注意:デュエルしません。
今回は繋ぎの回。各陣営の話をちょっとずつ。
このネオ童実野シティでは、ライディング・デュエルが盛んである。それは専用のコースが複数作られていることからも察せるだろう。
しかし、誰も彼もがライディング・デュエルができるわけではない。バイク型デュエルディスク“D・ホイール”は、通常のバイクよりも重くて大きい。積んでいるエンジンの馬力も相応に強力なため、最高速度は通常のバイクを上回る。そのため天下の公道でライディング・デュエルを楽しむには、専用の免許が必要となるのだ。
それを解消したのが《スピード・ワールド・ネオ》。通常の《スピード・ワールド》、《スピード・ワールド2》よりも速度を抑え、万が一転倒しても軽傷で済むように調整されたシステム。ライディング・デュエル初心者用に《
そして、システムの完成と同時に開かれたのがこの“フレンドシップ・カップ”。歴史はまだ浅いが、誰でもライディング・デュエルが楽しめる大会として有名になりつつある。
「ライディング・デュエル。そしてフレンドシップ・カップ……なるほど、実に興味深い催しです」
赤いマフラーを首に巻いた男は、眼下の景色に視線を移す。
中央にはスタンディング・デュエル用のフィールドが並び、その周囲をライディング・デュエル用のコースが囲んでいる。ネオ童実野シティの人間にとっては当たり前のモノだが、舞網市から来たその“男”にとっては異様な舞台だった。
客席には観客と思しき人々がぎっちり敷き詰められている。遠くから見ても暑苦しく感じてしまうほどに。
しかし、上空には球体状の巨大なスクリーンがある。あれならば角度を問わずどこからでも等しく確認できるだろう。
そして、スタジアムの特別席。ネオ童実野シティの市長、及びその関係者しか立てない場所に、“赤馬零児”はいた。
「街一つをそのまま舞台にしてしまうほどの規模。これならば専用の塾がないにも関わらず、一般人があれほどの腕を持つのも頷けます。
いや……真に驚嘆すべきは、それを可能にしてしまうほどの貴方の手腕でしょうか。イェーガー市長殿?」
「はひっ!?」
声をかけられた人物――イェーガーは肩をびくりとさせて顔をあげる。
「……こほん、失礼。
確かにこの街のライディング・デュエルは世界規模ではありますが、何も私一人の力で運営しているのではございません。いえ、寧ろ私一人の力など微々たるもの。この街の人々が互いに協力し合うことで、ようやく機能しているのです」
「協力……ですか」
「はい。少々青い言い方をさせていただきますと……絆、というところでしょうか。いやはや、この歳にもなってこんな言葉を使うのは、少々気恥ずかしいですね」
「いえ、いい言葉だと思います。繋がりは成長と変化を促し、人を強くする。私はそう感じています」
「そう仰ってくださると私も嬉しく思います」
そう言って、イェーガーもまたスタジアムの様子を見た。
現在、スクリーンは“フレンドシップ・カップ”の開催、そしてエキシビション・マッチの詳細を告知している。
「“ジャック・アトラス”の対戦相手は“榊遊矢”。以前聞いた話によると、彼は貴方の身内ということですが?」
「ええ。その認識で構いません」
――“ランサーズ”。融合次元からの侵略に備えて結成された
他次元からの侵略者。本来なら鼻で笑い飛ばす程度の与太話。しかしイェーガーは、その話を真摯に受け止めた。
彼自身、全てを信じているわけではない。が、全てを否定することもできない。その理由は、榊遊矢の異常性が物語っている。
「確か、“ペンデュラム召喚”と言いましたね。この次元にはない新たな召喚法を彼は行使するとのことですが」
「はい、その通りです。信じられませんか?」
