考えていた設定を少し修正して最新話と共に新たに投稿しました。
勝手な作者でごめんなさい。
衝撃的な邂逅の翌晩、ナハトはハル達やムジカ率いる盗賊団“銀の律動”の団員達と共に、エクスペリメントの無人となったアイリッシュビーチにやってきた。
ムジカはしゃがんで何かをしている。
ムジカ「いくぜ~・・・!」
ライターの火を砂浜に置いた打ち上げ花火の導火線につけ花火を打ち上げた。
色とりどりの光の花が夜空に咲き乱れる。
キレイに咲く花火に全員が歓喜する。
グリフ「たまやー!」
プルー「プーン!」
ムジカ「よーしお前ら、好きなヤツ選べよー」
エリー「じゃー、あたしこれにする!」
エリーや団員達はムジカが持ってきた袋から花火を受け取りはしゃぎ回る。
エリーは花火を両手に持って踊り、数人が何処からか楽器を取り出して即興の伴奏を弾く。
それを見て他の団員達も踊り始め、ビーチは大いに盛り上がる。
その光景をナハト・ハル・ムジカの3人は少し離れた所にある大岩に腰掛けて眺めていた。
ナハト「とりあえず、元気そうだな」
ハル「ナハトのくれた薬のお陰だ。ありがとうな」
ナハト「あれくらい安いもんさ・・」
ハル達に渡したのは他の物より値段が高い薬だったため、新たに買い直した。
その結果、ナハトの懐が寂しくなったのは心の内に仕舞っておく事にした。
そんなナハトの様子に気付くことなく、ムジカが口を開く。
ムジカ「ナハトはこれからどうするんだ?」
ナハト「それなんだが、これからルカに行くんだろ?俺も同行していいか?」
ハル「え?」
ナハト「ああ、元々ルカに行く予定だったからな。この街には物資の調達に寄ったんだ」
ハル「俺たちDCと戦うことになるかもしれないし、危ないんじゃ・・?」
ナハト「そこは大丈夫。戦う術は持ってるからさ」
同行しているときにDCに襲われた時の心配をするハルだが、ナハトは心配するなと言わんばかりにドンと胸を叩いてアピールする。
ハルは暫く口元に手を当てて考え、右手を差し出した。
ハル「わかったよ、一緒に行こう!」
ナハト「交渉成立だな。よろしく」
ナハトはその手を取り、握手を交わす。
エリー「3人共ー!!何してんのー!!一緒に踊ろーよー!!」
ハル「よっしゃ!ガラージュに伝わるダンスを見せてやる!!」
ムジカ「お!ダンスバトルでもするか?」
ハル「望むところだ!」
ナハト「俺も混ぜろー!」
エリー「よ~い・・・・ファイト!」
3人の微妙なダンスバトルが始まり、その脇でプルーとグリフが踊り、エリーはそれを見て笑っている。
銀の律動の団員達は花火を持って狂喜乱舞。
こうして花火とダンスバトルのバカ騒ぎは夜通し続いた。