昨日の人狼は無事村人の勝利になったけれど、左右田クンやら日向クンには結構怒られた。そりゃあ、宣言もなしに意味深な発言。更には噛まれて2死体。狐か猫かってことで真っ二つに意見が割れてたからね。
大混乱に陥ってたのは仮眠室にある霊界用モニターで楽しく見てたけれど、後から来た九頭龍クンには 「性格悪ぃな」 と苦笑いされてしまった。
「でも、楽しかったでしょ?」
そんなことを言うと照れたように頬をかいて、そっぽを向いてしまう。残念ながら彼は辺古山さんと同じ陣営になれなかったようだけれど、それもそれで楽しかったろう。
辺古山さんも、これがきっかけで皆に若干ドライなところが緩和されるといいなぁ。九頭龍クンにだけ甘くて、一歩引いて見ているような部分があるからもう少し仲良くなりたい。いや、歩いてくるのを待つんじゃなくてこっちから引きずってでも連れて来ればいいのかな。
よし、そうと決まればそうしよう。
額が割れて包帯が痛々しいが、頭痛自体はなくなっている。島を歩き回ってリハビリするくらいは許可が取れるだろう。
大声を出されてしまうと痛いから、澪田さんとかと一緒に騒げないのは残念だが……
「狛枝…… ん、待たせてしまったか?」
「で、用ってなんだよ?」
3回のノックの後、扉が開いて入ってきたのは辺古山さんと九頭龍クンだ。
「ううん、とっくに準備してたから大丈夫だよ。2人ともいらっしゃい」
そう言って近くに置いてあるパイプ椅子を勧める。
一瞬視線を交差させた2人は、なにも言わずに九頭龍クンが椅子に腰掛けることで逸らされる。
「ペコも座れよ」
「ですが……」
「対等に接してくれって言っただろ?」
「…… 坊ちゃんよりも先に座るわけにはいきませんから」
そう言ってゆっくりと座る彼女。
九頭龍クンの言葉には大分弱いみたいで、片腕を抱きしめてちょっとだけ嬉しそうにしている。可愛いなぁ。
「ええとね…… ほら、昨日のペナルティじゃあキミたち、不満でしょ? あれだけのことをしたのに遊ぶだけだなんてー…… って罪悪感がある。違う?」
昨日の驚いた顔と、自分たちが楽しんで良いものかと葛藤するような表情を思い出しながら、提案するように人差し指を立てる。
「確かに…… きっちりケジメをつけることに慣れちまったオレたちにはちときついな……」
「恨まれるのは慣れている…… それが暗殺者というものだからな。しかし、一緒に暮らす以上はやはり、罰してほしい」
九頭龍クンは原作でも切腹してたから分かっていたけれど、もしかして辺古山さんあんまり動じてない? これは態度を緩和するのに随分……
「だが、何故だろうか。お前たちには嫌われたくないと、思うのだ。組の者の助けとなるよう、坊ちゃんの道具として剣を振るってきたが、こんな風に思うのは…… 初めてだ。だから、ちゃんと謝らせてほしい……」
どうやら、私の思い違いだったみたいだね。
辺古山さんはもう大丈夫だ。
九頭龍組に拾われ、九頭龍クンの剣として、道具として生きてきた彼女は彼本人に人間としての自身を求められ、そして私たちと意思を持った人間として過ごしてきていい意味で変化しているらしい。
まだまだ固いところもあるがそれが彼女の魅力だろう。
「狛枝、改めて言う。すまなかった……」
苦しげに目を細めて、ベッドに頭を打つんじゃないかというくらい頭を下げる彼女。
それを無言で見つめ、背中をそっと支える九頭龍クン。
私は首元のロケットペンダントをぎゅっと握ってから、彼女の伏せた頭にそっと手を乗せる。
「…… ?」
上目遣いでこちらを見上げてくる彼女に微笑んでみせてから、そっと 「何度でも言うけど、私は許すよ」 と口にした。