「……ええ。残念ながら」
イェーガーは肯定できなかった。
この街……この世界には存在しない新たな召喚法。それについてはイェーガー自身も非常に興味深く思っている。
――だが。それを信じてしまえば、他次元に関係する話もまた信じてしまうことになる。
「私は何も、貴方がたを疑っているわけではないのです。貴方からは嘘の色が見えない。おそらく次元侵略の話も本当なのでしょう。
ですが、これでも私は市長。証拠もないままそんな話を簡単に信じるわけにはいかないのです」
「それは重々承知しています。だからこそ私は、榊遊矢が対戦相手に選ばれて内心ほっとしています。ジャック・アトラスの推薦がなければ、きっと私が彼を推していたでしょう。
融合次元による侵略。これを無条件で信じろとは言いません。ただ、この一戦でその真贋を見極めていただきたい」
言いたいことを言い終え、赤馬零児は眼鏡を直す。
席では警備員が観客相手に格闘している。
当人達からすれば悲鳴モノかもしれないが、逆に言えばそれだけデュエルに対する関心が強いということ。
市長であるイェーガー、そしてランサーズの長である赤馬零児にとっては、嬉しい悲鳴に他ならなかった。
◆
「ジャック・アトラスの相手は……誰だあいつ。不動遊星じゃないのか」
「なになに……榊遊矢? 聞いたこともないな。まだ子供みたいだし、大丈夫なのか?」
「知らないのか? 《スピード・ワールド・ネオ》なら子供でもライディング・デュエルができるんだぜ?」
「そうじゃなくて、ジャックにボコボコにされないかって話」
「…………」
桃色のライダースーツの少女――“柊柚子”は、席を確保した観客たちの雑談を耳にして、あからさまに眉をしかめた。
中央の特殊なスクリーンには、これから行われるエキシビション・マッチの組み合わせが発表されている。
しかし、この街の人々にとってこの組み合わせは不評のようだ。
ジャック・アトラス。かつてこの街にキングとして君臨し、ライディング・デュエルの世界大会『WRGP』では、チーム『5D's』の1stホイーラーとして先陣を切った。
そのカリスマ性は相当なものだ。D・ホイーラーを志す者なら、その多くが彼を目標に腕を磨く。
この男に比べれば、確かに榊遊矢は見劣りする。華やかな栄光も、キングを名乗れるほどの強さも持ち合わせていない。
それでもこの会場の雰囲気は、柊柚子にとっては居心地が悪かった。
「おーい柚子。飲み物買ってきたぞー」
「うん」
白いライダースーツの少年が二人分の飲料を手に戻って来た。
柊柚子はそれをひったくり、鬱憤をぶつけるようにストローを啜る。
「……どうしたんだよ。この会場に着いてから色々変だぞ?」
「……別に。なんでもない」
「いや、絶対変だって。明らかに不機嫌というか――」
「ナン・デモ・ナイ!」
「う……」
これ以上詮索するな、と柚子は強烈な視線を送る。
少年は気圧され、曖昧に返事をしながら誤魔化すように飲料を口にした。
「…………」
柚子はもう一度スクリーンに視線を戻す。映っているのはエキシビション・マッチの対戦カード。ライダースーツを着たジャックと遊矢。
二人は幼馴染だが、ライダースーツを着た遊矢を見たのはこれが初めてだった。
「……ねえ、ユーゴ」
「ん?」
少年――ユーゴが振り向く。
「ユーゴはこのデュエル……どっちが勝つと思う?」
「どっちって、そりゃジャックだろ。なにせこの街のキングだった男だからな。ちょっと腕が立つ程度じゃ、軽く伸されて終わりだ」
「……やっぱり、ユーゴもそう思うんだ」
「あー……そっか。まあ、柚子からしたらあいつを応援したいよな」
気まずそうにユーゴは視線を逸らす。
