Fate/eternal rising [another saga]   作:Gヘッド

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はい!Gヘッドです!

いやぁ、ダメですね。やっぱり書いた物語を見返して読んでみると、思うように話が通じてないところもありますね。

今度は文体や表現を変えてみようかなぁ〜、なんて思っているこの頃。

伏線を上手く置けるようなもの書きになりたいです。


満天の星々輝く夜空の下で揺らぐ
うめぇだろ?


 目覚まし時計が鳴り響く。枕元にある目覚まし時計を手探りで探し当ててストップさせる。すると、騒がしい音が一瞬にして消え去り、また静寂が部屋を包む。

 

 俺はゆっくりと体を起こした。眠い目をこすりながら、目覚まし時計の時間を確認する。午後十時、起きるには丁度いい時間だ。

 

「おい、セイバー、起きてる?」

 

 ベッドから降りながら彼女にそう訊く。ベッドの下の布団の上で寝ている彼女は力ない声で「はい」と返事する。

 

「ったくよぉ、寝みぃったらありゃしねぇ。不健康な睡眠だよ、まったく」

 

 愚痴をこぼしながら部屋を出る。セイバーもそのあとをついて行くように部屋を出た。階段を降りて、洗面所に向かう。

 

「ヨウ、今日、現れるのでしょうか?あの、バーサーカーの少年やグラムが」

 

「さぁ、分かんねぇわ。でも、セイギがそこは任せろって言ってたから、そこはあいつに任せてる。だから、どうなるかは分かんねぇ。もしかしたら現れないかもしんねぇわ」

 

 昨日の夜、俺はセイギにこう訊いた。バーサーカーの少年とグラムは現れるのかと。そしたら、セイギはこう答えたのだ。

 

「僕がなんとかするから大丈夫。任せて。ヨウはそれまで休んでてよ」

 

 なんとかする。それがどのようなものなのかは知らないし、そもそもセイギの思いついた策でおびき出せるとも限らない。

 

 ただ、セイギは断言した。

 

「心配しないで。だって、きっと彼らには時間がないはずだよ。バーサーカーのマスターってことや、そもそも非生物であるグラムが生命体であるという時点で相手の先は長くない。だから、きっと今日か明日、何か動きがあるはずだよ」

 

 そして昨日は何も起きなかった。つまり、セイギの言い分が正しければ今日彼らと戦うということになる。聖杯のために。

 

 戦って、殺し合って、そして生き残った者が聖杯を掴む。なんとも悲しい話だ。聖杯を掴むことに何の意義があるのかと問われればそれこそ、人の欲望を顕現するというぐらいしかないだろう。

 

 だが、それでも人は浅はかで愚かだから、欲望のためなら自分の命さえも賭けてしまう。

 

「なぁ、この聖杯戦争は今日で終わると思えるか—————?」

 

「え?それはどういうことですか?」

 

「いや、そのまんまの意味だよ。聖杯戦争は今日限りで終わると思うか、ってこと」

 

 セイバーは考え込むが、良い答えが出てこないようだった。

 

「俺はさ、終わらないと思うんだよ。この聖杯戦争。例え、俺たちが別れて、俺の手の甲にある令呪が消えても、また次に聖杯戦争は起こって、誰か人が死ぬ。そうなると思うんだ」

 

 皮肉なことに聖杯戦争は需要がある。命を賭けてでも、七人に一人は聖杯を掴むことができて、夢を叶えることができるのだ。それこそ本当に万能な器でそれに人の欲望は縋る。

 

 それ故に、惨劇は付き物となる。

 

「—————だから、俺は聖杯戦争で生き残ることができたら、聖杯戦争を二度と起こさせない」

 

「そんなことできるのですか?」

 

「出来るか出来ないかじゃねぇだろ。やらなきゃなんねぇだろ。そうじゃないと、また鈴鹿とかアーチャーみたいな奴が出るかもしれねぇんだぞ?」

 

「それもそうですね。私もヨウのその望みを応援してます」

 

「望みじゃねぇよ」

 

「望みじゃないんですか?じゃあ、ヨウの望みは何なんですか?」

 

「お前に教えるわけねぇだろ。バ〜カァ」

 

 セイバーの大きなおでこをパチンとデコピンする。セイバーは赤いおでこを覆いながら、涙目で俺を睨む。

 

「痛いです!」

 

「まぁ、しょうがない。そんな、どうぞデコピンをおでこにお願いします、って感じの額してんのが悪い」

 

「う、生まれつきです!そ、そこ、ちょっとコンプレックスなんですから……」

 

 あっ、コンプレックスだったんだ。なら、なおさらイジりたくなっちゃうんだけど。

 

 ニタニタと不敵な笑みを浮かべる俺はセイバーにまたデコピンを撃つ動作をする。すると、セイバーは過敏に反応して、必死におでこを隠した。

 

