biohazard 惨劇の街の脱出   作:如月ユウ

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22話

Gバーキンは腕を大きく振り、修司達はGバーキンの攻撃を避ける。

 

「あたったらひとたまりもないな。」

 

「けど弱点の目は大きくなっているので狙いやすいです。」

 

修司はGバーキンの右肩の目玉に撃つとGバーキンは怯んだ。

 

「行きましょう。」

 

警備室へ続く扉に進もうとしたら開かなく

扉をドンドン叩くが開く様子がない。

 

「開かないわ!」

 

「システムダウンか。」

 

「どうしまょう。」

 

「ウィリアムを倒すしかないわね。」

 

Gバーキンの方へ向くがいなくなっていた。

辺りを見渡す。

 

「どこにいった。」

 

「上から来ます!」

 

体格からあり得ないほど跳躍したGバーキンはレオンに向けて爪を突き刺そうとしていた。

レオンはギリギリ回避しGバーキンの爪は床に刺さる。

 

「今だ、撃て!」

 

レオンの合図でGバーキンに撃つ。

爪が刺さっているおかげで弾が十分あたる。

床から爪を抜き自分を守るかのように腕を振る。

 

「身体が大きくなり過ぎて動きが遅くなっているわね。」

 

「なら倒すのは楽になるな。」

 

再び跳躍し次はクレアに爪で刺そうとする。

 

「そう簡単には当たらないわ。」

 

クレアは距離を離してかわし右腕の目玉に向けて撃つ。

目玉を中心に撃ったのかGバーキンは倒れる。

 

「死んだか?」

 

「確認してる暇はありません。はやくシェリーとジルさんにワクチンを打たないと。」

 

「えぇまずはシステムを回復させないと。」

 

Gバーキンを後にしようとしたが

 

「ぐぉぉぉぉぉ!」

 

Gバーキンが雄叫びを上げて立ち上がる。

脇腹に整形していた腕が成長し

脇腹の腕が肩に移動する。

それと同時に元の腕もさらに成長。

背中に移動し翼のような形成、目玉は小さくなっていた。

先程形成されていた頭部は完成しウィリアムの頭部はほぼ見えなくなっていた。

胸部は白い刺のようなものが無数に中心の内側を円をかくように生えていた。

 

「あれだけ撃ったのに!」

 

「化け物が!」

 

再び銃を撃つ。

先程より動きは遅くなっているが回し蹴りなど格闘技を使うようになっていた。

 

「こいつ蹴りとかできるのか。」

 

「知能も成長しているの。」

 

距離を離して撃つがGバーキンは跳躍をして先回りをする。

 

「さっきより強いぞ。」

 

「どうするの。」

 

「倒すしかない。」

 

「これがGウィルスなんですか。」

 

Gバーキンは修司に向けて回し蹴りをする。

修司は屈んで回避する。

回し蹴りをしているとき後ろ首に新たに目玉が形成されているのを確認できた。

落ち着いて見ると左ふくらはぎにも小さく目が形成されている。

 

「レオンさん、クレアさん後ろの首と左ふくらはぎに新しい目が出てます。

撃ってください!」

 

「わかった。」

 

「えぇ。」

 

レオンとクレアは左ふくらはぎに形成された目玉を撃つとGバーキンは苦しむ。

Gバーキン再び修司に回し蹴りをする。

 

「遅い!」

 

修司はタイミングを見てスライディングをして背後に回り後ろ首の目玉を撃つ。

Gバーキンはふらつき自分手すりに掴まるが重さに耐えきれず落ちてしまう。

 

「これで終わったな。」

 

「もう復活しないよね。」

 

「さすがに落ちれば助からないでしょう。」

 

下から何が登ってくる音がする。

修司達は下を見ると

 

「嘘だろ…」

 

「まさか…」

 

「あり得ない…」

 

Gバーキンはさらに成長して壁を這いのぼっていた。

もう人の原型はなく先程よりさらに大きくなり二足歩行から四足歩行へ変わっていた。

両肩に巨大な目玉が出現する。

胸部が頭部の口と一体化し無数の牙が生えていた。

 

「巨大化してる!」

 

バーキンは回し蹴りのように格闘技を使わず落ちるように噛みついてくる。

 

「危ない!」

 

クレアを押し出しバーキンの噛みつきをかわす。

橋ごと噛みついており橋は壊れてなくなっていた。

 

「大丈夫ですか。」

 

「ありがとう助かったわ。」

 

Gバーキンは再び下から這い登る。

 

「橋まで噛みつくから不味いぞ。」

 

「このままじゃ逃げ道がなくなるわ。」

 

「どうすれば。」

 

修司を狙い噛みついてきた。

 

「不味い!」

 

「避けて!」

 

修司はギリギリ回避をしたが揺れて落ちそうになる。

手すりに掴まるがアサルトライフルを落としてしまう。

 

「銃が!」

 

Gバーキンもギリギリ橋に掴まっており修司に爪でひっかこうとしていた。

 

「修司、今引き上げる。」

 

「俺はいいはやくウィリアムを撃って!」

「だが…」

 

「いいからはやく!ウィリアムを落とすチャンスだ!両肩の目玉を撃って!」

 

修司はハンドガンを取り出しGバーキンを撃つ。

 

「はやく!」

 

「わかった。」

 

レオンとクレアはGバーキンの両肩の目玉を撃つ。

目玉は血を吹き出し痛みに耐えきれなかったのだろうがGバーキン落ちてしまう。

 

「これで終わった?」

 

「わからない。それよりはやく修司を引っ張りだすぞ。」

「えぇ。」

 

レオンとクレアは修司を引っ張りあげる。

 

「はやく行きましょう。」

 

「そうだな。」

 

メインシステムを回復させて修司達は警備室へ戻る。


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