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ヘリに乗らなかった修司達はアメリカ政府に保護された。
持っている武器、ビテオカメラ、リュックに入れたアンブレラの証拠を全て奪われ
修司は一室の部屋に連れて行かれる。
部屋はイスしかなく
周りに人がいない
天上のライトが薄暗い部屋を照らす。
修司はイスに座ると政府の諜報員が話してかけてくる。
「あのラクーンシティから脱出したそうだな。」
「お前は誰だ。」
「質問を質問に返すのは不自然なのでは?」
「なら答えてやる。あぁそうさあのゾンビの巣窟から脱出した。それでお前は誰だ。」
「名前は言えないが政府の役人と思えばいい。」
「そうかよ。」
「我々は君達のことをなんとでもできる。」
「俺達をどうするつもりだ。」
「それは君の回答次第だ。」
「みんなに危害を加えるなよ。そのときは俺がお前達を…」
「安心しろ怪我人に危害を加えるつもりはない。それにあの少女はGの抗体を持っている。乱暴には扱わない。」
「どうだか…」
修司はそっぽ向く
しかし諜報員は意外な事を言った。
「それに…私は君を高く評価している。まだ子供なのにあの街から脱出したらしいな。」
「あれは俺の力じゃない。レオンさん達が俺を守ってくれたから脱出できたんだ。」
「だがラクーンシティから脱出したのは事実だ。君のサバイバル能力は実に素晴らしい。そのまま腐らせるのは勿体ない。」
「それで君には選択肢がある。」
「選択肢?」
諜報員は修司に選択肢を与えた。
「まず1つ。あの街のことを忘れて暮らすこと。しかし我々の監視下で生活することだ。」
ラクーンシティで起きたことを忘れて今までと同じように生活が出来る。
だが政府の監視の中で生活しなければならない。
もしかしたら軟禁生活かもしれない。
「次にもう1つ我々の側につくことだ。」
「どういうことだ?」
「つまり我々の為に働くということだ。」
あの街で起きたことをもう一度体験するかもしれない。
しかし、ある程度の自由が得られると言うらしい。
「私が勧めるのは…」
諜報員はある意味強制的な発言をした。
「我々の側に着くほうだ。」
「強制的みたいだな。」
「決めるのは君自身だ。我々は脅迫しない。
それともう1つ。君の出身国は日本のようだな?」
「それがどうした。」
「残念ながら君を日本に帰国することは出来ない。」
「何でだよ!」
修司は立ち上がる。
「君は機密情報を知りすぎた。漏洩する可能性があるのでな。」
舌打ちをして座る。
「それで君はどちらを選ぶ?」
制限された安全な暮らし
危険だがある程度自由な暮らし
そして日本に帰国出来ない
だが修司はこれで迷うことはなくなった。
修司が決めた選択肢は
「やってやるよ。だがお前らの為じゃない。レオンさん達の為にだ。」
「よかろう。」
扉が開き、修司は連れて行かれた。
こうして藤崎修司は政府の裏側の人間になった。
家族が修司の安否を知らずに
次回人物紹介&後書き