Fate/無明長夜【日本の英霊限定・オリジナル聖杯戦争】   作:世木維生

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 園埜にとっての夏川の聖杯とは、自分達の一族が独占して然るべきモノである。

 遠坂、アインツベルン、マキリ。冬木の聖杯戦争のシステム構築に於いて、それぞれが重要な役割を担った『始まりの御三家』とも言われる一族。

 対して、夏川の聖杯戦争のシステムを構築するのに関与したのも、偶然にも、同じく三つの家系の魔術師たちだった。

 しかし、その三家を指して、冬木のものと同じように『始まりの御三家』などと称することは、園埜にとっては不条理極まりないことなのである。

 園埜以外の家系の魔術師とは、あくまでも補佐役に過ぎないのだ。誰にでもフォローの出来た瑣末な部位を、完成を急いだがために補完させただけ。園埜に言わせれば彼らは代替の利く部品、臨時の雇い人という認識でしかないのである。

 

 

 夏川の聖杯を創り上げたのは、他の何者でもなく園埜(われら)

 その偉業を成し遂げたのは、園埜(われら)のみの力によるもの。

 

 

 言葉通り、実に盗人猛々しい話だが、そういう意識を彼ら一族は200年もの間、その魔術と共に脈々と受け継いできたのである。

 闇を遁走する頼りなさ気な少年。

 当然、生まれた時からそのように教育されてきた、その園埜の跡取り息子も家訓を疑うべくもなく、そう考えていた。

 潤にとって、この聖杯戦争に参戦している自分以外の魔術師とは泥棒猫でしかないのだ。

 ましてや時計搭からやって来た魔術師など、その最たる存在でしかない。

 協会内部では園埜を侮蔑することしかせず、しかし、羞恥を覚えることもなく、その園埜の力を我が物にしようとするなどと、考えるだけでも腹が立つ。

 ランサーと交戦中であるライダーのマスター、オーウェン家の人間。

 その憤怒の対象に背を向けて逃走していることが、潤をますます感情的にさせていた。

 

 

 

 

 

 

I use a card from a hand.(手札からカード使用)

 ──Effect motion.(効果発動)

 ──Search enemy,(索敵)

 ……Trace start.(追跡開始)

 

 

 新たに山札(デッキ)から引いたカードを早々に魔術として実行すると、残った手札は礼装の手札置き場へと一時、戻す。

 そうして、ロミウスは空いた左手で長い前髪をかき上げた。

 時計塔一のプレイボーイを自称する長身の青年魔術師は、その自信通りになかなかの優男である。

 続けて身を包む高級ブランドのスーツに付いた埃を払う仕草も、些か仰々しく一種の厭味を感じさせる可能性も無きにしもあらずだが、見事なまでに英国紳士然としていた。

「──まったく。僕が怖いからって、そこまで全力で逃げますか……」

 呆れ気味に溜息を一つ零すと、園埜の消えた闇を見詰めてそう呟く。

 もっとも、彼をパニック状態に陥れた要因が、実際は言葉とは異なり自分にではなく、意図したものではなかったランサーの宝具使用によるものであることは、冷静に理解している。

 ロミウスは確かにナルシストなところがあるが、判断基準を見誤るような愚か者ではないのだ。

 

 

「──Trace,Again.(再追跡)

 

 

 再度、詠唱を行うと、その青年紳士は捉えた園埜の気配が、未だ遠退いて行く一方であることを目視することなく『確認』した。

 

 ──(ソード)小姓(ペイジ)

 

 これまでで今夜、唯一、手札に巡って来た人物札。

 それが先刻、この魔術師にプレイされたカードの正体だった。

 よく知られるようにタロットカードの大アルカナには、それぞれに暗示が為されている。例えば正位置での状態であれば、『皇帝』のカードが支配、『星』のカードが希望を暗示しているという具合にである。

 実は小アルカナのカードについてもそれは同様で、それぞれのカードには意味が隠されているのだった。

 

 では、(ソード)小姓(ペイジ)が示す暗示とは何か?

