あ、新しい原作キャラが何人か登場します。
ギャグ書けない。早く鈴ちゃんとラウラ出したい。ラウラ出てきた時のネタ思いついたのに…
「…どないする?楯無。」
「うーん…やっぱり訓練機は借りれなかったから今こうしてるのよ。皆2年生に上がったばっかりで練習したいだろうし…」
「えー、じゃあ俺けっこうマジでどないすんの?」
「…もう一度聞くけど先に吹っかけたのは?」
「金髪ドリ子」
うん、それは間違いないやろ。
「…剣くんが婚期とか言うからこっちも凄い騒ぎになったのよ?私のクラスメイトも『た、楯無〜、よく考えたら男友達あんまりいなかったっす…結婚できるか心配っすー!』ってちょっと泣いてたわよ?」
「まあそりゃそやろ。…楯無は?お前可愛いし綺麗し優しいし…すぐにえぇ相手見つけれる思うけど…」
うん、…なんか完璧超人って感じ…せーへんわ。なんか抜けてそう。
「も、もぅ……そんなに褒めないでよ、照れるじゃない…」
ほらこういうとことか。可愛い。…でもなぁなんで…
「なぁ、今さらやけどなんで俺らこんなとこでこんな格好してんの?」
「なんでって…剣くんが今生身でどれだけ強いか、というのを知るためよ?」
武道場、道着、2人にて…
「…俺型とか大っきらいやで?」
「いいのよそれで。…ISバトルに型なんて無いわ。どれだけ自分のペース、戦い方に持っていけるか、よ。」
え、じゃあ…
「好き勝手殴ってええん!?」
「…その捉え方はどうかとは思うけどそうよ。」
「うーん…それやったらいけるかなぁ?中学入ってからあんま身体動かしてへんし不安やけど。」
「大丈夫よ。おねーさん、強いし。」
むかちん。
「…じゃあちょい本気で行くけど…そんな装備で大丈夫か?」
「?大丈夫よ?今からやるのは組み手でしょ?」
…なんでや…向こうやったらクラス全員返してくれんのに…
「…いつでもええんやな?」
「えぇ。」
「…ほな。」
今の俺と楯無の間合いは…あー、一歩じゃ無理か。…んなら。
「…あ、やっぱ楯無から来て。動くのめんどいわ。」
「め、めんどくさいって…じゃ、行くわよ!」
目の前に楯無の顔。………ん?
「っ!?はっや!!お前速すぎやろ!」
「今のアッパーを避ける剣くんも剣くんだけどね。」
勘やそんなもん。下手し顎吹っ飛んでたやろ今の。…まあでも。
「これで俺の間合いや。」
「え?」
喰らえや楯無。……秘技!
「目潰し!」
「くっ!!」
あ、避けられましたわ。じゃあ距離詰めて…
「目潰し!!」
「くっ…しつこい…!」
ん?道着に油汚れでもついてたか?…あかんで、そういうのはその日の内に、や。
「金的!!…あ、無いか。」
「…さらっとセクハラ発言しない……の!!」
道着の襟掴まれた。…え、これってもしかして…一本背負い?それやったら!
「負けるかぁ!!」
「え!?ちょ、ちょっと!」
とりあえず腕固定!投げられたくないもん!受身とか知らんし!!
「いきなり投げようとしやんといてや!!」
「え、だってこれ……組み手じゃない。」
あ、せやったな。
「よっ!」
「っと、いいパンチね。…実戦形式の戦い方のほうが向いてるみたいね。」
「まあ…自分の好きに動けるしな。…でも。」
まだや!まだ俺のバトルフェイズは終わってへん!!
楯無を押して壁際にやって…からの〜。
壁ドーーーーーーーーーーーン!!
