やはり俺の社会人生活も間違っている。   作:若輩者のTakko

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楽しんでいってねー

比企谷と表記していた部分を八幡に変更しました。


こうして比企谷八幡は社会人になる

就職はせず専業主夫として生きていくつもりだった俺も大学入学してからはその夢を諦め、就活生としていそしんでいた。

 

はぁ・・・就活辛い…

 

そういや平塚先生が言っていた俺に合ってそうな会社って今もまだ募集しているんだろうか…

 

つーか卒業後の元生徒の就活の手伝いとか暇人なの?いや、素直に助かるけど。

 

あのひとには早く婚活を成功させてほしいものだ。

 

そんなどうでもいいことを考えながら平塚先生の言っていた会社にエントリーシートを出した。

 

何度見たかわからない「エントリーありがとうございます」から始まるメールをチェックし、

 

会社説明会の日程を見る。

 

明日かよ・・急すぎるだろ。

 

最近は親に交通費くれといってばかりで本当に申し訳なさを感じてきた。

 

もしかして俺成長してるんじゃないの?とか、思ったりしている。

 

バックれたくなる会社説明会も就活を早く終わらせたい一心で頑張ることが出来た。

 

面接が三回あることを聞いた。

 

ふむ、あれおかしくない?俺に合ってないんじゃないの?

 

面接するたびに評価下げてく自信しかないんだけど・・・。

 

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それなりに企業研究をして会社がどのようなところなのか調べた。

 

残業が月20時間以下というのがなんともうれしい。それに完全週休二日制。

 

俺に合っているとはこういうことだったのか?さすが平塚先生。

 

ついにやってきた面接当日は意地悪な質問がなくとてもやりやすい印象を受けた。

 

その結果無事面接は通過し、とんとん拍子で内定を勝ち取ることが出来た。

 

会社は名の知れたところで大手企業といっても差支えないだろう。

 

大学時代にとった資格が生きたと思っている。

 

あんなに働くことを嫌っていたはずなのに今は働けることが決定したことが嬉しい。

 

あぁ・・・イキイキ社畜ライフの未来が見える…。

 

「新人の比企谷です。今日からこの部の配属になります。よろしくお願いします。」

 

ーーー【一話】ーーーサブタイトル【ある女性との再会】

 

社会人になって三か月がたった。

 

研修期間を終えて、今はOJTという先輩社員から教えてもらいながら仕事をする制度に甘んじている。

 

俺ほどの人間になると存在を忘れられ先輩社員がつかないんじゃないかと心配もしたがそれは杞憂だったようで

 

それなりに仕事ができる先輩がついてくれた。

 

わからないことがあったら教えてもらえるとかまじ便利!

 

まぁあまり先輩の時間を奪い、手を煩わせるのも申し訳ないのでできる範囲で自力でやるように心がけている。

 

仕事もほどほどに進んだところで先輩がこっちに歩いてきた。

 

先輩「比企谷くん今度の金曜日新人歓迎会やるから予定あけておいてよ」

 

普段は絶対に断わるのだが先輩にはお世話になっているし、主賓が欠席というのはまずいだろうとおもいしぶしぶ承諾する

 

八幡「了解です。何時頃までやるんですか?土曜日に用事あるので早めに帰りたいんですけど」

 

これがベストだ。先輩の体裁を整えつつ早めのフェードアウト。これで俺の被害は最小限で抑えられる。

 

それに新人歓迎というくらいだから俺以外にも主賓がいてそっちがメインになっていくだろう。

 

俺はついでで呼ばれたに過ぎない。

 

ついでに言うと主賓は無料《タダ》飯食えるからな。ひゃっほー。

 

先輩「んー8時頃で一次会が終わる感じかな。二次会はカラオケとか予定してるらしいけど参加自由らしいから

 

切り上げるならその辺がいいと思うよ」

 

八幡「そうですか、では一次会のみ参加の方向でお願いします」

 

今週の金曜日はそんな感じで予定が入った。

 

近くの居酒屋と言っていたからたぶんあそこだろう。

 

焼き鳥がうまいところだ。名前忘れたけど。

 

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一同「カンパーイ」

 

先輩「生7のウーロンハイ3で」

 

あんまりお酒は得意でないが別に飲めないわけじゃない。

 

とりあえず先輩の注文したものをちまちま飲んでいこう。

 

ここには4人の新人がいて先輩社員たちは彼らのことについて話し合っていた。

 

今年の新人はそれなりに仕事ができるみたいで安心した等の仕事の話から

 

普段は何してるの?なんてプライベートな話もしているみたいで和気藹々な雰囲気が伝わってくる。

 

先輩「比企谷君は普段何してるの?」

 

八幡「俺は読書とかゲームとかですかね、最近は仕事の資料とか読んだりしてますけど…」

 

先輩「意外と真面目君だよね~あんまり仕事について聞いてこないし、昔なんかやってたりしたの?」

 

八幡「まぁ大学時代からプログラムは少しかじってるんで多少は」

 

先輩「そうなんだ!じゃあ期待の新人だね!あっ生追加お願いします」

 

そういって先輩は他の新人たちの方の会話に入った。

 

あんまりしゃべるとぼろが出るので少なめの会話で助かった。

 

それよりちょくちょく新人さんと目線が合うのだがスッと視線をかわされる。

 

生まれつきの目の腐りかたが影響してるのかな?。

 

別にいいけどね。

 

一次会の終盤になると二次会で歌う曲についての話も上がってくる。

 

俺は帰る準備をして一次会の終わりを待つのみとなった。

 

先輩「じゃぁそろそろここはお開きで!二次会参加者は・・・比企谷君以外ってことでいいかな?じゃぁレッツゴー」

 

悪気はないんだろうが名前だすなよ・・・。天然でライフ削ってくるとか恐ろしい先輩だぜ・・・

 

まぁこれで帰るタイミング掴めたしお言葉に甘えて帰るとしよう。

 

八幡「じゃぁ俺はこれで失礼します。お疲れ様です」

 

一同「おーうじゃぁなー」

 

さてあとは家に帰宅するだけ。

 

明日明後日が休みなのが気分を高揚させる。

 

自由気ままに過ごせる土日は最強!これは人類すべての人の共通認識だと信じたい。

 

土日に仕事入れてる人には申し訳ないが俺は完全週休二日の会社に入ったからな!

 

そんなどうでもいいことを考えながらそれなりに暗くなった道を歩いていると見覚えのある顔に遭遇した。

 

??「あれ~先輩じゃないですか~?」

 

八幡「げっ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




書き溜めが8話分あるので(文字数は少ない)
一気に5話分投稿します。

気に入っていただいたならどうぞお付き合いください。

もともと構想していたエピローグが774文字で投稿に必要な1000文字に足りてなかったので
一話を同時に入れています。
すいません。

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