biohazard 惨劇の街の脱出   作:如月ユウ

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5話

「あのジルさん。」

 

「なにかしら?」

 

「この街でなにが起こっているんですか?」

 

修司はずっと気になってたことをジルに聞いた。

なぜ人が人を襲って食べるのか。

 

「この街で起こした原因はアンブレラよ。」

 

「アンブレラ?」

 

「この街を発展させた製薬企業会社だ。」

 

ロバートがアンブレラについて修司に簡単に説明してくれた。

アンブレラは製薬会社として活動しており、様々な薬を販売しているらしい。

修司が知っているといえば、Cool Sodaという清涼飲料水ぐらいしか知らなかった。

 

「けどなんでアンブレラが原因なんですか?」

 

「アンブレラは裏でウィルスをつくって人体実験をしていたの。」

 

「人体実験!?」

 

「いまから2ヶ月前、アークレイ山地で猟奇事件が起きたのは知ってる?」

 

「そういえば…」

 

ニュースで連続殺人事件が起きているって言ってたな。

10人ぐらいの人が殺されたって。

 

「詳しい話は私のオフィスで話すわ。」

 

ジルはS.T.A.R.Sオフィスを案内すると言い

先頭に立って歩いていく。

 

「ねぇちょっと。」

 

クレアがジルを呼び止める。

 

「ねぇ女の子を探さないの?」

 

「女の子の事は安心して、ちゃんと探すわ。」

 

「クレア、もしかしたら君の兄さんがいる居場所の情報がわかるかもしれない。

ここで君1人行かせる訳にはいかない。」

 

「わかったわ…一緒に行くわ。」

 

「すまない」

 

西側通路から二階に上がり、S.T.A.R.Sオフィスの前にたどり着く

ジルはカードキーを使いオフィスを開けた。

S.T.A.R.Sのオフィスは扉がロックされていたか血が全くない。

「兄さん、また散らかしてる。」

 

クレアは少し呆れているが笑っていた。

整理整頓してくると日記のようなものを見つける。

 

「これは…日記?」

 

クレアは日記を開いた。

 

クリスの日記

 

8月8日

今日も署長に掛け合うが相手にされなかった。

この事件はあの洋館でTウィルスの実験をしていたのは間違いない。

ウィルスに感染するとゾンビの仲間になる。

だが証拠は洋館と一緒に爆破してしまい、残っていない。

どうすればいい。

 

8月17日

最近、奇妙な事件が起きているらしい。

夜中あちこちに見たことない化け物がでるらしい。

アンブレラが動き出したに違いない。

 

8月24日

ジル、バリーと協力して情報を掴んだ。

ブラッドとレベッカに協力を依頼したがブラッドはあの事件から部屋に出ていない。

レベッカは辞職しており街から出たらしい。

仕方なく三人で相談し、アンブレラの本社があるヨーロッパへ飛ぶことにした。

妹には連絡しない

危険にさらしたくなかった。

すまないクレア。

許してくれ。

 

ここから日記は書かれていない

 

「兄さん…」

 

日記には写真が挟んであった。

S.T.A.R.Sの集合写真だろうか.

兄のクリスやジル、他の隊員達が写っていた.

 

「これ貰っていい?」

 

「いいわよ。」

 

クレアは写真をポケットに入れた。

 

「クレアは居場所がわかってよかったな。」

 

「えぇ…」

 

もうこの街には用はない。

女の子を探してはやくこの街を出よう。

 




クリスの日記はバイオハザード2のクリスの日記を少し改編しています。

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