彼にとって“ジャック・アトラス”とは理想だ。ネオ童実野シティが統一される前から目標としてきたD・ホイーラー。
だからこそ、ユーゴの中では“ジャック・アトラス”は最強の存在である。肩を並べるほどの
けれど、柚子にとっては全くの逆だ。
いくらジャックがこの街のヒーローであったとしても。
いくらジャックが強力な
彼女の中の優先順位は絶対に揺るがない。
「えっと……まあ、なんだ。とにかく、大丈夫だって!」
「うん」
「だろ? 俺、あいつのことよく知らないけど、そこそこ強いんだろ? なら、案外いいところまで行くんじゃないか?」
「うん」
「だよな! くぅー、にしても羨ましいぜ! 俺とそっくりの顔なのに、俺よりも先にジャックとデュエルできるんだからな! あの遊矢ってヤツ、すごくラッキー……って、柚子!?」
精一杯のユーゴの話を生返事で流した後、柚子は突然立ち上がった。
彼女の視線はやはり、フィールドに釘付けになっている。
「ユーゴ、飲み物ありがと。ごちそうさま」
「えっ?」
まだ中身が入っている飲料をユーゴに押し付け、柚子は走り出す。
「おーい、どこ行くんだよ、柚子!?」
「もっと近くに行く! ここからじゃ、全然見えないから!」
脇目も振らずに、柚子はより中央の席へと駆けていく。
榊遊矢。最後に彼を見たのはスタンダード次元。舞網市でのバトルロワイヤル開幕時。
多くの災難に見舞われ、何度も窮地に陥った。
その度に会いたいと願った。
――その榊遊矢が、目と鼻の先にいる。
黙って試合を傍観しているなど、もう彼女には出来なかった。
◆
「対戦相手は遊矢だと!?」
スクリーンに映る遊矢を見て、権現坂昇は驚きの声をあげた。
結局のところ権現坂、デニス、黒咲の三人は、ランサーズの面々と合流することは適わなかった。というのも、地下
そのため、遊矢と柚子を探す最後のチャンスとして、権現坂はこのエキシビション・マッチに一縷の望みをかけていた。
……結果、一秒とかからず見つけることができたのである。
「あららー……流石は遊矢だね。大会に参加して驚かせようって思ってたんだけど、逆にこっちが驚かされちゃったよ。でも、この組み合わせは期待できそうだね」
デニスは身を乗り出してフィールドを覗く。
まだ二人はいない。対戦が始まるのはもう少し後のようだ。
「ジャック・アトラスって地下闘技場のポスターに映ってたあの人でしょ? 権ちゃん、遊矢とのデュエル、どうなると思う?」
「さあな。ここから先は俺には読めん。個人的には遊矢を応援したいところだが――」
権現坂は会場をさっと見渡す。
観客の多くは、ジャック・アトラスのデュエルを今か今かと待っている。
「……この人気とカリスマ性。どちらが勝ってもおかしくはないだろう」
「ならばその時は、俺がジャック・アトラスを倒すまでだ」
黒いライダースーツを着た男が二人の後ろから現れる。
名前は黒咲隼。地下決闘場にて連勝記録を更新し、ついにシード権を獲得した
「黒咲。やはりお前も気になるか」
「ああ。ジャック・アトラスはこの街の英雄だそうだからな。シンクロ次元の強さを測るいい基準になる。まぁ――」
黒咲はスクリーンに映っている榊遊矢を一瞥した後、入場門の方を見る。
「俺があの場所にいないことが、不満と言えば不満だがな」
「あはは。その気持ちは少し分かるかな。楽しみなんだけど、ちょっと嫉妬しちゃうよね」
うんうん、とデニスが同意する。
“ジャック・アトラスとデュエルがしたい”
この次元の
唯一人、権現坂は違っていた。彼はひしめく観客席を見て二人に言う。
「そんなことより、俺は柚子を探しに行くぞ。もしこのことを知っていたら、会場のどこかにいるかもしれん」
