

 

「そうだよ、あんときゃ世話になったね。でもさ、やっぱもう少し多めに

飲んどきゃ良かったかなって思うんだよねぇ………巫女としてはどう思うよ」

「どうもこうも! ……………はぁ、もういいですよ。

あのお二人には私から話を通して一杯だけなら許可をいただけるようにします。

でもお断りになられたら、そのままお帰り願いますよ。いいですか?」

 

「おうよ! 鬼に二言も虚偽も無しってね!

さぁどしたよ、早いとこ守矢神社に行って酒飲もうぜ‼」

 

「ちょっと萃香さん、主賓はこちらの方ですからね⁉」

 

 

交渉とも言えない会話を早々に切り上げて、愛用の秘宝とも言える瓢箪(ひょうたん)

『伊吹瓢』を片手に携えて先陣を切って参道の階段を駆け下りていく萃香を、

慌てて追いかけていく早苗の後ろ姿を見つめながら、一人残された縁は呟く。

 

 

「どうして、こうなった…………私はどうしたら良いでしょうか、紫様」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「伊吹 萃香か。厄介な者に出くわしたな、縁」

 

 

誰にも感知されない空間で、誰にも聞かれないほど小さな声で。

そこにいた流麗な外見と鼓膜を歓喜で震わせるような美しい声の持ち主が

守矢の巫女に声をかけられて渋々着いていく縁の姿を鋭い眼光で見つめていた。

「しかし、どうして私は命令でもないのに奴を監視しているんだ?」

 

 

金髪碧眼の妖艶な雰囲気を持った美女、八雲 藍がそこにいた。

彼女は妖術を使用して、八雲邸に居ながらも縁の行動を見つめていた。

だが、その行動は彼女と縁の主人である八雲 (ゆかり)からの命令ではなかった。

自分には博麗大結界を監視し、管理し、修繕するという大命があるというのにだ。

なのにどうして自分はあの男の事を確認せずにはいられなかったのか。

分からない、理由が見当たらない。だが使命感がある、それは何故だ。

考えても考えても結論には辿り着かず、再び視線を縁へと戻す。

 

 

「ん? あいつ、命令は博麗神社だろう。それを誘われるがままに守矢神社に

行こうなどと……………これではまるで躾のなっていない子供のようじゃないか」

 

 

言葉の端に苛立ちを交えながらに呟いた藍だったが、

自分の言葉を改めて考え直すと、確かにそのようだったとふと思った。

 

 

「そうだ、まるで子供だ。何も知らない無知で無垢な子供だった。

私が(チェン)に学を教えていた時、あいつもそれに興味を示していた。

あの時は紫様が自室へ連れていったが、確かにあいつは………だがそれなりの年だ」

 

 

ブツブツと唇に指を当てながら呟いていた藍だったが、ある結論に至った。

 

 

「もしやあいつは、学んだことが無かったのか?

それならば説明がつくが、普通に会話もできるし文字も書ける。

なのに学んだことだけは無いとは、やはり妙ではないか?

だが他に納得のいく答えは無い……………あの男についての情報が少ないな」

 

 

自分の考えた仮説が正しいのかどうかは、現段階では分からない。

ならばその仮説をより信憑性の高いものにしようと、再度縁を見つめる。

もっともっと彼の事を知って、それから………………どうするのか?

 

 

「うん、要観察だな。もっと奴について多くを知らねば」

 

 

そう一人で語って独りでに納得した藍は監視を続ける。

何故彼の事を知りたがるのか、その理由は今の彼女には分からない。

知りたい事を知ろうとするのは、知性ある者ならば至極当然だと自分に言い聞かせ。

だから彼女は気付くことが出来なかったのだ。

もしもこの場に第三者が居たならば、その者が普段の藍の事を知っていれば

彼女の変化を容易に知覚し、指摘することが出来たであろう。

 

 

「ふふっ、しょうがないやつだな」

 

 

__________彼女の顔がうっすらと赤らみ、ほんのりと温もりを帯びていた事に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『…………どうする? もう降参するか?』

 

『冗談でしょう? 私が降参だなんて、冗談にしてもくだらない』

 

『だろうな。私としても、降参なんてつまらな過ぎる』

 

『全くよ。折角の時間なんだし、楽しみましょうよ』

 

『楽しくなんかねぇよ。こいつはケジメだ、私とお前とのな』

 

『決して着かない、だから決着。ケジメなんて着く訳が無いのに』

『うるせぇ。お前にとっては単なる暇潰しだろうが、私は違う』

 

『へえ………アンタは何を持ってこの決闘(ころしあい)を挑んでくるのかしら』

 

『分かり切ったことを。だが、私は変わったんだよ。アイツのおかげでな』

『は? アイツ? 一体何の話よ?』

 

『お前は知らなくてもいい事だ。さぁ、二回戦といこうか』

 

『…………そうね、いい加減眠くなってきちゃったし』

 

『気が変わったよ、コイツで最終戦だ。私とお前との、本当に最後のな‼』

 

『やれるものならやってみなさい。私を終わらせてみなさいよ‼』

 

 

 

 

『『____________殺してやる‼ 次は無い‼』』

 

 

 





ハイ、いかがだったでしょうか。

私が好きなキャラ、もうお分かりでしょうが萃香です。
初めて東方を知った時に、気にいったのが彼女です。

いえ、ロリコンじゃありませんよ?(真剣)

ただ、私はアレンジ曲から東方にはまったので
そのはまった曲が彼女のテーマの「砕月」だったわけでした。


それでは次回、東方紅緑譚


第弐十参話「緑の道、山頂の二天柱」

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