Fate/eternal rising [another saga]   作:Gヘッド

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はい、Gヘッドです!

今回は雪方ちゃんの回想録のようなものです。が、バリバリバトルが出てきます。二話ほど雪方ちゃんの回想録になります。


雪方はあの日キャスターを見た

 あの日は何の変哲も無い普通の平日の夜中。長年の観察から、この地帯には魔術が行使されているということが分かっていた。平日の夜中なのに、この地帯には誰一人として外に出ようとしない。極稀に見つける人は体に魔術回路を保有している魔術師、またはその素質ある者。

 

 聖杯戦争が始まってから、地帯に張られた人除けの結界が一段と強くなった。そしていつの間にか結界はこの市を包み、聖杯戦争に参加する七騎のサーヴァントが召喚されたということを意味していた。多分、この結界は聖杯に呼応して大きくなったりするのだろう。

 

「—————マスター、始まったようだね。僕たちも闘いに行くのかい?」

 

「当然じゃない。ライダー、これは聖杯戦争。闘いに行かないでどうするの?」

 

 弱気なライダーは難色を示す。それもそのはず、このライダーは他のサーヴァントと殺り合うということにあまり乗り気ではないのだ。それは彼女には分かっていた。ライダーはそのような性格なのだろうと分かっていて、その上で彼女は彼を選んだのだ。

 

「あの人を助けたいのかい—————?」

 

 ライダーは優しく雪方に尋ねた。雪方は返事こそしないものの、首を小さく縦に振った。その姿を見て、ライダーはため息を吐いた。

 

「助けたいためと言われちゃ、仕方がない。それは僕の願いに関わることだから、放って置けない」

 

 ライダーは闘う覚悟ができたようである。だが、彼は怯えるというような表情はせず、むしろどこか無頓着のようだ。

 

「……戦いたくないんじゃないの?」

 

 雪方の素朴な疑問だった。戦いたくないと豪語する彼が今、闘おうとしているのである。予想外だったため、少しだけ戸惑った。

 

「戦いたくないさ。でも、僕たちサーヴァントは、本当はこの世にいない存在。だから、殺しても何も悪いことじゃない。でも、やっぱり僕たちには心があるし、殺すとなると勇気はいるけれど、そこは君からもらうとするよ」

 

 ライダーは雪方に手を差し伸べた。雪方はその手を掴み、立ち上がる。

 

「行こうか—————」

 

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 

 夜の街に出た。家の明かりは疎らに点いていて、人がいるんだという気配はある。ただ、その一般人たちが聖杯戦争に気付いていないというだけなのだ。死ぬかもしれないこんな現場に気付かないのは、魔術のせいで分からないとしても滑稽でしかない。

 

 ライダーは霊体化の状態でいた。他のマスターと出会した時のために魔力消費を控えたいのである。実体化しているよりかは、霊体化の方が実に燃費が良い。

 

 夜の街を静かに歩く。足音立てずに、息を殺してひっそりと闘いになった時の覚悟を決めていた。

 

 コンビニの近くまで来た。大きな駐車場が付いている二十四時間営業のコンビニ。だが、このコンビニもこの土地に掛かっている魔術によってなのか無人となっていた。中は暗く、商品棚に並べられた商品だけがコンビニの中にいた。

 

 軽く十分ほど外に出て敵を探索してはいるけれど、誰も人一人として見つけていない。まぁ、こんな状況で人を見つけたのなら、聖杯戦争の関係者に間違いはないのだが。誰もいない街、誰からの視線も感じない街が彼女にとってはすごく快感にも似た喜びを感じた。

 

 だが、誰もいないということは、敵が見つからないということ。つまり、聖杯戦争が円滑に進まず、自分の願いを叶える時間も先延ばしになってしまう。

 

 彼女は一刻も早く願いを叶えたかった。

 

 敵よ来い、敵よ来い。そう望んでいた。

 

「あっ、こら!勝手に夜の街を出歩いちゃダメ!」

 