 ──それは監視・警戒・スパイ・試験というようなものである。

 

 ロミウスの発動させた魔術とは、”監視”の魔術だった。

 つまり、ロミウスは現状、任意のタイミングで潤の行動を把握することができるのである。

 先の魔術の効果により礼装の有効効果範囲に在る限り、一定時間──手札からの直接使用であるため持続時間は約30分ほど──は、園埜の動向を把握できるのだ。

 敵の位置や行動を知ることができる。

 そのアドバンテージは、後退しながら戦闘の継続を考えている敵を相手するに当たり、特に有益なものだ。 

 だが、その利点を利用することを選択せず、ロミウスは、この地点から離れることなど考えもしなかった。

 自身のサーヴァントであるライダーが、即座に傍に駆け付けることが可能である範囲を出てしまうことを、得策ではないと判断したからである。

 もちろん、この場所を移動することは戦線を拡大させることにもなり、設置して発動待機状態である残り3枚のカードを無駄にしかねないという理由もそこにはあった。

 だが、それはほんの些細な問題でしかなく、それを考慮せずとも、もっと留意すべきである事態が現状の戦況から発生する可能性が高まっていたのだ。

「しっかし……考えて動けないところが三流だと言えるね……やはり」

 魔術師としての力量は確かに上方修正したものの、ロミウスが園埜に下した最終的な評価とは、その程度のものだった。

「……撒かれた餌に獲物が喰い付いたとしたら、君はどうする気だい?」

 ランサーは、あれほどの大軍宝具を発動させたのである。それに気づかなかったマスターとサーヴァントが、どれほどいただろうか。

 聖杯戦争の究極の目的とは『全てのサーヴァントを打倒すること』ではなく、『最後の一組として生き残ること』である。ほぼ間違いなく、例外的な目的を抱いた稀有な存在でもない限りは、総てのマスターとサーヴァントは、それこそを最重要事項として捉えて聖杯戦争を進行させることだろう。

 そしてそのためには。人の手に余る強大な存在たるサーヴァントへの対策こそが最難点だと言える。

 強大な存在である同士が故に、だからこそ、サーヴァントとサーヴァントの戦闘行為こそが、そんな彼ら彼女らの正体を、弱点を、看破するには絶好の機会なのだ。

 もちろん、マスターである魔術師に対する情報とて然りである。

他陣営同士の命を賭した戦いの最中には、先の自身の戦争を有利に進めるための有益な情報が詰まっているのだ。

 比較的近隣にいた聖杯戦争の参戦者たちは、それこそ敵対する陣営の情報を少しでも入手するべく行動を起こしたに違いない。

 それどころかより短絡的に、漁夫の利を得るべく、その隙を窺う輩がすぐ近くに潜んでいるやもしれないのである。そんな状況下に在って、サーヴァントを置いてマスターのみが単独行動を取るなどと無策で実行したというのならば自殺行為にも等しい愚行だとも評価できたのだ。

 そして、どのように判断しても、園埜の魔術師は考えなしに動いたとしかロミウスには考えられなかったのである。

「……あれが演技だというのならばオリビエ賞ものだよ」

 二度目の"監視"の際に、這い根に足を捕られ転がった少年の姿を思い出し、青年は口元を緩めた。

 

 

 

 

 

 ◇

 

 聖杯戦争は、その正式な開戦の刻を迎えてはいなかった。

 未だ召喚されてはいないサーヴァントが一騎のみとはいえど存在するからだった。

 

 しかし、その戦いの火蓋は既に切られている──。

 

 ランサーとライダーの戦闘が、この月夜に既に繰り広げられていることも。

 サーヴァントとマスターが七組、揃いきってはいないことも。

 それらを実際に把握しているわけではなかったが、有栖川宮里子は、そう戦況を理解し、それに応じた行動を起こしていたのである。

 何も口火は直接的な戦闘である必要は無いのだ。

 

