Fate/無明長夜【日本の英霊限定・オリジナル聖杯戦争】   作:世木維生

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【ステータス】アーチャー

【クラス】アーチャー

【マスター】伊達 祐樹

【真名】鈴鹿御前(すずかごぜん)

【性別】女性

【身長・体重】155センチ 44キロ

【属性】秩序・善(天女)/混沌・善(鬼女)

《筋力》D(B) 《魔力》A(B)

《耐久》E(B) 《幸運》B(E)

《敏捷》B(C) 《宝具》A(B) ※()内は鬼女時

 

□クラス別スキル□

対魔力:B

魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

 

単独行動:B

マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。

 

■保有スキル■

分割思考:C

思考中枢を仮想的に幾つかに分け、同時に運営する。分割したそれぞれの思考により、大通連・小通連を一度に制御しつつ、自分自身の身体も魔力運営も含めて支障なく完璧に駆動、制御することができる。天女としての伝承、鬼女としての伝承、他複数の全く違う存在である伝承を持つ彼女が同一体として統合されたことによる保有スキル。また彼女には錬金術師としての伝承もあり、それ故に所持するスキルでもある。

 

神通力:A

鈴鹿御前の保有する神通力。漏尽通を除く五神通を習得しており、同ランクの千里眼に加えて順風耳、読心等を可能とする。神通力は彼女の行使できる魔術としての側面でもあるものの、アーチャーとしての彼女が同ランクで行使できるのは、アーチャーというクラス適正に該当するものだけとなっている。そのため天候操作、飛行、物質透過等の神通力は著しく制限されている。また技術的な側面の強いものを天女側が、肉体強化的側面の強いものを鬼女側が修正なく行使できるが、これは伊達祐樹が半端な魔術師故に変則的に与えられたペナルティである。

 

神性:E

天女(魔王の娘)としての神霊適性を持つが、ほとんど退化してしまっている。英霊自身の魔物、魔獣としてのランクが上がる度に減少していく。

 

◇宝具◇

“喰らい穿つ蛟の刺剣【顕妙連(けんみょうれん)】”

ランク:B 種別:対人 レンジ:1~30 最大捕捉:1

 鈴鹿御前の持つ宝剣の一つ。形状は切っ先両刃造りの細身の刺剣。琵琶湖の象徴たる蛇神“(みずち)”から生まれ出でた宝剣。

 琵琶湖はバイカル湖、タンガーニカ湖に続く、世界でも三番目に形成されたとされる古い湖であり、その歴史の始まりは約400万年〜600万年前に遡る。それ故、その古代湖を神格化した力を司る宝剣の持つ霊格とは、生半可な神々などよりも遥に高く、即ち物質・霊体を問わず、顕妙連には貫けぬものなど存在しない。

 能力を開放された顕妙連は蛇腹剣に変化して伸長すると、刀身から発された禍々しい魔力と融合して、黒蛇を成す。それは歪に蛇行しながらも、閃く間に致命の一撃を与えるものとして一点へと達する。しかし、氾濫する河川がその能力の原典となっているため、本来は目標地点への正確な刺突は非常に難しいピーキーな宝具である。アーチャーは自身の分割思考、神通力(千里眼)によって軌道調整を行い、必中の武器として昇華させている。

 

“諸戯断つ文殊の利剣・連なる双刀【大通連(だいつうれん)小通連(しょうつうれん)】”

ランク:A 種別:対人 レンジ:1~30 最大捕捉:2(それぞれが1)

 鈴鹿御前の持つ二振りの宝剣。大通連は文殊菩薩の化身ともされる神刀で刀長三尺五寸五分(約103センチ)の大太刀。小通連は文殊菩薩が製造した刀身約二尺九寸(約78センチ)の神刀である。

 所持者の思いのままにその手を離れ、自在に空中を舞い、敵を斬り裂く飛剣。また大通連は本来ならば変化能力も有しており、鷹の姿を取ることもできる。しかし、アーチャーとして召喚された彼女の大通連には、その能力は備わっていない。

