アンケートに協力してくださりありがとうございます。
以外にもオーフィス一筋というのが多くて驚きました。
今からオーフィス一筋は無理なので、ヒロインはあまりの増やさず、なるべくスポットをオーフィスに当てていこうと思います。
モンハンのモンスターは使い魔とし登場させます。
俺たちオカルト研究部のメンバーははぐれ悪魔の討伐に向かっていた。
討伐場所へ向かっている間、イッセーは悪魔の駒〈イーヴィル・ピース〉について教えてもらっていた。
俺は冥界で暮らしていたときに、アジュカに教えてもらったから知っている。
アジュカというのは、現四大魔王の一人でサーゼクスと一緒で『超越者』の一人だ。
あいつ、自分が興味持ったことはどんなことしてでも調べようとするから怖いんだよなぁ。っと、今はそんな話しなくていいや。
とりあえず、悪魔には悪魔の駒があり、それはチェスと同じで、『女王』『騎士』『戦車』『僧侶』『兵士』と、五つの特性に分かれる。
その駒で下僕を増やし、競い合う。
それを『レーティングゲーム』と呼んでいる。
「じゃあ、部長!俺の駒の特性って何ですか?」
やはり気になるのか、イッセーは自分の駒の役割を聞いた。
「そうねーー。イッセーの特性はーー」
そこまで言って、リアス部長は言葉を止めた。俺はとっくに気づいていたが、すぐ近くに、今回の討伐対象のバイサーがいる。
「……血の匂い」
小猫ちゃんが呟く。
「イッセー、龍夜。貴方たちは見ていて。ついでに下僕の特性を教えるわ」
「美味そうな匂いだ。不味そうな匂いもある。どいつが美味いんだろうな〜」
今回の討伐対象、バイサー。自分から出てくるとはな。
駒の特性だが、『騎士』の特性はスピード、『戦車』はバカげた力に、高い防御力、『僧侶』は仲間をフォロー、『兵士』はプロモーションすることで『女王』にも、他の全ての駒にもなれる。そして『女王』は全ての駒の特性を持つ。
説明が終わった頃にバイザーも死んでいった。最後の見てたが、朱乃先輩ってドSなんだな。初めて会ったときからなんとなくそう思ってたんだけど、やっぱり当たってたか。
怖いな〜。苛められたくないな。……気よつけよ。
みんな、バイザーを倒したことで気が抜けていた。それは戦場では命取りだ。戦場にいるのは敵一人とは決まっていない。
「部長!危ない!」
木場くんが気づいたけど、遅かった。部長に、赤色をした大きな塊が直撃する寸前だった。他の部員も全員慌てていた。
だが、部長に直撃することはなかった。突然部長の体の周りに風が出現し、弾いた。
はぁ〜。来といて正解だったな。
心の中でため息をつき、俺は自分の半径10メートルの風の結界を張った。その直後、さっきと同じものが、三発激突した。
全員が目を見開いて俺を見ていた。
「戦場じゃあ、敵は一人とは限りませんよ」
俺の一言に、全員が我に返ったようだ。
「……え、ええ。わかったわ。……そ、それとさっきはありがとう」
「いえ、気にしないでください。そろそろ部室へ戻りましょう。依頼はすんだのですから」
「そうね、みんな、帰るわよ」
魔法陣で部室へ飛ぶ前に俺はさっき攻撃が飛んできた方を見ていた。
(………あれは火のブレスだった。こんな近くにモンスターがいるのか?)
「ま、用心するににこしたことはないな」
俺はボソッと自分しか聞こえないように呟いた。
♢
パン!
いきなりだが、今イッセーがリアス部長にビンタされてます。なんでも、バイザー倒した次の日の夜。
イッセーはいつも通り契約をとりに自転車で、呼ばれた人の家へ向かった。
だが、その家の主は死んでおり、そこで悪魔祓い通称エクソシストと出会った。そこで戦闘になったらしい。その途中で、アーシアと会ったらしく、ボロボロのイッセーを見て庇った。エクソシストは悪魔を庇ったアーシアを殴り飛ばしたらしい。そこでリアス部長たちが助けに入り、アーシアを置いて帰ってきた。そのあと、アーシアと偶然再会し、一緒に遊んでいたら、堕天使レイナーレが儀式をすると言ってアーシアをさらって行ったらしい。
そして今に至る。
「何度言ったらわかるの!シスターの救出は認めないわ!」
「俺は一人でも助けに行きます。それに堕天使の儀式ってのも気になります。アーシアが無事ですむとは思えませんから」
だのと、言い争っている。
リアス部長が初めて激昂した姿を見た。
それでもイッセーは止まらなかった。
何度も何度もアーシアを助けに行くといい続けた。話が終わりそうになかったが、朱乃先輩がリアス部長に駆け寄り、耳打ちする。
何かあったらしい。朱乃先輩の表情も険しい。リアス部長は、朱乃先輩の話を聞き終えると、席から立ち上がり、
「大事な用事ができたわ。私と朱乃はこれから少し外へ出るわね」
そう言った。
イッセーはまだ話は終わっていないと食い下がるが、リアス部長がイッセーの話を遮る。
そして『兵士』の能力を教え、魔法陣でどこかへ飛んだ。
イッセーは一人でも行くと言っていたが、木場くんと小猫ちゃんが自分も行くと言った。
そこで、残りの俺に視線がいく。
「心配するな、俺も行く。アーシアとは一度しか会ってないが、いい子だと思うからな」
俺が行くと言うと、みんなが笑った。
(ま、確かめたいこともあるしな)
♢
教会の扉の前にきた。どうやって乗り込む?とか話してたら小猫ちゃんが扉を蹴り飛ばしちゃった。手で開けたんじゃなくて、蹴り飛ばした。………静かに開けようぜ?ま、堕天使たちは、俺らが来たことなんてもうわかっていると思うけど、
パチパチパチ。
音のなっている方を向くと一人の男がいた。
そいつを見た瞬間イッセーの雰囲気が変わった。なるほど、アーシアを殴ったのはあいつか。それならあいつはイッセーたちに任せるかな。なんて考えていると、さっきの男、エクソシストが、こちらを向き、
「あんたが、うちの上司が言ってた危険な奴ですか。そうですか。なら、あんたの相手は俺じゃ無理だからこいつにしてもらいます!じゃーん。バサルモス〜。こいつものすっげぇーぞ?そこの悪魔くんの作った剣なんかじゃ傷一つつけることができないくらいね!ってことでお前さんは死んじゃってください!」
突然教会の入り口前にはバサルモスが現れた。今までゲームでしか見たことのなかったバサルモスだが、想像以上にデカイ。それに本当に硬そうな体してる。
………なんでバサルモスなんかいんの?どうやって捕まえたんだ?こいつらじゃ絶対バサルモスなんて捕獲できないぞ?
