やはり俺の社会人生活も間違っている。   作:若輩者のTakko

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こうして戸塚と日常を楽しむ。

ついにやってきました!戸塚タイム!!!

 

公園で待ち合わせ!2時にと言われたけど1時20分にはついてしまった!

 

当たり前だよね!相手は天使だし!

 

とりあえずこれからの40分は戸塚となにするかの妄想で余裕でつぶせる。

 

にしても暑いなぁ…。飲み物買うか…。

 

自販機にはおなじみMAXコーヒーが並んでる。さすがだ!わかってらっしゃる。

 

脳内に糖分を運び込むこのドリンク。体に悪いだって?とんでもない!脳にいいだろ!脳に!

 

ふー。やっぱこの甘ったるさがいいんだよなぁ。しみじみ。

 

今日は戸塚とテニスして夜ご飯食べて戸塚と話して戸塚と帰宅して戸塚とメールする。

 

おっと、こんなことしか考えてないのに、もう10分経ちました!余裕すぎますね!

 

あと30分は未来の戸塚のことを想像しよう…。

 

戸塚「はちま~ん!」

 

おおこの声は天使!心にまで響き渡るシンフォニー。

 

八幡「おう!戸塚!元気にしてたか!」

 

戸塚「うん。はちまんも元気そうだね!」

 

そうだね!戸塚に会うこと考えてたら元気になった!なにこれ!古の秘薬?

 

体力もスタミナも全回復した俺はさっそくラケットを取り出す。

 

八幡「よし!俺は準備OKだぞ!」

 

戸塚「こっちも大丈夫!」

 

八幡「よし行くか!今日は勝てる気がする!」

 

戸塚「最近はちまん上手くなったよね!前かうまかったのに!」

 

八幡「まぁ戸塚が相手になってくれるからな!当たり前だぜ!」

 

戸塚とのテニスは経験値の上昇も付与されているみたいだ!なにこのチートリーダースキル(主に俺だけに発動する)

 

戸塚「じゃぁ11点先取のゲームマッチでいい?」

 

八幡「いいぞ~」

 

こうしてテニスコートに立つ。戸塚がテニスコートに立つと周りの人の視線は自然と戸塚に行くみたいだ。

 

さすが戸塚!カリスマ性も高い!

 

戸塚「いくよー!はちまん!ほいっ」

 

綺麗なサーブが弧を描き俺の陣のハーフエリアで落下する。

 

それにタイミング合わせ打ち返す。

 

テニス特有のパコーン、パコーンという音は何とも言えない心地よさを感じる。

 

7回ほど続いたラリーの末、戸塚がドロップショット(手前に落としタイミングを崩す技法)を打ってきた。

 

こりゃ届かねぇなと諦めかけたが相手は戸塚!諦めるなんて失礼なマネできようはずがない!

 

とどけぇぇぇ!と手を伸ばす。

 

コンとラケットの先端に当たり不自然な軌道を描き戸塚の陣へ跳ねかえる。

 

パサッ コロン。

 

ぎりぎりで跳ね返した球はコートネットに当たり俺の陣へ落ちた。あぁ…。

 

戸塚「よく届いたね…追いつかれるの時間の問題かなぁー?」

 

八幡「いや、今のはたまたまだ。次行くぞー!戸塚ー」

 

今度はこちらのサーブ。戸塚との練習で身に着けた華麗なショット(素人レベル)

 

鋭くもなく緩すぎもしないサーブが戸塚陣に落下する。

 

それを笑顔で跳ね返す戸塚。 ああぁ。楽しい。

 

そうこうして試合は数回に続き結構いい時間になった。

 

戸塚「いい汗かいたね~!途中負けるかと思っちゃったよ」

 

最後の4セット目の試合では11-8と意外と接戦だった。

 

八幡「あぁ惜しかったなぁ!次は勝ちたいな~」

 

戸塚「次はいつにしようか?」

 

八幡「そうだなー来週の土曜日…はダメだった。そうだなぁ日曜日は暇だが空いてないんだっけか?」

 

戸塚「うん、テニス仲間と遊ぶんだ。」

 

八幡「そうなるとしばらく無理だなー。少なくとも一ヵ月は」

 

戸塚「なにかあるの?」

 

八幡「まぁいろいろな…。ほんと憂鬱だわ」

 

戸塚「仕事?」

 

