リアルでもうすぐテスト週間に入りますので、次の更新は少し遅くなると思います。
だから今日のうちにこの話は投稿できて良かった!
急いで話を作ったので、おかしな点があるかもしれません。その場合は教えてください。
それと感想についてですが、次の話を更新するときに全て返させてもらいます。感想を送ってくれた方、申し訳ありませんがご了承ください。
俺とイッセーは今、姫島先輩の入れてもらったお茶を飲んでいた。
「単刀直入に言うわ。私たちは悪魔なの」
そう言われたイッセーは驚いていた。
「貴方は、驚かないのね」
先輩の問いに
「最初から知っていましたから」
とだけ答えた。
「そう。貴方のことは後で聞かせてもらうは、まずはこの子が先ね。今から説明するわ」
♢
長い説明が終わった。
イッセーは今もやっぱり混乱している。当然だろう。今まで普通の高校生だったのにいきなり悪魔だの堕天使だの言われたら混乱するに決まってる。
先輩の話を簡単にまとめるとこうだ。
昔から天使、堕天使、悪魔が戦争をしていた。そしてその戦争で純血の悪魔が減り、このままでは滅びそうになったから、悪魔の駒〈イーヴィル・ピース〉を作り、人間を悪魔に転生させると言うシステムを作った。
そして、イッセーが一番知りたかったことであろう、天野夕麻。
彼女は堕天使で、イッセーの中に眠っているものが原因で殺されたようだ。
途中、先輩がイッセーに自分の中で一番強いものをイメージさせた。
ちなみに『ドラゴン派!」とかやってた。
プッ!
するとイッセーの手に赤色の籠手生まれた。出現により興奮していたな。
その籠手は神器〈セイクリッド・ギア〉と言うらしい。籠手は一度発動すれば出すもしまうも自由自在にできるらしい。
最後になぜイッセーが生きているか?と言う問いは、デートの前に渡されたチラシが原因で、そのチラシは悪魔を召喚するものらしい。イッセーは死ぬ瞬間に、先輩を召喚し、悪魔の駒〈イーヴィル・ピース〉で悪魔に転生した。それがイッセーの生きている理由。だいたいこんなものだ。
話し終えた先輩は次に俺の方へ向き、俺に説明を要求してくる。
「それで、貴方は一体何者?答えるまで帰すつもりはないから、そのつもで」
………しかたない。少しぐらいなら話しても大丈夫か。
「まず、俺は人間ではなくドラゴンです」
俺は腕の表面にドラゴンの鱗を出した。
「「「「「っ!」」」」」
俺を除いたみんなが驚いているが無視する。
「気配はこれで、誤魔化すことができます」
質問されるのが面倒なためまず初めに首からかけているネックレスを見せ、効果を教えた。このネックレスは俺が人間界へ行くときにアジュカのやつが、渡したものだ。
「随分とあっさり自分の正体を教えるのね」
「別に隠す意味なんてないですからね。それに隠したら隠したで監視を付けられても嫌ですからね………話に戻りますよ?」
俺の問いかけに先輩は頷いた。
「小さい頃から両親はいなくて、はぐれ悪魔を狩って暮らしていました」
最初の半分は嘘だが、後半は本当だ。まぁ、これぐらいの嘘はついてもいいだろう。
「俺は、この年までずっと冥界で住んでいました。少し大きい屋敷で暮らしていて、近くには確か大きな湖がありましたね」
と、ここまで話した途端、先輩が慌てて止めた。
ん?どうかしたのだろうか?
