biohazard 惨劇の街の脱出   作:如月ユウ

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ついに最終回
ここまで読んでくださってありがとうございます!


28話

ヘリに乗らなかった修司達はアメリカ政府に保護された。

持っている武器、ビテオカメラ、リュックに入れたアンブレラの証拠を全て奪われ

修司は一室の部屋に連れて行かれる。

部屋はイスしかなく

周りに人がいない

天上のライトが薄暗い部屋を照らす。

修司はイスに座ると政府の諜報員が話してかけてくる。

 

「あのラクーンシティから脱出したそうだな。」

 

「お前は誰だ。」

 

「質問を質問に返すのは不自然なのでは?」

 

「なら答えてやる。あぁそうさあのゾンビの巣窟から脱出した。それでお前は誰だ。」

 

「名前は言えないが政府の役人と思えばいい。」

 

「そうかよ。」

 

「我々は君達のことをなんとでもできる。」

 

「俺達をどうするつもりだ。」

 

「それは君の回答次第だ。」

 

「みんなに危害を加えるなよ。そのときは俺がお前達を…」

 

「安心しろ怪我人に危害を加えるつもりはない。それにあの少女はGの抗体を持っている。乱暴には扱わない。」

 

「どうだか…」

 

修司はそっぽ向く

しかし諜報員は意外な事を言った。

 

「それに…私は君を高く評価している。まだ子供なのにあの街から脱出したらしいな。」

 

「あれは俺の力じゃない。レオンさん達が俺を守ってくれたから脱出できたんだ。」

 

「だがラクーンシティから脱出したのは事実だ。君のサバイバル能力は実に素晴らしい。そのまま腐らせるのは勿体ない。」

 

「それで君には選択肢がある。」

 

「選択肢?」

 

諜報員は修司に選択肢を与えた。

 

「まず1つ。あの街のことを忘れて暮らすこと。しかし我々の監視下で生活することだ。」

 

ラクーンシティで起きたことを忘れて今までと同じように生活が出来る。

だが政府の監視の中で生活しなければならない。

もしかしたら軟禁生活かもしれない。

 

「次にもう1つ我々の側につくことだ。」

 

「どういうことだ?」

 

「つまり我々の為に働くということだ。」

 

あの街で起きたことをもう一度体験するかもしれない。

しかし、ある程度の自由が得られると言うらしい。

 

「私が勧めるのは…」

 

諜報員はある意味強制的な発言をした。

 

「我々の側に着くほうだ。」

 

「強制的みたいだな。」

 

「決めるのは君自身だ。我々は脅迫しない。

それともう1つ。君の出身国は日本のようだな?」

 

「それがどうした。」

 

「残念ながら君を日本に帰国することは出来ない。」

 

「何でだよ!」

 

修司は立ち上がる。

 

「君は機密情報を知りすぎた。漏洩する可能性があるのでな。」

 

舌打ちをして座る。

 

「それで君はどちらを選ぶ?」

 

制限された安全な暮らし

 

危険だがある程度自由な暮らし

 

そして日本に帰国出来ない

 

だが修司はこれで迷うことはなくなった。

 

修司が決めた選択肢は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やってやるよ。だがお前らの為じゃない。レオンさん達の為にだ。」

 

 

 

 

「よかろう。」

 

扉が開き、修司は連れて行かれた。

こうして藤崎修司は政府の裏側の人間になった。

家族が修司の安否を知らずに




次回人物紹介&後書き

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