「あのとき、勢いで言っちゃったけどさ…… 私にも、九頭龍クンにとっての辺古山さんみたいな、大切な人がいるんだ」
彼女たちには話しちゃったから、いいかなと思って目を瞑る。
そうすると、辺古山さんのさらさらとした髪を撫でるこの状態で、まるでメイを撫でているような錯覚を覚えてしまう。
髪の色も、髪型も、雰囲気もそんなに似ていないのになぜだか、彼女の主に対する態度でメイを想起してしまうのだ。
本題のペナルティは、後で言えばいいかな。
「テメーが言ってたやつか」
「うん…… 私は病院の院長の娘でさ。病院で暮らしてて、なぜだか専属のメイドさんがいたんだ。当時中学生くらいの、ね。今思えば中学生をメイドとして雇ってるなんててんでおかしな話だけれど…… 私はその人に育てられたと言っても過言じゃないね」
自分と重ねられているからか、辺古山さんも私に撫でられた状態でそのまま聞いてくれている。
最初は手を跳ね除けられるかと思っていたけれど大人しくしてくれているようだ。ありがたい。
もう少し、この記憶に浸っていられるのだから。
「名前は…… 知らない。正確な年齢も、知らない。なんにも言ってくれなかったから、私はメイドのメイって呼んでた。いつもお嬢様って呼んでくれたり、2人のときは凪様って呼んでくれたり、すっごく優しい人だった」
片方の手ではロケットペンダントをいじくり、もう片方の手では辺古山さんの頭を撫で、目線は真剣な目をしている九頭龍クンに向ける。
「医療機関最大最悪の事件って、知ってる?」
「…… 小耳に挟んだくらいだな」
そりゃあそうだよね、だって私たちがまだ小さいときの話だし、詳しく知っている左右田クンのほうがおかしいというかなんというか…… 臆病だよね。
「あれ、私の暮らしてた病院で起こったんだ」
静かに息を飲んだ音が聞こえた。
それが目の前の彼からか、それとも彼女からなのかは分からなかったが、続ける。
「みんな、みんな死んじゃった。私の父さんが、みーんな殺した。私はそんな中で、大好きな友達とか、姉妹同然に育った子たちを見捨ててメイと逃げた」
見えなかったんじゃない。聞こえなかったわけじゃない。
今思えば、私は見て見ぬ振りをしただけだ。
そこらに転がる死体を見えないふりをしながら避けて走り、助けを求める声を無視して玄関まで走った。助けていたら自分の死ぬ可能性が引きあがるから、ただひたすらに。自分以外どうなろうと知ったこっちゃないと逃げた。
最低だと思う。私は友達も姉妹も、狂った父親さえも見捨てた。全部捨て去った。そんな私がここでの平穏な生活を渇望しているのはおかしな話かもしれない。そのうち報いがくるかもしれない。
それでも、私は前を向こうと、変化を受け入れてみようと、やっと一歩踏み出したのだ。
「私の才能は幸運。大きな不運が来れば大きな幸運がやってくる。そういうものなんだ。ハイジャックにあったらハイジャック犯が隕石に当たって死に、私を引き取ってくれた人たちも死んだ。そういう才能だってことは病院から逃げ出したとき既に分かってたから……」
私は自身が傷つかないためにメイと別れた。いや、メイを捨てたのだ。
「いつかメイを殺してしまうかもしれないからって、メイと別れた。この空の下のどこかで生きていてくれればいいやって捨てたんだ。だから、そんな障害もないのにすれ違ってるキミたちを見て、おせっかいを焼きたくなったのかもしれないね」
ぷるぷると震える辺古山さんの伏せられた表情はなにを思っているのだろう。
自分が捨てられる想像? それとも同情? 九頭龍クンに捨てられるはずがないっていう自信?