「あ、そっか。それもそうだね。黒咲はどうする?」
「……どうもしない。それは俺の役割ではない」
話を振られた黒咲はしばし逡巡する素振りを見せたが、きっぱりと断った。
黒咲隼には妹がいる。名前は瑠璃。彼が言うには、柊柚子とそっくりな容姿をした少女らしい。
瑠璃は現在、融合次元の連中に捕らえられている。
彼女を救うのはエクシーズ次元の人間――わがままが許されるなら、兄である自分か仲間であるユートであるべきだと考えている。
ならば柊柚子を最初に見つけるべきもまた、スタンダード次元の人間であるべきだろう。
……尤も、なんだかんだ言いつつ協力してしまうのが黒咲隼という男なのだが。
この男は恐ろしく目がいい。範囲を限定すれば、権現坂やデニスのように走り回らずとも人探しはできるだろう。
◆
「絶対におかしい」
控え室。
選手が体を休め、次に備えて
「フレンドシップ・カップのエキシビション・マッチで遊矢が選ばれた。それはいい。
……いやよくないけど、遊矢だって俺達ランサーズの一員だ。納得はできる。だがな、どうしてその相手がジャック・アトラスなんだ!」
「まだ言ってるのかお前は」
騒ぐ沢渡を、セレナは冷ややかな視線で見つめる。零羅もセレナほどではないが、彼の態度にすっかり呆れている。
五日前……ジャックが遊星のガレージを訪れたあの日からずっとこの調子だ。ライディング・デュエルの練習で遊矢と遊星はガレージを空けることが多かったため、自ずとセレナと零羅が相手をすることが多くなっていたのだ。
「そんなにあの男とデュエルがしたいなら、この大会で勝ち残ればいいだけだろう。少なくとも私はそのつもりだ」
「相変わらず分かってねーな、これはそれだけの問題じゃあないんだよ。こんだけのアピールチャンスは滅多にねえ。エンタメるなら絶好の機会だろうが!」
「知らんし興味もない。大体お前如きが相手では、対戦相手のジャック・アトラスにも失礼だ。ヤツはこの次元のキングらしいからな」
「はん、それがどうした。こちとら舞網市市長の息子だぞ!」
「やはり話にならんな。せめて市長とやらになってから出直してこい」
「ぐっ、ぬぬぬ――!」
返す言葉が見つからないせいか、沢渡は悔しげに唸りつつセレナを睨みつける。
市長の息子とやらがどれだけエライのかは不明だが、“市長の息子”よりも“市長”が上であることは沢渡自身も分かっているらしい。
「……いつも通りだな、三人とも」
二人のやりとりを見つつ遊矢は呟く。沢渡が喚き、セレナが突っ込み、零羅は一歩引いて傍観する。これからフレンドシップ・カップの開幕戦が始まるというのに、彼らは普段通りの彼らでいる。
D・ホイールの最終チェックを終えてきた遊星は、工具箱片手に尋ねる。
「緊張しているのか?」
「……ええ。白状すると、少しだけ。ライディング・デュエルの大会なんて生まれて初めてだし。それに、この観客ですからね」
「そうか」
一見すると淡白な答え。しかし、遊星は笑っていた。
懐かしいのだ。その初々しさが。
二年前に行われた世界大会、WRGP。その初戦、
遊矢のように緊張しているD・ホイーラーを見ると、遊星はどうしても
「あ。それと、整備ありがとうございます、遊星さん」
「ああ」
遊星のメカニックとしての腕は確かだ。これで少なくともD・ホイールが原因で転倒することはない。
――よって、ここから先は遊矢の戦い。
相手はジャック・アトラス。この街に住む人間なら誰もが知るビッグネーム。緊張するのも無理はない。
「遊矢」
そんな遊矢に、遊星は声をかける。
裏方にできることなど限られている。結局最後に物事が決まるのは、表に立つ人間次第だからだ。
だから。せめてもの慰めとして、彼は
託されたのは一枚のカード。
