東方人狼行軍   作:BATTU

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「今度はちゃんと更新してるな。関心関心」

うるせぇショタ猫( ゚д゚)クワッ


65話

霊夢 SIDE

 

 

その頃

 

 

 

上空

 

 

「はぁ、やっと見えて来たわね」

 

 

人里を後にして、シュレディンガーを連れて紅魔館へ向かっていてようやく館が見えて来た

 

シュレディンガーは兄さんと同じように飛ぶ事が出来ないから運んでいるけどやはりこの状態で運ぶのはきついわね

 

 

「霊夢さん、ため息してたら幸せが逃げちゃいますよ〜?」

 

「そのため息の主な原因があんたなのよ。あんたが1人で飛べればここまでする面倒が減るのよ」

 

「えー?前の冬の異変の時に大尉を運んでた時はそんな事言わなかったじゃないですか〜ていうかむしろ嬉しそ」

 

「外の世界にはスカイダイビングって遊びがあるって前に紫がいってたわねーあなたやったこと無さそうだし経験してみる?ただ高い所から落ちるだけらしいし」

 

「それって完全に脅しじゃないですかやだー。ていうかそんな降下僕みたいな貧弱ヴェアヴォルフには無理でーす」

 

「・・・はぁ」

 

 

本当になんでこんな奴が兄さんの知り合いなのか不思議でしかない

 

・・・まぁ、それは前にシュレディンガーが話した事を聞いた母さんから全て聞いて納得はしている

 

「ミレニアム」という組織

人工的に作り出された吸血鬼と兄さんの力を元に作られた数名のヴェアヴォルフを少佐って奴が率いた「最後の大隊」

 

結果的に紫が言っていたように確かに兄さんは警戒しなければいけないような人・・・いや、妖怪であるのは確かだった

 

でも、だからと言って今更兄さんとの関係を変えるつもりは無いのは私だけでなく母さんも同じだ

初めて出会ったあの日から兄さんは大切な家族の一員、そしていつも守られてきた分、今度は私が兄さんをあの天狗どもから助ける

 

 

そう心に決めた気持ちを胸にようやく紅魔館についた霊夢

 

しかし、紅魔館の門前にて門番の美鈴が誰かと話していた

 

 

「珍しいわね。あの門番が起きてるなんて」

 

兄さんの話や今まで見ていた光景から基本仕事をサボって寝ているイメージしかなかったけどなにかしら?

 

「あれ?あの二人、慧音さんと妹紅さんじゃないですか?」

 

「どうしてあの二人が?確かにあの後、ちょっと人里を出ると言ってたけど」

 

とりあえず降りて聞いてみないと分からないわね

 

 

霊夢はシュレディンガーを先に下ろし、門の前にいる三人の下へ向かう

 

 

「突然の事だとは重々承知はしている。しかし、あの子の教師としてどうしても知りたいのだ」

 

「で、ですから、お嬢様の許可がなければ入れる事は出来ないんです。それにお嬢様は今日も誰とも面会する気は無いと」

 

「・・・面倒だからこいつ燃やして、直接姉に聞き出しに行けばいいんじゃないか」スッ…

 

 

竹林の案内人が片手に炎をチラつかせる

 

なんだか、穏やかな雰囲気じゃないわね

 

 

「止めるんだ妹紅!私たちは争いに来たんじゃないんだ!」

 

「だがな慧音、もう1ヶ月前からこうなんだろ?本気で心配なら力づくで行かないとなにも知ることは出来ないぞ?」

 

「そ、それは・・・」

 

「気持ちは分かるけど、今ここで血なまぐさい勝負は許さないわよ妹紅」

 

「れ、霊夢?どうして君が・・・いや、そうか君は小夜くんを助けるために仲間を集めていたんだったな」

 

 

私が間に入って妹紅は手のひらの炎を舌打ちしながら消して、美鈴も構えをといた

 

とりあえず慧音たちの用事も聞きたいけど今は私の用事を片付けたい

 

 

「美鈴、今レミリアはいるかしら?」

 

「え、ええと居るには居ますが、今お嬢様は誰とも面会は」

 