 男の人の声が聞こえた。それはつまり、結界が張られたこの街で動ける者、つまり魔術師ということになる。この時期にいる魔術師は大方、聖杯戦争の関係者。

 

 この声の主は聖杯戦争の関係者に違いない。彼女はそう思った。

 

 ドタドタと駆ける足音が聞こえた。その足音は段々と雪方の方に近づいていき、近づくにつれて彼女の鼓動は早くなっていった。現れるはずの見ず知らずの男を殺す覚悟だけを決めて。

 

 だが、目の前に現れたのは一人の少女だった。闘う相手を待ち望んでいた雪方にとって、闘う相手が少女というのが意外で仕方なく、そして理性が歯止めをかけた。相手が暴漢のような男で望みを叶えるためならば手段を選ばないというような場合だったら、躊躇なく命を奪いにいけるのだが、どうもそんなに現実はうまくいかない。

 

 少女は雪方を見つめた。じっと、まるで雪方の姿を一生記憶の中に刷り込ませるように。瞼を大きく開き、黒目が綺麗な円だ。雪方も少女を見つめ返す。だが、雪方は見て、すぐにたじろいだ。少女の瞳がまるで見てしまっていたら吸い込まれてしまいそうなのである。自分の意識が、記憶が、悩みが全てその目に入ってしまいそうなほどに澄んだ目。

 

「ちょっと、待ってよ!」

 

 少女の背後から男の人も出てきた。二十才弱ほどに見える男の人は厚着のコートとマフラー、手袋を着用しており、すごく動きにくそう。

 

 だが、その男性はどうやら雪方の目の前にいる謎の少女を追ってきたらしく、荒い息を立てていた。だが、すぐにその荒い息は整い、彼は雪方を見た。

 

「—————それはッ⁉︎」

 

 彼の視線の先にあったのは雪方の右手の甲に宿る紅い痣、三画の令呪である。男性はその令呪を見た瞬間、咄嗟に女の子の首根っこを掴んだ。

 

「逃げるよ!」

 

 だが、もう遅い。振り向いて、敵に背を見せるという行動をしたが、振り向いた先にいたのはライダーだった。ライダーは丸太のように図太いトンファーを手にして、男の逃げ道を絶っていた。ライダーの目に殺意こそ宿ってはいないものの、それでも彼の手に握られた凶器は危険だと察することができた。

 

 もう、逃げられない。目の前には紅い令呪を右手の甲に刻んだ雪方が覚悟を決めていて、背後ではライダーが退路を塞いでいる。男性はあたふたと目前に迫った聖杯戦争という殺し合いに動揺している。殺す覚悟が未だできていない者に、雪方は殺意を向けた。望みを叶えるための殺意を。

 

「あなたはマスターですか?」

 

「そうだ……って言ったら?」

 

「倒します。あなたのサーヴァント」

 

 雪方は少女を見た。雪方のことを見つめていた少女はハッと我に帰り、周りをキョロキョロと見回す。だが、彼女は雪方とライダー、男性の臨戦体勢に気付くことなくトタトタとコンビニの入り口まで近寄った。

 

「あれッ?ソージー、開いてなーい!コンビニって二十四時間営業じゃないんですか?アイス買えないですよ」

 

 突然の行動に三人はただ呆然としていた。この今にでも火花が散るという状況で、そんなことをされるなんて思ってもいなかった。闘う意思を見せたり、逃げたり叫んだりするのかと思ったら、まさかコンビニのことで頭が一杯だっただなんて。真冬にアイスを食べようという事自体、常軌を逸している。

 

 少女はコンビニが開いていないと知ると、コンビニの入り口の前で散々愚痴を言って、不機嫌になった。

 

「も〜う、楽しみにしてたのにっ!何で開いてないの?」

 

 彼女はそう言いながら振り向いた。そして、やっと三人の臨戦体勢を目にした。

 

 が、

 

「—————創慈、その人たちはお友達ですか?」

 

 こんな考え方もできるのかと彼女を一同尊敬した。すごくニュータイプな人間。この状況を目に見て、何とも思っていない。サーヴァントと闘うということが分かっているのだろうか?