…………黒幕がいるな、こいつらにバサルモスを渡した奴が。
そんなことよりまずはこいつを倒すことが先か。…………よし!
イッセーたちが俺に何か言っているが、それを無視し、バサルモスを殴り飛ばした。
バサルモスは吹っ飛び、木々の奥へ飛んで行った。こいつを相手するのはイッセーたちじゃ無理だな。
「イッセー!あいつは俺がやるからお前らはアーシアを救ってこい!」
俺はそれだけ言って、教会をでた。
俺が到着したあたりで、バサルモスはちょうど起き上がった。
バサルモスは俺を近づけないようにするためか火炎ガスを放出する。そのせいで視界が悪くなり、風で対処したがその時にはバサルモスが火炎ガスのブレスを吐いた。
「……チッ!」
すぐに地を蹴り火のブレスを躱し、バサルモスへ駆ける。そこで風を使い加速し、バサルモスへ強烈な突風を放つ。
バサルモスの体は、いたるところが崩れ、吹き飛んだ。
「グワアアアアアァァア!」
衝突音とともにバサルモスの悲鳴が聞こえる。
「ふ〜ん。あれに耐えるか………なら試してみるか」
今の攻撃はそこらのモンスターや悪魔なら潰れてもおかしくない威力だった。
……ならあれを試してもいいだろう。
「ちょうどいいは、完成したこいつを使ってみたかったしな」
右腕を横へ伸ばし、手を開く。すると、次元の狭間から一本の刀が現れた。その刀は見るものを魅了するであろう純白と言える真っ白な刀だった。
「この刀の名は【叢雲】。さあ、バサルモス、お前で確かめさせてもらう」
【叢雲】は俺がまだ冥界にいたとき、自分の鱗を使って作ったものだ。
俺は刀を鞘から引き抜いた。刀身には赤い刺青が施されいて、刀身の部分には風が渦巻いていた。それを構え、バサルモスと向かい合う。
バサルモスは、荒い息をしながら火炎ガスを放出し続け突進してくる。
俺もバサルモスへ向かって走り出し、交差する瞬間【叢雲】を一振り。それだけでバサルモスは粉々に斬り刻まれた。
「ふぅ〜。予想以上に斬れたな」
刀を仕舞い俺はイッセーたちのいる教会へ戻った。
♢
そこには部長と、姫島先輩、そして堕天使レイナーレだっけ?そいつがいた。
「よっ、そっちは終わったのか?」
俺がイッセーに聞くと、
「…………あ、ああ、終わった。お前の方は?って終わったから来たのか」
「ああ、片付いた。それで、アーシアはどうした?」
とたん、イッセーが俯いた。それではわかった。アーシアを助けられなかったのだ。
「……………」
俺は何も言えず黙っているだけだった。
♢
あれからは、堕天使レイナーレを部長が消しとばし、悪魔の駒を使いアーシアを『僧侶』として復活させた。
イッセーは泣いていたな。もう絶対に死なせないって言ってた。
本当、熱い奴だよ。
それから、アーシアは駒王学園に転校してきた。俺たちと同じクラスだ。やはりアーシアは可愛いのですでにクラスの人気者だ。
アーシアはイッセーに学校へ行きたい。と言っていたそうだから、夢が叶って良かったなと思う。
朝早くから呼び出され、何だ?と思ったが、新しい部員ができたからパーティをしよう、というものだった。先輩方の手作りケーキを食べ、イッセーが一発芸「ドラゴン派!」をやり馬鹿受けしたりと、楽しいパーティだった。
アーシアはイッセーと一緒に入れて幸せそうだった。俺はイッセーたちの様子を眺めながら、パーティを楽しみ、こらからの授業に備えるのであった。
そういえば、バサルモスを捕まえた奴のこと聞くの忘れてたな。…………ま、いいか。いつかわかるだろうし、今はこのパーティを楽しむか。
次回から戦闘校舎のフェニックス編が始まります。