やはり俺の社会人生活も間違っている。   作:若輩者のTakko

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勢いで追加2話分かけたので2話分だしちゃいます。


こうして俺は約束を取り付けられる

朝起きると一件のメールが来ていた。

 

いろは【せ・・・せんぱい!私の家あがりましたか!?ていうか!酔ってる私に何をしたんですか!!】

 

うわー。こいつ散々俺に迷惑かけておいてひどいこと言いやがる…。

 

とりあえずあらぬ誤解を生まぬよう弁明はしておくか。

 

八幡【なんもしてねえよ。玄関までしか入ってないし。それにお前に手を出す度胸なんて無い。】

 

いろは【まぁ先輩ですしね。その辺の心配は全然まったくこれっぽちもしてないですけどね。(笑)】

 

八幡【なんかそういわれるとなんかムカつくがその通り過ぎて何も言えねぇ。

それよか、お前酒飲むとき気を付けたほうがいいぞ。そのうち男につかまって怖い思いするぞ】

 

いろは【そのときは助けてくださいね~♪】

 

八幡【いや、お前の行動とか全然把握してないから無理だろ、んじゃ俺出社するわ、じゃあな】

 

いろは【私もすぐ出ます待ってください!】

 

これはあれだな。返信せずに家を出るのが得策だ。

 

あとは読んでなかったわ、すまん。 とか言っておけばOK。

 

小町「お兄ちゃん、ちょっといい?」

 

八幡「いや、俺もう家でるから帰ったらな」

 

小町「今じゃなきゃダメなの!すぐ終わるから!」

 

八幡「なんだよ・・・」

 

小町「カーくん(比企谷家の猫)にエサあげてないからやっておいて!」

 

八幡「別に後回しでもいいだろ・・・・」

 

小町「いいからやるの!」

 

八幡「はいはい」

 

普段9時頃に飯をあげてるから不自然に思う。

 

今はまだその時刻の約一時間前

 

全然急を要することじゃないだろう。

 

なんなら俺の出社のほうが全然大事!このままじゃ一色に遭遇してしまう。

 

小町「ありがとうお兄ちゃん!!外で一色さん待ってるからいってらー!」フフフ

 

八幡「くそおおおおおお。グルだったのか‥‥。」

 

一色さん手回し早すぎるだろ…。

 

しかた無しに家を出るとそこに笑顔な一色がいた。

 

いろは「せ~んぱい!おはようございます!」

 

八幡「…うす。つーか小町を使うなんてずるいぞ」

 

いろは「だって先輩絶対先に行くじゃないですか~?「読んでなかったわ、すまん」とかで済ませようと思ってたんじゃないんですか~?」

 

こいつ鋭すぎるだろ…。比企谷八幡検定があったらきっと合格だ。そんな検定あっても使えないけどな。

 

八幡「なんでわかるんだよ…」

 

そういいつつ駅までの道を進み始める

 

いろは「先輩のことだからそうするだろうな~っていう感ですよ。そ…それより昨日はその…寝顔とか見ました…?」

 

いわれて昨日のことを思い出す。スースー寝息立てて寝てる一色は可愛かったなぁ・・・普段はあざとくてアレなのに。

 

八幡「まぁ仕方ないだろ」

 

いろは「仕方ないって…女子の寝顔みてそれだけですか?」

 

八幡「それ以外ないだろ。」

 

いろは「もっとなんかかける言葉ありますよね~?すいませんとか、ごめんなさいとか!」

 

八幡「なんでだよ!感謝されることはあっても謝罪することはないだろ!常識的に考えて!」

 

いろは「い~え!先輩より常識人の私がそういうんだから謝罪するべきです!」

 

八幡「お前常識人だったのか、初めて知ったわ」

 

いろは「むぅ~元をたどれば先輩が平塚先生と二人で話し始めちゃったからいけないんですよ!私すっごい暇でしたからね!」

 

八幡「そうかもしれんが…いやでもやっぱ謝ることじゃないな」

 

いろは「じゃぁそうですね!今度どこか連れていくってことで手を打ってあげてもいいですよ?」

 

八幡「すいませんでした。まじ一色さんの寝顔見てすいませんでした」

 

いろは「驚くほど速い身の返しですね…でももう遅いです!先輩は私と遊ぶのです!」

 

八幡「えー」

 

いろは「いいじゃないですか!先輩太陽の日差し浴びてないから、きっとビタミンD不足してますよ!」

 

八幡「あぁあの日光に当たることで体内で生成されるビタミンな。でもあれ一週間で二時間ほど日に浴びれば十分なんだそうだ。だからいかない。行く必要がない」

 

いろは「なんでそんなに詳しいんですか?キモイです。」

 

八幡「昔かあちゃんにも同じこと言われてな、調べたんだ。つーかキモイいうな。」

 

いろは「い~き~ま~しょ~う~よ~」

 

八幡「嫌だ。俺の休日は俺だけのものだ!余人の介入は許さん!」

 

いろは「小町ちゃんに協力してもらうことになりますよ」

 

まじかよ。やめてくれよ。あーもうこの手使われたら絶対逃げれないじゃん!

八幡「…」

 

いろは「だから、ね?」

 

八幡「まぁわかった。そのうち近い将来適当に連絡するわ」

 

いろは「今週の土曜日でどうですか?」

 

八幡「話聞けよ…仮にも先輩だぞ…」

 

いろは「先輩は先輩であって先輩じゃないですから」

 

八幡「いや意味がわからん」

 

え?なに?哲学?コイツ何言ってんだ、まじで。

 

いろは「まぁ今週の土曜日先輩の家行くので用意しておいてください!時間は後ほど連絡します!」

 

八幡「家にくんのかよ…いいよ…現地で」

 

いろは「先輩わかってないなぁ~こういうのは現地までの道のりも楽しませるもんですよ!」

 

八幡「なぜ楽しませにゃならんのだ」

 

いろは「謝罪の代わりだからです」

 

八幡「はぁ」

 

ダメだ。何を言っても聞いちゃくれないパターンのやつや。ソースは小町。

 

お兄ちゃんの甘さに付け込んで頷くまでゴリ押ししてくるやつ。

 

おかしいな、一色は俺の妹じゃないんだけど…。

 

まぁこの際いくら断っても行くことは確定してるだろう。断るだけ無駄だ。

 

いろは「とりあえず連絡するので」

 

八幡「あいよ…」

 

そうこうしてるうちに駅までついた。

 

朝からこんな疲れるとか仕事やってらんないよぉぉぉ…。

 

というか最近一色との絡みが多すぎる…。こいつ俺のこと好きなんじゃね?

 

そうこうして一色と別れ、会社に赴く比企谷であった。

 

 


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