痛い痛い
「・・・」ゲシゲシ←投稿の遅さにめっさ不機嫌
「フランが・・・消えた?」
霊夢のその言葉を最後にその場にいる皆が一瞬だが静寂になる
「えぇ、もう1ヶ月になるかしら・・・急にあの子がいなくなったのよ。私の能力を使ってもあの子の運命が"見えなかった"。これがどういう意味か分かるかしら霊夢?」
「・・・」
「死んじゃったかも知れないとかでしょ?」
答えなかった霊夢の代わりと言わんばかりにシュレディンガーが答える
「しゅ、シュレディンガーくん!なにもそこまで言わなくても!」
「いいわ、慧音。彼の指摘は間違っていないわ、実際私の能力は屍人や怨霊にはあまり意味をなさない。死んだ者に運命なんてないのは当たり前だもの」
「レミリア・・・」
「でもね、シュレディンガー。私はあの子が死んだなんて思ってないわ」
「へぇ、どうしてそう思えるんです?」
「私があの子の姉だからよ。姉は妹を信じてあげるものだとお兄さまに学んだわ、あの子の屍を見ない限りは私はあの子が死んだなんて絶対に認めないつもりよ」
「ふーん、美しい姉妹愛なこって。で?結局1ヶ月の捜索は虚しく、成果なしと」
シュレディンガーの更に冷たい一言はなお続き、霊夢や妹紅は空気が読めない馬鹿猫と心の中で罵っていた
「残念ながらその通りね。咲夜には苦労をかけさせたけどあの子はこの幻想郷のどこにもいないわ、現状はね」
「(そう言えば魔理沙も最近は来なくなっていたけど・・・まさか、よね)ところでレミリア、魔理沙がこっちに来たことあった?」
「魔理沙?咲夜、最後に見たのはいつだったかしら?」
「・・・実はちょうど1ヶ月前、妹様がいなくなった日にパチュリー様の図書館に来ていましたが、パチュリー様は片付けもせずに帰ったと思うわ、と」
「・・・なんか、更に嫌な予感がしてきたわね」
「つまり、魔理沙とフランは何らかの現象に巻き込まれて一緒に消えた、と?」
「仮にそんな事が出来るとしたら私は紫しか思い浮かばないけど、紫にとってなんの得もないはずよ」
「でも、無関係とも言えないでしょ霊夢?」
「・・・」
霊夢はまた黙り込む、レミリアはその沈黙を肯定と認識し紅茶を飲み終える
「今、あのスキマ妖怪はどこにいるのかしら?」
「・・・分からないわ。ただでさえ気分屋で神出鬼没な紫をこちらから見つけるなんて」
「そんな気分屋が、今来てあげたわよ」スッ
「紫?随分都合よく来・・・ッ、あんた、どうしたのよ"ソレ"」
まるでスタンバっていたと言わんばかりに現れた紫
しかし、スキマから現れた彼女は酷い姿だった
顔の額から右頬まで包帯が巻かれ、左腕も補強材で固定し首後に引っ掛けた布に通してぶら下がっている
一目見れば誰もが酷い状態だと認識出来る
「私なんかはまだいいわよ、霊香や藍はもっと酷かったわ・・・」
「お母さん!?お母さんがどうしたのよ紫!?」
「安心しなさい、死んではいないわ。ただしばらくは動かす訳にはいかないって状態だけど。今は永遠亭で休んで貰ってるわ」
「な、なにがあったのですか賢者殿?あなたや霊香殿がそんな簡単に負けるような方々で無いのはよく知っていたつもりでしたが」
「・・・恐ろしかったわ、こんな私でさえ恐怖を感じる相手が幻想入りを果たそうとしていた。幸いなんとか阻止は出来たわ・・・ただし、事故があったけどね」
包帯が巻かれた部分に触れ、紫が僅かにまだ震えているのを皆気づく
しかし、レミリアはそんな紫に構わず問いただした
「待ちなさいスキマ妖怪、その事故っていうのにまさか・・・フランに関係あるんじゃないでしょうね?」
「え?な、何故だレミリア・スカーレット?」
「簡単な事だ慧音。このスキマ妖怪なら簡単にスキマから盗み聞きできるだろ、そしてさっき紫の話になってからのこの丁度よすぎるタイミングでの出現・・・なにか他に話すことがあるんだろ、なぁ?」
「・・・私たちが相手をした化け物をスキマの能力を使ってなんとか幻想郷の外に追いやる事が出来た、だけどそいつはスキマにのまれるまで抗い続けてその時に油断してこの様・・・その時に、スキマの力が少し暴走して色んな所が繋がったり、閉じたりしたわ」
「その時だったわ。運悪く二人の幻想郷の住民がスキマにのまれて、その化け物と一緒に外に放たれてしまったわ」
「ま、まさかその二人って・・・」
霊夢の表情が青ざめるのも気にせず紫は答えた
「霧雨魔理沙、フランドール・スカーレット・・・彼女たちは化け物と一緒に外の世界に・・・現代入りを果たしてしまったわ」
「おー、だいぶ繋がって来たじゃん」
本当はここまで来たらでもいいかなって感じでもいたけど我慢出来ずに新投稿したって訳だ
「次回はそろそろ大尉視点にいかないかなー」
もう少ししたらそろそろ主役のターンだ