IS 西の男性操縦者   作:チャリ丸

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作者登場が地雷だなんて知らなかった…もうしません!
とあるシリーズを見たすぎて辛い作者です。
今日はたっぷり睡眠取ったし、警報だし、投稿するぞー!!
…って思ったら警報解除かよ…


真実と想いと

 

 

ブーッブーッブーッブーッ

 

 

「ん?俺の携帯か。」

 

なんや?こんな夜に、しかもメールて。…えぇっと何々?

 

 

『シャルルが男が女ででででででででで……とにかく俺の部屋に来てくれ!!』

 

 

「…嘘ん。」

 

マジかい。マジで女やったんかい、シャル。

 

 

シャワーを浴びている楯無に一声かけてから部屋を出る。…いや、もちろん外から声かけたで?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――という訳なんだ。騙しててゴメンね、2人とも。」

「…愛人の子…か。」

 

息子やのにムスコが無いから実は娘やったと。

 

「…で、なんでワンサマはシャルが女やって分かったん?」

「…あ、あー…それはだな…」

「もしかしてシャル覗かれた?」

「………ぅ、…うん…」

「…どんまい。んでどうするか、やな。まあ案はいくつかあるけど。」

 

 

うん、かなりヤバ目の方法やけどいくつか。

 

 

「案?…そんなの特記事項第21で―」

「俺らから見たらシャルは被害者や。…けど同時に学園とか社会から見たら犯罪者や。いわゆる上層部の人が許さへんやろ。」

「だ、だったら俺たちが―」

「…ただの男性操縦者2人の意見では通らんやろな。…ちっふー先生とか山田先生に言ってもワンサマの身に危険が迫ってたことと、白式のデータのうんぬんで犯罪者扱いになる思うで。」

「千冬姉はそんなこと――」

 

 

やからや

 

 

 

「やから学園ごと社会を黙らす方法がある。」

「…えっ?」

「は?な、なんだよそれ…」

「…ワンサマは今、どこの組織にも所属してないことになってる。個人でできることには限りがある。…これは分かるか?」

 

 

冷静なワンサマやったらここで分かってくれるはずやけど…

 

 

「…あぁ、それは分かってるつもりだ。」

「おけ、で、シャルには良くも悪くもデュノア社が付いてる。2人ともここまではおけ?」

「うん。」

「ああ。」

 

 

さてと、ここからが本題やな。

 

 

「なあシャル…お前さ、国籍捨てる気…ある?」

「…ど、どういうこと?」

「まあ端的に言うたらアレや、国連にこーへんか?ってことや。」

「こ、国連?」

「せや。自由国籍でどこの代表候補生でも居られるし、なんかあったら国籍とIS委員会が守ってくれるわ。」

「…待てよ剣、それこそお前がさっき言ったように誰が信じるんだよ。信じてくれなかったらそれも―」

「やからシャルが言うたらええねん。命令された時の書類とかあるやろ?通話記録とか。」

 

 

上手く行くんかな。

 

 

「…あっ!うん、あるよ!」

「他アレや、ちっちゃい時にされたこととか、その他もろもろ。そういうのがあれば『精神的に辛すぎて命令に背くことができなかった』ってなる…んかな。まあならへんかっても人権無視で国連が保護。んでそれを知られたくなかったらフランスはシャルをフランス代表候補生にしたまま、シャルの身柄をこっちに寄越せ、言うたらいけるやろ。」

「…うん、多分それで大丈夫…かも。」

「な、なんか話のスケールがデカイな…」

「軽く国際問題やからな。まあ身柄さえ確保すれば後はそれこそ特記事項第21があるし。ってか、よー覚えてたな、ワンサマ。」

「おう。鈴や箒のおかげだぜ。」

 

 

胸張ってるけど自慢できないんだよなぁ…

 

 

「まあIS委員会と国連の上の人にそうするように言っとくわ。あ、シャルの連絡先も教えとくで?」

「う、うん。じゃあ僕の連絡先、剣に教えておくね。」

「……ん。じゃ、ワンサマもこれで何もないと思うし。」

 

