biohazard 惨劇の街の脱出   作:如月ユウ

3 / 30
この時期になりますと熱中症になりやすいので
水分と休憩は欠かさないでください。


3話

修司を先頭に裏路地を進む。

別れ道はなく、何事もなく進めると思ったが

ゾンビが金網に近づき、ガシャンガシャンと音を立てていた。

金網はゾンビの進行を防いでいるので襲われることはない。

 

「モテモテだな。」

 

「冗談でも嬉しくないわ。

レオン、あそこに女性もいるわよ。」

 

「ゾンビでなければ喜んで。」

 

「この路地は警察署の近くなので

まっすぐ行けば近道になります。」

 

路地から出れると思ったが

車が停まっており通れなかった。

 

「車が邪魔だな。」

 

「誰よ。こんなとこに停めたのよ。」

 

「朝はなかったんですが。」

 

「よし皆で押そう。」

 

車に手をのせる。

 

「いくぞ、せーの!」

 

修司達は車を押して裏口から出た。

商店街には人はいない。

明かりがついた喫茶店

放置された車

脱線した路面電車

ゾンビに突破されたであろうバリケードがあった。

 

「人がいない…」

 

「どこ行ったんだ?」

 

辺りを見渡すが誰もいなかった。

 

「ラクーンシティにいる生存者は至急ラクーン警察署に来てください。

繰り返します。

ラクーンシティにいる生存者は至急ラクーン警察署に来てください。」

 

遠くからアナウンスが流れる。

「生存者はいそうね。」

 

「よかった、生きてる人いるんだ。」

 

修司達はアナウンスを聞き、警察署を向かおうとしたが

ゾンビが店の中やバス、路面電車から現れ修司達に近づいてきた。

 

「あ~」

 

「走れ!」

 

ゾンビを撃ち、警察署まで走る。

撃ち残しがあるがかまっている暇はない。

ゾンビに囲まれる前に進む。

遠くから警察署が見えた。

 

「もう少しだ。」

 

「急いだほうがいいわね。

ゾンビが集まってきている。」

 

ロバートは車のガソリンが漏れ、近くに火が着いていたことに気づく。

 

「シュウ、車から離れろ!」

 

「えっ?」

 

レオンとクレアは急いで車から離れたが

しかし修司は車のガソリンが漏れ、火が着いているのに気づかず

気づくのが遅れた修司は車の爆発に巻き込まれる。

爆風で吹っ飛ばされアスファルトに頭を打つ。

 

「がっ…」

 

「シュウ!しっかりしろ!」

 

視界が揺れて、耳鳴りがする。

修司はふらつき、うまく立てなかった。

ロバートは修司にの元に駆け寄り、肩を貸して移動する。

 

「レオン!」

 

「わかってる!」

 

「シュウ大丈夫か。

しっかりしろ。」

 

「うぅ…」

 

「はやく警察署に行くぞ。」

 

修司はフラフラしながらロバートの肩を借りて警察署の入口に行き

レオンとクレアは修司達に近づかないように周りにゾンビを撃つ。

ゾンビが全員倒れて他のゾンビがいないことを確認した後、銃をおろした。

 

「さすがに警察署は無事みたいね。」

 

「はやく入ろう、シュウを休ませたい。」

 

「そうだな長い夜になりそうだからな。」

 

レオン達は警察署の扉を開けた。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。