biohazard 惨劇の街の脱出   作:如月ユウ

4 / 30
ここから話が少しはやくなります。


4話

警察署にはいるとホールに一人の警官が血だらけで倒れていた。

 

「大丈夫か。」

 

「誰だ…」

 

警官は銃を構える。

 

「待て、俺達はゾンビじゃない。」

 

「お前は…レオンか?」

 

「あんたは?」

 

「俺はマービン…お前の上司になる予定だった。」

 

「悪いな…歓迎会の準備をしていたが中止になった。」

 

マービンはゆっくりため息をついて後悔していた。

 

「あの時、クリス達を信じてたら…」

 

「ねぇ、兄さんはどこにいるかわかる?」

 

「あんたは?」

 

「クレア・レッドフィールド。兄さんを探しに来たの。」

 

「いや、謹慎処分になってからわからない…」

 

「あの他の警官はいますか?」

 

「生存者と一緒にここを出た。」

 

「じゃあ…」

 

「ここには誰もいない…」

 

「そうか…」

 

「クリスの居場所を知りたければ、S.T.A.R.Sのオフィスに行け…二階だ、多分情報を書いている。」

 

「マービンだが」

 

「いいから行け」

 

マービンはレオンに銃を向ける。

 

「はやく…!」

 

「わかった…必ず戻る。」

 

修司達はS.T.A.R.Sオフィスに向かう為、ホールを後にした。

 

受付を通りすぎ西側廊下の

扉を開けると周りが血だらけだった。

 

「なにが起きたの…」

 

「わからない…」

 

「警戒した方が良いな。」

進もうとしたら

突然、窓が割れてなにかが飛び出してきた。

 

「何が起きた!」

 

「どこにいった!」

 

銃を構えて辺りを探すが見つからない。

上からポタポタと落ちる音がして、上をみると天井に張り付いた化け物

 

リッカーが修司達を見下ろしていた。

 

「無視した方がいい!」

 

リッカーを無視して走り、次の扉を開けて、リッカーが入る前に閉めた。

 

「危なかった。」

 

「なにあの化け物。」

 

「なんで警察署にあんなのが…」

 

「俺達がくる前に警察署は終わっていたんだな。」

 

会議室廊下を歩き始めると窓に打ち付けたバリケードの間からゾンビの手が飛び出してきた。

 

「バリケードがあるから大丈夫だろう。」

 

「そうね。」

 

扉を明けて暗室前廊下を進み、二階に上がり進もうとすると小さな少女がいた。

少女は修司達をみると怖がり逃げだした。

 

「待って!」

 

クレアが走りだし修司達は追いかける。

 

「どうして逃げたんだ。」

 

「俺達をゾンビだと思ってるんですよ。」

 

「早くしねぇと孃ちゃん見失うぞ。」

 

少女を追いかけ西側廊下の扉を開け、ロビーに走るがバリケードが敷かれており

空いている下の穴をくぐった。

 

「壊すわよ。」

 

クレアがバリケードを蹴り壊した。

少女は一階に降りた。

 

「待って、1人じゃ危ない!」

 

「どうして俺達から逃げる。」

 

「俺達がゾンビだと思っても不思議じゃない。」

 

「こんなことになったら誰しも怖がっていますよ。」

 

少女は廊下を走り続ける。

追いかける途中、修司は西側廊下にいたリッカーの身体に足をひっかけ転んでしまった。

リッカーは修司に飛びついて襲いかかろうとしたが

修司はリッカーの頭を蹴り上げ、リッカーは天井にぶつかり倒れる。

 

「大丈夫かシュウ。」

 

「悪いボブ。」

 

修司はロバートの手を借りて立ち上がる。

ホールまで戻るが少女の姿はなく。

倒れているマービンしかいなかった。

 

「マービン小さい少女を見なかったか?」

 

レオンはマービンに問いかけるが反応がない。

 

「マービン?」

 

レオンは脈を測る。

 

「マービン…」

 

「レオン、マービンは…」

 

レオンは首をふった。

 

「そんな…」

 

「マービン…あんたと働きたかった。」

 

「レオンさん…」

 

「わかってる女の子そ探そう。」

 

レオンは立ち上がると

マービンがふらっと立ち上がる。

 

「マービン?」

 

レオンはマービンに寄ると

マービンはレオンに掴みかかった。

 

「よせ!マービン!」

 

「もうゾンビになっていたのか。」

 

「そんな…」

 

レオンはマービンを離そうとするがマービンの力が強く離してくれなかった。

 

「マービン!離れて!」

 

クレアはハンドガンを構え撃とうとするがレオンにあたりそうだった。

 

背後から一発の銃声。

 

マービンは倒れた。

 

後ろを見ると袖のない水色の服

ミニスカートを穿いた女性がハンドガンを構えていた。

マービンを撃った女性だろう。

 

「大丈夫?」

 

「ああ、助かった。」

 

「貴女は…?」

 

修司は女性に話かけようとするとロバートが女性に話しかけた。

 

「ジル!」

 

「ロバート!生きてたの!」

 

「ボブ、この人は?」

 

「ああ、紹介しよう。彼女はS.T.A.R.S隊員のジル・バレンタインだ。」

 

「はじめまして。ジルと呼んで。」

 

「ねぇ兄さん何処にいるか知らない?」

 

「貴女は?」

 

「クレア・レッドフィールド。兄のクリスを探してるの。」

 

「妹さん?クリスはもうラクーンシティにはいないわ。」

 

「そう…」

 

「クレア…もうこの街に用はないな。」

 

「そうね、女の子を探しましょう。」

 

「女の子?」

 

「小さい女の子なんだ。みてないか?」

 

「いえ、今来たばかりだからみていないわ。」

 

「一緒に探してくれない?」

 

「そうね…子どもを置いて街に出るなんて警官失格ね。」

 

「そうだな。俺はレオン・S・ケネディ。ついさっき着任した警官だ。」

 

「着任早々遅刻とはいい度胸ね。」

 

「そのおかげで先輩に会えたんだから。」

 

「言ってくれるじゃない。」

 

ジルはレオン肩をつつく。

 

「藤崎修司です。ケンド銃砲店の店員です。」

 

「バリーから聞いてるわ。

最近ロバートと三人でよく釣り行ってるんでしょ?」

 

「二人にはお世話になってます。」

 

「バリーなら心配しないで。家族と一緒に街にでてるわ。」

 

「そうですか。」

 

修司は安堵した。

ラクーンシティに住みはじめてバリーには色々とお世話になった。

今装備しているリボルバーマグナムもバリーが勧めてくれた銃だ。

もしロバートとバリーと出会っていなかったら、あの人を喰う化け物の仲間になっていたかもしれない。

バリーは避難し、ロバートと一緒に行動している。

今はそれでいいと思おう。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。