 つい数日前に最初の犠牲が確認された猟奇殺人事件。

 

 被害者は個人ではなく一家全員──不幸にも犯人の標的となってしまった家族。

 幼い子供から大人に至るまで一つの屋根の下に暮らす人間全てが、誰一人と生き残ることなく惨殺されるという凄惨で残忍なその事件は、現在、夏川のみならず全国的にトップニュースとして報道されていた。

 最初の犯行から僅か数日の内に3家族、10余名もの犠牲を作り上げた犯罪史上類を見ない凶悪で異常な事件。

 彼女は、その凶行が聖杯戦争の一端──他のマスターと、そのサーヴァントに因るものであろうと推測していたのである。

 里子にそう思わせる要因とは、その事件の殺害方法に在った。

 事件の犠牲者全てが死亡解剖の結果から、その死因が外傷性のショック死であると判明──その痕跡から、被害者たちは生きながらに犯人にその身の一部を食されていたことが明らかになっているのである。

 

 彼らはサーヴァントの力を蓄えるために、人間を生贄にしているのだ──。

 

 そういう事態を彼女は容認できるはずもなかった。

 魔術という秘匿されるべきものを、白日の下に晒し兼ねない事態。そういう愚行をこのまま継続するというのであれば里子自身が行動を起こすまでもなく、そう遠くない未来に聖杯戦争などすら関係のないレベルの問題行為を発生させた者として、彼らは魔術協会から抹殺の対象と見なされ処分されることとなるのだろう。

 しかし、それでは遅いのだ。

 彼女は、人々の平穏を願い、望み、死地に赴く魔術師(マスター)なのである。

 例え1人でも。彼らの魔の手から少しでも多くの命を救う使命を、彼女は自らに課しているのである。

 犯行を知った直後から、里子の捜索は開始されていた。

 夜になると住宅地を中心に巡回する。

 幸い彼女のサーヴァントも何に興味を示したかは解らずも、同行してくれた。

 そして、今宵は果たして、異変と遭遇することとなったのである。

 その異変が件の犯人が起こしている事象であるかは解らない。

 しかし、眼前に現れるであろうサーヴァントは、マスターは、遠からず相対する敵であることに変わりはないのだ。

 月明かりだけを頼りに、足元の覚束ない林道を赤いコートを纏った少女は、決意を胸にひた走る。

 二、三度転んでしまったが、立ち止まる余裕など彼女にはなかった。

 そこに幸せに暮らしていたであろう家族を惨たらしくも犠牲にした者がいるやも知れないのなら──。

 空費した時間に散る命が在るかもしれないという一種強迫観念じみた想いが、彼女を突き動かす。

「──遅いぞ、女。これ以上、オレ様の足を引っ張るなよ?」

「──セイバー。私の名前は里子です。いい加減、その様に呼ぶのは、止めていただけますか?」

 懸命に走る少女の横で声が聞こえたと思うと、突如、彼女と同じ顔をした少年がそこに現れる。

 その可憐な容姿だけから判断すると、女の子だと言われても何の違和感も感じられないその細身の少年は、しかし、最優と称される剣士(セイバー)のサーヴァントに他ならない。

 実際のところ、苦しそうに息を乱し始めている少女よりも僅かながらも上背の低い少年は、彼女と姉妹──その妹だと考えることが、外見的には最も自然だった。

 しかし、その容姿とは裏腹に、彼は確かに最優の名を頂くに恥じない、英霊ひしめく日本古代史に於いてもトップクラスの名声と、屈指の勇武さとを兼ね備えた英雄なのである。

「──女は女だ。イチイチ取るに足らぬ小物の名など、覚えおく価値もない」

 涼しげに息一つ乱さず里子の横を走るセイバーは、既に彼女が足手まといであるという烙印を、その表情でも捺していた。

 