分からないけれど、嫌われたくはないなぁ。
「私はダメだったけど、キミたちは……」
ぱしん、と乾いた音が響いた。
「え……」
弾かれた腕が空中を彷徨う。
顔を上げた辺古山さんは怒っているように目尻を吊り上げ、唇を引き結んでいた。
よく見れば九頭龍クンも少し怒っているようで…… もしかして、嫌われちゃったかな。
「なぜ、お前は諦めている?」
「え、えっと…… ?」
辺古山さんの真剣な目に、怖くなってより一層ペンダントを握りしめた。
「お前も、過ちには気づいているんだろう。ならなぜ、初めから諦めているんだと言っているんだ」
静かな怒気を混じらせてこちらを見つめる彼女。
九頭龍クンも言いたいことがありそうだが、彼女1人に任せてしまっている。
「お前だって会いたいんだろう? 一緒に過ごしたいんだろう? 私たちに気づかせておいて自分は諦めているなんて、ふざけてるのか? 会いに行けばいいだろう、この島から脱出して、そしてやり直せばいいだろう」
「い、今更探したって……」
怖いのだ。
一度捨てた私を彼女が許してくれるのか、もう一度やり直させてくれるのか、分からないから怖いのだ。
約束をしていたって、あちらは忘れているかもしれない。忘れられているかもしれない。それが、怖いんだ。
だから彼女たちに説教紛いのことをしておきながら私はなにもできていない。
…… こんなんじゃあ怒られるのも当然か。
「私を、お前の大切な人に重ねているのなら分かるだろう! 私は、たとえ坊ちゃんに本当に道具扱いされようと、捨てられようとも想いが変わらない自信があるぞ! それともなんだ? お前のメイドはそれくらいの情しかないとでも言うのか? なら私とそいつを比べるのをやめるんだな。その程度の情しかないやつと、重ねられたくないなどないぞ!」
そう言う彼女の声はどこまでも冷たくて、そして、暖かい。そんな矛盾を孕んだ声は重たく私の中に入っていき、響く。
そうか、この言葉は辺古山さんの九頭龍クンへの思いを疑うようなものなのか…… そうだよね、辺古山さんはなにがあっても九頭龍クンを嫌わず、そばにい続けるよね。そっか、そうだったんだ。
やっぱり、似た立場の人に訊くと違うな。ちゃんとした答えが返ってきた気がする。
似ていると思った彼女だからこそ、その言葉がメイ自身に言われているようで、代弁されているようで、するりと私の中に届くのだ。
しかし、それはメイの言葉ではない。辺古山さん自身の言葉だ。それを忘れてはいけない。
そもそも、他の人と重ねること自体が彼女にとって失礼だよね。
メイの想いは直接私が聴かないといけないのだ。私も、メイの想いを疑いたいわけじゃないのだから。
…… 私が勝手に怖がっているだけ、か。
「メイが死ぬのは、嫌なんだ。失うのが、怖いんだよ。だから才能のコントロールができない私が、そばにいたら危険だからって…… でも、そっか。置いてかれるのは、嫌だよね……」
「そうでなければお前の手が震えるわけがないだろう。撫でる手が震えていたら何事かと思うぞ…… 坊ちゃんの想いを汲み取れなかった私がこんなことを言うのも、どうかも思うが……」
少しだけ歪む視界で九頭龍クンを見てみれば、思わぬ告白のような言葉に、耳まで真っ赤にしていた。
「テメーらのせいだぞ」
視線に気づいたのか、赤い顔のままそっぽを向く彼。
そんな彼に、辺古山さんは何事もなかったように 「ぼ、坊ちゃんどうされました? 私がなにか……」 とおろおろしている。この子、自分が告白紛いなことをした自覚さえないようだぞ。
九頭龍クンは苦労しそうだなぁ、と苦笑して目尻を拭う。
「そっか、メイも迎えが来るのを待っててくれてるよね。なら、早くここから脱出して迎えに行ってあげないとね」
視界は相変わらず歪んでいるが、心は晴れ晴れとして暖かい。
早くこの2人のように、分かり合えるようになりたい。そんな思いが強くなっている。
会いたい。けれど、それは全員で脱出してからだ。
「あはは、とんだ告白タイムになっちゃったね」
「こっ…… !?」
私の言葉に素早く反応した辺古山さんが顔を赤くしている。
いやあ、そういう意味で言ってるわけじゃないんだけど、これは自爆かな?
