やはり俺の社会人生活も間違っている。   作:若輩者のTakko

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前回少し間が空いたので謝罪代わりに頑張りました。

今回は突然の一色です。前回より出てます。(わら


平日~突然の一色~

火曜日朝

 

どうやら風邪をひいたらしい。若干熱もあるようだ。

 

とても休みたいがほんとに微熱程度で薬の解熱で仕事行けちゃうくらいに回復した。

 

体調が悪いとき、どうにも周りにそれらしいことを匂わせてしまいがちだが、あれはとってもうざい。じゃあ帰れと言いたくなる。

 

そういった感情を抱いてきたせいか、いざ自分がそうなると他人にはバレないようにしようという謎のミッションが発生する。

 

そうだ、俺は今日一日他人に風邪を引いたということを悟らせないように生きるんだ!

 

そう強い意志を抱き出社のため一色を自宅で待つことにした。

 

いろは「せんぱーい」

 

よし、いくか。

 

戸を開けるといつものリクルート姿の一色は居ない。今日は私服だ。ん??と思い聞いてみる。

 

八幡「お前、今日は私服なんだな?」

 

いろは「今日仕事休みなんですよ~!有給休暇!ってやつです!」

 

ほーん。コイツいつから仕事してるんだろう。有給付くのって少し働いてからだよなぁ…。

 

俺は大学でてから働いたから…コイツ専門学生だったのか??

 

したら社会人歴少なくとも俺より長いってことなのか?なに、先輩逆転現象が起きただと!

 

無駄な思考をし続け結論を導き出すと俺はその思考に忠実になった。

 

八幡「一色先輩今日どこに行くんですか?」

 

いろは「先輩?どうしたんですか?頭おかしくなっちゃいました?」

 

酷い言われようだが俺のほうも早合点しすぎた自覚があるので何も言えない。

 

八幡「いや、有給とか俺まだとったことないし、有給先輩だなぁと」

 

いろは「なんですかそのめっちゃサボってそうな先輩のあだ名みたいな呼び名!」

 

ややこしいな、おい。でも有給先輩流行りそう。流行らないか。

 

つーかコイツ俺の質問の回答してないよなー。

 

八幡「んで、どこ行くの?」

 

いろは「先輩について行きますよ?」

 

うーん?まったく意味が解らないですね、俺仕事なんですけど。

 

休暇自慢ですか?俺への当て付けですか?

 

恨めしい感情と疑問の目を向けると一色は苦笑いしながら答える。

 

いろは「いやー、ぶっちゃけ暇なんで一人カラオケでも行こうかと…。」

 

聞かなければよかった。コイツもしかして友達いないの?と思ったが今日は平日、休みが合う人なんていないだろう。

 

1人でカラオケね…。俺、なんだかんだで行ったことないな…。小町か戸塚いるし。

 

戸塚…元気にしてるかな。お仕事がんばってるかな。頑張れ戸塚俺の天使よ!

 

とっつか!とっつか!とっつかわいい!

 

いろは「先輩・・・キモイです…」

 

おふ★

 

どうも戸塚のことを考えると、ニヤけてしまう。戸塚想像するの禁止しよう。

 

戸塚は禁止…戸塚は禁止…戸塚は禁止…戸塚は禁…戸塚は…戸塚は可愛い!!

 

ダメだ!アウトだ!俺は狂っているのか!

 

摩訶不思議、ループする戸塚回路つまり「とつかいろ」に陥ってしまった。

 

イタチ先生も言ってたもんな…ループから逃れるためには自分の過ちを認めないといけないって…。

 

どこが間違ってるんだろうなー。脱出路が見えないなー。

 

いろは「先輩…頭大丈夫ですか…」

 

おふ★

 

二度目の注意を受けて脳が再起動し始める。

 

八幡「いや、どこ行くんだよって質問の答え待ってたんだよ」

 

よしいい感じの言い訳が出来たぞ。心の中でガッツポーズを決める。

 

いろは「いや、さっきカラオケって言ったじゃないですか…。」

 

はてと思い返す。おお・・・再起動できてなかったわ!

