東方人狼行軍   作:BATTU

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そろそろ更新しないと・・・やっと構成が少しできた

今回からだいぶ時は進んでます


5話

数年後

博麗神社 縁側

 

 

 

あれから何年たっただろう?

 

今の霊夢はもう10になった

気がつけば時の流れは早く、俺はこの幻想卿の生活にもなれてしまった

 

「・・・」ずずっ

 

縁側で景色を眺めながら温かい茶を飲む

 

この数年間、俺は様々な者に出会いそして己の鍛練も積み上げてきた

現在の身長もかつての身長くらいは伸び、力も徐々に戻って来ている。あの服も試してみたが腕や足は少し袖をおらないと出てこない

 

霊夢も最近は霊香から博麗の巫女としての修行もしており、実力を伸ばしている。力と技術だけなら巫女としては強いがこの幻想卿では博麗の巫女とはいわゆるバランサーの用な感じだ

幻想卿を守るためには生半可な力では守れない、仮に妖怪が異変をおこし博麗の巫女が負けるような事があれば幻想卿でのパワーバランスが一気に崩れる

 

今の霊夢には霊香や友の魔理沙もいる。支えがいるおかげで今まで弱音を吐いた事はない、昔と違って言葉遣いは変わったが元気さはあまり変わらない

 

「・・・俺など居なくても、霊夢は強くなったかもな」

 

「兄さーん♪」

 

「つッ」

 

いきなり後ろから抱きつかれ、落とした飲み終わった湯呑みを足でキャッチした

 

「霊夢、危ない」

 

「ごめん。今日の修行は終わったんだ、兄さんは?」

 

「今日の鍛練、終わった」

 

「じゃあ、この後遊びにいきましょう二人で」

 

「・・・」コクッ

 

特にやることもない為、霊夢の案に賛成したらありがとう♪っと言われ部屋に行った霊夢

最後の二人で、という単語が強調していた用な気がしたがなんなのだろうか

 

とりあえず、湯呑みとお盆を持って台所に向かった

 

「ん?あぁ“小夜(さよ)”か。洗い物か?」

 

「・・・」コクッ

 

「ありがとう、霊夢から聞いたよ出かけるんだってな。夕飯前には帰りなよ」

 

「分かった・・・夕飯、準備には帰る。手伝う」

 

「遅くても構わないよ。気をつけて行ってきな」

 

もう一度頷き、台所を後にする

 

小夜、霊香が俺に名付けてくれた名前

満月の夜、外で月を見ながら突っ立っていた俺を霊香が偶然見つけ、その姿からこの名が出たそうだ

 

満月の“夜”の下に立つ“小”さな子

 

で、小夜だそうだ

 

俺はかつての服に着替え、ホルダーにモーゼルM712を入れ外で待つ霊夢の下に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

道中

 

「いい天気ね」

 

「・・・あぁ」

 

雲一つない空の下、俺たちはまず人里に向かっていた

霊夢は空を飛べるが俺が飛べないことを考えてか、共に出かける時は歩きが基本だ

 

「大丈夫か霊夢?」

 

「全然大丈夫よ。そこまでひ弱じゃないのは兄さんだって知ってるでしょ?それに・・・飛ぶより歩いた方が長くいられるし」

 

「?・・・辛くなったら何時でも言え」

 

「うん♪」

 

最後の方が聞き取れなかったがあえて聞かない事にした

右手に掴まり寄っ掛かってくる霊夢

 

・・・少し、歩きにくい

 

 

 

人里

 

この幻想卿で唯一人間が集まって住んでいる里だ

 

「今日も賑わってるわね」

 

「・・・で、どうする?」

 

「うーん、特に決めてないけど適当にまわりましょう」

 

ノープランか。だが、何の目的もなくみて回るのはたまにはいい

 

「霊夢、貸本屋に後で寄りたい」

 

「貸本、あぁ鈴奈庵ね。本を返しに行くのね」

 

とりあえず、鈴奈庵を最後に向かうとして二人は色々まわっていった

 

 

鈴奈庵 前

 

「あれ?あれって小鈴ちゃんと阿求じゃない?」

 

ほとんどの場所をまわりきり、鈴奈庵にたどり着いた二人の目の前に二人の少女が立ち話をしていた

少女たちも霊夢と小夜に気づいたのか、先に声をかけてきた

 

「あ!霊夢さんに小夜さん、こんにちは」

 

「こんにちは阿求、今日は鈴奈庵に用事?」

 

「はい、その後小鈴ちゃんとお話してたんです」

 

霊夢と阿求が話している間に小夜は小鈴に一冊の本を返す

 

「・・・ありがとう、おもしろかった」

 

「はい、ありがとうございます。他に借りてく本とかありますか?」

 

「今は無い、がまた今度くる」

 

この子は本居小鈴、鈴奈庵を経営している両親の手伝いと言う形で働いている少女

霊夢と話していた方が稗田阿求、人里にある大きな屋敷に住む稗田家の当主

 

二人と知り合ったのは一年前くらい

暇を解消するために霊香がススメた貸本屋、つまり鈴奈庵に初めて訪れた時に知り合った

最初は大きすぎる身長に二人ともおどおどしていたが、接するにつれ慣れたのか今のように会話が出来るようになった

 

「また何時でも来てくださいね」

 

「・・・」コクッ

 

「あっ・・・♪」

 

微笑みながら言う小鈴の頭を優しく撫でる小夜

大抵の子ども等はこれで喜んでくれるため、この方法をよく使っている小夜。しかし

 

「むー・・・ほら、兄さん!用事は済んだんだからいきましょ!」

 

ときどき、こうやって霊夢が不機嫌になることが多少ある

阿求と小鈴に手を振りながら引っ張る霊夢についていった

 

「えへへ♪小夜さんに撫でられちゃった」

 

「・・・いいな」

 

頬を少し赤く染めながら喜ぶ小鈴に対して阿求は羨ましそうに見ていた

 




次回は
前半霊夢と甘
後半戦闘
を予定してます


タイトルを「東方人狼行軍」に変えました

タイトル提案してくださった
城縫威さん
ありがとうございます

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