進化の可能性を秘めた、小さなピース。
「……遊星さん、これは?」
「今の君達を象徴する絆のカードだ。デッキに入れるかどうかは、君自身が決めてくれ」
「…………」
遊矢は受け取ったカードを確認する。
単体では全く役に立たない。対応するモンスターもいないため、入れてもデッキの中で腐るだけだろう。
「大切に使わせてもらいます」
――そこまで理解した上で、遊矢はそのカードをデッキにいれた。
お守りとしてわざわざそれを選んだ理由。そして、カードに込められた意味を理解したからだ。
最後に遊星は、いつか彼女に送った言葉を遊矢にも伝える。
「後のことは考えなくていい。初めてのライディング・デュエル、目一杯楽しんでこい」
「はい!」
年相応の元気な返事。緊張は既に吹き飛んだらしい。
遊星はそれを見届け、この部屋から立ち去った。
彼は所詮部外者に過ぎない。遊矢の仲間がいるこの部屋にいても、邪魔なだけだ。
「決めたぜ俺は! バトル・シティが始まったらセレナ、まずお前から倒してやる! いつかのリベンジだ、今度は俺が勝つ!」
「断る。せっかく次元を超えてここまで来たのだ。もう少し骨のあるヤツと戦いたい」
「な、成程。ここはシンクロ次元なんだし、確かに一理ある……って、どういう意味だコルァ!」
「……まだやってたのか、二人共」
怒号と挑発の不毛な応酬。それが未だ続いていたことに遊矢は呆れる。
「二人共仲良くしろって。最年少の零羅が困ってるじゃないか」
「「俺は(私は)悪くない」」
「……はぁ」
遊矢は思わずため息をつく。喧嘩(?)が絶えない二人ではあるが、息は驚くほどピッタリだ。
「それより二人共、この会場で赤馬零児を探してくれないか?」
「……兄様?」
遊矢は不安げに見上げる零羅を、安心させるよう優しく撫でる。
兄弟は最も身近な他人だという。遊矢に兄弟はいない。零羅が今感じている寂しさは、彼には一生理解できないだろう。
だが、大切な人がいなくなる辛さは痛いほど知っている。
「兄様が……ここにいるの?」
「ああ。これだけ大きな大会なら、会場のどこかにきっといると思う。だからさ、二人共」
「…………」
無言。返事はない。
肯定的に捉えるなら『躊躇っている』
否定的に捉えるなら『イヤダ』
なんと分かり易い二人だろうか。
……以前までなら、ここで終わっていた。
「――はぁ」
やがてセレナは沈黙に耐えかね、分かりやすくため息をついた。
彼女なりの抵抗。探したくない、それよりもデュエルが見たいという意思表示。
「仕方ない、これ以上足を引っ張られても迷惑だ。零児を探して押し付けるぞ」
「ありがとう、セレナ。……沢渡?」
「だーっ! 分かった、分かったよ。探せばいいんだろ探せば! けど、俺らが見つけるまで負けるなよ。DVD見る限り、実力はマジみたいだからな」
「何を甘いことを言っている。相手が誰だろうと関係ない。遊矢も
「……! ああ!」
沢渡とセレナが激励を送り、控え室を出て行く。
零羅は最後に振り返ったあと、二人に続いて部屋を出て行った。
「――……」
遊矢は不思議な充足感を感じながら、大きく深呼吸する。
繋がりが出来つつある。
それはまだ微かで弱々しく、ふとしたことで切れてしまう細い糸。
けれどもその糸は、時間と共に少しずつ折り重なり、太く大きく成長していく。
――人はそれを、絆と呼ぶんだ。
「榊遊矢さん。榊遊矢さんはいらっしゃいますかー?」
係員の女性が待機中の遊矢に声をかける。
「ここにいます」
「準備が出来ました。スタンバイお願いします」
「はい、分かりました」
遊矢がどんなカード貰ったかはOCGやってると察せると思う。
で、この後の展開もなんとなく分かっちゃうと思う。