東方人狼行軍   作:BATTU

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「・・・うぅ、気持ち悪い・・・・皆もお酒を飲む時は飲み過ぎに注意と、飲んだお酒の倍お水を飲んでおくんだよ・・・うp主、エチケット袋用意しといて」

はいはい、1口だけなのに大袈裟だなまったく


51話

次の日

 

 

「・・・ッ」

 

 

目を覚まし、上体を起こす小夜

 

徐々に意識が覚醒していくと同時に頭痛が発症し始め、頭を抱える

 

 

「・・・そうだ・・・・・酒を飲んで、気絶・・・したんだった」

 

 

頭を抱えながら何があったかを少しずつ思い出しはじめる

ゆっくりと立ち上がり襖を開け、居間に向かって行った

 

 

 

 

 

 

居間

 

 

「あ、兄さん。おはよう」

 

「・・・・・あぁ」ズキズキ

 

「だ、大丈夫?頭抱えてるし、顔色悪いけど?」

 

「・・・大丈夫・・・では、ない」

 

「今お水持ってくるから」

 

 

水を取りに居間から出た霊夢

 

とりあえず席について水が来るまでジッとする事にする。何故霊夢は昨日あれだけ酔っていたにも関わらず元気なのだろうか?

 

・・・霊夢が酒に対して強いのか?それとも俺が皆より酒に対して弱すぎるのだろうか?

 

 

「ただいま。はい、兄さん」

 

「・・・」ゴクゴク

 

 

戻ってきた霊夢から水が入ったコップを手渡され、一気に水を飲みほした

 

 

「・・・・ありがとう」

 

「本当に大丈夫?無理そうなら永遠亭行って薬貰ってくるけど?」

 

「・・・そこまで、酷くはない・・・」

 

「あー、おはようございまーす・・・」

 

「おはようって、あんた更に酷い顔になってるわね」

 

「はぃ、起きてから調子悪いですよ」

 

 

更に居間に入って来たのはシュレディンガー。小夜以上に顔色が悪く、いつもの元気は無い

 

 

「おかしいですよね〜、幻想郷の皆さんがあんな酒をいつも飲んでるなんて」

 

「あれをいつもはさすがに私も参るわよ」

 

「お、みんな起きたな。朝食が出来たぞ」

 

 

皆の朝食を運んで来た霊香

 

今日の朝食はお粥だ。小夜とシュレディンガーにとっては今の状態で1番食べやすい料理だ

 

 

「あれ?霊香さんと霊夢さんもお粥?」

 

「あぁ、昨日はさすがにハメを外し過ぎた。ちょっと体の調子は良いとは言えない」

 

「平然としてるけど、私と母さんも結構きてるのよねこれが」

 

「・・・そうか」

 

「さぁ、食べるとしよう。いただきます」

 

「「いただきます」」「・・・いただきます」

 

 

と言う事で朝食にありつける博麗一家+1「ちょ、プラ1って!」

 

体調も整っていない為に話もせず黙々とお粥を食べ終えた

 

 

「ごちそうさま」

 

「ごちそうさまでした〜」

 

「・・・ごちそうさま」

 

「はい、お粗末様。あぁそうだ。霊夢」

 

「なに?」

 

「話があるから残ってくれ。小夜、今日は鍛錬は無い。二日酔いで辛いだろうからゆっくりと休め」

 

「・・・あぁ」

 

「じゃあ、僕も失礼しまーす」

 

 

居間を後にした小夜とシュレディンガー

 

 

「さて・・・霊夢、突然だが昨日の花見、何か違和感を感じなかったか?」

 

「・・・うん。前の花見でも感じたけど、前回よりも違和感が増したというか・・・あと、あの場に居たみんなとは違う妖気も僅かだけど確かに感じた」

 

 

昨日の花見での出来事を話し合う先代と現の博麗の巫女

 

異変解決祝いに行った花見でも感じた違和感が昨日の花見で更に増して感じられたと告げる霊夢

それだけで無く、あの場に居た妖怪達以外の別の妖気

 

 

「でも、あの妖気はなんなんだろう。僅かとは言ってもあそこまで強く感じる妖気だなんて、まず下級の妖怪じゃあ無い」

 

「・・・」

 

「母さん?」

 

「感じた妖気に関しては少しだけ心当たりがあるが、もし本当なら面倒になるな」

 

「母さんがそこまで言うなんて相当やばい奴なの?」

 

「いや、西行妖よりはやばくは無いさ」

 

「・・・分かった、私も独自で調べて見る(確かに感じた妖気は西行妖よりも禍々しいものじゃなかった。今度こそ母さんや兄さんの手助け無しで異変解決してみせる!じゃないと母さんから博麗の巫女を受け継いだ意味が無いもの!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃

 

小夜の部屋

 

 

「・・・どう思う?」

 

「うーん、やはりあの花見に誰か居ますね。姿は見えない、だけど確かに誰かが居る」

 

 

霊香、霊夢と同じように花見で感じた違和感を話し合う小夜とシュレディンガー

霊夢とは違い、はっきりとしていない

 

 

「僕が寝る直前に水をくれた誰かさん」

 

「・・・俺が気絶する前に見た角の生えた少女・・・そいつだったか?」

 

「すいませんが姿はよく見て無かったです・・・ただ〜」

 

「・・・?」

 

「ほら、花見やる前に大尉が橙ちゃんの主さんと買い物に行った時があるじゃないですか」

 

「・・・あぁ」

 

 

霊夢たちが異変解決祝いの花見の準備をしている日に茶菓子が無くて八雲藍と共に人里へ買い出しに行った日だ

花見で八雲藍が作った稲荷寿司は確かに美味かった

 

 

「その日になんですけど、鳥居の柱から僕達を見てた女の子が居たんですよね〜。薄緑髪であのフランドールって吸血鬼の子と同じ背丈で、あと何か青い管っぽいのがあったかな〜、角は無かったですけどね」

 

「・・・知らないな」

 

 

これまで出会った妖怪や妖精たちの中にシュレディンガーが答えた特徴が当てはまる者が居るか思い出してみるが、薄緑髪でフランと同じ背丈と言ったら大妖精くらいしか思い当たらないが青い管という物が分からない

 

それにシュレディンガーは既に大妖精と面識がある

 

 

「うーん、これは怪しい臭いがプンプンしますねぇ〜。どうします大尉?」

 

「・・・今動くのは得策じゃない」

 

 

それに異変解決は博麗の巫女の役割

 

霊夢たちが異変だと判断しないかぎり情報も少ない今の俺に出来る事など限られる。それに・・・霊香と霊夢との約束もある

 

 

「・・・霊夢たちが話して来るまで待つしかない」

 

「そうですか。じゃあ、今日はのんびりとひなたぼっこでもしようかな〜いい天気で暖かいしー」

 

 

話を終えて部屋を後にしたシュレディンガーを見届けた後、小夜はいつも通り壁を背に規格帽を深くかぶりながら再び微睡みの中へと落ちていった




「最近、博麗一家の話ばかりだよね」

まぁ、この小説のメインの一つだからね
ついつい他のキャラの絡みを忘れてしまう

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