「だめだなぁ、私。次会うときまでにはこのネガティブ思考どうにかしないとね…… っと、ペナルティのことだけど」
「あ、ああそうだったな……」
助かった、という顔をして九頭龍クンが話に乗ってくる。
辺古山さんの件があったからだいぶ性格が丸くなっている気がする。辺古山さんも今の話で打ち解けてくれたようでなによりだ。
「この病院、きっと3番目の島だよね?」
「そうだ。ウサギが門番を倒して開放されたんだとよ」
九頭龍クンがぶっきらぼうに言う。
そうか、やはりなにかしらのことが起きれば順調にモノミが門番を倒してくれるのか…… それとも、時間経過でモノミが確定で倒してくれるのか…… 事件が起こるたびにモノクマがわざわざモノケモノを弱くしている可能性もあるが、モノミもパワーアップしていることからそれはないと思う。
まだなんとも言えないかな。
「2人に3番目の島を案内してほしいなって」
2人の仲の邪魔になっちゃうかもしれないけど。
「そんなことでいいのか?」
「オレはいいけどよ、罪木の奴になんか言われねーか? ペコを見る目が、なんつーか……」
ああ…… 、そりゃあ友達が殺されそうになったら警戒もするよね。
「なら十神クンも一緒ならどう?」
「…… それなら罪木も納得してくれるだろうか」
この、十神クンの圧倒的安心感よ。
罪木ちゃんも十神クンがいれば安心するだろうし、私も安心するし、一石二鳥だよね。
「なら早速、罪木さんに一時帰宅許可を貰って来るね!」
そう言って座っていたベッドから降り、病室を飛び出ようとするが横から伸びた手によりフードを捕まれ、思い切り首が締まった。
「うぐっ」
「あ、す、すまない……」
やり過ぎたと思ったのか辺古山さんはすぐに手を離してくれた。
いや、突っ走ろうとしたのは私だから辺古山さんは悪くないけどね。
「罪木から許可を貰うのは私たちがやってくる。お前はもう少し寝たほうがいい。散策は昼からでもいいだろう?」
「何時から待ってたのかは知らねーけどよ、そんな血が足りてませんーって顔で嬉々とされても困るんだよ」
そう言われてしまうと不安になってくる。
今朝顔を洗いに行ったときは昨日よりも顔色良くなってると思ったんだけれど、そんなに顔色悪いのか? それとも単に気遣いか?
なにはともあれ、気遣われていることは確かだしここは大人しく待とう。
「なら、罪木さんをここに呼んできてくれるだけでいいよ。私が説明しておくから。2人は十神クンを探してきてほしい」
「ああ、分かった」
頷いて去っていく姿を目で追う。
もう、彼女の姿にメイの影が見えることはなかった。
そう、前を向いたから。今度は本物の彼女に会って、私も謝るんだ。たとえメイが私を覚えてなくてもいいから、軽蔑していてもいいから。
今まで1人にしてごめんって。信じられなくてごめんって言って…… それから、大好きだって伝えよう。精一杯の親愛を示して、それでまた昔みたいに彼女のケーキを食べるのだ。
…… 今度はここにいる、全員で。
◆◇◆
2人を見送り、一息吐いたところでベッドへと戻る。罪木ちゃんが来るまでの間は少し、微睡んでいよう。
そうして目を瞑るのだが、なんだかおかしな感触がした。
生温いような冷たいような…… これは一体?
「ハァ、ハァ…… 狛枝さん、シャンプー変えた?」
「っ、うわぁぁぁぁぁぁぁ!?」
布団から転げ落ちて後退り。
そこには、ベッドの上には頬を赤らめて身をよじるモノクマの姿が……
思わず殴り飛ばさなかった私を褒めたい。もし殴ろうものなら校則違反でボン、だ。
「んもう! オマエラったらボクを放っておいてイチャラブしちゃってさ! 青春しちゃってさ! 爆発しろ!」
「物理的に!?」
こっちくんな! やめてよ、外で見張りしてたモノミはどうしたんだよ!
「ずっとスタンバってました!」
「ず、ずっと布団の中に? い、いつから……」
「狛枝さんが着替えに行ってる間に!」
「そ、そうなんだ……」
気づかなかった。ていうか、さっきの話全部聞かれてたのか?