「兄さん絡みの件なの。あの吸血鬼でも兄さんの話なら聞いてくれると思うんだけど」

 

「え!?さ、小夜さんに"も"なにかあったんですか?!」

 

「まぁ、ちょっと面倒な事にね。出来ればレミリアの力を借りたいんだけど」

 

 

出来ればあの吸血鬼なんかに頼むのは癪だけど今は贅沢は言ってられない。協力してくれるなら多い方がいい

 

しかし、さっきの美鈴がいった"も"という部分が気になる

 

 

「うーん、し、しかし、お嬢様の命令がありますし・・・」

 

「美鈴、もういいわよ」

 

「え?あ、咲夜さん。でも、お嬢様が」

 

「そのお嬢様から直々の許可が出たのよ。少しは察しなさい」

 

「そ、そうなんですか・・・でも、妹様はまだ」

 

「それも込みで全て話すらしいわ。とりあえずあとは私とお嬢様に任せなさい」

 

「・・・分かりました」

 

 

いつものように突然現れた咲夜の言葉に美鈴は小さく頷きながら門を開けて門前から退いた

 

 

「霊夢さん、シュレディンガーさん並びに慧音さんと妹紅さんもお嬢様から許可が降りました。どうぞ中へお入りください、お嬢様の下へ案内致します」

 

 

咲夜はそういいながら中へと入っていく

私とシュレディンガー、慧音と妹紅も咲夜の後についていき紅魔館の中へ入っていった

 

相変わらずの真っ赤な館の中を歩かされ、レミリアの部屋へとついた

 

 

「お嬢様、客人たちをお連れ致しました」

 

「いいわ。入れて頂戴」

 

「失礼致します。では、どうぞ」ガチャ

 

 

扉を開けて私たちは中へ入るといつものように椅子に座ったレミリアが出迎える

 

 

「ようこそ紅魔館へ、今は皆忙しくてマシな歓迎も出来ないけど許してちょうだい」

 

「今は歓迎とかゆっくりしてる暇は無いの。あんたに協力をお願いしにきたの」

 

「とりあえず霊夢の話から聞かせて貰うわ。咲夜、紅茶のお代わり」

 

「かしこまりました」

 

 

レミリアの言葉に従い、私は事の顛末を話しこれからやる事を包み隠さず全て話した

 

レミリアは咲夜が注いだ紅茶の入ったカップを口にしながらただ聞いていた

 

 

「・・・という事よ。兄さんを助け出すためにあんたたちの力を借りたいの」

 

「そう、お兄様が・・・ごめんなさい霊夢。今の私たちはお兄様を助ける手助けをすることは出来ないの」

 

「珍しいですねー。大尉の事ならすぐ飛びつくかと思ったのになんにも反応しないなんて〜・・・もしかして、妹のフランちゃんになにかあったとか?」

 

「ッ・・・」

 

 

シュレディンガーの言葉にレミリアは少なからず反応を示した

 

 

「シュレディンガー、どういう事?」

 

「だって、客人がしかも霊夢さんが来たのに一向に姿を現さないなんておかしいでしょ?普通霊夢さんが来たら大尉もいるだろうと見に来るじゃないですかあの子なら普通。それが一向に姿を見せない所か来もしない」

 

 

確かに、あのフランが兄さんも来たのか確認に来もしないのはおかしい

それにいつにもましてこの紅魔館は静かだった。何度か訪ねたからこそ分かるいつもの紅魔館の騒がしさが今はなにもなく静かだ

 

 

「レミリア・スカーレット、私は君の妹、フランが寺子屋に来なくなってからもう1ヶ月は立っているんだ・・・チルノや大妖精、他のみんなも友達であるフランを心配してるんだ。勿論私も教師としてあの子が心配なんだ」

 

「・・・」

 

「・・・そうね。霊夢に協力出来ない理由も含むし話しておきましょう」

 

 

レミリアは静かにティーカップを置いて、口を開く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私の妹、フランが・・・・・行方不明になったの」




「ほら、やっぱり僕の推理当たってた。探偵向いてたりしてー」

寝言は寝ていえ(^ω^)

「:( #´°ω°` ):イラッ」

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