 

 いや、多分この少女は分かっていない。

 

 男性は少女の言動に頭を抱えた。

 

「ああ、そうだった。こんな子だった」

 

 雪方も同情してしまった。自分のサーヴァントがどれだけ扱いやすいサーヴァントなのかと思うと、男性の苦労が計り知れない。

 

 ライダーは男性に声かけた。

 

「あの〜、そろそろ始めてもよろしいでしょうか?」

 

「あっ、はい。すいません」

 

 ビミョーな空気が流れる中、彼らは武器を手に男性を襲った。ライダーは自身の宝具の強みをそのまま引き出すために、大きく振りながら男性に攻撃を畳み掛ける。大きく重いトンファーを軽々しくライダーは扱い男性の身体を潰そうとするが、男性はそのライダーの攻撃を上手く交わしていた。サーヴァントの連続した攻撃がかすりもしない。すり足に似た滑らかなステップが交わす方向を予想させない。

 

「あれれ?当たらない?」

 

「それぐらいのスピードじゃ、交わせます」

 

 男性は握り拳を作り、胸の前に腕を畳むようにして構えた。そして、渾身の一撃を放とうと右腕を後背まで持ってくる。

 

 その時だった。ライダーは何かを察したように攻撃の手を少しだけ緩めた。攻撃はまだ続く気配があるのだが、手を緩めたという事実に疑問を抱いた。

 

 その疑問の答えは背後から男性を襲う。

 

暴走電圧機(バースト)—————‼︎」

 

 雪方の手に握られていたスタンガンから青い光を放ちながら龍の蛇行のような眩い閃光が瞬間的に駆け抜けた。ライダーはそのことを目にしていて、閃光が飛び出る時、咄嗟に交わしていた。

 

 しかし、男性もその放電に似た攻撃を交わしていたのだ。それはライダーの攻撃が止んだ瞬間、ライダーの影のように彼の行動と同じことをしていたのである。

 

 ライダーはこの男性を叩くのは無理だと悟った。いや、正確に言えば、少々時間がかかる。どんなにサーヴァントの攻撃を交わし続けても、所詮人の身。サーヴァントに人は敵わまいのである。されど、人の身。人の身でありながらサーヴァントの攻撃を魔術を行使せずに安々と交わすなど、その者が強者である証。それは運命がこの聖杯戦争が一筋縄ではいかないと雪方に教え込むようであった。

 

 独特のステップ。まるで足音でリズムを奏でるように、前後左右のステップを繰り出す。そのステップは何処の、何の技術なのかが彼には分からなかった。

 

 ライダーは武という体系が生まれる前の時代に存在していた英霊。つまり、彼にとってそのステップが何を示すのか分かるわけもなく、ただ闇雲に攻撃を仕掛けていた。

 

 一向に当たる気配がない。大分見切られてきたようである。一旦、ライダーは後ろに退く。すると、男性はライダーとの間合いを空けまいと、バックステップの距離を詰めてきた。

 

 ライダーはその瞬間、これはダメだと落胆した。自分自身の力がこの男性に全くと言って良いほど通じていない。魔術も行使していない男性に対してまともに攻撃を当てられていないのだ。このままでは聖杯戦争で勝ち残ることなど到底無理に等しい。サーヴァントと呼ばれながらも、自分の力がこんなにも弱いのかと悟ってしまった。

 

 自分の力だけでは倒せない。だから、ライダーはある決断をした。

 

 自分ではない他の力を使おうと。

 

無慈悲な我が主の罰は(カタストロートゥディフィーム)—————」

 

 彼は呟いた。すると、どこからともなく雨雲が空に現れ、夜の空を一層と暗いものにした。湿った風が吹き、ポツリポツリと空から雫が落ちてくる。天候を変えるほどの宝具。馬鹿でかいサーヴァントとしての力の権化のようなもの。