 

…よし、帰ろ。あ、せや。

 

 

「シャル。気にせんでも大丈夫や。ちゃんと女の子として生きれるようにしたるからな。」

 

 

 

ふぅ、これでシャルも明るくなってくれるはずや。

 

 

 

 

 

 

 

 

立ち上がる、日本♂

ナニが立ち上がったかは言わない。

 

 

 

 

 

 

「そ、それは本当ですの!?」

「嘘じゃないでしょうね!!」

「…ほ、ほんとに!?」

「あん?なんやアレ。リコピンなんか知ってるか?」

「あー、何となくは…。」

 

 

シャルが女やと分かった次の月曜、いつも通り登校してたら教室からやたら騒がしい声が廊下まで届いてきた。

…ってかなんで鈴と簪が居るんや?

 

 

「マジもマジの大マジ!今学園はこの噂で持ちきりよ?今度の学年別トーナメントで優勝できたら、織斑くんかデュノアくん、もしくは剣ちゃんと交際でき「俺がどないした?」」

「きゃあああああああ!!!!」

「うっわ、うるさすぎ…で?なんや?俺の名前が出てきた気がしてんけど。」

「な、何でもないですわよ?」

「そ、そうよ?何でもないわ。」

「…う、うん。女の子だけの話…。」

「ふーん、そっか。」

 

 

交際とか聞こえてんけど多分ワンサマとかやろな。ってか知らん奴に告られても多分断るし。

 

 

「あ、シャル、放課後生徒会室行くぞ。…お前の国籍の件や。」

 

 

最後の部分は周りに知られていいことでは無いので耳打ちする。

 

 

「ふぇっ!?う、うん。わ、分かった。放課後だね。」

「おぅ、んじゃ、お前らもはよ戻りや?」

 

 

耳から顔を離してシャルのを見ると顔を真っ赤にしてる。…まさか、な…いや、でも俺には…あー、…でも……。

…シャルって女子の格好したらどんな感じなんやろ…。

 

 

 

 

――――――

――――

――

 

 

 

放課後や。

 

 

 

「いらっしゃい、デュノアくん。いや、デュノアちゃん、の方がいいかしら?」

「っ!!」

「大丈夫やシャル。…楯無はちゃんと分かってるし協力してくれる。ってかそんな言い方すんなや楯無。シャル警戒しとるやん。」

「あら、ほんとね。ゴメンね、デュノアちゃん。」

「い、いえ…それより協力してくださる…というのは?」

「まあ簡単に言えば私はIS学園生徒会長でロシア代表、そこの剣くんは国連代表。だからIS委員会にも連絡しやすいし、剣くんを通せば国連にも連絡できる。…流石のフランスとデュノア社も下手したらコアを失いかねない―なんて事態になったらこれぐらいの我が儘ぐらい通してくれると思うわよ?」

「ま、通さへんかったらO☆HA☆NA☆SIやけどな。」

「…」

 

 

シャルは今の話を聞いて俯いてる。…泣いてるって訳じゃなさそうやけど…

 

 

「…して…」

「ん?」

「…どうして……剣はどうしてそこまでしてくれるの?」

「…は?」

 

 

いや、お前助けて欲しくなかったんか?

 

 

「んなもん助けたいし助けられたからや。…迷惑やった?」

「えっ!?う、ううん。…嬉しかったよ。……ちゃんと、女の子として生きられるって……思ったら…うぅっ…ひぐっ……」

 

 

シャルは涙を流し、俺の胸にもたれかかってくる。

 

 

「…今ぐらいは…泣いてええわ。」




がっこうぐらし!面白いですね。ニコニコで見たときの赤字ニキに草不可避でした。

後…ラウラですが吉本的なネタはさせませんよ?w
乳首ドリルは専用機持ちで脳内再生してください。

作者は受け→箒、攻め→簪が一番笑いました。じわりすぎてずっと一人で笑ってました。
一番しっくり来るのは受け→鈴、攻め→ラウラだと思う。

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