 有栖川宮里子という存在は、この聖杯戦争のためだけに”作られた魔術師”である。

 彼女は物心がついた頃には既に、今、契約しているその英霊のマスターとなるべく鍛練・魔術修得を行っていたのだった。

 そのセイバーは万能と呼べる英霊ではない。

 確かに探索能力や知識・知性などの能力は決して高くはないが、それはさしたる問題ではないのだ。

 英霊たちの戦闘能力とは、人の身でまともに太刀打ちできるレベルではない。

 しかし、思惑通りにセイバーとして現界したそのサーヴァントは、英霊たちの中でも群を抜いた戦闘能力を持つ者である。

 それこそが最も重要なことであり、索敵能力などという人間(マスター)がフォローできる分野は、人間(マスター)が担当すればいいだけの話なのだ。

 彼の圧倒的な戦闘能力を活かす為の能力。

 彼女は、そういう部門を専門とするべく訓練された魔術師なのだった。

 セイバーと街を探索していた、その魔術師が捉えたのはランサーの発動させた宝具『野分立つ掃討の鉾(隼風)』の魔力。

 その桁違いに膨大な魔力の集束と解放は、彼女にはっきりと担い手の居場所を教えていたのである。

 

 甲高いエンジン音が、はっきりと里子の耳にも届き始めていた。

 それは普通一般の陸上を走る乗り物のエンジン音ではない。

 それは飛行場で聞かれるガスタービンエンジン──いわゆるジェットエンジンが発するものだった。

 空を飛ぶべき物の音が、こんなベットタウンの外れに在る雑木林に響いているという不思議。

 しかし、彼女の口を吐いた言葉は、そんなくだらない疑問ではなく、より深刻なものだった。

 

「……セイバー。本当に大丈夫なのですね?」

 

 絶え間なく感じることのできるようになった激しく衝突し合う魔力の波動と、その騒音、剣戟の響きとは、疑うことなくサーヴァントの関与している戦闘が継続されている証明である。

 辺りを探りながら進行することにより、ようやく整えられた呼吸。

 しかし、その呼吸がすぐにでも詰まりそうなほど緊張をごまかし、どうにか平静を繕って発した言葉はセイバーを失うという不安を消し去りたいがためのものだった。

「邪魔をするだけかと思えば……

 ────女。オレ様を愚弄する気か?」

「いいえ。そうではありません……恐らく竜巻(あれ)は、貴方に近い英霊に因るものだと考えられるからです────」

 返された言葉は殺気さえ込められたもの。だが、里子はそれに臆することなく自らの意見を述べる。

 そう発言できたことの理由とは、彼女に度胸があったわけでも、セイバーに対して耐性がついたからでもない。

 それは彼女が自分にとって、本当の恐怖が何であるかを理解していたが故にである────。

「……ふん。オレ様と比肩することの叶う猛者なぞ、在ろうはずもない。

 近かろうが何だろうが、似非(エセ)似非(エセ)に過ぎん。所詮は道化の者。只、虚仮にするまで」

 悲痛ささえも感じられた里子の答えに、しかし、セイバーは嘲るだけだった。

 

 ──真名。

 マスターがサーヴァントである英霊たちを、本来の名前で呼ばないことには然るべき理由がある。

 彼らは確かに強大な存在ではあるが、基本的には霊体──死した存在なのだ。

 彼らは皆、何かしらの死因を持っている。決して絶対無敵の存在ではないのである。

 そして、彼らを死に至らしめた要因とは、則ち、彼らの弱点に他ならない。

 真名を知られるということは、弱点を晒すことと同義でもあるのだ。

 だからマスターはサーヴァントをクラス名で呼び、真名を押し隠すのである。

 それは彼らの持つ破格の力を宿した武装・宝具についても同様だった。

 彼らの切り札たる宝具とは彼らの象徴であるが故に、それを解放することは、自ら名を名乗るのと同じ意味を持っているのだ。

 

 

 里子には、その魔力を感知させた竜巻が、或る神槍に因るものではないかという予測が立てられていたのである──。

 