 

「あんまり使いたくないんだけどね……」

 

 これならばライダーはこの男性を仕留めることができるだろうと推測した。だが、どうも浮かない顔をする。その顔を紛らわすように優しそうな笑顔を見せた。

 

 曇天の下の湿った笑顔。哀愁が含まれた笑顔に雨粒が当たり、雫が滴る。

 

「さてと……、頑張ろうかな」

 

 ライダーは踏み込んだ。濡れたアスファルトを力強く踏み、膝を曲げて重心を前へと若干傾け、前に向かう力を高めた。雨が降ることにより、身体能力が上昇する力が加わり、途轍もない瞬発力が生まれ、その瞬発力にトンファーの重さを加える。円運動のように腕を振り回し、遠心力によるさらなる力の付与。

 

 その力がたった一撃で放たれるとしたら、その一撃に力を全て詰め合わせたのなら、例えどんなに武の真髄を極めた者でも交わすことはできなかろう。

 

 大きく振られた丸太が男性の体に直撃した。男性は十メートルほど吹っ飛ばされ、電柱にぶつかった。男性が当たった部分は大きく凹み、電柱が少し傾いた。

 

「やった……?」

 

 雪方は目の前の光景を見て複雑な気持ちになった。これで自分たちはキャスター陣営に大ダメージを与えられたという安心感と、自分たちがしていることはただの暴力行為でしかないという自らに向けた嫌悪の思い。

 

「いや、まだだよ」

 

 ライダーは雪方にそう告げた。それは間近で、自分が男性に攻撃したからこそ分かることだった。

 

「あの人は攻撃を吸収したんだ。咄嗟に攻撃が通る筋に重ねた手を置いたんだ。その手は攻撃に触れたと同時に、攻撃に合わせて引くことで力を相当削ぎ落とした。まだあれじゃぁ、殺せてはいないだろう」

 

 その通りだった。ライダーの力は押し殺され、力は僅か半減となってしまっただろう。

 

 それでも、サーヴァントの攻撃が当たった。全力の半分、つまり五十パーセントの力を直接受けたのである。軽い打撲程度で済むわけもない。

 

 男性はすぐに復帰することは不可能だろう。

 

「ソージ⁉︎大丈夫—————⁉︎」

 

 キャスターと見られる女の子が男性に駆け寄る。女の子は涙を流しながら、大丈夫かと男性に声をかけている。そんな姿を見て、ライダーは情が揺らいだ。元々極悪非道な英霊ではないため、自分のしていた行為を咎めた。

 

 自分はサーヴァントとして召還されたのだという思いと、人としてやってはいけないことのどちらを優先しようかと迷っていた。

 

 ライダーは雪方に尋ねた。

 

「マスター、男の人って彼女のマスターだろう?なら、命ある人だよね」

 

 彼がそう訊くと、雪方は彼の考えていることを察した。雪方はライダーがどんな英霊であるのかを知っているから、彼のしたいことと、したくないことが分かるのだ。

 

「勝ちが欲しいのかい?それとも、あの男の人の命が欲しいのかい?答えてくれないか。僕はその答えに従おう」

 

「私が欲しいのは勝利。命はどうでもいい。好きにして」

 

 ライダーは笑った。今度は朗らかな笑顔である。

 

「そう言ってくれると思ってた、ありがとう—————」

 

 彼はそう言うと、傾いた電柱に凭れかかっている男性の所に近づいた。女の子はライダーが近づいてくると、まるで仇を見ているかのように憎しみを抱いている。

 

「—————貴方!創慈に何をしたか分かっているの⁉︎ヒドイ!」

 

「うん。僕はヒドイ人間(サーヴァント)だ。卑しい、実に卑しい」

 

 女の子は怒りが沸点に達したようで、華奢な細い腕を振り回す。ライダーにポカポカとパンチを当てる。そんな一キロバーベルも持ち上げられなさそうな腕から繰り出されたパンチなど痛くも痒くも無い攻撃に過ぎなかった。

