考えていた設定を少し修正して最新話と共に新たに投稿しました。
勝手な作者でごめんなさい。
海を渡り、ソング大陸に上陸した青年は今、ソング大陸最大の都エクスペリメントにいた。
最初、ルカ行きの列車のあるブルースシティに行き物資を調達しようとしていたが、薬がエクスペリメントにしかないと聞き、急遽この街を訪れたのだ。
薬屋で目的の薬は買ったが、今からブルースシティに行くとなると着くのは夜中になってしまう。
なので今日はこの街のホテルに泊まり明日朝一で発とうと思い立ち、観光することにした。
とりあえず、薬屋の店員に聞いた博物館へ向かった。
青年「うわぁ・・すげぇ人混みだな」
博物館を訪れた青年はあまりの人の多さに思わず呟いた。
少し前まで閉館寸前だったが、最近再び賑わい始めたと聞いてはいたが、ここまで混んでいるとは思ってもいなかった。
予想外の人混みに戸惑いながらも館内に入り、チケット売り場で入場券を購入するため中央の受付に近づくと前方の変な髪形の職員と額に銀の丸ピアスを付けた客の会話が聞こえてきた。
ピアスの男「オヤジ 何でこんなに活気づいてやがる。ちょっと前まで全然客いなかっただろ」
職員「エッヘッヘ・・よく御存じで・・・・本当にもう奇跡っすわ。今のこの世界はすさんでいます。何処へ行っても
世界各地に支部を持ち、各地で帝国と小競り合いを起こしている。
帝国とは世界の警察のようなものだ。
DCと同規模の勢力がある。
職員「そんな時代に救世主が現れたという噂が大陸中で広まってるんですよ」
ピアスの男「救世主だ?」
職員「そう、
闇の力を持つ魔石『
一つ一つが特殊な能力を持ち、使用者に超常の力を与えるが、心が弱いとその魔力で悪にとりつかれてしまうといわれている。
そのDBに対抗できる唯一の力、それが光の聖石『レイヴ』。
すべての魔法の上にある究極の魔法「
リーシャの死後、レイヴは5つに分かれ各々独立した聖石になったと言われている。
そのレイヴを使える者こそレイヴ
DB破壊の使命を背負う者だが・・・・
いつの間にか人々の期待も背負っていたらしい。
職員はまだ何か言っているようだが、前の客は連れらしき男女二人と共にその場を離れた。
青年はそれを見て受付に近づく。
職員「――――まさに二代目レイヴ
青年「大人一枚」
職員「一枚ですね?どうぞ」
金を払い、券を受け取って最初の展示室へ向かった。
――――――――――――――――――
青年「ふぅ・・食った食った」
青年は博物館内を見て回った後、近くの酒場に入り遅めの夕食を済ませた。
店を出ると人通りはなく、ほとんどの店が営業を終了していた。
青年「さて、ホテルに戻るか・・・・「どこにあんだ駅前広場は‼」ん?」
声のした方へ目をやると男が走っていた。
酷く焦っているようにも見えた。
よく見るとその男の容姿に見覚えがある。
青年「(あいつは・・確か博物館で受付の職員と話していた・・)」
ついでに何か鼻に角(?)の生えた小動物とプルプルした青い物体(?)がいた。
だが何故か、博物館で男と一緒にいた男女はいなかった。
青年は尋常ではない様子の男に近付き、声を掛けていた。
青年「駅前広場に行きたいのか?」
ピアスの男「あ?」
男は突然現れた青年に対し、訝しげな顔をした。
青年「こっちだ。付いて来い」
ピアスの男「アンタは・・?」
青年「急いでるんだろ?この辺は少し入り組んでるんだ。俺が連れてってやる」
ピアスの男「ホントか!?案内頼むぜ‼」
青年「こっちだ」
いきなり現れた見ず知らずの男の言葉を鵜呑みにするとは思わなかったが、男は余程切羽詰まっていたのだろう。
すぐに青年の申し出を受けた。
青年は男達を連れて現在地から駅前広場までの最短ルートを駆け出した。