「や、やめてください!」

 

「いや、やってないから」

 

 腹の底から湧き上がる笑いを抑えていると、セイバーは犬のような鳴き声をあげながら威嚇してくる。うん、そういうところがイジくり甲斐のあるというものだ。

 

「まぁ、とにかく、俺の望みはお前とはなんら関係のないもんだから、気にすんな。そんなこと気にしてるより、自分のこと気にしてろ」

 

 その時、ズキズキと自分の胸が痛いのを感じたけど、その痛みを我慢した。彼女の前では心配させるようなことはしないと決めたから、俺は平然を装う。

 

 洗面所で顔を洗う。温水は冬の外気で悴んだ俺の指の先を温めてくれる。その温かい水を手で掬い、顔にその水をかけた。冬のせいで、冷たいのか温かいのかよく分からなかった。

 

 タオルで顔を拭いて、リビングに行く。リビングには誰もいなかった。どうやら、爺ちゃんはまた何処かへ行ったようだが、そんなことはまぁ、どうでもいい。

 

 炊飯器の中にあるご飯を茶碗に入れる。ラップを広げ、そこにご飯を適量乗せた。中心には梅干しや昆布、おかかを詰め込んだ。そして、ラップごとご飯を丸める。

 

「ヨウ、それはなんですか?」

 

「ん、これ?これはおにぎりってやつ。手伝ってよ。お前でもこれはできるだろ?」

 

「お前でもってなんですか?お前でもって……。まぁ、いいですけど……」

 

 セイバーは愚痴を言いながらも俺の隣に立つ。俺は彼女におにぎりの作り方を懇切丁寧に教えてあげた。彼女はおにぎりぐらいなら何の苦労もなく作れた。

 

「これがおにぎり……ですか?」

 

「そう、一番簡単に作れる日本の料理。セイギたちと会う時間に間に合わせるにはこれぐらいの飯しか作れなかったからな」

 

 今は夜の十時で夕食にしては少し遅い時間だ。しかし、戦闘中に腹を空かしてもらっては困るし、そもそも一高校生である俺が腹を空かせてしまうということがもう目に見えている。育ち盛りなのだから、しょうがないのである。

 

「食ってみろよ」

 

 俺が彼女にそう促すと、セイバーはラップを取りながら、歪な形をとっているおにぎりを口につけた。

 

「んッ!美味しいです!」

 

 嬉々とした彼女の笑顔。その笑顔に俺は癒されながら、自分の握ったおにぎりを口に頬張る。ふっくらとしたご飯の中に昆布の際立った濃い味が光り輝いている。口の中で融合する旨みと旨みが強烈な味である。これは美味と思わずにはいられない。

 

「ああ、美味いな」

 

 俺は彼女に微笑みかけた。

 

 もう、今日、彼女と会えなくなるのかもしれないという可能性が高く、最後かもしれないとセイギには言われていた。彼女がそれを知っているのか知らないのかは分からないが、俺はそれを堂々という勇気はなく、今も何も言えていない。

 

 そんな俺が俺のために作るこの和気藹々とした雰囲気はもうこれで最後なのだと思ってしまう。

 

 彼女のその笑みはもう最後なのかもしれない。最後の笑みなのかもしれないと思うと、いつの間にか彼女に俺は笑顔を見せていた。

 

 彼女は俺の笑顔を見ると、一層えくぼを深くする。

 

「ヨウが笑った」

 

 この時が永久に続けばいいのにと心の何処かで思っている。誰かとこんなに笑顔で笑いあうなんてあまりなかったし、それで俺は今、こんなにも満足している。

 

 だが、時は無慈悲に通り過ぎてゆく。この時は永遠などではない。いつしか、彼女はいなくなるのだ。それがこの世の常であり、運命である。

 

 知っている。それを受け入れている。だから、せめてもの抗いとして、お前のその笑顔だけでも見たかったんだ。

 

「—————ありがとう、色々と。お前に会えて良かったって思うよ」

 

「ど、どうしたんですか?急に変なこと言い出して……」

 

「いや、これは俺の本心だよ。後で言えなくなるのかもって思ったから、いま言うことにした。お前がいてくれたお陰で、俺はここまで生き残ることができた。ありがとう、お前は強いな」

 

「私がですか?私を褒めても、何にも出ませんよ」

 

「そうだな。だけど、本当に感謝してるし、その言葉だけは言いたかった」

 

 彼女が過去に、生前に戻った時に、彼女の記憶は健在であろうか、そうでないのだろうか。そこは運命の気まぐれ、それに任せるしかない。

 

 だが、もし記憶が健在だとしたら俺がお前の隣にいたということをどうか覚えていてほしい。

 

 そんな下心からきた感謝でもあった。

 