え、恥ずかしいんだけど。モノクマに見られたとか最悪もいいところだ。弱味握られそう。
「…… ところで、狛枝さんったらこの島にずうっといたいんじゃなかったの?」
小首を傾げるモノクマに僅かな悪意を感じ取り、少しだけ言葉を考えてから答える。
「確かにこの島は安全で平穏だけれど、それはキミがいなければだよ。キミみたいな危険な肉食動物がいるんじゃあ、やってられないと思わない?」
「トゥンク…… はじめてクマ扱いされたクマ! がおー、たーべちゃーうぞー!」
…… 遊ばれている気がする。
「ふざけてるの?」
「ふざけてる? ふざけてるのは狛枝さんなんじゃない?」
「はあ?」
急に真面目ぶって喋りだしたモノクマの目は赤く、ギラギラと光り輝いている。いきなり怖くなったモノクマに困惑が隠せないのだけれど。
「皆と一緒にここから出る? 諦めないでオマエの大切な人に会う? そんなこと、オマエが本当にできると思ってるの?」
「…… できるよ。私は、ちゃんと向き合うって決めたんだ」
淡々と、そう言ったがモノクマも笑うことすらせずに続けていく。
「いざ生死の分かれ目になったら他人を見捨てるクセに? 三つ子の魂百までって知ってるよね。生まれついてきたものは覆せないんだよ。絶対に、絶対にね」
なんだ、これ。
どうしてこんな真剣にモノクマは言ってるんだ? いつもならうぷぷとでも笑いそうなものなのに。
私を絶望させたいだけ? いや、それだけじゃなさそうだな。なんだ? なんでこんなに…… 〝 彼女 〟は言い聞かせるように話してくるんだ。
分からない。けど、私に言えるのはこれだけだ。
「やってみせる、絶対に。絶対に全員でこの島から帰って、今度こそ平穏な暮らしに戻るんだ。それで、メイに会って、謝って、ありがとうって伝えるんだ。だから私は負けない。それまで、私は〝 死ぬわけにはいかない 〟んだ」
沈黙。
そして、いつもは気にならない機械音を鳴らしながらモノクマの目がこちらに向けられる。
「クマ、クマママ、クマーハッハ!」
「え?」
とうとう、うぷぷ笑いも飽きちゃったのかな?
「そう、ここから帰りたい理由ができてセンセーなによりです!」
どの口が言うんだか。
「なら、ボクにちゃんと示してみなよ。やれるもんならやってみろクマー!」
「…… 絶対に、やってみせるから」
「うぷぷぷぷ、絶望が待ってるかもしれなくても?」
「絶望がなくっちゃ、ハッピーエンドにならないでしょ? 最初から幸せへの道しかないなら、それはノーマルエンドだ。そう思わない? モノクマ」
幸せなエンディングしか存在しないシナリオなどどこにもないのだ。
それに、少し難易度が高いくらいが丁度いい。
「〝
「はいはい、もうちょっかいかけてこないでよね」
クルクル回りながら扉を開けて出て行くモノクマ。
その方向には背を向けたモノミが立っていて、扉が開いたことに気づいたのか、こちらを振り返って驚いている。
「あー!? モノクマ! どーして中から出てきたんでちゅか! 狛枝さんの睡眠を邪魔しちゃだめでちゅー!」
「ボクの睡眠を邪魔する権利はオマエなんかにはないだろー!」
「早く病院から出て行くでちゅー! 病院は静かにしないといけないんでちゅからぁ!」
「いてっ、いてっ、叩くなよー」
多分、1番うるさいのはモノミだと思うよ。
結局寝付けずにその後は、罪木さんが来るまで待ちぼうけしていたのだった。
三章はイベント多くて楽しいよね。
凪の入院により、ゲーム本編とは何日かずれています。
この主従本当に可愛いすぎると思うんだ。ペコちゃんの通信簿は常に九頭龍クンへの愛で溢れてるし、公式でこの2人はいいコンビ扱いですよね。書いているうちに、やはりこちらもそのキャラを好きになっていく。九頭ペコの輪よもっと広がれー!
・生温かいような冷たいような
お腹の部分だけ湯たんぽ機能ON! 寒い冬に重宝します。そこのあなたも一体いかがですか?もれなく絶望 (させる) 機能付き! な、なんとお値段イチキュッパ! 安い! これは買いだね、間違いない!
・三つ子の魂百まで
黒幕もそうだけれど、豚神や狛枝、桑田など才能に縛られて好きなことができない連中を見ていたら、天才ってのも難儀なものだなと感じてしまいます。
・モノミ
パワーアップしてもポンコツ可愛い。
・狛枝
やっと主人公らしくなってきたかな?