八幡「仕事じゃないな。完全週休二日だし。まぁ仕事より面倒なことだな。」

 

戸塚「そっか。頑張ってね!」

 

言われなくても戸塚の顔を見ているだけど頑張れるぜ

 

八幡「おう。どうする?飯行く?」

 

戸塚「そうだね!おなかも空いてきたし!どこいこうか!」

 

八幡「サイゼかラーメンか、たまには蕎麦とかマックでもいいな。」

 

戸塚「暑いし蕎麦食べたい!」

 

八幡「じゃぁそうしよう!」

 

戸塚「この辺で蕎麦屋ってどこなの?」

 

八幡「安心しろ俺の千葉愛、もとい地元愛にかかれば最短の蕎麦屋を紹介できる」

 

戸塚「すごいね・・・」

 

くそぉ天使様も少し引いてる。俺の千葉愛重すぎる?

 

八幡「まぁ任せとけって。あっちのほうにあるぞ」

 

戸塚「どのくらい?」

 

八幡「10分くらいじゃないか?」

 

戸塚「じゃいこー!」

 

そうして人込みを避けた場所にある隠れた名店「蕎麦屋」

 

名店は隠れないというが過去にテレビで撮影されてた。

 

一時は客はあふれ長蛇の列が出来てたものだ。

 

今はそれから月日もたち行列はなくなったが、味が変わってない以上名店として紹介しても問題あるまい。

 

ガラガラ

 

戸を開けると懐かしい木の香りと活きの良いお婆さんのいらいっしゃいませーで迎えてくれる。

 

俺はここに来ると決まったものを注文する。

 

カモ南蛮そば これがうまいんだよな‥。

 

戸塚は暑いから蕎麦がいいと言ってたいたが冬に食べるあったかい蕎麦もいい。

 

ちなみに夏でも、カモ南蛮食べる人は多いそうだ。

 

八幡「俺はかも南蛮そば頼むけど戸塚は盛りそばとか、かけそばとかか?」

 

戸塚「どっちがいいの?」

 

八幡「盛りそばは海苔が乗ってる…とかじゃなかったけ…?」

 

戸塚「それだけなの?」

 

八幡「確かな。」

 

戸塚「じゃぁ盛りそばにするよ。」

 

八幡「了解。すんませーん。盛りそばと鴨南蛮で」

 

お婆さん「はいよー、お冷は向こうで!セルフだから!」

 

このお婆さんからセルフと聞くとなんか笑ってしまいそうになる。

 

よいしょと腰を上げ戸塚と自分の分の水をくむ。

 

八幡「はいよ。」

 

戸塚「ありがとう。いやーほんとに外は暑いね!蕎麦も久しぶりに食べるし楽しみだなぁ」

 

そんな他愛もない話をしているとすぐに注文した蕎麦が届き、「ごゆっくりー」なんてお婆さんの声がかかる。

 

鴨南蛮うめぇ!うますぎる!あつい!うまい!

 

はふはふしながら蕎麦をすすっている、戸塚も蕎麦をすすり始める。

 

戸塚「八幡の蕎麦いい匂いするね」

 

八幡「ちょっと食うか?うまいぞ?」

 

戸塚「ほんと?じゃぁ少しもらうね。ズズー」

 

八幡「違うんだ戸塚、鴨南蛮は蕎麦も上手いがスープがうまいんだ。飲んでみ」

 

戸塚「うん・・・。」

 

しばらくして戸塚は「ほあー」という可愛らしい息をついておいしい!と目を輝かせて言った。

 

俺が作った蕎麦じゃないんだが、そうだろう、そうだろう、と自慢げに話したくなる。

 

それにしてもお婆さん嬉しそうですね…。

 

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あーおいしかった。たまにはラーメンじゃなくて蕎麦もいいもんだな。

 

戸塚「おいしかったね八幡」

 

八幡「そうだなぁ。またいつか来るか」

 

戸塚「うん」

 

そろそろ午後7時を回る頃になったのでとりあえず戸塚にどうするか聞いてみる。

 

八幡「んで、どうする?結構いい時間だけど」

 

戸塚「そうだね、今日は解散だね!」

 

そうして俺と戸塚は家路に向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




投稿ペースが速いですかね?
最近感想をいただいたりなんてしてやる気が出てすらすら文言が出てきます!ありがとう!


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