「ち、ちょっと待って!貴方が住んでいたところってもしかしてグレモリー領?」
「ん?そうですよ」
なんで俺の家を先輩が知っているのか疑問に思った。あそこで俺が暮らしていることを知っている奴は………あいつか。
赤髪の魔王様が笑っている所が脳裏に思い浮かぶ。
あんの野郎〜!次会ったら絶対一発は殴る。
俺が心にそう決めていると、先輩が震える声で聞いてきた。
「……も、もしかして…あなたが、「大剣の守護者」……なのかしら?」
「……………」
「……本当に「大剣の守護者」なんですか?」
「「大剣の守護者」って………あの?」
「ほんとう……ですの?」
小猫ちゃん、木場くん、姫島先輩が、驚いた様子で問い詰めてくる
「先輩。なんですか?「大剣の守護者」って」
「いい?イッセー。悪魔にははぐれ悪魔がいるの。爵位持ちの悪魔に下僕としてもらった者が主人を裏切り、また主人を殺して、自由に暴れる悪魔がいるの。それがはぐれ悪魔。はぐれ悪魔にもレベルがあってSS級のはぐれ悪魔なんかになれば、最上級悪魔クラスになるの。当時は戦争後だったため対処に物凄く困っていたのよ。だけどそこで現れたのが……「大剣の守護者」なの」
そこで一旦話を区切りグレモリー先輩は紅茶を飲んだ。
「「大剣の守護者」はSS級のはぐれ悪魔を淡々と狩っていったわ。当時、魔王クラスとまで言われていた悪魔を無傷で倒した、とまで言われていて、実力は魔王クラス以上で神クラスとまで今れているわ。そして、何故「大剣の守護者」なのかと言うと、その人が使っていた武器が大剣だったからよ。その大剣ではぐれを狩る。そして、一度だけ村の人々が大量のはぐれ悪魔に殺されそうなところを助け、村の人々を守りながら、戦い、勝った。そこからきたのよ。大きな剣を振るい、人々を守りながら戦った。だから「大剣の守護者」なの」
先輩は少し興奮気味に話していた。だが、それは先輩だけではなく、他の部員のみんなも、そしてイッセーも目を輝かせていた。
「す、スゲ!龍夜スゲェよ!まじでかっけぇぇ!」
イッセーがスゲェを連呼して興奮している。
そして、先輩はどうなの?と聞いてくる。
その目は確信に近いものがあった。もう逃げることができないとわかり正直に話した。
「……はい。俺がその「大剣の守護者」ですよ。でも先輩はなんで俺が「大剣の守護者」だってわかったんですか?あれだけの情報でわかるわけないと思うんですけど…」
「それはね、その人が戦っているときは闇色の髪、戦い終わって武器をしまった後は髪が長くてキレイな白髪だって聞いていたからよ。そしてあなたの住んでいる場所。お父様やお母様がグレモリー領の湖の近くにあるお屋敷に「大剣の守護者」様が暮らしているって話、聞いたことあるのよ。だからさっきの話からもしかしたら貴方がそうなのかな?って」
そっか〜。教えたのは先輩の両親か。
まぁ、別にバレたからって何もないんだしいっか。俺は一人で納得していた。
すると先輩はキラキラした目でこちらに乗り出してきた。
「ねぇ、貴方。龍夜と呼ばせてもらうわね。私の下僕にならない?」
「…………え?下僕?」
「ええ!貴方、悪魔になってみない?」
聞かれるだろうとは思っていたけど、まさかこんな直球に聞かれるとわ。だけど……
「お断りします」
流石の先輩もここまでハッキリと断られるとは思っていなかったようだ。
「………どうしてかしら?」
「そんなの自分がドラゴンのままがいいからです」
「……………………それだけ?」
「はい」
「………………」
俺の答えに先輩は口を開けて固まっている。
「そう………わかったわ」
先輩はそう言うとイッセーの方へ行った。
そして入れ替わりで木場くんがきた。
「ねぇ、風見くん。今度僕と模擬戦をしてもらえないかな?」
木場くんは先輩の『騎士』だ。『騎士』として、剣士として戦ってみたいと思ったのだろう。
「うん。別にいいよ」
何も俺に支障はないのでOKした。
俺と木場くんが模擬戦の約束をしてる間、先輩はイッセーにこれからのことを教えていたようだ。
「二人にはオカルト研究部に入ってもらうけどいいかしら?これから私のことは先輩、ではなく部長と呼ぶこと。それと龍夜、私は貴方を諦めた訳ではないわ。必ず私の眷属になってもらうから」
最後の方は少し拗ねたような感じで言った。
「悪魔になるつもりはありませんが、この部に入るのは大丈夫です。部長」
「はい!俺も全然大丈夫です!部長!」
俺とイッセーは頷いた。
前書きでも書きましたが、次回の更新は遅くなります。