ホラーを探して学園の周りを探索、何にも異常は無いことを確認し、帰路に着こうとすると…
???)あんたね！最近の誘拐犯は‼
鋼徒)…誰だお前？
???)答える義理は無いわ、甲龍部分展開！
どうやら専用機持ちの一人らしい。
鋼徒)仕方ない、少し相手をしておこう。
魔戒剣を引き抜き、構える。
???)行くわよ、はぁぁぁ！
鋼徒)…
飛んでくる相手に鞘を腹にめり込ませた。
ザルバ)こいつもアホだったな。
鋼徒)ああ、それより…
ザルバ)ホラーの気配だ。
???)うぐぐ…なに…それ…
鋼徒)まだ起きていたか、先にホラーを片付ける。
ザルバ)そうだな、魔戒剣で十分そうだな。
鋼徒)ああ、行くぞ！
素体ホラー)ぐがかかかっ。
鋼徒)はあっ！
一撃、二撃、そして突き刺すとホラーは消滅した。
鋼徒)ふう、まだゲートの気配がするから引き続き散策するぞ。
ザルバ)おう、あまり無茶はしすぎるなよ。
鋼徒)分かってる、ん？あれは…
ザルバ)昔見たことあるな、あの丸いホラーは…
鋼徒)『ハンプティ』…厄介な奴が復活したもんだ。
ザルバ)分かってるとは思うが、牙浪斬馬剣は使えないぞ。
鋼徒)…
どうしたら良いんだろうな、教えてくれよ、カオリ。
ザルバ)今の顔はカオリの事を考えていたろ？
鋼徒)余計なことを言うなっ！
ザルバ)ヘイヘイ。
御月カオリ、こいつの先祖…もとい御月カオルの玄孫、魔戒法師と画家を分けて活動している。
御月カオルはむかしホラーの血を浴びていろんな事があったらしい、ちなみにこの絵本を書いたのは御月カオルだ。
???)全く…何者よ、あんた…
鋼徒)…悪いな、少し眠って貰うぞ
延髄に鞘を撃ち、気を失わさせる。
鋼徒)よし、後は千冬の所に持っていくか。
一夏)鈴！
鋼徒)あれ？お前は…
一夏)織斑一夏だ、それよりも鈴に何をした！
鋼徒)ホラーから襲われる前に助けてやったんだ、感謝しろ。
一夏)そう…なのか？
鋼徒)まあ、少し眠って貰ったがな、命に別状は無いから安心しろ。
一夏)よかったぁ…
鋼徒)…ハンプティの探索は止めておくか、少し疲れた。
ザルバ)まあ、休養は必要だからな、俺様は必要ないがな。
鋼徒)うぜー。
いつから余り他人を信じられなくなったのだろう？あの事件？それともホラーのせい？もしくは魔戒騎士の法？
そして騎士は一人に成る。
鋼徒)…っ！
ザルバ)どうした鋼徒？
鋼徒)今一瞬だけメシアの気配がした…
ザルバ)本当か！
鋼徒)だが直ぐに消えた…くそっ！
ザルバ)だが必ずこの街に居ることは変わりない、それと鋼徒。
鋼徒)何だ？
ザルバ)もうすぐで遅刻するぞ。
鋼徒)やばっ！
ベンチから支給された制服を取り、直ぐに着替える。
ザルバ)やっぱり寮を借りた方がいいんじゃないか？
鋼徒)いや、人が沢山居るところだとホラーが出現したときに対処しきれない。
ザルバ)だからと言ってホームレスの公園はどうかと思うぞ。
鋼徒)こっちの方が落ち着くからこれでいい。
ザルバ)そうかい、さっさと行こうか。
鋼徒)ああ。
IS学園に到着すると、千冬が待っていた。
鋼徒)何だ千冬、わざわざ出迎えか？
千冬)お前はアホか、鈴音と言う奴が貴様と戦いたいらしい。
鋼徒)悪いが後にしてくれ、俺は一応普通の生徒として生活しなければいけないらしい。
千冬)そうか、ならば夕方頃に訓練所を開けておくからそこに行けよ。
鋼徒)面倒くさ。
ザルバ)まあ、鋼牙は大人だったからな、それよりも面倒なホラーと対峙してきた。
鋼徒)…夢の中だと、あの人に会えるのにな…
そう、夢の中だと冴島鋼牙がホラーの祖先、メシアとの対決をしていた。
所詮夢の話だと思うが、あの金色に光る天使の翼が、心を揺する。
俺もあの力が欲しい、空を自由に飛び、どんなホラーにも負けない、あの力が…