「…悪いけどな、俺負けたくないねん。」
あ、今これ見事な壁ドンやわ。
「〜っ!」
「どないした?楯無。…まあええわ、悪いけど、ほんまに俺負けたくないねん。地元の皆に応援されててな、俺。確かにプレッシャーってのもあるけど…それ以上にな。」
あの時皆から送られて来たメッセージ。
「男で強くて勝ったら…それだけでカッコええやろ?」
皆…俺は負けへんで。男が勝ちたい思うなんてな、ただ負けず嫌いやから負けたくないか、皆のためや。…俺の場合はその両方。負けず嫌いやし皆に応援されてるから。それ以外に理由なんていらんやろ。
「ぅ、うん…かっこいい…」
「あ、悪いな楯無。壁ドンとか織斑みたいなやつにやってもらいたかったやろ。んじゃ、また部屋で待っとくでー。」
ふぃ〜、いい汗かいたわ。風呂入りたい。
◇
え?…はい、お嬢様ですか?先ほど剣くんと組み手をなさってましたが…アレは惚れましたね、はい。壁ドンからのあの笑顔、そしてあのセリフ。かっこいいと私でも思いました。…でも確か1年1組の岸原さん曰く『顔はイケメンすぎるってことはないけどその行動が惚れさせてる場合が多い。…でもあのアホは馬鹿やる友達としてしか見てないし…環境が変わった今ならワンチャンあるかもよ?』と本音に言っていたそうです。…お嬢様?チャンスはあると思いますが…同時にライバルも多そうですよ?
『負けたくない』と、その後の剣くんの信念…タイミングがタイミングなのでお嬢様は『(楯無が教えてくれてんねんから)負けたくないねん』と聞き間違えたかもしれませんね…
◇
「ふぅー、さっぱりした。」
トランクス1枚。これが俺の寝るときの格好。
「ぅぅ…あんなの…かっこいいと思わない方がおかしいわよ…」
「お?楯無帰っとったんか。」
「ふぇっ!?ちょ、ちょっと!剣くん!ちゃんと服着てよ!!」
えー、着てるやん。パンツ。
「いやや。」
「せ、せめて身体隠してくれないかしら…」
「…そんなに嫌やったら着るわ。」
なんかショック。
「ち、違うの!別に嫌な訳じゃないんだけど…その…」
「なんや、嫌ちゃうんか。…まあ着るわ。パジャマ取ってー。」
装☆着!
「ん、これでいいか?」
「うん…力、強いのね。」
ん?腕のことか?
「そりゃな。中学入ってから野球とか全部辞めて家の定食屋の手伝いしとったからな。鉄鍋とか振ってたし。」
「どうりでたくましい腕ね。」
…でも、もう振ることは無い。…
「悪い楯無。」
「え?…きゃっ!」
楯無を抱きしめる。…ごめん、こうでもしてへんかったら…
「…俺な、よう考えたら地元の皆に別れの挨拶もしてへんし…帰る家も無いし、下手したらもう皆にも会えへんねんやんな?」
「う、うん…」
「そう考えたらな…なんか無性に寂しくなってん。…こっちには俺とおんなじノリの奴とか少ないし…、やからごめん。ちょっと今だけこうさせて欲しい。」
「私で…私でいいならいつでもいいわよ。」
…ほんまに優しいわ。楯無は。…
◇
「(え、ちょっと!いきなり抱きしめるなんて反則よ!…あっ、ボディソープのいい匂いがする。ちょっとぐらい嗅いでもいいわよね?ちゃんと剣くん安心させてあげてるんだし。…でも剣くんもやっぱり不安なのよね。留学生組は何人か同じ国の子がいるけど、剣くんは同性の地元の友だちが少ない、しかも帰る場所もないし、仲の良かった友だちと騒ぐことももうできない。…だから、私達がこうして剣くんの居場所になってあげないと、ね?…そ、それを理由にして剣くんに抱きしめてもらったりだとか一緒に寝たりしたいとか思ってないわよ!?…あ、でもこの匂い…癖になりそう。それに腕もがっしりしてるし……私どうしちゃったのかしら…くんかくんか…)」
…R-18をいつか書きます。