 

 だが、何故かそのパンチがライダーにとっては痛く感じた。彼の心を抉るようで、ぐっと本音を見せまいと我慢した。雪方のために、雪方の望みのために。

 

 ライダーは鋭い眼光で女の子を睨み、トンファーを女の子に向ける。女の子の顔よりも遥かに大きい太さのトンファーが向けられて、女の子は怯み、そして怖気づいた。

 

「君に提案があるんだ。君はこの男の人を殺したくはないようだね。実は僕もこの人を殺したくはない。命ある人だ。だが、聖杯戦争に勝ち残りたいのもまた事実。だから、取引をしよう。キャスター、君が死んでくれないかな」

 

 ライダーはその言葉を笑顔で言い切った。それは、彼が真の悪人を知っているから、模倣できるほど見てきたからである。優しい心を持っていたにせよ、今の彼は人徳のない人間に見えてしまう。彼の真の名を知っている雪方でさえも。

 

 女の子は殴るのを止めた。手のひらに爪が食い込むほどの握り拳を作り、歯を食いしばって俯きながら悔しそうに涙を流した。震える体の丸まった小さな背中の後ろには男性が電柱にもたれかかっている。声を出さまいと噛み締めているのに嗚咽が漏れた。

 

 彼女は顔を上げた。大粒の涙が何粒も赤い頰に落ちて、鼻水が垂れている。口を開いたり閉じたりと、未だに涙声を出さないように耐えている。もう私の聖杯戦争はお終いなのか。彼女はそう雨降る曇天の空に語りかけたようだった。

 

「わだしはぁ……、ゾージがぁ、じぬのは嫌だぁぁ—————!」

 

 泣きじゃくりながらも、彼女は自分の道を選択した。死の恐怖を素直に涙で流して表していた。だけど、彼女の頭の中のビジョンでは死んだ男性の姿が思い浮かんだのだろう。それが、彼女にとって一番耐え難い苦痛だった。

 

 ライダーは彼女の返答を聞くと笑った。そう、これで良いのだと。これこそ自分にできる一番良い方法なのだと。誰も殺さず、雪方に聖杯を掴ませる。

 

 トンファーを力強く握った。これからこの少女を殺すのだと思うと心が苦しく思えたが、それを飲み込んだ。覚悟を決める。泣き叫ぶ無防備な女の子を殺す罪悪感を背負う覚悟を。

 

 彼は図太い丸太を彼女に向けて振り下ろした。少女は涙を流し、泣き叫ぶが雨に全てかき消された。

 

「ざっけんなよッ—————‼︎」

 

 ライダーが渾身の力を持って丸太を振り下ろした時、男性がそう叫んだ。男性は電柱を左の拳で殴りつけた。すると、電柱に拳の跡ができるほどめり込んだ。自らの拳をバネとして、力を利用し女の子の方へ飛んだ。

 

「—————テメェ、俺の女に手ェ出すんじゃねー‼︎‼︎」

 

 男性は右手を握りしめ、ライダーにその拳を向けた。ライダーはそのことに気づいて、女の子に向けるはずだった宝具の方向を変えた。拳と宝具がまともに激突した。

 

 力は拮抗であった。サーヴァントと一般人の力が拮抗というのは極めて異常な事態としか言いようがない。ライダーが弱いわけではない。ライダーは知名度も高いサーヴァント。つまり、拳一つでサーヴァントの宝具の力とまともにやりあっている男性が凄いのである。

 

 二人が惜しみなく出し尽くした力による衝撃波は台風の時の海風のように強い風を生じさせた。アスファルトの大地は砕け、コンビニのガラスが割れた。

 

「俺は彼女を守るんだァッ—————‼︎」




あれ?キャスターのマスター、意外とカッコいい?だけど、なんか性格が変わったような……。

こんなキャスターですが、他のルートではほぼネタ要員です。この物語を最大のネタ枠としての地位を得ている彼女は今後どんな活躍をさせようか迷っています。

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