教室の入り口に立ち、入ってこいと言う合図でドアを開け、自己紹介をする。
鋼徒)…冴島鋼徒だ、たまに早退するが気にしないでくれ、以上。
千冬)じゃあそこの席につけ、開けといた。
鋼徒)わかった。
一夏)よろしくな。
鋼徒)…眠い。
一夏)一言目がそれか…
鋼徒)悪いな、夜は余り寝ないもんでな。
ザルバ)やっぱり昨日はゲームをしていたな。
鋼徒)殆どやる暇が無いんだよ、察せや。
一夏)そう言えば、これどんな仕掛けになってんだ？
ザルバ)触るな青二才。
一夏)うわっ！噛まれそうになった。
千冬)私語は慎め！
チョークが飛んできた、俺はキャッチしたが、一夏は直撃した。
千冬)…では授業を開始するぞ。
何事もなかったかのように再開するし。
そして昼休み、殺気を大放出で解き放つ。
一夏)！！？
鋼徒)悪い、眠るときはこんな感じで寝るんだ。
一夏)昼飯は？
鋼徒)菓子パン忘れたからいいや。
一夏)そうなのか？
鋼徒)学校疲れた…もうやめた…っ！
ザルバ)ホラーだ近いぞ。
鋼徒)悪い！そこを退いてくれ！
箒)！
窓からダイブ、結構な高さだったが余裕で越えられた。
鋼徒)確かここら辺…あれか！
???)えーい！もううっとうしいな！
鋼徒)お前は…
???)あ、誘拐犯！
鋼徒)邪魔だ、退いてろ！
???)っ…
ザルバ)普通は昼にホラーは出現しないけどな…やるか。
鋼徒)モラックス…こいつも復活したのか。
ザルバ)さっさと倒すぞ。
鋼徒)牙浪剣！
頭上で円を書き、鎧を纏う。
鋼徒)…我が名は黄金騎士牙浪！行くぞ！
モラックス)かぁぁぁっ
鋼徒)はあっ！
ガキンと弾かれる音がする、結構硬い事を確認すると、魔戒筆を取り出した。
鋼徒)光矢流星！
短剣を取り出し、素早く印を打ち込む。
鋼徒)今だ！はあっ！
牙浪剣をモラックスに突き刺し、更に光矢流星を打ち込む。
鋼徒)…倒せたか…
変身を解き、安堵する。
一夏)鈴！鋼徒！
鋼徒)織斑、何かの用か？
一夏)千冬姉から様子を見てこいって…
鋼徒)そうか…！、二人とも下がれ！
一夏)え？
モラックスが巨大な時計台になり、一夏を吹き飛ばす。
鋼徒)ちっ…二回連続はまともに戦えないぞ…
その時、手に持っていた魔戒筆を見て、一つ思い付いた。
鋼徒)…ザルバ、あの印を使っても良いか？
ザルバ)…死んでも知らねぇぞ。
鋼徒)俺は死なないから安心しろ。
そう、これは自分で作った壮絶な印。
鋼徒)…『牢獄印』
空に紋章を描き牙浪剣を構える。
鋼徒)…陰我へ消え去れ。
ゲートをこじ開けて無理やり陰我に押し込める技だ。
鋼徒)はぁぁぁぁー！
魔導筆で印を書きこむ。
鋼徒)封！
バシュウとホラーの姿は消えていった。
鋼徒)…
ザルバ)鋼徒？どうした？
鋼徒)…
一夏)気を失ってる…どうした方が良いんだ？
ザルバ)適当なベンチに寝かしておいてくれ、俺様は辺りを警戒する。
一夏)でもなぁ…
ザルバ)早くしろ。
鈴音)一応助けてくれたし保健室に…
ザルバ)お前らの仲間が『全員食われても良い』なら運んでも良いぜ？
一夏)っ…
ザルバ)ホラーは見境なく襲ってくる、そいつを助けるなら食われる覚悟をしておけ。
鈴音)いったいなんなのよ、陰我とかホラーとか、それが行方不明の犯人なの？
ザルバ)…食われたな、ホラーに。
一夏/鈴音)！
ザルバ)悪いことは言わない、この件から身を引け。
一夏)食われたって…
ザルバ)ホラーは魔戒剣や魔導筆、魔戒騎士専用のしか効かないからな、俺様から言う言葉は以上だ、さっさと行きな。
一夏)…鈴、戻ろう。
鈴音)え…あ、うん…
人が食われ、人の心に闇を残す、果たしてホラーを滅ぼせるのだろうか
疲れましたわ…最近課題をせずに夜更かししてたからきついのなんの…次の投稿はちょっと早いかな？