 そのどちらもが文殊菩薩の徳性──悟りへと到る思考である智慧(ちえ)──を体現させるもので、能力を開放された二刀は無明に閃く悟りの光明の如く、光線と化す。その光線自身がそれぞれに思考を持ち、所有者の認識する敵対するすべてを瞬間、瞬間に連携をとりながら射抜く。その斬跡は無限の可能性の中から考察された、必中と同義と言い得る経路が選択されたものであり、その光と同速である斬速も相まって、限りなく不可避に等しい攻撃となっている。斬跡によって描かれた光芒は幾重にも幾重にも重なり、乱反射する無数の光線と認識されるが、あくまで対人宝具であり、瞬間瞬間の最大補足数は当然のように各刀各1体である。

 

 

解説:

 鈴鹿御前は、室町時代の紀行文『耕雲紀行』や御伽草子『田村の草子』などの数多くの物語に登場する伝説上の女性である。立烏帽子(たてえぼし)、鈴鹿権現、鈴鹿姫とも呼ばれる。伝承や伝説・伝記によってその設定は実に様々で、天女であったり、魔王の娘(鬼女)であったり、盗賊であったりする。しかし、いずれの設定であれど絶世の美女であったという点は共通している。

 主だった物語での鈴鹿御前は、夫となる“初代征夷大将軍”坂上(さかのうえ の )田村麻呂(たむらまろ)の武勇伝に登場し、鬼の王である「高丸」「大嶽丸」「悪路王」との戦闘において、物語の主格たる彼以上の武勇を挙げたり、あるいは導き手として彼を勝利へと誘う戦乙女である。単純に戦闘能力だけでみると田村麻呂を優に凌駕しており、彼の軍勢に於ける最強戦力だった。(尚、坂上田村麻呂は実在の人物であるが、当然ながら史実上の彼の妻は彼女でも、彼女のモチーフとなった女性でもない。)

 

セルフライナーノート:

 今作の天女としての彼女は『鈴鹿の草子』『田村の草子』のものをベースとして設定しているが、なんと熟女ver.の鈴鹿御前も存在したりする。尚、このver.では彼女は大通連・小通連等の武装を所持しておらず、色仕掛け+神通力による魔術攻撃によって活躍しており、『かげろうお銀』的なポジションを連想させる。(ちなみに天帝から遣わされた天女という設定は熟女ver.の伝承から)熟女ver.はおそらくアサシン召喚時に前面に出るの外見では?と筆者は考えている。(盗賊ver.もアサシンポジか……)

 またクラス適正としては作中でアーチャー本人も語っているが、「光輪車」という神通力で飛行する乗り物を所有しており、ライダーとしての適正も持っている。ライダーとしての彼女はこれが最終切り札となる宝具なんでしょうね。騎英の手綱(ベルレフォーン)的な宝具なのかなぁ?

 キャスターとしての彼女は神通力による魔術行使がメインとなる。彼女本来の魔術行使能力は、強力な幻術や、数年単位での拘束を可能とする強固な結界、天候操作、星を操るまでの天変地異と、今作キャスター真っ青な非常に強烈なレベルにある。しかし、まあ、おそらくサーヴァントとして召喚された際は、行使能力に制限がかけられるであろうことは確定的に明らか。また鈴鹿山では水銀が採取されていたこともあり、錬金術師であったという説もある。ちなみに顕妙連は朝日に当てれば三千大千世界を見渡せるという能力もあるそうで、キャスターとしての彼女の宝具はこれになるのかな?と。

 セイバーについては……語りますまい……。(真の彼女の設定については、こちらに合わせていく必要もあったりするのだろうな……と、整合性付けられるか戦々恐々……)でも社長ビジュアルがなんか自然についたー!とすごいポジティブに考えれば、少しどころかかなりのお得感w

(この鈴鹿御前はミニスカじゃないですけどねw鬼女側のビジュアルイメージがマッチするんでしょうかね。天女アーチャーはJKセイバーより、よりセイバー顔に近づけた感じでしょうか?個人的イメージは…)


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