 

 突風、暴風にも似た強く激しい魔力の衝突による大気が震え、そして、干戈(かんか)を交えるの激しい音がすぐ向こうで聞こえていた。

 それは、目の前の茂みのすぐ先のことである。

 

 地表の剥き出しになった広場には、荒々しく削り取られた螺旋の痕跡が刻まれていた。

 墓標。まるで、その傷跡を印した一撃に消された命や木々──あらゆるモノを弔ったかのように、その大地のあちらこちらには投射されたであろう竹の槍が乱れ並ぶ。

 その生まれたばかりであろう死と隣接した広場を疾走する者は、大型の銀の車体を手足のように駆る少女と、身の丈よりも遥かに巨大な鋒を軽々と扱い神業を繰り出す青年だった。

 少女(ライダー)が操る機体は、その魔力により瞬間的に音の壁を突き破ると、衝撃波と共に巨大な銀の砲弾と化す。

 しかし、少女は自らの車体で突撃を試みるだけではない。その周囲の空間に鋭利な竹製の槍を無数に生じさせると、次々と標的に向けて射出する。

 騎乗した鋼鉄の駿馬と同じく彼女の魔力によって強化されたその投槍は、ソニックブームを発するだけでなく、誘導能力さえをも有し、その全てが狂いなく静止した的などではない高速で動くランサーを襲う。

 ランサーは、しかし、その宝具で飛来する槍を己が槍にて迎撃し、回避し、あまつさえ防戦に徹することすらなく、ライダーと交差様に鋭い突きを見舞っていた。

 

 

 ────そして、彼女の予想とは、外れてはいなかったのである。

 

 

 ライダーの機体を刺し貫こうとしたランサーの巨大な鉾は、里子に詰め込まれていた皇族ゆえに知り得た知識の中に確かに存在していたのだ。

 その宝具の名前は『隼風(はやかぜ)』──。

 それはセイバーと同じように遠征を行った古代の英雄が、朝敵である大隅国の隼人を討ち取った際に用いた神槍である。

 

 里子の中で、不安は、恐怖は、大きく、大きく、膨れていった──。

 その神槍の担い手である英霊は、決して、セイバーであれど、容易に勝てると判断できる者ではない──。

 

 だが、それだけではなかった。

 

 その強敵であるランサー──誉田別尊(ほんだわけのみこと)と相対する者も、同等の恐るべき能力を秘めていることが里子には解るのだ。

 そのどちらもが、セイバーを以ってしても必勝を得る相手ではなかったのである。

 

 

 しかし、そんなマスターの危惧を他所に、セイバーは両雄の支配する戦場へと歩み出していた。

「セイバ────、」

 制止しようとした里子だったが、それは叶わない。

「────っ!?」

 声を呑み込み、躊躇することなく自らの意志で冷たい地面を少女は転がった。

 少女の居た周囲に場所を選ばずに突き立てられたのはダガー。不意に数本の投剣に襲われ、彼女は身を守ることで精一杯だったのである。

「──セイバーとは、これはまた大物が釣れたモンだ……しかし、なんで孤立したマスターの方に行かないのかな──」

 闇に聞こえたのは、襲撃者の声。

 里子は狙い撃ちにされぬ様、樹木を盾に行動を開始する。

 それは少女にとって、初めての実戦だった。

 

 

 ランサーとライダーの視界に入ったサーヴァントは、悠然と、ここを然も我が領土であると謂わんばかりに闊歩していた。

 その腰にある宝剣を、夏川の聖杯戦争に参加するサーヴァントたる者が見紛うことはない。

「──なかなかに面白そうな余興だな。一つ、オレ様も混ぜてもらおうか?」

 この国に於いて最強であろう宝具の一つ・神剣『天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)』の担い手。

 セイバー・ 日本武尊(やまとたけるのみこと)は、威風堂々と2騎のサーヴァントの前に君臨した。

 

 

 

 

 

 


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