「ヨウも、ありがとうございます。あなたがいてくれて、なんだかんだ良かったって思えます」

 

「そうか。それは嬉しいな」

 

 大丈夫、俺はきっと君を忘れない。

 

 きっと—————

 

 

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 

 

「セイバー、準備はできたか?」

 

 部屋の中で彼女に声をかけた。ガチャガチャと物と物、特に金属と金属が擦れぶつかる音がする。その音がひと段落つくと、セイバーはこう答えた。

 

「はい、ちゃんと武器装備完了です」

 

 セイバーは腰の後ろにクロスボウを装着し、いかにも戦闘をこれからしますって格好である。一応俺も、セイバーの剣であるリジン、そしてグラムとの戦いにアーチャーが使っていた草薙の剣を装備している。もちろん、俺は二刀流なんてそんな器用なことは多分できない。いや、できるかもしれないが、二刀流なんて使い方なら一刀流のほうがまだマシだろう。あと、ポケットには少しだけ小物も入っている。まぁ、万が一使いという場面が来るかもしれないからという理由で戦いに持っていくものばかりである。

 

「にしても、少し重いですね……。これを装備したままグラムたちと戦うとなると、どうなることか……」

 

「いや、そこは安心していいだろ。セイギたちには言ってあるけど、俺たちはグラムと戦うって。だから、二対一ってことだ」

 

「でも、グラムですよ?二人でもどうにかなるんですか?」

 

「どうにかなるもなにも、やるしかねーだろ」

 

「そ、そうですけど……」

 

 セイバーは不安を抱いている。この重い装備でグラムに立ち向かったら、余計に体力を削られて負けてしまうのではないかと。

 

「負けるのが怖いのか?」

 

「そういうわけじゃないんです。負けるのは別にいいんです。ただ、それでヨウが怪我をするのが嫌なのです」

 

 今でも、どこでも彼女は彼女だった。

 

「大丈夫だ。怪我するかもしんねぇけど、死にゃしない」

 

 セイバーは少し翳りのある顔を見せるが、その顔をもみ消すように笑顔を作った。

 

「はい、そうですね!」

 

 その顔は俺のために向けられた顔なのだと思うと、喜びと苦しさの両方が心の底から湧き出てきた。その二つの大きな感情に押しつぶされそうである。

 

「じゃあ、行こうか」

 

「はい」

 

 家を出る。相変わらず冬の寒さは健在で、肌が針に刺されているような感覚である。白い息を吐きながら、セイバーの方を向く。セイバーは家を見ていた。

 

「何してんだ?行くぞ」

 

 俺がセイバーを急かす。彼女は一つ返事をしで歩き出した。そして、また家の方を振り向く。

 

 今までの一ヶ月間、ここにいたのだということを考えているのか、別れを惜しむような憂いを帯びた顔をしている。ただ、最後はぺこりと頭を下げた。

 

「今までありがとうございました」

 

 顔を上げる。家の形、色、雰囲気を目に焼き付けていた。そして、全てを記憶に刻むと、死地へと歩みだした。

 

 

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 

 

 公園に着いた。滑り台やジャングルジムなど、子供たちの遊具がいくつか設置されてはいるものの、夜間の妙な静けさの中では子供たちのはしゃぐ声は聞こえるはずもなく、不気味だった。

 

「まぁ、夜間に子供のはしゃぐ声なんて聞こえたら、それはそれで怖いんだけどね」

 

「いきなり、何を話しているんですか?」

 

「いや、こっちの話」

 

 公園でセイギと待ち合わせをしているはず。そのため、あたりを見回してセイギとアサシンの姿を探したが、彼らの姿は見えない。まだ来ていないのだろう。

 

「珍しいですね。セイギたちが遅れるだなんて」

 

「ああ、そうだな。あいつ、こういうのは結構早めに来るタイプなんだけどなぁ……」

 

 セイギはこういう待ち合わせなどに関して少し厳しい。いや、他人は早かろうが遅かろうが然程のことでなければ気にはしないのだが、彼は絶対に遅れないという義務感があるように思う。

 

 それが何故なのかは分からない。前に一度、何故なのかと尋ねたことがあるが、その時の彼の表情は凄く曇っていた。その表情を見た瞬間、俺はタブーを訊いたと悟った。

 

 人には一つや二つぐらい人に詮索されたくない所がある。セイギが絶対に遅刻しない理由はそれに該当するだろう。

 

 本題に戻そう。何故、セイギが来ないかである。今の現在時刻は午後十一時過ぎ、待ち合わせの時間を若干過ぎている。彼が遅刻するには何かしらの理由があって、その理由のために遅れているはずだ。

 

 何が理由なのだろうか。寝坊したのか?いや、そんなはずがあるまい。あのセイギが寝坊など断じてあり得ない。

 