 

これはそう妖怪のせいだ!そうだよね?

 

いろは「先輩風邪ですか?」

 

ギックぅ!!!

 

八幡「いやバッカお前俺が風邪なんて引くわけないだろ、俺自身が菌みたいなとこあるからゴッフェッしゅん」

 

ばれないように全力でフォローしようとして焦り捲し立てて紡いだその言葉の最後にはくしゃみと咳が混ざったよくわからないものが出てしまった。

 

ていうか、自分で言っといてあれだが菌て虚しいな…自覚してしまってるのがなんとも切ない。

 

ところが一色はあまりその部分は気にならなかったらしく「大丈夫ですか?」と首を曲げている。

 

いや、これあれか、菌だと言った俺に対しての心配か?それと咳に対しての心配?

 

とりあえず大丈夫だと首肯する。

 

いろは「体調悪いなら休めばいいのに」

 

八幡「だから悪くないって。つーかそう簡単に仕事休むわけにゃいかんだろ」

 

いろは「やっぱ先輩って変なとこ真面目ですよね~。」

 

きゃぴるんという効果音が聞こえてきそうなグットな笑顔を見せられた。

 

こんな会話をしていると会社への道も残りわずかとなる。

 

八幡「ホントにここまで来るとはな…。別にここ以外のカラオケでもよかったろ…」

 

いろは「いやーお昼ご飯先輩と食べようと思ってですねー。お弁当作ってきました☆」

 

はあい。そうかお弁当かー。はあいお弁当…えーと

 

八幡「おwぇんちyう!?」ゴッホゴホ

 

予想だにしない不意打ちを食らって謎な声を出してしまう。

 

いろは「このあいだ作りましょうか?って言ったじゃないですかー?というかほんとに風邪なんですか…?うつさないでくださいね」

 

今のはむせただけだ…。決して風邪によるものじゃない。

 

八幡「むせただけだ…」

 

いろは「そうですか、で…可愛い後輩がせっかく作ったお弁当、放置なんてしないですよね?」ニコッ

 

確かにお弁当を作ると言っていたが平日の今日とは…。土曜日かと思ってたよ。

 

八幡「作ってくれたんなら食べるが…どこでたべるんだ?オフィス内にお前は呼べないぞ」

 

いろは「えっとーオフィス前のベンチで」

 

八幡「ちょっとお?馬鹿なの?」

 

こいつは馬鹿である。オフィス前のベンチ?外食に出る人たちの視線にさらされて?

 

ふざけるな!くっそ恥ずかしいじゃないか!罰ゲームか!

 

八幡「いや・・・オフィス前のベンチってすごく人の出入りがあってだな…俺恥ずかしくて死んじゃうんだけど…」

 

いろは「いや・・・さすがにそこで食べませんよ、そこで待ち合わせです…」

 

先輩妄想も大概にしてくださいと言いたげな視線を向けられる。

 

はいごめんなさい。すいません。

 

心の中で謝罪してその後どこで食べるのか聞く。

 

八幡「待ち合わせは分かった。そのあとは?」

 

いろは「その辺でひょひょーいと」

 

適当すぎる…この子やっぱり馬鹿だった…。

 

八幡「いや、考えとけよ。つーか俺マジで仕事そろそろ行くわ、じゃあな」

 

いろは「じゃ、お昼の何時頃ベンチ居ればいいですか?」

 

八幡「12時半」

 

一色の了解で~すという声を後にして会社に足を踏み入れる。

 

今さらながら、一色はオフィス前にベンチがあるなんていつ知ったんだろうか。

 

まあこの辺お店豊富だし案外来たことあって知ってたのかな。

 

きっとそうに違いないと納得し今日の仕事に手を付けるのであった。




ホントに投稿少なくて文字も少なくてごめんね…。

その程度の人間なんだ…orz

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