 なら、俺を裏切ったのか?確かにそれは可能性がなくはないが、正直現実的ではない。彼が俺を裏切ったら、その理由はきっと聖杯に願いを乞うため。しかし、そしたらバーサーカーとグラムから袋叩きに遭う。

 

「う〜ん、わっかんねー」

 

「まぁ、そんなに気にすることはないと思いますよ。もうすぐで来るんじゃないんですか?」

 

「そうか〜?」

 

 まぁ、確かにいくらセイギだって遅刻ぐらいあるか。あいつは色々と完璧な奴だけど、少し抜けているところもあるし。

 

 そんなことを考えていたら、ポケットに入っていた携帯が鳴った。すぐさま取り出して、画面を確認する。

 

「あっ、セイギからだ」

 

 セイギからの電話。今どうしているかなど訊きたかったので、彼と連絡も繋がってよかった。

 

「よう、セイギ。どうしたんだ?遅刻なんかして、お前らしくねぇぞ」

 

 電話に出た。俺はセイギに現在状況を尋ねた。

 

 すると、セイギからの返答は予想外のものだった。

 

「ハァ、ハァ、ゴメン、遅れた。ちょっと今、そんな話していられなくて……、ハァ……」

 

 荒い息である。何か運動をしているのだろうか。

 

「簡単に伝えると、ちょっとバーサーカーに追われてて……」

 

「ハァッ⁉︎えっ、今なんて言った?」

 

「そのまんまだよッ‼︎何度も言わせないで!」

 

 バーサーカーに追われている?セイギが?何故?どうしてそうなった?

 

 疑問が頭から湧いてくる。だが、彼がバーサーカーに追われているということが本当だとすれば、そんな悠長に話を聞けるわけでもない。端的に話を聞こう。

 

「ゴメンね、バーサーカーとグラムを分けることはできたけど、ちょっと挑発が思ってた以上に効きすぎてッ。だから、追われてんの!もう、僕はこのままバーサーカーの相手をするから、ヨウはグラムの相手をして!グラムは神零山の何処かにいるはずだから!」

 

「えっ?ちょっ、お前はどうすんだよ?」

 

「僕ッ⁉︎僕は、お披露目してあげるのさ。バーサーカーと少年に正式な魔術師の魔術工房ってやつをね!命を賭ける聖杯戦争をナメて参加した罪を償わせてやるッ!」

 

 彼の話の最中、所々にドンッ‼︎という音が聞こえた。多分、これはバーサーカーによるものだろう。

 

 ともかく、俺はセイバーにこのことを話した。セイバーはそのことに驚いている。

 

「セイギがバーサーカーに……?行かなくていいんですか?」

 

「バカか?行くわけねぇだろ。ここでセイギを助けてバーサーカーを倒したとして、聖杯には七つの魂が溜まるんだ。そしたら、聖杯に直接アクセスしているグラムが望みを叶えちまうだろ?」

 

「そ、そうなんですか?じゃあ、私たちは……」

 

「セイギの言うことに従うのが得策だろ」

 

 セイバーはそう告げられると、肩を落とす。

 

「もう、セイギとアサシンには会えないのですか?」

 

 どうしようもない。だって、そもそも突然のセイギの電話で色々な情報を一方的に詰め込まれて、それでいて考える時間もなく、しろと言われて。セイギが想像していなかった事態、それは俺たちにも対応できないのである。

 

 セイギに任せていたから、そういうことはすぐに対応できない。だからと言って、今ここでグラムの所へ向かわず、セイギの所へ行くのは愚策。

 

「……セイバー、諦めろ」

 

「で、でも……」

 

「無理だ。俺たちはグラムの所へ行かないと……」

 

「……そんな」

 

 最後の別れくらい言いたかったのだろう。だが、彼女は何も言うことはできない、何も伝えることはできない。

 

 俺は彼女の肩をポンと叩く。

 

「……分かりました。しょうがない、ですよね」

 

 彼女は自分の気持ちを飲み込んだ。時にはそうしなければならないときがあり、彼女にとって今がそのときなのだ。

 

 彼女は強くなったと俺は感じた。彼女は前までなら自分の思いを曲げなかった。だが、そのせいで誰かを、何かを傷つけてしまっていた。

 

 少しだけ柔らかくなるということが彼女には必要であったのだが、今の彼女はもうそれを兼ね備えている。誰かの言葉を受け入れるということが彼女はできるのだ。

 

 しかし、セイバーが悲しんでいるのもまた事実。それを放ってはおけなかった。

 

「大丈夫だ。誰もお前を忘れるなんてねーよ。みんなお前のことをいつまでも覚えてる」

 

 セイバーはそう言われると、少しだけ笑みを見せた。その笑みを見て、大丈夫だと確信した。

 

「よし、行くか、神零山に」


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